ダンスやバレエの発表会は、お子さまの晴れの舞台。がんばっている姿を写した写真は家族にとって一生の思い出になる記録です。
しかし、ダンスやバレエの撮影は、会場が暗いうえ、被写体が動くので、撮り方が本当に難しいもの。「子供のためにもより良い写真を残してあげたい!」・・・そんなお父さん・お母さんのために、撮影のコツをわかりやすく伝授いたします!
ダンスやバレエの写真撮影のコツ:準備編
やり直しがきかない本番だからこそ、入念に準備をしておくことはとても重要です。「当日、現場にいけばなんとなる」と思っていても、いざ、行ってみると準備不足や確認不足で、上手に撮影できない、ということになりかねません。
とはいえ、現場に行かなければわからないこともあるので、ポイントを押さえて、情報を集めたり、必要な道具を揃えたりしましょう。
撮影をする時は事前の準備も!
良い写真を撮影するためには、ぶっつけ本番というわけにはいきません。まずは、お子さまが登場するダンスやバレエがどんな演目なのか、だいたいの流れを把握しておきましょう。自分の子供はいつ出てくるのか、どこで踊り、どのタイミングでどこに移動するのか、ソロパートはあるのか、一番盛り上がるのはいつか、どのポイントでジャンプするのか・・・などなど、事前にわかる限りのことは確認しておきましょう。
会場などがわかれば、どんな場所かリサーチしておくのもよいでしょう。舞台の広さや柱の位置、客席の配置など、良いポジションから撮影するためには必要な情報です。
また、公演の規模などにもよりますが、場合によっては撮影の許可が必要な場合もあります。事前に主催者へ確認しておくと、未然にトラブルを防ぐことができるでしょう。
細かいことのようですが、フラッシュをたいてもいいかも確認してください。公演によっては照明が重要な演出要素となっている場合があります。大事なところでフラッシュをたいて公演が台無し・・・なんてことにならないよう、もしフラッシュNGならば、オフにすることを忘れないでくださいね。
撮影は場所取りから!
ダンスやバレエの公演では客席から写真を撮ることになるので、場所取りが非常に重要になってきます。前に人がいない最前列の席が取れれば、前の人の頭などが映り込むことがないので撮影しやすいでしょう。ただしその場合には、撮影に夢中になるあまり自分が後ろの人の鑑賞の妨げとならないよう注意が必要です。
もし後方からしか撮影できない場合は、出来るだけ真正面を狙うのがコツです。ダンスやバレエの公演の場合、真正面から見て一つの作品となるように作られています。全体を見ることができるので、大事な瞬間を見逃すミスが減りますし、端から撮るより画角のバランスもとりやすく、より良い写真が撮れるでしょう。
一度場所を決めると移動することはできないと思った方がいいです。それだけ場所取りが重要だということですね。
ダンスやバレエの写真撮影のコツ:当日編
いよいよあなたがカメラマンとしてお子さんががんばって練習してきたバレエやダンスの写真撮影する当日です!本番を迎える子供たち以上にお父さん、お母さんが緊張・・・なんてことにならないよう、しっかりと心構えしておきましょう。ダンスやバレエを踊る子供がより一層キラキラ輝いて見える写真にするには、いくつかの撮り方のコツがあります。
写真撮影時の一眼レフの設定
ダンスやバレエの舞台は意外と暗く、しかも子供たちは舞台の上を所狭しと縦横無尽に動き回ります。シャッター速度を稼ぐためにも、ISOはオートか3200固定にするのが失敗しないコツです。写真の撮り方に慣れてきたら、舞台の色味や衣装の色などに合わせて設定を変えつつ撮影するのがいいでしょう。
露出は、子供たちの顔や衣装が白とびを起こさないように気をつけながら撮影しましょう。特にバレエは衣装が真っ白なことが多いです。また、ダンスやバレエの場合、演目によって照明が変化したり、一つの演目の中でも照明が頻繁に変化する場合があります。そうすると露出の変化が大きいので、注意しながら写真を撮りましょう。
撮影モードは、マニュアルモードがオススメです。マニュアルは難しいと思われがちですが、照明の変化や動きの激しさに対応するにはマニュアルにしておく方がよいでしょう。
画質モードはRAW+F、画像サイズはLにしておくと、小さくしか撮れなかった場合に対応できます。
ホワイトバランスはオートにしておきましょう。デジタル一眼レフカメラには照明の色を感知するセンサーがついているので、オートにしておけば自動で被写体の色を補正してくれます。
測光モードはマルチパターン測光にしておきましょう。
ダンス、バレエ写真撮影のコツ
あなたがプロのカメラマンでなくて写真撮影の腕に自信がないのなら、とにかく枚数をたくさん撮りましょう。ジャンプしたら撮る、ポーズをとったら撮る、にっこり笑ったら撮る、みんなの動きがシンクロしたら撮る・・・、何かあるたびにパシャパシャとシャッターを押しまくるのです!レリーズモードを「連写モード」にしておいてもいいでしょう。
また、子供たちみんなの動きがシンクロしている場面では舞台全体がフレームに入るように撮る、ダンスのソロパートなど見せ場の場面ではアップで撮るなど、様々なサイズで撮影するのがよいでしょう。何でもかんでも舞台全体が入るように撮るのは無難な撮り方ですが、全て同じサイズでは現像したときに似たような写真ばかりになってしまいます。つい自分の子供ばかりを撮ってしまいがちなのですが、3~4人ずつのグループショットなんかも後から見返すと良い写真だったりします。
ポジション取りのところでは真正面から撮るのがベターと書きましたが、全てそれではつまらないので、可能ならば場所を変えながら様々な角度から撮影するのもバラエティに富んだ写真を撮るコツです。
手ブレを防止するためには、三脚を使うことです。ただしこれも場所によっては許可が必要なので、事前に確認しておきましょう。カメラがブレなくても、シャッターが開いている間に被写体が動けばブレた写真になってしまいます。人物全体がブレて写ってしまうと、表情などもわからない写真になってしまいます。ダンスやバレエを踊っている子供を撮る場合は、シャッタースピードを1/500以上で撮影しましょう。しかし、シャッタースピードが速くなるとそれだけ入ってくる光の量が少なくなり、暗くなってしまいます。絞りを開きたくさんの光を一度に取り込んで撮るのがいいでしょう。
出張カメラマンの相場と依頼のポイント
いかがでしたか?いざ自分が撮るとなると、ダンスやバレエなど動く被写体の写真撮影はむずかしいものですね。二度とない子供の晴れ姿を記録するのだから失敗は許されない、それなら撮影をプロのカメラマンに頼む選択肢もおさえておきたいです。
プロカメラマンに頼む時の相場
カメラマンの経験や腕にもよりますが、プロカメラマンに一日撮影を頼むと2万円~5万円程度が相場になります。ダンスやバレエの撮影だと3時間程度かと思いますので、そうすると3万円くらいのところが多いです。
カメラマンに依頼する時のポイント
カメラマンと事前にきちんと打ち合わせし、どういう写真が必要か、撮影の意図をきちんと伝えましょう。会場の様子や必要な枚数など、伝えるべき情報は整理して伝えましょう。
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