自転車の輸送を業者に依頼するとき、種類によって配送できる業者が異なるほか、サイズや梱包時の作業によっては追加料金が発生するケースがあります。
種類別の料金相場を踏まえて自転車の配送業者や輸送サービスについて、依頼する際の注意点を含めて紹介します。
【種類別】自転車輸送時の料金相場
自転車の輸送にかかる料金の相場は、以下3つの自転車の種類によって異なります。
自転車の種類 | 輸送料金の相場(関東から関西へ配送する場合) | サイズ |
スポーツバイク | 7,000円~10,000円 | 高さ130cmx幅72cmx奥行き21cmで重さ13.5kgを想定 |
ママチャリ | 15,000~20,000円 | 高さ178cmx幅55cmx奥行き105cmで重さ18kgを想定 |
電動アシスト自転車 | 15,000~30,000円 | 高さ189cmx幅55cmx奥行き105cmで重さ25kgを想定 |
スポーツバイク
ロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツタイプの自転車は、折りたためるものやタイヤを外せるものが多いため、宅急便や自転車専用の輸送サービスで配送できます。移動距離やサイズによって変わりますが、輸送料金は7,000円〜10,000円です。
ママチャリ
3辺(高さ・幅・奥行き)の合計が300cm〜350cmと大きく、タイヤを取り外せないことから、対応できる業者は一部の配送業者のサービスに限定されます。それに伴って輸送料金が高くなるため、料金相場は15,000〜20,000円と高くなります。
電動アシスト自転車
ママチャリと同様にタイヤを取り外せないほか、他の自転車と比べて総量が重く、バッテリーが入っているため、輸送料金の相場は15,000〜30,000円とさらに高くなります。それに伴い、対応可能な業者も一部の配送業者のサービスに限られるので注意が必要です。
自転車の輸送ができるおすすめの業者・サービス5選
自転車の種類ごとの料金相場について解説したところで、自転車の輸送ができる業者やサービスについて紹介します。おすすめの配送業者や輸送サービスは、下記の5つです。
業者・サービス名 | 配送できる自転車の種類 | 料金 | 備考 |
ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」 | スポーツバイク、ママチャリ、電動アシスト自転車 | 7,740円~ | 関東圏内でサイズランクCタイプの自転車を配送した場合 |
赤帽など軽貨物運送業者 | スポーツバイク、ママチャリ、電動アシスト自転車 | 5,500円~ | 20km圏内の場所に自転車を配送した場合 |
西濃運輸「カンガルー自転車イベント便・自転車輸送便」 | スポーツバイク | 5,960円~ | 関東圏内で自転車を配送した場合 |
佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」 | スポーツバイク | 5,240円~ | 関東圏内で240サイズの自転車を配送した場合 |
スポーツバイク専門の宅配便「シクロエクスプレス」 | スポーツバイク | 9,020円~ | 関東/信越圏内で自転車を配送した場合 |
1.ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」
ヤマト運輸のグループ会社が提供するサービスで、洗濯機やタンスといった大型の家具・家電だけでなく、自転車の配送も依頼できます。担当者がサイズの査定や見積もりを行った後、料金を提示します。
3辺の合計によって料金が変わるため、サイズが大きいママチャリや電動アシスト自転車を配送すると料金は高くなります。一方スポーツバイクの場合は分解できるため、配送料金は安くなりますが、業者に分解や組み立てを依頼すると、別料金がかかるので注意しましょう。
2.赤帽など軽貨物運送業者
スポーツバイクはもちろん、ママチャリや電動アシスト自転車を梱包しないで輸送したい場合、「赤帽」をはじめとした軽貨物運送業者に依頼するのも選択肢のひとつです。エリアや業者によって異なりますが、首都圏で20km以内の場所に自転車を配送する場合、集荷から約1時間で届きます。
料金は20kmまでなら5,500円、以降1kmごとに追加料金が加算されます。
3.西濃運輸「カンガルー自転車イベント便・自転車輸送便」
ロードバイクやマウンテンバイクなど、分解して規定サイズに梱包できる自転車のみ配送できる配送業者のサービスです。前輪やサドルなどを分解し、「輪行箱」という自転車を安全に配送する箱に入れて配送します。
「輪行箱」は購入またはレンタルができますが、配送できるのはサイズは3辺280cm未満、重量30kg以内に梱包できる自転車に限られるので注意しましょう。料金は配送するエリアによって変わり、関東圏内で輸送する場合の料金は5,960円〜です。
4.佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」
3辺の合計が260cmまで、重さ50kgまでの自転車を輸送したいときに依頼できる配送業者のサービスです。ダンボールまたはハードケースに収納できる自転車のみ配送できるため、主にスポーツバイクを配送したいときに利用できます。
料金はサイズや移動距離によって異なり、たとえば、関東圏内で240サイズの自転車を配送した場合、料金は5,240円〜です。
5.スポーツバイク専門の宅配便「シクロエクスプレス」
趣味で自転車に乗っている人は、スポーツバイク専門の宅配便を利用するのもおすすめです。3辺の合計が260cm以内の箱に収まれば、配送を依頼できるほか、2時間単位で時間指定ができます。
ただしロードバイクやクロスバイクなど、タイヤが外せるスポーツバイクのみ配送できるので、注意しましょう。料金は関東圏内で配送する場合、9,020円〜です。
自転車の輸送を業者に依頼する際の注意点
自転車の輸送を業者に依頼するとき、下記4つのポイントに注意しましょう。
1.梱包の要不要を確認する
自転車の配送を業者に依頼する際、自転車の種類によって梱包の要不要が異なるので、確認することが大切です。宅急便や家財配達サービスを提供する業者に自転車の分解や箱詰め、組み立てを依頼すると追加料金がかかります。
少しでも料金を安くしたいときは、自分でスポーツタイプの自転車を分解し、箱詰めを行いましょう。なお自転車の分解や梱包することなく、自転車を載せて配送する業者もあります。
2.タイヤに空気を入れておく
輪行箱に自転車を梱包する前に、タイヤの空気を補充しておきましょう。空気が抜けた状態で梱包して配送すると、パンクを見落としてしまう可能性があります。あわせて自転車のフレームやハンドルなどに緩衝材でしっかり包んだ後、新聞紙などを詰めた輪行箱に入れて封をすると、輸送時の衝撃は軽減されます。
3.電動アシスト自転車の配達に時間がかかる
電動アシスト自転車を配送業者に依頼したい人は、通常よりも到着までに日数がかかる可能性がある点に注意が必要です。電動アシスト自転車は「小型車両」の取り扱いとなるため、航空機での輸送ができず、陸路で配送しなければなりません。
その影響で航空機輸送よりも1〜4日配送日数がかかるため、到着日時に余裕を持って依頼しましょう。
4.輸送業者の補償金額を確認しておく
輸送業者に自転車の配送を依頼する際、業者が定める運送約款に目を通したうえで補償金額を確認しましょう。業者による補償金額は平均30万~50万円で、補償金額が上回る高価な自転車を配送すると、十分な補償が受けられない可能性があります。
たとえば、ヤマト運輸の「宅急便」や佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」の補償金額は30万円、西濃運輸のカンガルー自転車イベント便・自転車輸送便は50万円が限度額です。
地元の便利屋・配送業者に自転車輸送を依頼するのもおすすめ
自転車の輸送ができる業者やサービスについて紹介しました。宅配便や配送業者による家財配達サービスなど、自転車の種類やサイズ、移動距離によって輸送料金が変わります。少しでも料金を抑えてママチャリや電動アシスト自転車を配送したいときは、地域密着の配送業者や便利屋に依頼することも選択肢に入れましょう。
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