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カラスの寿命は何年くらい?意外と長生きなカラスの生態を解説

最終更新日: 2023年01月05日

場合によっては人の害にもなるカラスですが、どれほど生きられるのでしょうか。この記事ではカラスの寿命と生態を解説します。またその生態を利用した予防策などもみていきましょう

カラスの寿命は何年?

カラスの寿命は7~8年で、野生鳥類の中では長生きです。優れた知能を用いてエサを確保したり、危険な場所を覚えて回避したりして長生きするのです。

カラスの死骸を見ない理由は?

死が近いと悟ったカラスは、森林や樹の上にある巣で余生を過ごします。そのため、市街地でカラスの死骸を見かけることは少ないのです。

カラスの寿命は何年くらい?

街中のカラス

カラスの寿命は長く、そう簡単には死なないといわれています。ほかの鳥と比べてどのくらい生きるのでしょうか。カラスの平均寿命と、寿命が長い理由を紹介します。

7~8年程度といわれている

カラスの寿命は7~8年程であり、野生鳥類の中では長い部類にあたります。たとえばハトの寿命は約6年、スズメは約1~3年です。ツバメは短く1年6カ月程度といわれています。

小さい鳥は天敵の影響や人間の住環境の変化により、すみかを作りづらくなっています。その反面、カラスは体が大きく都会では外敵に狙われることもほとんどありません。

さらにカラスは生命を脅かさない飼育環境であれば、20~30年程は生きるのです。飼育したカラスの中には、60年間生きたものもいるとされます。

カラスの寿命が長い理由

カラスが長く生き延びられる理由のひとつに、優れた知性があります。

人間のゴミをあさってエサを得たり、固いクルミなどを通行する車に踏ませて割ったりなど、頭を使いエサを得ます。そのためエサにありつけないことはほとんどありません。

さらに雑食性で何でも食べるため、エサをすぐにみつけられるのです。昆虫だけでなく動物の肉や木の実なども食べます。

また危険な目に遭った場所を記憶し、その場に近寄りません。なにか事故に巻き込まれて死ぬことも回避しやすいのです。

カラスの外敵はオオトビやトンビです。これらは人間が住む場所ではあまりみかけないので、街に住むカラスが襲われることはほとんどありません。

カラスの生態を知ろう

森の中のカラス

カラスが長生きといえども、いつかは寿命で死んでしまいます。しかし街中でカラスが死んでいるのをあまりみかけることはないでしょう。それはカラスの習性が関係しています。

日本でよくみかけるカラスの種類や、生態を紹介します。

日本で生息する主なカラスは2種類

日本に生息するカラスは、主に「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」です。前者はクチバシが太くカーブを描いています。額が丸くなっているのも特徴です。

後者はクチバシが細くストレートに伸びています。額から頭の先まで緩やかな曲線を描いており、全体的にシャープな印象が目立ちます。

ハシブトガラスの方がやや大きく、森林や市街地でよくみられるでしょう。ハシボソガラスは草原などの開けた場所や農耕地でよく見られますが、警戒心が強く街中にはあまり寄り付きません。

人のゴミをあさるのは、主にハシブトガラスのほうです。

カラスの死骸を見ない理由

市街地にカラスが多くいるにもかかわらず、カラスの死骸はあまりみかけることはありません。これにはカラスの生態が関係しているのです。

街中にいるカラスも、元々は森林の中や樹木の上に巣を作っています。カラスは体調が悪かったり、死が近いと悟ったりすると自分の巣で余生を過ごします。

そのため、市街地でカラスの死骸はほとんどみられません。逆に地方の畑や空き地では、カラスの死骸はよくみられます。

まれに市街地でも死骸をみることがありますが、事故死か他の動物に襲われた可能性があります。もしも発見したら公的機関に連絡をすれば、すぐに回収してくれます。

カラスが人間に与える被害

カラスが人間に与える被害で身近に感じられるのは、ゴミを散らかすことではないでしょうか。

対策をしていなければ朝方になると、飲食店などのごみ袋をあさるカラスの姿がよく目撃されます。不衛生であり、臭いも充満してしまうでしょう。

地方になると、ほかにも家畜のエサを奪ったり家畜にクチバシで傷を負わせたりしてしまう場合があります。鶏の卵やヒナまで食べてしまうこともあるのです。

さらにカラスが人を襲うこともあり、傷口から雑菌が人の体内に入ってしまうと感染症を引き起こすこともあります。

カラスを避ける方法

橋の上のカラス

あまり人を襲ったりしないカラスも、場合によっては厄介な生き物です。カラスと共存していくためのポイントや、カラスの特性を紹介します。

カラスを撃退するときの注意点

生ごみをあさったり農作物を食い荒らしたりするカラスですが、むやみに殺してしまうと「鳥獣保護管理法」に則り罰せられます。

許可を得ずに駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるのです。

またカラスは賢い生き物です。さまざまな駆除方法を試すと、それを学習されてしまい効果がなくなってしまいます。

そのため撃退グッズを駆使するよりも、防鳥ネットを使用するなど物理的にカラスを追い払う方が有効といえます。

参考:鳥獣保護法の概要 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省]

知っておきたいカラスの特性

カラスの特性を押さえておくことで、被害に遭うことを防げます。

たとえばカラスは視力のよい生き物です。特に色彩能力が発達しているため、人間には見えない紫外線がみえるのです。さらに視力は人間の5倍ほどあるとされます。

この色彩能力と視力のおかげで、食べ物が入ったごみ袋を見分けられます。しかし目がよい分強い光に弱く、キラキラした乱反射には恐れて近づきません。

警戒心が強く外敵のフクロウやタカの声がすると、その場所には近づかないようにします。また羽に何かが触れるのを極端に嫌います。

春から夏頃は繁殖期に入り、ヒナを守るために攻撃的になるでしょう。そのためこの時期は特に刺激を与えないよう、注意が必要です。

おすすめの対策

カラスの特性を活かした対策として、まずCDやキラキラするテープをベランダに設置し、カラスを寄せ付けない方法があります。ただし害がないと悟られると、気にしなくなります。

手すりにテグスを設置すれば、羽をかばうためむやみに近づくことはないでしょう。

ゴミをあさらせたくないのであれば、ごみ袋にカラスネットをかぶせます。物理的にカラスが触れられないようにして、ゴミの散乱を防ぎましょう。

また爆音器や超音波発生装置で撃退するのも効果的です。ただし使用する際は近隣住民からクレームがきたり、超音波を体にあびると体調不良になったりする場合があります。十分注意して使用してください。

カラスの生態を知って予防策を取ろう

餌を食べるカラス

カラスの寿命は長く、そのままいなくなったり死んだりするのを待っていても、状況が大きく変わることはないでしょう。

カラスから被害を受けないようにするためには、カラスの生態を知る必要があります。その生態に合わせた対策を実施し、共存していきましょう。

むやみにカラスを駆除すると、鳥獣保護管理法で罰せられます。直接攻撃したり毒をまいたりするのは厳禁です。

カラスの被害に遭わないよう、生態を利用し予防策を取りましょう。

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