ミツモアメディア

モンステラの植え替え方法とは?タイミングや育て方のコツも紹介

最終更新日: 2024年08月30日

観葉植物として人気のモンステラ。比較的育てやすい植物であるとされていますが、元気な姿を長く保つためには、定期的な植え替えが欠かせません。

とはいえ、初めて植物を育てている場合などは、以下のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

「モンステラが成長してきたけれど、自分で植え替えできるか不安」「モンステラを植え替えるタイミングがよくわからない…」

そこで本記事では、モンステラの植え替え方法や育て方のコツについて詳しく解説します。モンステラを植え替えるタイミングや、植え替えが必要なモンステラのサインについてもわかりやすくまとめました。

モンステラは植え替えることで育ちやすくなる

観葉植物(モンステラ)の葉

モンステラは成長が早い植物として知られています。そのため、適切なタイミングで植え替えをすることがとても重要です。

モンステラの成長に対して小さな鉢のまま放置すると、どんどん大きくなり、葉や茎が絡み合い、見た目がだらしなくなってしまいます。それだけでなく、最悪の場合元気がなくなって枯れてしまうかもしれません。

また風通しが悪くなることにより、カビや害虫が発生しやすくなるリスクもあります。定期的な植え替えや剪定を行うことで、モンステラの美しい姿を保ち、健やかに育てましょう。

モンステラの植え替えで必要なアイテム

園芸用のはさみやスコップ

モンステラを植え替える際に必要なアイテムは以下の通りです。

  • モンステラ
  • 一回り大きな鉢(成長させたい場合)
  • 株分用の鉢(成長を止めたい場合)
  • 植え替え用の土
  • 清潔なハサミ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ピンセット・割り箸など
  • ビニールシート・新聞紙など

上記のアイテムは、ホームセンターなどで手軽に入手できます。事前に必要なものを揃えておくことで植え替え作業がスムーズに進むため、ぜひチェックしてみてください。

モンステラを植え替える手順

プランターでガーデニングをする女性

モンステラを植え替える際は、正しい手順で進めることが重要です。誤った方法で植え替えを行うと、植物が傷んでしまったり、最悪の場合枯れてしまうこともあるため注意が必要です。

以下の手順を参考に、適切に植え替えを進めましょう。

1. 用土を準備する

まずは、モンステラに適した用土を準備しましょう。観葉植物用の培養土や、水はけの良い鹿沼土や赤玉土をブレンドしたものがおすすめです

用土はあらかじめ湿らせておくと、植え替え作業がしやすくなります。

2. 植え替え先の鉢に軽石を入れる

次に植え替え用の鉢に鉢底ネットを敷き、その上に軽石を入れていきます。軽石を入れることで水はけが良くなり、根腐れの防止につながります。

鉢底ネットは針金で固定しておくと、後からずれにくくなりおすすめです。

3. モンステラを取り出して株を整える

植え替え用の鉢の準備が整ったら、モンステラを古い鉢から取り出します。根が詰まっている場合は、鉢を軽く叩きながら引き抜くと取り出しやすくなります。もし上手く取り出せない場合は無理に引っ張るのではなく、根が痛まないように少しずつ慎重に動かすのがポイントです。

モンステラを取り出したら、古い土を軽く落とし、根をほぐして整えます。

元気のない根や黒ずんでいる根を見つけたら、清潔なハサミで切り落としましょう。ただし切り過ぎには注意が必要です。

4. 土の高さを調節する

モンステラの根の長さを測り、新しい鉢に入れる土の高さを調整します。モンステラが鉢の中央に来るように配置し、適宜土を追加していきます

このとき、土の高さが鉢の縁よりも2〜3cm程度低くなるように調整すると、水やりの際に溢れる心配がありません。

5. 新しい鉢にモンステラを入れる

準備が整ったら、モンステラを新しい鉢に移し替えましょう。鉢の真ん中にモンステラを置き、少しずつ周りから土を入れていきます。鉢を軽く揺らしながら土を隙間なく入れることで、根が固定されやすくなります。

植え替えが完了したらたっぷりと水を与え、土全体に浸透させてください。植え替え後は直射日光を避けて、風通しの良い日陰に1~2週間程度置いておくことで、モンステラが新しい環境に慣れやすくなります。

モンステラの成長を止めたい場合は「株分け」を行う

観葉植物(モンステラ)

モンステラが大きくなりすぎて手に負えなくなった場合、「株分け」という対処法があります。株分けを行うことでモンステラを2つに分けて、それぞれの株の成長を抑えることができます。

ただし株分けはモンステラに負担が伴う作業です。根が複雑に絡み合っている場合は、無理に分けようとせず、慎重に作業を進める必要があります。元気な根を傷つけないように、慎重にハサミを使って株分けしましょう。

モンステラの植え替えに適した時期・頻度

カレンダーと赤鉛筆

モンステラの植え替えは、タイミングも重要です。押さえておきたいポイントとしては以下の通りです。

頻度は2〜3年に一度がおすすめ

モンステラの植え替えは、2〜3年に一度の頻度が理想的です

鉢の中で根がいっぱいになってしまう前に植え替えることで、水分の吸収がスムーズになり、健康な成長を促せます。ただし状況によっては2年以内に植え替えが必要なケースもあるため、根詰まりや根腐れのサインを見逃さないようにしましょう。

植え替え時期は5〜7月がおすすめ

植え替えに最適な時期は、5月から7月にかけての時期です

この時期はモンステラの生育が活発で、多少根を傷めても回復が早いのが特徴です。一方、寒い時期に植え替えを行うと回復が遅れ、最悪の場合枯れてしまうこともあるため注意が必要です。植え替えのタイミングは慎重に見極めるようにしましょう。

植え替えが必要なモンステラのサイン

白背景の観葉植物(モンステラ)

「しっかり水をあげているのに、モンステラの元気がない…」。そんなときは、根詰まりや根腐れが原因かもしれません。

根詰まりや根腐れの兆候が見られた場合は、早急に植え替えを検討する必要があります。

それぞれのサインを見てみましょう。

根詰まりしていると考えられるとき

  • 水やりをしても土が水を吸収しない
  • 葉のツヤやハリが失われている
  • 鉢から根が飛び出している

上記のような症状が見られる場合、モンステラが根詰まりを起こしている可能性があります。特に鉢底から根が出ている場合は、現在の鉢が窮屈になっているサインです

このような状態になったら、植え替えを検討する必要があります。

根腐れしていると考えられるとき

  • 気根(きこん)と土の境目にカビが生えている
  • 不自然に黒ずんでいる
  • 幹の部分が柔らかい
  • 触るとぶよぶよした感触がある

上記のような症状が見られる場合、根腐れの可能性があります。根が腐ってしまうと、水や栄養を十分に吸収できなくなり、モンステラに深刻な影響を与えます。植え替えにより、回復できる環境を整えてあげましょう。

モンステラ植え替え後の育て方

自宅で観葉植物の世話をする女性

植え替え後は、モンステラが新しい環境に順応するまで注意深く管理する必要があります。また、その後もモンステラが元気に成長できるよう、以下のポイントに着目して育てましょう。

植え替え直後は風通しの良い場所で注意深く管理する

植え替え直後のモンステラは環境の変化に敏感です。そのため、植え替え後の2〜3週間は、直射日光を避け、風通しの良い日陰で管理しましょう。直射日光を浴びせると、植物がストレスを感じやすくなります。また、風通しが悪いと湿気がこもり、病害虫が発生しやすくなります。

ある程度元気になってきたら、日の当たる場所に移動しても問題ありません。

水やりは、土の表面が乾いたことを確認してから行うことが重要です。鉢の底から水が流れ出るまでしっかりと与えつつ、鉢皿には水が溜まらないよう注意してください。水が溜まると、根腐れの原因となるため、水をあげすぎたら必ず捨てるようにしましょう。

肥料については、植え替え直後は避けたほうが無難です。直射日光と同様に、モンステラが環境に適応できたことを確認してから与えるようにしてみてください。

適度な水やりをする

モンステラの水やりは、季節に応じて調整が必要です。特に春から秋にかけては成長が活発になるため、土の表面が乾いたら速やかに水を与えることが大切です。夏は特に土が乾きやすくなるため、しっかりと水を与えるようにしましょう。

一方、冬場は成長が鈍化するため、水のあげすぎに注意が必要です。夏場よりも頻度を落として水やりを行うとよいでしょう。

直射日光を避けた場所に置く

モンステラは光を好む植物ですが、直射日光に当たる時間が長すぎると、葉が焼けて変色してしまうことがあります。特に夏場は、風通しの良い日陰などに置くことがおすすめです。

適切な環境を用意することで、モンステラはストレスを感じにくくなり、長期間にわたり美しい姿を保てる様になります。

害虫は早めに駆除する

モンステラは比較的害虫に強い植物ですが、ハダニやカイガラムシが発生することがあります

特にカイガラムシは一度発生すると繁殖が早く、葉や茎がダメージを受けてしまいます。見つけ次第、早急に駆除しましょう。幼虫の段階で駆除するのが最も効果的ですが、成虫になった場合も専用の薬剤を使って駆除することは可能です。

また、ハダニは乾燥した環境で発生しやすいため、葉に霧吹きで水をかけて湿度を保つと予防に効果的です。

モンステラの植え替えに関するよくある質問

最後に、モンステラの植え替えに関するよくある質問をご紹介します。

それぞれについて見ていきましょう。

モンステラを植え替えないとどうなる?

モンステラを長期間植え替えずに放置すると、根が鉢の中で詰まり、水はけが悪くなります。これにより、成長が阻害されるだけでなく、根腐れのリスクも高まります。定期的な植え替えを行い、適切な環境を維持してあげましょう。

モンステラを植えるおすすめの土の種類は?

モンステラの植え替えには、水はけの良い土を選ぶことが重要です具体的には、鹿沼土や赤玉土をブレンドしたものがおすすめです。また、初心者の方であれば観葉植物用の培養土も手軽に利用しやすいでしょう。

無機質の土を使用することで、コバエなどの虫を予防する効果もありますが、こまめな手入れが必要になるため、その点も考慮して選びましょう。

モンステラは自分で植え替えられる?

モンステラの植え替えは自分で行うことも可能です。しかし、誤った方法で植え替えてしまうと、モンステラにダメージを与えてしまうことがあります。

プロの植え替え業者に依頼することで、適切に植え替えできるメリットがあります。失敗しないか不安な場合は、専門業者に依頼するのが安心です。

観葉植物の植え替えを業者に依頼する

モンステラを業者に依頼する場合の費用相場は?

モンステラの植え替えを業者に依頼する場合の費用は、鉢のサイズや作業内容によって異なります。

一般的な費用相場は、鉢のサイズが小さい場合で3,000〜5,000円、中くらいのサイズで5,000〜8,000円、大きな鉢の場合は10,000円~です

コスト面のみでいえば自分で植え替えをした方が安くすみますが、それでもスコップや剪定バサミといったアイテムは揃えなければなりません。労力と手間をかけずに失敗のない植え替えを望むなら、プロの業者への依頼がおすすめです。いくつかの業者から見積もりを取り、比較検討することでコストを抑えられます。

モンステラに肥料をあげた方がよい?

モンステラに肥料を与えることで、成長が促進されます。特に春から秋にかけては、植物が活発に成長するため、この時期に肥料を与えると効果的です

ただし植え替え直後は植物がデリケートな状態にあるため、肥料は植え替え後2週間以上経ってからを目安に与えるようにしましょう。

モンステラの植え替え業者をミツモアで簡単比較!

「モンステラの剪定をしたいけどうまくできる自信がない」「大きく育ったので鉢を植え替えたいが、1人では難しそう」といったお悩みがある場合は、植物のお手入れのプロに相談してみるのがおすすめです。ミツモア」なら、庭の手入れ経験が豊富なプロがすぐに見つかります。

スマホやパソコンから簡単な質問に答えると、自動で条件にぴったりのおすすめ事業者から最大5件の見積もりが届きます。手作業で条件や日程が合う事業者を1件ずつ探す必要はありません。

複数の業者を比較しながら検討できることはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能です。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。

観葉植物の植え替えを業者に依頼する