テレビを宅配で送る方法は、通常の宅配便・家財運送サービス・地域の便利屋などがあります。テレビの宅配を依頼する際は、輸送中に破損しないよう厳重に梱包しなければなりません。テレビを宅配する料金の目安や、注意点・梱包の方法などについて解説します。
テレビの配送料金の目安
ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便で、テレビの配送を依頼する際の、荷物の大きさと料金について紹介します。テレビのサイズではなく、梱包した状態のサイズで配送料金が決定します。
- ヤマト運輸
- 日本郵便
- 佐川急便
ヤマト運輸
ヤマト運輸の『宅急便』は60~200サイズまであり、縦・横・高さの合計でサイズが決まります。送れる荷物の重さは30kg以内です。
1辺の長さは170cm以内ですが、上下を逆にできない荷物の場合は、100cmまでとされています。テレビは上下を逆にできないため、梱包した際の長辺が100cmまでなら依頼できます。
なおテレビは宅急便の対応サイズ内で、しっかり梱包されている場合のみ対応可能です。
宅急便最大の200サイズでテレビを送る場合の基本料金は、関東から関西の場合、4,390円です。『クロネコメンバーズ』『持込』『デジタル送り状』『キャッシュレス決済』『営業所受け取りサービス』などを利用すると、割引が受けられます。
日本郵便
日本郵便の『ゆうパック』は、縦・横・高さの合計が170cm以下、かつ重量が25kg以下の荷物に対応しています。最大170サイズで東京都から大阪府まで荷物を配送する場合、送料は3,750円です。
重量が25kgを超えて30kg以下の場合は、ゆうパックの基本運賃に560円上乗せする『重量ゆうパック』で送れます。170サイズ重量ゆうパックの東京都から大阪府までの送料は、4,310円です。
『持込割引』『同一あて先割引』『複数口割引』などの割引サービスが用意されています。併用できない割引や、組み合わせが限られている割引、割引対象外のケースがある点に注意しましょう。例えばゆうパックと重量ゆうパックを組み合わせたい場合、複数口割引は対象外とされています。
佐川急便
佐川急便の『飛脚宅配便』は、3辺合計160cm以内、30kg以下の荷物を配送できます。
160サイズで一般荷物として、東京都から大阪府まで宅配を依頼した場合の送料は、通常輸送で2,340円です。飛脚宅配便の割引は、営業所やサービスセンター、取次店へ荷物を持ち込んだ場合のみです。
3辺の合計が160cm以上・260cm以内で重量50kgまでの荷物は、『飛脚ラージサイズ宅配便』で配送できます。
テレビを宅配で送るときの注意点
テレビは精密機械なので、輸送中に壊れないための工夫が必要です。テレビを梱包する際の注意点について把握し、輸送中に破損するリスクを低減しましょう。
- 梱包資材は購入時の箱がベター
- 壊れないように厳重に梱包をする
- 液晶がある面や脚がどこにあるかを明記する
梱包資材は購入時の箱がベター
テレビを宅配で送るときは、購入時の箱で梱包する方が安全です。購入時の箱なら、テレビにぴったり合っているサイズで梱包しやすいためです。
購入時の箱は輸送に耐えられるように作られており、強度もあります。同封されていた緩衝材もあるとよいですが、ない場合は梱包資材を購入しましょう。
購入時の箱以外で梱包する場合、梱包状態によっては受け付けてもらえないケースもあります。事前に配送業者に確認しましょう。
壊れないように厳重に梱包をする
購入時の箱がない場合は、配送中にテレビが壊れないように、厳重に梱包しましょう。コードやリモコンなどの付属品や、テレビ本体が水にぬれないように、ビニール袋でしっかり包みます。付属品はフリーザーバッグに入れると安心です。
段ボールの中でテレビが動くと破損の原因になりかねないため、緩衝材で満たして、動かないようにする必要があります。テレビに脚が付いている場合は、脚部分も緩衝材やガムテープを重ねて、厳重に梱包しましょう。
段ボールで梱包したら、さらに一回り大きい段ボールに入れる方が安全です。
液晶がある面や脚がどこにあるかを明記する
テレビの液晶は圧力がかかると割れやすいため、輸送中に他の荷物が液晶画面側に当たらないように、配達員に注意してもらわなければなりません。
配達員が分かりやすいように、液晶パネルがある段ボールの面に『液晶パネル側 取扱注意』と明記する必要があります。段ボールに直接書き込むのではなく、紙に明記して貼り付ける方が、配達員の目に入りやすいでしょう。
台座や脚が付いているテレビの場合、どこに脚があるか分かるようにしておくと、配達員が運搬時にテレビを地面に置きやすくなります。段ボールに直接『脚』と書き込んでおきましょう。
またテレビを梱包している箱に『壊れもの』『精密機器』などのシールを貼ると、運搬時の注意喚起もできます。
テレビを配送するときの梱包方法
テレビを購入したときに入っていた箱がない場合の梱包方法を紹介します。テレビを厳重に梱包できる段ボールと、輸送時の衝撃を吸収する緩衝材を用意しましょう。
- 必要な梱包資材を集める
- 液晶を保護する緩衝材をかける
- 液晶面と背面を段ボールで挟む
- テレビの上半分を段ボールで覆う
- 脚を保護する緩衝材を敷く
- 脚の保護用緩衝材ごと段ボールで包む
必要な梱包資材を集める
まずはテレビをしっかり梱包できる段ボールや緩衝材を用意します。
テレビを梱包するための段ボールは、できる限り大きいサイズで、なるべく厚みのある段ボールを、3つまたは4つ用意します。段ボールはホームセンターやスーパーで入手できるもので構いません。
液晶画面を保護するための段ボールか、プラスチック段ボールも用意しましょう。
緩衝材はテレビ本体を包めるサイズのものと、箱の中のすきまを埋めるためのものが必要です。気泡緩衝材・ポリエチレンシート・新聞紙などを利用します。
テレビが入る大きさのビニール袋と、リモコンやコードなどの付属品を入れるビニール袋やフリーザーバッグも用意します。
ガムテープは重ねて貼ってもはがれにくい、布製のガムテープの方がよいでしょう。その他に、ハサミ・カッター・セロハンテープが必要です。
液晶を保護する緩衝材をかける
必要な梱包資材を集めたら、リモコンやコードなどの付属品をビニール袋に入れます。梱包作業をする前に、テレビを掃除してからビニール袋にテレビを入れましょう。
次に、破損しやすい液晶を緩衝材で保護します。液晶画面の大きさに合わせて段ボールかプラスチック段ボールをカットし、液晶画面にガムテープでしっかり固定します。
運搬中に液晶が破損しないようにするためにも、厳重に行いましょう。
液晶面と背面を段ボールで挟む
用意した段ボールを開いてカットし、ガムテープで貼り合わせて大きな1枚の段ボールにします。このときテレビを横から挟める程度の大きさにし、2枚作りましょう。
作成した段ボールで、テレビの液晶面と背面を横側から挟み、ガムテープで固定し、逆側からもう1枚をガムテープで固定します。2重にして強度を上げて、液晶をしっかり保護します。
段ボールが薄いなどの理由で強度が足りないと感じたら、大きな段ボールを増やして3重にしてもよいでしょう。
運搬中に液晶が破損しないようにするためにも、厳重に保護するのがポイントです。
テレビの上半分を段ボールで覆う
上記で液晶面と背面を段ボールで挟んだものの、半分程度の大きさの段ボールを作成します。テレビ上部が覆える程度の大きさが目安です。
作成したものを、テレビ上部の段ボールで覆われていない部分に乗せて折り曲げ、ガムテープで固定します。
このとき、テレビ上部に段ボールから出ている部分が生じないよう覆うのがポイントです。
脚を保護する緩衝材を敷く
液晶画面とテレビ上部を保護したら、次はテレビの脚部分を保護します。
脚部分に敷き、脚を覆える大きさの段ボールの板と、テレビの脚が乗る大きさのプラスチック段ボールか段ボールの板を作成しましょう。
テレビの脚を覆う段ボール板の脚を乗せる部分に、脚が乗る大きさに作成した板をガムテープで貼り付けます。脚部分を覆える大きさの緩衝材を、作成した段ボールの上に敷き、テレビを乗せます。
脚の保護用緩衝材ごと段ボールで包む
テレビの脚の下に敷いた梱包材を脚に巻き付けます。ガムテープで止めながら、しっかりと保護しましょう。
次に脚の下敷きにした段ボールを折り曲げて、緩衝材で保護したテレビの脚を覆います。テレビの上半分を覆っている段ボールに、ズレないようガムテープで固定しましょう。
脚の横側は段ボールで覆われていない状態なので、ガムテープで覆います。配送・運搬中にガムテープが外れないように、厳重に覆いましょう。
梱包した後にテレビの脚部分が分かるように、段ボールに直接『脚』と明記します。特に気を付けてほしい液晶面がある部分には、『液晶パネル側 取扱注意』と明記した紙を貼り付けておきましょう。
ガムテープがズレないか、段ボールが外れないかを確認して、梱包完了です。
テレビを宅配以外で送る方法
テレビを宅配以外で送るには、家財運送サービスや地域の便利屋に依頼する方法があります。それぞれのサービスの特徴について紹介します。
- 家財運送サービスを利用する
- 地域の便利屋を利用する
家財運送サービスを利用する
宅配便より大きなものを配送できる家財運送サービスを利用すれば、宅配便では対応していない大きさのテレビの配送を依頼できます。
例えば、ヤマトホームコンビニエンスの『らくらく家財宅急便』なら、梱包時の幅・奥行き・高さ、3辺の合計が450cm以下・最長辺250cm以下の荷物に対応しています。テレビの場合は上下の指定があるため、高さは200cm以下と指定されている点に注意しましょう。
らくらく家財宅急便は、スタッフが梱包してくれるため、手間がかからず便利です。スタッフが見積もりをし、サイズや料金が決まるため、まずは問い合わせてみましょう。
地域の便利屋を利用する
便利屋とは、荷物の梱包や、不用品処分・部屋の片づけなど、さまざまな困りごとの手伝いをしてくれる業者です。地域の便利屋にテレビの配送を依頼することもできます。
便利屋によって料金設定は異なりますが、スタッフの人数分の作業費(作業時間)と、出張費がかかるのが一般的です。テレビを配送する場合は車も使うため、業者によっては車両費が別途加算されます。資材費を別途払うと、梱包してもらえる業者もあります。
自分でテレビを梱包する必要がないため手軽ですが、配送に時間がかかる遠距離の配送には不向きといえるでしょう。
テレビを宅配するときは梱包を厳重に!
テレビを宅配するためには、通常の宅配便・家財運送サービス・地域の便利屋などに依頼する方法があります。
どのサービスを利用するときも、輸送中にテレビが破損しないように購入時の箱で梱包するのが理想です。購入時の箱がない場合は、厚みがあり、大きいサイズの段ボールや緩衝材など、必要な梱包資材を集め、厳重に梱包しましょう。
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