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自転車を安く輸送する方法は?料金目安やおすすめの業者を紹介

最終更新日: 2024年03月07日

自転車を送るときは、分解可能かどうかで依頼できる業者が異なります。分解できる自転車に対応している宅配業者と、分解できない自転車を送る方法について紹介します。少しでも安く輸送するために、輸送に対応しているサービスを比較検討しましょう。

自転車を輸送する方法4つ

自転車を輸送する方法は主に、宅配便、引越し向けの家財配達サービス、自転車専門輸送サービス、地域の便利屋の4つです。それぞれについて詳しく解説します。

宅配便

自転車を分解して段ボールや気泡緩衝材で梱包し、宅配便サービスの規格内の大きさに収まる場合は、宅配便で輸送できます

例えば、ロードバイクやクロスバイクなどは分解して梱包できるため、宅配便で輸送可能です。一方ママチャリや電動自転車などの分解できない自転車は、サイズがオーバーするため、他の方法で送る必要があります。

引越し向けの家財配達サービス

自転車を送る際は、佐川急便の『飛脚ラージサイズ宅配便』や、ヤマトホームコンビニエンスの『らくらく家財宅急便』などの、家財配達サービスを利用する方法もあります

佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便は、通常の宅配便である『飛脚宅配便』と同じスピードで、大型の荷物を配送してくれるサービスです。ヤマトホームコンビニエンスのらくらく家財宅急便は、家具や家電、自転車などの輸送を依頼できる上に、オプションで分解・組み立てにも対応してもらえます。

自転車専門輸送サービス

自転車を送る際は、自転車専門の輸送サービスを利用する方法もあります。例えば自転車専用の宅配システム『シクロエクスプレス』は、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなど、タイヤを外して分解できる自転車の輸送に対応しています。

有料で配送キットを送ってもらえるため、梱包材がなくても依頼可能です。自前の輪行箱がある場合、輪行箱での輸送にも対応してもらえますが、シクロエクスプレスは配送キットでの輸送を推奨しています。

地域の便利屋

便利屋とは引越し作業や不用品の処分、買い物代行、部屋の掃除など、さまざまな困りごとの手助けをしてくれる業者です。作業内容や予算に合った人数のスタッフが派遣され、依頼した作業を行います。

便利屋なら分解できないママチャリや、電動自転車の輸送にも対応してくれます。しかし、スタッフの人数や作業にかかった時間などで費用が算出されるため、遠方への輸送には不向きです。

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自転車の輸送にかかる料金の目安

宅急便、家財配送サービス、便利屋に自転車の輸送を依頼する場合の、料金目安を紹介します。自転車のサイズや輸送する距離などを考慮して、依頼する業者を決めましょう。

宅配便で自転車を送ったときの料金目安

宅配便で自転車を送ったときの料金目安を紹介します。関東から関西まで送る場合の基本料金は下記の通りです。

  • ヤマト運輸:3辺合計が200cm以内、重さ30kg以内(200サイズ)で4,390円
  • 佐川急便『飛脚宅配便』:3辺合計が160cm以内、重量30kg以内で2,340円

梱包したサイズが上記より大きくなる場合は、他の方法を検討しましょう。

家財配達サービスで自転車を送ったときの料金目安

佐川急便の『飛脚ラージサイズ宅配便』なら、通常の宅配便である飛脚宅配便では送れない、家財などの大きな荷物に対応可能です

飛脚ラージサイズ宅配便なら、3辺の合計が260cmまで、重さ50kgまでの荷物の輸送を依頼できます。飛脚ラージサイズ宅配便で最大の260サイズを、関東から関西まで送る場合の基本料金は8,420円です。

自転車専門輸送サービスで自転車を送ったときの料金目安

自転車専用の宅配システム、シクロエクスプレスで自転車を送ったときの料金の一例を紹介します

配送キットは3,850円で、最短で申し込みの翌日に発送されます。関東・信越から関西までの送料は6,710円です。

1つ1,540円で140サイズの手荷物も送れるため、旅行先で自転車に乗りたい場合などに利用すれば、最小限の荷物で目的地まで行けます。

便利屋で自転車を送ったときの料金目安

便利屋に作業を依頼する場合、スタッフの人数分と作業時間分の費用と、出張費がかかるのが一般的です。業者によっては車両費がかかるところもあります。

例えば1時間8,800円とする業者、近距離輸送で総額3,150円とする業者、半日で1万4,000円と決まっている業者など、料金にはばらつきがあります。移動に時間がかかる長距離の輸送は、高額になることを覚えておきましょう。

自転車を送るときにおすすめの業者

自転車の輸送に対応している、ヤマトホームコンビニエンス、西濃運輸、軽貨物運送業者について紹介します。それぞれのサービスの特徴を把握し、最適な業者を選びましょう。

ヤマトホームコンビニエンス

ヤマト運輸のグループ会社『ヤマトホームコンビニエンス』が提供する『らくらく家財宅急便』なら、自転車の輸送を依頼可能です。らくらく家財宅配便は宅配便のサービス規格よりも大きい家具や家電、自転車などの輸送に対応しています。

サイズや料金は、担当者が査定・見積もりをして決定します。分解・組み立ては別料金なので、分解できる自転車を依頼する場合は自分で行うと費用を節約できるでしょう。

例えば22インチの自転車を東京から大阪まで送る場合、3辺合計300cmまでのDランク対応で、料金は1万3,280円です。26インチなら3辺合計350cmまでのEランクで、2万930円かかります。

西濃運輸

西濃運輸の『カンガルー自転車イベント便・自転車輸送便』は、ロードバイクやマウンテンバイクなど、分解して規定サイズに梱包できる自転車のみ輸送を依頼できます

自転車を梱包した状態で3辺280cm未満、重量30kg以内が規定サイズです。輪行箱は自立するように、かつ自転車の一部が出ないように梱包する必要があります。関東から近畿までの輸送費用は7,280円です。

赤帽など軽貨物運送業者

梱包せずにママチャリや電動アシスト自転車を輸送したい場合、軽貨物運送業者に依頼する方法があります。代表的な軽貨物運送業者『赤帽』なら、赤帽が使用する軽トラックの荷台に乗れば、分解や梱包が不要です。

赤帽は基本的に、距離で料金が決まる『距離制料金』ですが、時間帯やエリアによって『時間制料金』が適用されます。距離制料金は20kmまで5,500円、以降1kmごとに追加料金が加算される仕組みです。

時間制運賃は2時間貸切で20kmまでの場合は6,050円、以降30分ごとに1,375円ずつ加算されます。走行距離が『総貸切時間×10km』を超えると、超過距離料金が加算されるため、遠距離の輸送には不向きです。

自転車の輸送を依頼できる業者を探す

自転車を輸送するときの注意点

自転車の輸送を業者に依頼する際の注意点について解説します。自転車を安全に送るためにも、梱包方法と補償額について確認してから依頼しましょう。

  • 梱包の要不要はサービスによって異なる
  • 高価な自転車は十分な補償が受けられない可能性がある

梱包の要不要はサービスによって異なる

梱包の要不要はサービスごとに異なるので、送りたい自転車の種類に応じて選ぶ必要があります

宅急便や家財配達サービスなど、他の荷物も載っているトラックで自転車を輸送するサービスの多くは、自転車を分解・梱包しなければなりません。逆に赤帽や便利屋など、自分が依頼した自転車だけを載せて輸送するサービスなら、分解も梱包も不要です。

高価な自転車は十分な補償が受けられない可能性がある

配送業者の補償額は一般的に30万~50万円なので、補償額を上回る高価な自転車を送る場合、十分な補償が受けられない可能性があります

例えばヤマト運輸の宅急便の補償金額は『責任限度額30万円』、佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便は『損害賠償限度額30万円』、西濃運輸のカンガルー自転車イベント便・自転車輸送便は『補償50万円』です。

自転車を送る手続きをする際に、業者が定める運送約款にしっかり目を通して確認しておきましょう。

自転車の種類に合った輸送方法を検討しよう

自転車を輸送する方法には、宅配便、引越し向けの家財配達サービス、自転車専門輸送サービス、地域の便利屋などがあります。ほとんどの輸送方法では、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどタイヤを外して分解できる自転車を、しっかり梱包した状態での依頼に対応しています。

しかし、ママチャリや電動アシスト自転車など分解できない自転車を送りたい場合は、便利屋や軽貨物運送業者に依頼しなければなりません。まずは送りたい自転車の種類に合った輸送方法を知り、料金などを検討しましょう。

ミツモアなら、質問に答えるだけで希望する条件に合った業者を簡単に見つけることができます。

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