就職の際や、タレント、モデル、声優などのオーディションを受ける際に必要になるのがバストアップ写真です。バストアップ写真は、胸から上を写した写真を指します。
バストアップ写真で、自分の魅力をきちんと伝えられるかどうかは、就職でもオーディションでも重要なポイント。どうしたら、自分をアピールできるのか。撮り方のコツ、撮られ方のポイントをご紹介します。
バストアップの写真の基本
バストアップ写真は、あなたの印象を伝える重要な写真。就職やオーディションの書類審査では、審査員に最も強くあなたを印象づけてくれる武器です。
短期間に多くの写真を見る審査員が、あなたの写真に目を留めるようにするためには、基本を抑えつつ、個性や魅力が感じられる写真にするのが基本。残念な写真でせっかくのチャンスを逃さないよう、ポイントを知っておきましょう。
バストアップ写真の意味
バストアップ写真とは、頭の先から胸下くらいまでが入るように撮影した上半身の写真を差します。バストショットと呼ばれることもあります。
頭から足先まで写した全身写真が、体型や全体のバランスを見るのに対し、バストアップ写真では、表情や顔のパーツ、肌や髪の色などの詳細が見られます。肌や髪の色は、印象を決める重要な要素なので、カラー写真が基本です。
履歴書に添付するのでなければ、写真のサイズは、応募の規定に合わせます。サイズ指定がなければ、2Lサイズが一般的です。小さすぎるサイズの写真は、印象も悪く、詳細が確認できません。
写る際は、写真の中心に顔が入るようにしましょう。表情や肌などがすべて確認できることが重要です。ショートヘアやセミロングの人は、髪が見切れないように写るほうがよいですが、ロングヘアの方は表情が分かることを優先しましょう。髪の長さは全身写真で確認してもらえます。
プリクラや友人と撮影した写真、自撮り写真を応募用に使う人もいますが、これは絶対禁止。あなたの魅力が伝わらないばかりか、やる気が感じられないと印象を悪くしてしまいます。せめて、友人や家族など、あなたの魅力を知っている人に撮影してもらいましょう。
どんな自分に見られたいかがポイント
撮影する際には「どんな自分に見られたいか」をしっかり考えた上で、見せたい自分が伝わる写真になるよう、写り方を工夫することが重要です。
笑顔が基本と思いがちですが、笑顔に自信がなければ、絶対に笑顔である必要はありません。「意欲を伝えたい」「凛々しい表情を見て欲しい」など「見せたい自分」が決まれば、メイクや表情もおのずと決まります。同じ笑顔の写真でも伝わるものが変わることもあります。
ただし、応募目的にあっているか、を確認することも大切。例えば就職の履歴書用の写真に、斜めの角度の写真ではどんなに表情がよくても、よい印象は与えません。
アイドルを目指す方なら笑顔が大切ですし、モデル用なら笑顔より目に力があるか、を見られるかもしれません。見る相手が求める要素を意識しながら、それに応える魅力があることをアピールできるようにしましょう。
みんなの写真が見てみたい!
他の人はどんな写真を撮っているのか知りたい方は『【アイドルオーディション写真 特選カメラマン35人】選ばれる写真!』の記事も併せてご覧ください。
気になるヘアメイクのポイントや、プロのカメラマンが撮影した写真を見ることができます。
撮られるときに押さえておきたいテクニック
自分がどう見られたいかが決まったら、それをきちんと表現できるよう、衣装やヘアメイクなどの準備、撮影場所や表情などを決めていきます。
思うようなバストアップ写真を撮ってもらうためには、どうしたらいいのか。抑えて絵おきたい7つのテクニックを具体的にアドバイスします!
テクニック1 当日は体調管理を万全に
バストアップ写真の基本は自然な笑顔。ナチュラルな表情や肌の状態が伝わることがポイントです。そのために重要なのは、やはり当日の体調管理。寝不足や疲れは、写真に必ず表れます。肌の状態やメイクのノリがいいときなら、表情も明るくなるはずです。
撮影する際は、リラックスして撮ってもらうようにしましょう。撮影してくれる人と会話をしたりして、緊張をほぐしながら撮影するといいですね。
テクニック2 背景はシンプルに
バストアップ写真では、写っている人の表情や肌色などに注目して見てもらうことが印象をアップするテクニックの1つでもあります。そのためには、撮影場所にも注意することがポイント。
基本はスタジオ撮影です。無地の背景で撮影するのがベスト。ロケ撮影をする場合は、背景がゴチャゴチャしていたり、外で他の人が写っていたりしないよう注意しましょう。自分以外のものが目に入ると、あなた自身のイメージダウンにつながることもあります。白い壁などできるだけシンプルな背景を選びましょう。
テクニック3 自分という素材をはっきり見せる
バストアップ写真を撮る際のNGは、最低限のマナーを守っていないこと。バストアップ写真の目的を果たしていない写真です。
例えば、顔が写真の中心からずれていると、顔のバランスなどが分からなくなります。表情や髪が見切れるようなことがあれば、それだけで採否にも関わることもあります。表情をみるための写真なので、顔の輪郭や目が髪の毛で隠れているのもダメ。
派手なメイクや髪型、目立つアクセサリーは、「素材」としての本人の魅力が伝わらなくなるので注意が必要です。目を大きく見せたいからとカラーコンタクトを入れるのもやめましょう。
テクニック4 ヘアメイクはナチュラルが基本
ヘアメイクは、素の魅力を補足する程度のナチュラルメイクがベスト。肌色などの欠点をカバーするくらいがよいでしょう。つけまつげや濃いアイラインを引くのはNGです。
逆に、ありのままを見て欲しいからとすっぴんで撮影するのもダメ。あなたの魅力がちゃんと伝わるような基本的なメイクは必要です。
男性も、肌の色ムラをカバーする程度のベースメイクをするのがオススメです。眉を整えておくだけでも、印象は大きく変わります。
ヘアスタイルもナチュラルが基本。あなたの魅力を表現するために、軽く巻いたり、アップスタイルにする程度にしておきましょう。
テクニック5 ポーズは微妙な角度を研究しておく
表情は笑顔が基本ですが、無理に笑う必要はありません。軽く口角をあげるくらいでもよいでしょう。笑いすぎると目が細くなってしまい、目力が感じられなくなります。
特に男性は、男らしい真剣な表情の方が好まれます。男女いずれの場合も、自然で優しい表情になるよう意識しましょう。
撮影の際のポーズは、就職の場合は正面ですが、オーディションなどの宣材写真は、身体を少し斜めにするとイメージがよくなります。身体だけを斜めにして、顔は正面に向けて撮影しましょう。
上目遣いになったり、顎があがったりしないよう注意。人の顔は左右対称ではないので、左から見たときと右から見たときでは大きく印象が変わることがあります。どちらから見たほうが印象がよいかは人によって異なるので、両方撮影しておきましょう。
事前に、どんな顔の向きや角度が自分らしいか、どんな表情が魅力をアピールできるか、鏡の前で研究しておくといいですね。
テクニック6 服装は首周りの色使いに注意
バストアップ写真の場合、服装で気をつけるのは色と襟の形です。女性の場合は、適度に胸元が空いているものがオススメ。小顔効果が得られ、首元をすっきりとみせてくれます。
色は、顔が明るく見える白や薄いピンクがいいでしょう。派手な色やロゴやイラストなどが大きく入った服は、表情に集中できなくなるので避けましょう。
男性は、Tシャツや襟のあるポロシャツを選ぶとよいでしょう。青系の色味は好感度が高いので、凛々しさを伝えたいなら紺色などの濃い青系、爽やかさを強調したいなら薄い青や白をあわせましょう。
テクニック7 写真選びは「他人の目」も意識
思うような写真が撮影できたと思っても、本人と他の人が感じる印象は異なることが多いもの。バストアップ写真を選ぶ際には、ぜひ、友人や家族など、あなたの魅力をよく知っている人に見てもらいましょう。
表情や角度など、他の人の目を通して選ぶことで、あなたの魅力が伝わる写真が選べます。
最終的な1枚を選ぶ前に、自分の好みや他の人の意見を考慮しながら、まずは5枚程度に絞り込んでみましょう。
オーディションの場合は、全身写真とバストアップ写真の2枚を応募するので、全身では笑顔、バストアップは目力を意識したものを選ぶなど、バランスを考えて選択していきます。
審査員と同じ「他人の目」をもった家族や友人の意見も参考にしつつ、自分が一番納得できる写真を選びましょう。
加えて、『全身写真でオーディションを勝ち抜く!必勝スタジオの選び方!』の記事を読めば、2種類のオーディション写真の心構えはバッチリです!
全身写真ではどこを見られているかや、ポーズのポイントなどをご紹介しています。
カメラマンに撮影してもらうときのポイント
バストアップ写真を撮影するときは、撮影してもらうのが基本。友人や家族に撮影してもらうのではなく、カメラマンに撮影してもらうのも、効果的な写真撮影の方法です。
カメラマンに撮影してもらうメリットは、どのように撮影したら魅力が伝わるか、表情やポーズなどをアドバイスしてくれる点。ライティングなどで、イメージ以上に魅力を引き出した写真を撮影してくれます。
本格的な1枚を撮影するための、カメラマン選びのポイントをご紹介します。
オーディションに強いカメラマンを選ぼう
実は、カメラマンには撮影対象の得意不得意があります。もちろん、物撮りが得意なカメラマンでも人物撮影の基本的なテクニックはもっています。でも、人物撮影が得意なカメラマンの方が、経験も豊富な上、表情や魅力を引き出すための細かいテクニックをたくさん持っています。
特にオーディション用のバストアップ写真を撮影するのであれば、ポーズや表情などに的確なアドバイスをくれるオーディションに強いカメラマンを選ぶのが重要です。
さらに、オーディション用や宣材用のバストアップ写真撮影を多く手がけているカメラマンであれば、ヘアメイクスタッフを持っていたり、手配してくれたりすることも。これまでの経験などを事前に確認しておきましょう。
どんなスタジオかホームページで調べよう
カメラマンの得意分野を知るだけでなく、どんな人物写真を撮影しているかを知ることも重要です。自分が思うような人物写真をたくさん撮影している人であれば、イメージ通りのバストアップ写真を撮影してくれる可能性が高くなります。
カメラマンがどんな写真を撮影しているのかは、ホームページなどで撮影作品を見るとわかります。ほかにも、どんな場所にスタジオがあるのか、どんなスタッフを準備できるのか、どんなことにこだわっているのか、など、カメラマンを知るための重要なポイントが記載されていることが多いので、しっかり調べておきましょう。
料金をきちんと知ろう
プロフィール写真撮影の相場
15,000円
標準相場
11,000円
リーズナブル
20,700円
プレミアム
バストアップ写真をカメラマンに依頼する際に心配なのは料金。多くのカメラマンはホームページに料金メニューを表示していますので、事前に確認しておきましょう。
料金は、撮影時間で設定されていることが多いようです。1時間程度であれば5,000~10,000円程度。スタイリストやヘアメイクをセットにするとその分料金がかかります。
料金がホームページに記載されていない場合は、メールや電話などで問い合わせておきましょう。どのくらいの時間撮影してくれるのか、衣装チェンジはできるのか、撮影データはどのくらいもらえるのか、撮影セットはどのくらいか、などを確認すれば、おおよその見積を提示してもらえるはずです。
撮影後の納品方法などを知ろう
撮影後のバストアップ写真は、プリントして数点納品してもらえる場合と、撮影データとして納品される場合があります。料金は安かったけれど、貰える写真は2、3点で少なかった、ということがないよう、納品方法や納品数は事前に確認しておきましょう。
納品までの期間も確認が必要です。特にオーディション用の写真の場合は、納品までに時間がかかっては、間に合わないことがあります。応募までの時間が短い場合は、特に急いでいることを伝えておくと、対応してくれる場合もあります。
もっと詳しく依頼したときのことが知りたい…!
『プロフィール写真撮影サービスページ』では、ミツモアでプロカメラマンに写真撮影を依頼した時の例をみることができます。
どんな風にプロが返事をくれるのか、他の人はどんな依頼を出しているのかが分かります。
プロから届く見積もり例や見積もりの内訳も知れるので、依頼を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
ミツモアでバストアップ写真撮影のカメラマンに依頼しよう!
あなたの魅力を審査員に印象づけるためにも、重要な役割をするのがバストアップ写真。きちんとアピールしてくれる写真を撮影するためには、撮影にもコツが必要です。
ポイントを抑えた撮影のためには、ポーズや表情、衣装のアドバイスもしてくれる、オーディション写真の撮影経験が豊富なカメラマンの力を借りるのも、夢を叶える近道の1つかもしれませんね。
ミツモアなら、オーディション用の写真撮影が得意なカメラマンもたくさん登録しています。作品も掲載されているので、イメージにあったカメラマンが選びやすいのもうれしいですね。最大5社から見積がもらえるので、料金や納品の心配も解消できますよ。ミツモアで、あなたの魅力を十二分に引き出すカメラマンと、出会ってください!