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カラスの知能はどれくらい?ゴミ荒らしなどの被害をなくす方法

最終更新日: 2022年12月27日

近年多くの都市部では、深刻なカラスの被害が問題となっています。自己流での対応は自分や周囲に危険が及ぶだけでなく、法を犯すことにもなりかねません。カラスの知能や能力、被害を減らす方法について学び、適切に対処しましょう。

カラスの被害に困っていませんか?

カラスは野生動物ながら、人間の居住地域に近い場所にいる存在です。

被害としては、農作物を荒らす・糞をまき散らす・騒音を立てるなども挙げられますが、ここでは特に市街地に住む人間やペットに対してよく見られる2つの被害について詳しく紹介します。

生ゴミの食い散らかし

最も身近な被害のひとつは「生ゴミの食い散らかし」でしょう。カラスは、ゴミ収集場に出されたゴミ袋をくちばしで破り、生ゴミをあさります。中身が散乱すると、悪臭に悩まされるだけでなく片付けが大変です。

カラスは雑食性であり、樹木の種子・肉類・農作物・昆虫などさまざまなものをエサとしますが、中でも脂肪分を好むとされています。

家庭から出るゴミには、好物である脂肪分が多く含まれているほか、量としても自然界と比べて約5倍も多いのです。人間の出す生ゴミは、カラスにとって質も量も最高のごちそうといえます。

人やペットを襲うことも

カラスは人やペットを襲うこともあるため注意が必要です。特に3月下旬から8月にかけての繁殖期は、雛を守ろうとする本能から、警戒心が一層高まるといわれます。

カラスに被害を加えようという意図がなくても、ただ巣のそばを通りかかるだけでカラスから威嚇・攻撃を受ける対象になり得るのです。

ゴミの縄張り争いで猫を襲ったり、子猫などのペットを捕食対象にしたりする可能性もあります。

カラスの能力について知ろう

カラスの生態や能力をよく知ることは、カラス対策をするうえでも重要です。ここでは3つの側面から考えてみましょう。

カラスの知能は人間でいえば何歳?

カラスはとても賢く、人間でいえば小学校低学年、すなわち6~8歳程度の知能を持つといわれます。

「石を投げつけられた」「水をかけられた」といった被害体験を覚えているだけでなく、自分に害を与える人間の顔や服装までも記憶し、仕返しを企てることもあります。

またカラスを追い払うための罠や仕掛けについても、単なる脅しで実害がないと分かると効果を失うのは、その高い知能ゆえです。

さらにはカラス同士で個体の外見や鳴き声を判別し、危険人物などの情報を親子間・仲間間で共有するとされます。

1羽のカラスを攻撃すると、集団で仕返しにくることもあり得るため、十分注意しなければなりません。

カラスの知能の高さを示す実験

カラスの知能がいかに高いかを証明するエピソードをひとつ紹介しましょう。これはオーストラリアの東に位置する島に生息する「カレドニアガラス」についての有名な実験です。

細長い筒型の容器に水を途中まで入れ、カラスのエサを浮かべます。ただし水位が低いため、カラスのくちばしはエサに届きません。

すると、カラスは容器の中に石を落とし、くちばしが届く位置まで水位を上げるのです。それによってエサがくちばしまで届き、見事にごちそうを手に入れました。

種類や個体によって多少差があるようですが、それでも総じてカラスは非常に賢いといえるでしょう。

なぜゴミ袋の中の食べ物が分かるのか

ゴミ袋の中からカラスが食べ物を認識できるのは、高い知能だけでなく優れた視力と色の識別能力にもよるようです。

人間と比べると、カラスの視力は5倍であるうえ、赤・緑・青に加えて紫外線量も知覚できる視細胞を持っています。

人間には虹は7色に見えますが、カラスには14色以上に見えている可能性があるとも報告されているほどです。

それゆえに雑多なものが混在する半透明のゴミ袋の中からでも、エサを見分けられるとされています。

ただし嗅覚はほとんどなく、臭いでは識別できない点は興味深いところです。

カラスによる被害を防ぐには

カラス対策の具体的な方法について、3つのポイントをまとめました。共通する点として、直接カラスに対峙するのではなく、間接的に対応することが挙げられます。

すぐできるカラス除け対策

ゴミ出しの方法を工夫することで、多少なりともカラスの被害を減らすことは可能でしょう。

きっちりと防鳥ネットで覆う、生ゴミは水気を切り、外から見えないように新聞紙などでくるむ、可能であればふたつきの容器で出す、ゴミを出す日や時間を順守するなど、地域ぐるみで徹底することが大切です。

そのほかには、キラキラ光る「ホログラム」製のステッカーやオーナメントなど、カラス対策グッズを活用することもひとつの手といえるでしょう。

むやみに刺激するのはNG

繁殖期に限らず、むやみやたらとカラスを挑発することは危険です。

人間から害を与えられた記憶を持つことで、威嚇行動や復讐への意欲が大きくなるカラスもいます。大人はもちろん、子どもにもいたずらしないよう言い聞かせましょう。

また餌付けもNGです。エサがもらえると分かると、カラスがさらに集まりやすくなるうえ、人間への警戒心を薄れさせることにもつながります。野生動物の生態系を壊す行為は避けましょう。

被害が減らなければプロに依頼しよう

「一通りゴミ出しの対策やカラス除けグッズなどを試したけれど、効果がない」という場合には、地域の自治体や専門業者に相談することもひとつの手段です。

特にカラスは「鳥獣保護管理法」という法律により、許可なく捕獲・巣の撤去・殺処分などができない対象となっています。自己流に処分をしようとすると、危険であるだけでなく法律違反行為ともなり得るのです。

多少費用がかかっても、法律に則って適切に駆除してくれる業者に依頼することは、安心につながるでしょう。

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カラスは知能が高いうえ「鳥獣保護管理法」の対象にもなっているため、自己流ならびに直接的に対応することはおすすめできません。

ゴミ出しの方法を工夫する、カラス除けグッズなどのツールを活用することのほか、自治体や専門業者などの助力を得ながら適切な方法で対策しましょう。

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