電球交換は吹き抜けや階段など、高所にあるものだと危険が伴います。自力で作業する方法やポイント、業者に依頼した方がよいケースを押さえて安全に電球を取り換えましょう。プロに頼むときの準備も知っておけば、スピーディーな交換に役立つはずです。
自力で高所の電球を交換する方法
自力で高い場所の電球を交換するときは、脚立に上って手作業をするかランプチェンジャーを使います。それぞれの道具を使って作業する方法や、安全に行うための注意点をチェックしましょう。
脚立を使って交換する
電球は天井やその付近の高い場所にあるケースが多いでしょう。手の届かない高い場所で作業をするには、脚立を使用します。
脚立を置く場所には注意が必要です。足場の安定していない場所では転倒しやすく、ケガをする危険があります。脚立がぐらつかないか確認して、安定しなければ無理をせず作業を中断するのが賢明です。
また脚立は「A」の形に開いて使う性質上、横からの力に弱くできていいます。作業面に対して「A」の形に開いて上にまたがると、後ろに傾いたときに倒れやすくなります。
壁の高い場所に付いている電球を交換するときは、上り下りする面を作業面と向かい合わせましょう。足のすね部分を脚立の天板側面へ当てながら使えば、転倒のリスクを抑えて作業ができます。
ただしまたがっても届かない場所なら、脚立での交換は諦めた方が安全です。天板の上に立つと不安定になりやすく、転倒の危険が大きくなります。
「ランプチェンジャー」を活用する
電球を取り替えるための道具「ランプチェンジャー」を使えば、脚立に上って手作業をするよりも安全に電球交換が可能です。
長いポールに電球をつかむホルダーを付けて使うため、自分自身が高い場所に上る必要がありません。
ホルダーは電球の種類に合わせて、幅広いサイズが用意されています。交換する電球のサイズに適合するものを購入してポールに付けましょう。
電球の膨らみに沿ってホルダーが開き、奥までつかむと閉じる仕組みです。高い場所の電球に向かってランプチェンジャーを伸ばし、電球をホールドできたら時計回りに回転させて外します。
古い電球を外し終わったら、逆の手順で新しい電球を取り付ければ完了です。
電球を交換するときのポイント
高い場所で作業に限らず、電球交換では安全のために気を付けておきたいポイントが何点かあります。電球の用意から作業前・作業中まで、電球交換全般の基本を押さえておきましょう。
照明器具に合った電球を用意する
電球が明かりをともすには、照明器具に取り付けなければなりません。まずは照明器具に合う電球を確認します。電球に印字されている「型番」を見ると、どのサイズやワット数を選べばよいか分かります。
電球が白熱灯であれば「LW110V60W」や「E26」といった記載が、根本部分にあるはずです。それぞれのアルファベットや数字には下記の通り意味があります。
- LW:電球のタイプ
- 110V:ボルト数
- 60W:消費電力
- E26:口金のサイズ(E26なら直系26mm)
明るさや明かりの色合いを変えたくないなら、同じ型番の電球を選べばOKです。印字されている型番が読み取れないなら、電球を持参して店舗で探す方法もあります。
照明器具のソケット部分や説明書に記載されているケースもあるため、よくチェックすると見つかるかもしれません。
ブレーカーを落として作業する
作業を始めるときにブレーカーを落とすのも、電球交換をするときのポイントです。電気がついている状態で交換すると、感電や漏電の原因になりえます。
電気のスイッチをオフにした上でブレーカーも落とせば万全です。ブレーカーには分電盤の左側についているケースが多い「アンペアブレーカー」と、小さなつまみが並んでいる「安全ブレーカー」があります。
家中の電気を止めて構わないならアンペアブレーカーを、電球交換をする場所だけ止めたいなら対応する場所の安全ブレーカーを落とします。
電球はしっかり取り付ける
新しい電球をしっかり取り付けるのも、生活上の危険を防ぐために重要です。手で回す力で自然に止まるくらいまで締めれば問題ありません。
交換した電球がわずかな衝撃で落ちないよう、グラグラしていないか交換が終わった後にも確認しましょう。小さな子どもがいる家庭では、交換してからも定期的に緩んでいないかにチェックしておくと安心です。
ただし電球の締めすぎにも注意しなければなりません。次に交換するとき取り外せず、作業が難航する可能性があります。
高所の電球交換をするときの注意点
特に高い場所の電球交換で注意したい点もあります。生活上の不便を直す作業でケガをしては本末転倒です。しっかりと安全を確保する意識を持っておきましょう。
電球が割れてケガをする可能性がある
交換のときに力を入れすぎたり落としたりすると、電球が割れてケガを負う恐れがあります。特に白熱灯や蛍光灯の電球はガラス製が多いため、扱いに注意が必要です。
割れると破片で手を切ってしまうだけでなく、中に入っている水銀が飛び散る危険もあります。
白熱電球のまわりが60℃を超える高温になっているときも、事故が起こりやすい状態です。電球の口金とランプの部分が緩んで、外れてしまうケースがあります。
落としたときに破損するリスクが高いので、白熱電球の周囲が熱い場合は作業を見合わせた方が安全です。
落下のリスクがある
脚立に乗って作業をする場合には、転倒だけでなく落下にも注意が必要です。高い場所から落ちると、予想以上のケガになる場合もあります。
足場の安定を確認する他、体が安定する上枠付きやステップの広い脚立を選ぶのがポイントです。脚立を倒れないようにする安定性補助器具を使う方法もあります。
使う前には脚立そのものに破損がないか確認し、固定金具をきちんとロックしましょう。動きやすい服装で体勢を整えやすくし、事故が起こらないように備えます。
体調の悪さも落下につながる恐れがあるため、調子のよい日を選んで作業をするのがおすすめです。
高所の電球交換を業者に頼みたいケース
電球交換は無理に自分で行おうとすると、事故につながる恐れがあります。紹介するケースに当てはまる場合は、業者の力を借りた方がよいでしょう。
電気がつかない原因が分からない
突然電球がつかなくなったとき、原因は電球切れではない可能性もあります。照明器具や電気系統のトラブルが発生している場合、電球の交換をしても解決しません。
トラブルの箇所が直っていない状態でスイッチをオンにすれば、交換後の電球も使えなくなる可能性があります。特に高い場所は目視でのチェックが難しいため、不具合のある部分を見落としがちです。
電球の寿命が来ていないはずなのに電気がつかなくなった・電球が切れているだけなのか判断が付かないという場合は、プロに相談しましょう。
照明器具や電気系統に詳しい業者に依頼すれば、原因の特定から確実に行ってもらえます。
作業に不安を感じる
「高い場所で作業するのが怖い」「脚立は用意できても自分で交換できるか不安」と感じているときも、業者への依頼がおすすめです。慣れていない人が高所で作業をすると、大きな事故につながりかねません。
ケガだけで済めばまだよいですが、高所からの転落では死亡したり障害が残ったりするケースもあります。業者であれば日ごろから高所で作業をしているため、安心です。
依頼すれば費用はかかりますが、ケガをして入院や通院するのを防ぐと考えれば高い出費ではないでしょう。
高所の電球交換を依頼するには
電球が高い場所にある場合、通常の高さよりも交換費用が高くなる可能性があります。できるだけリーズナブルに依頼するためにも、業者に依頼する前にしておきたい準備をチェックしましょう。
電球交換の費用を把握しておく
電球交換に掛かる費用は一般的な価格の業者であれば8,000円、よりリーズナブルな業者を選ぶなら5,400円・サービスの充実度も考慮するなら11,700円が相場です。
電球がある場所の状況によっても価格は変わります。足場が不安定な場所に付いている電球なら、相場よりも若干高くなると考えるのが賢明です。
電球交換を依頼できる業者には、電気屋・家電量販店・リフォーム店・便利屋などがあります。どこに依頼するかで料金に差が出るため、依頼を検討している業者へ相談しましょう。
複数の業者を比較して選ぶ
複数の業者に見積もりを出してもらう「相見積もり」は、価格を抑えた業者選びに役立ちます。複数の業者の見積もりを比べることで、相場や業者ごとの対応の違いを判断できるためです。
格安だからと選んだ業者が、対応が悪く仕事が雑というケースもあるでしょう。複数の業者を見比べておけば、信頼できる業者選びにつながります。
危険な場所の電球交換は業者に任せよう
高所の電球交換は脚立やランプチェンジャーを使えば、自力でもできます。ただし危険を伴う作業である点を把握し、安全を確保した作業が前提です。
例えば足場が安定しているか確認し、正しく脚立を設置します。ランプチェンジャーを使うときも、適切な使い方を把握して電球を落とさないように気を付けましょう。
電球が消えた原因が分からないときや作業を不安に思ったときは、業者への依頼が安心です。
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