入社式、入学式、発表会や結婚式、イベントで大人数が集まる場での集合写真を撮る際に、プロカメラマンにお願いするか、代表者が撮るか迷いますよね。
集合写真を撮るときのポイント、必要な事前準備のあれこれをご紹介します。いい写真を残そうとするとなかなか撮るのが難しい集合写真ですが、ポイントを押さえて挑戦してみるのも良いでしょう。
また、プロカメラマンに依頼する際のポイントや相場なども合わせてご紹介します。
集合写真の撮り方で大切な構図のポイント!
大切な日の集合写真は、全員がいい顔でカメラ目線の集合写真が理想的です。そのためにも、事前に情報収集や計画、またプロにお願いするための手配などしておくことが大切です。満足いくような集合写真を撮るためのあれこれをご紹介しましょう。
10人でも100人でも全員の「顔」がわかる!
大人数の人が集まって撮る集合写真は意外と難しいものです。人数が増えれば増えるほど、その難易度は上がっていきます。
基本的に集合写真は10人でも100人でも全員の顔が認識できるものでなくてはいけないのです。簡単そうでそこが一番難しい部分でもあります。
入社式や入学式は特に人数も多いですし、一人一人の顔が認識できるように撮りたいですよね。ではどんなことに注意しながら集合写真を撮るべきかを紐解いてみましょう。
構図も「顔」を中心に並びを考える
人数が増えれば増えるほど難しくなってくる集合写真。特に入社式や入学式などは人数も多いですし、その場に慣れていない人の集まりですので、困難を生じるでしょう。
集合写真を撮るときのポイントですが、まずは『構図』。全員の顔が認識できる構図、人の並ばせ方が重要です。
- まずはカメラに収まる横幅を確認し、最前列を決めます。
- 二列目の人は最前列にできるだけ近づいてもらい、最前列の人の間から顔を出せる位置に配置する。
- 三列目以降は繰り返し、前の列の人の間から顔を出してもらう。
- とにかく前列の人と顔が被らないように、前列から徐々に人を配列して行くことが大切。
構図や人の配置は必ずカメラのレンズを覗きながら確認し、人の顔がかぶっていればずれてもらうなど指示を仰ぎましょう。
高さを利用した構図とアングル
カジュアルな集合写真にするのか、フォーマルな集合写真にするのかによっても構図は変わってきます。
カジュアルに撮る場合には最前列は座ってもらい、二列目は中腰、三列目以降は中腰もしくは立ってもらうことで顔がかぶりづらいです。さらに大人数の場合には、身長も考えて前後してもらうようにすることも必要になってきます。
カジュアルな集合写真はみんなでポーズを決めるのもよいでしょう。盛り上がります。
フォーマルに撮る場合には最前列は椅子に座ってもらい、二列目は立って、三列目は箱馬に乗って立つことで顔がかぶりづらい構図を作れるでしょう。箱馬が用意できない場合には、身長差も考えて人の配置を考えるようにしましょう。
また、写真を撮るカメラマンの位置によっても構図の作り方は変わります。平面で撮るのか、箱に乗って撮るのか、もしくは上から撮るのかによっても、構図は異なります。カメラマンの位置が高ければ高いほど、被写体の顔もかぶりづらくなるでしょう。
全員の顔がぶれないようにピントを調整
集合写真を撮る際に重要なのは全員の顔がブレないようにピントを調整することも必要です。最前列から最終列までカメラレンズからの距離感が異なるので、ピント調整をしっかりしないとボケてしまうことがあります。はっきりとピントを合わせるためには絞ることが大切です。
一眼レフであれば、撮影モードは絞り優先モードかマニュアルモードにして、調節しながら撮ることをおすすめします。(絞ることでシャッタースピードも落ちるので、三脚などでカメラをしっかり固定しておくことも大切です)
入社式や入学式などは特に人数が多いので、全員にピントを合わすのは困難です。自分たちで撮る場合には最前列にまずはピントを合わせて撮ることを優先すると良いでしょう。
集合写真を成功に導くのは掛け声だ!
集合写真は人数も多いので、全員がカメラに集中してくれるような”掛け声”がかなり重要なのです。特に入社式や入学式は緊張感もあり、顔がこわばってしまったり、目線が来ていないと集合写真も台無しです。そんなことがおこらないようにするには、カメラマンの掛け声は成功に導く鍵なのです。
集合写真に写る被写体の笑顔が成功の鍵です。お決まりのポーズなどをみんなで決めれば笑顔がこぼれますね。
カメラマンがその場の監督になる
集合写真を撮る際にはカメラマンがその場の監督として、被写体の皆さんの目線を集中させることが重要になってきます。
- みんなに聞こえる大きな声で呼びかけ
- ユーモアを交えた声かけ
- 目線が来ていなかったり、他を見ている人には指名して呼びかけ
などすることで、全員の目線をカメラに集中させましょう。
入社式や入学式などは緊張感が顔に出やすいので、特に笑わせるようなこと言ってみたり、声を張りあげることで被写体の『いい顔』を作るのも監督であるカメラマンの重要な仕事です。
回りのスマホカメラマンに効く声賭け
集合写真を撮る際にメインとなるカメラに被写体の目線を集中させるためには、周りのスマホカメラマンへの呼びかけも必要になってきます。どうしてもスマホカメラマンが周りで同時に撮るようなことがあると、被写体もなかなか集中できません。
スマホカメラマンへの呼びかけとしては
- こちらで撮った後に時間を作るので、今撮るのはお控えください
- 皆さんの目線があちこちにいってしまうので、撮影は後ほどお願いします
など、メインカメラマンからの指示を受けることで、スマホカメラマンたちも遠慮してくれるので、被写体がメインカメラに集中しやすくなります。
間を上手に持たせる
撮影時間が長ければ長いほど、被写体の集中力も切れてしまいます。レンズ交換や設定替えなどで時間をかけないようにすることも大切です。
また短い時間の中でも間を持たせるにはカメラマンのトーク力も重要です。黙って撮影していると、被写体の表情もわるくなってきてしまいます。笑いが起きるようなトークをしながらも、間を上手に持たせて、被写体が飽きない様な場を作りましょう。
集合写真は掛け声一つでクオリティが上がる
集合写真は枚数を多く撮るようにし、その際の掛け声は写真のクオリティを左右します。掛け声によって被写体の表情や集中力にも変化が出てくるでしょう。カメラマンをすることが決まったら、顔の表情がにこやかになるような掛け声をいくつか用意しておくと良いでしょう。
集合写真の撮り方で大切なカメラの設定とレンズの選択
集合写真を撮る場合、カメラの設定とレンズの選択も重要です。集合写真に適した選択をすることで、写真のクオリティも上がりますし、失敗も避けれるでしょう。
集合写真のF値
集合写真に適したF値は(レンズの絞り値)被写体全員にピントが一律に当たっているのが良しとされるため、ピンとを絞る必要があります。
2列以上の場合にはF5,6以上を目安に絞りを設定すると良いでしょう。レンズや構図、会場の明るさによっても異なってくるので、一概には言えませんが、F値を目安として、撮影しながら調整していきましょう。
集合写真のISO
集合写真のISOは被写体の人数、ストロボ使用の有無などによっても変わってきます。少人数の場合にはISO2000ほど〜大人数になるとISO4000くらいまでの設定で、何度か撮影してISOを調節していきましょう。
集合写真に適したレンズ
単焦点レンズは写りも良いし最適ですが、人数が多かったり、会場が広い場合には単焦点レンズでは十分に距離が取れない場合もあります。そのことも考え、24~70mmズームレンズを用意するのが良いでしょう。
集合写真の撮る時にストロボと三脚は必要か?
集合写真を撮る際に必要な機材はどんなものがあるのでしょうか?人数やどう撮りたいかによっても変わってくる必要機材についてみていきましょう。
集合写真の三脚のメリット
集合写真を撮るときにピント合わせやブレが生じるので、三脚にカメラを設置して撮ることで解消されるメリットがありますシャッターを押す際のブレも三脚があればブレを防ぐことができるでしょう。
また、三脚を使うことで、構図の固定をしやすく、セッティングする時間も時短できるでしょう。
集合写真のストロボは基本的には必須
集合写真を撮るときに、被写体の顔に光が当たることが重要で、地明かりだけに頼るのは厳しいです。集合写真撮影にはストロボの使用は基本的には必須です。
直打ちのストロボでも十分に顔が明るく写りますが、会場がかなり広い場合やかなりの人数撮影、またセッティングに時間を十分かけられる場合には大型ストロボを使用することをおすすめします。
大型ストロボを使用する際には時間と費用がかかることもあるので、事前に調べておきましょう。
その他、あったらいいグッズ (レリーズリモコンなど)
カメラを設定して、自分も集合写真に写る場合、タイマーでも可能ですが、撮りたいタイミングや掛け声をするためにはレリーズリモコンがあると便利です。(BLUETOOTHや赤外線の電波で離れたところからもシャッターを押すことのできる優れものです)
集合写真は人数と場所で臨機応変に対応する
集合写真は人数や撮影場所によっても必要なものや、設定時間、配置など様々なことが変わってきます。臨機応変に対応できるように事前の準備や情報収集もしっかりしておくことが大切です。
集合写真はプロのカメラマンに依頼しよう!
人数が増えれば増えるほど難しくなってくる”集合写真”はプロにお任せするのがいいことがわかりましたね。ただ、どのようにプロカメラマンを探すのか?見積もりはお願いできるのか?など不安なこともあるでしょう。プロのカメラマンにお願いするメリットや見積もり相場もみていきましょう。
集合写真をカメラマンのメリット
◆クオリティの高さ
集合写真をカメラマンに依頼するメリットはクオリティの高さでしょう。今回の説明でわかったように、”集合写真”と言っても撮るのは簡単ではないですよね。構図や配置を考えたり、必要機材やカメラ準備も容易ではありません。
入社式や入学式、イベントや結婚式などは、素敵に集合写真を残したいものなので、クオリティの高さ重視するにはプロカメラマンによる撮影がおすすめです。
◆必要機材を持っている
集合写真は日常写真とは違い、必要な機材も変わってきます。カメラ一台あればいいというものでもなく、ストロボや三脚、椅子や箱馬など、人数によっては必要機材が増えてきます。プロのカメラマンにお願いすれば、必要機材を持参してくれたり、手配してくれます。
集合写真を熟知したプロのカメラマンに依頼してみましょう。
集合写真をカメラマン依頼した際の見積り相場
学校・幼稚園の写真撮影の相場
30,000円
標準相場
19,500円
リーズナブル
46,200円
プレミアム
プロカメラマンへの依頼で気になるのが、料金相場ですよね。カメラマンの拘束時間やカット数、受け渡し方法などによっても前後します。
拘束時間ですと、1時間あたり2~3万ほどが相場です。1日拘束の場合、5~10万ほどです。
データ納品の場合は上記の相場で、追加でプリントとなると1枚あたり500~1500円くらいが追加でかかってきます。
また、出張費や交通費、必要機材費などプラスアルファで料金に上乗せの場合もあるので、まずは見積もりを依頼すると良いでしょう。
ミツモアでカメラマンに見積りを依頼しよう!
ミツモアには様々な撮影に精通したカメラマンが多数登録しています。地域、条件、好きなテイストなどから、自分の依頼したいカメラマンを探すことができます。
集合写真に関しても得意なカメラマンがいるので、まずは条件を提示して見積もり依頼をしてみましょう。