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大型家具を2階に運ぶ方法!想像以上に困ったら業者に依頼しよう

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最終更新日: 2024年06月28日

日当たりの良い2階をリビング・キッチンにしたい、年老いた両親の部屋を1階にしたいなど、日々の暮らしにはさまざまな変化があります。そのようなときに困るのが、家財の移動です。大型家財を2階に運ぶにはどうしたらよいか、方法を解説します。

家財移動のために最初に確認すべきこと

家財を2階へ移動させるために最初にすることは、家財自体と設置先スペース、移動時に通る廊下・ドアのサイズの確認です。測り方のコツについて解説します。

家財のサイズを測る

分解できる家具は、なるべく分解して運びましょう。分解した状態の「横幅・高さ・奥行」をメジャーで測ります。ソファーのようなきっちりした四角形でない家具は、最も大きい部分のサイズを測ります。

移動先のスペースも確認しておきましょう。他の家具や引き出しなどとぶつからないかどうか、メジャーで採寸しておきます。

重い家具を置く場合は、床が十分に強いかもチェックしましょう。家具を2階へ移動し終わってから、スペースに入らないと分かると、2階へ運んだ家具を降ろすために、人に頼むことになります。移動先に置くスペースが確保できるか、しっかりチェックしましょう。

組み立て家具でも分解できないことも

購入時は家に運び入れてから組み立てた家具を分解したら、再組み立てができないケースがあります

北欧の家具メーカーに多くみられますが、北欧では引越し時に家具を運ぶという発想がないためです。家具は家に付いているものであり、家に合わせてデザインするという認識なのです。

日本でも有名な北欧家具メーカーの家具は、分解・再組み立ては専門業者に依頼することになります。メーカーが斡旋する業者に依頼できますが、3万~5万円かかるので、別の家具を購入し直した方がよいかもしれません。

部屋のドア・廊下のサイズを測る

廊下やドアのサイズも測りましょう。一見簡単に通りそうに思えても、意外なことが原因で通らない場合もあるためです。

まず廊下の幅・高さを測ります。部分的に細くなっているところはないか、途中に段差はないか、障害となるものがないかなどを、忘れずにチェックしましょう。廊下のサイズは、最低でも荷物のサイズ+10cmの余裕が必要です。

ドアはドア枠の上下・左右のサイズを測ります。注意すべきはドアノブや蝶番(ちょうつがい)が、どのような状態かということです。ドアを開いたときに、蝶番とドア板の厚みはドア枠の内側になります。つまり家具を通せるサイズは、ドア枠から蝶番とドア板の厚みを差し引いた数値になります。

どうしても家具を通せないときは、ドアを外して対応しましょう。

階段のサイズも要確認

家具を2階へ運ぶときの最難関は階段です。特に途中で方向転換が必要な階段は、見た目ほど余裕がないので、事前の確認が欠かせません。

階段の幅・高さを測る

まず階段の左右幅と床から天井までのサイズを測ります。左右幅は70~85cmくらいが一般的なようです。手すりがある場合は、手すりの内側から測ります。

天井までのサイズは、天井が斜めに切ってあったり、踊り場があったりして、一定ではありません。天井が下がっていると荷物を立てて運べず、斜めに倒して運ぶことになります。斜めにすると、方向転換が難しくなるので要注意です。

重い家具を運ぶ場合は事前にしっかりチェックしておかないと、階段で荷物を支えたまま立往生することになりかねません。

方向転換が可能か

階段の途中で方向転換する必要がある場合は、高さの変化をしっかりチェックしておく必要があります

階段の幅には余裕がないので、冷蔵庫のように重い荷物でも、2人で運ばなくてはなりません。慣れていない人が運ぶと、ちょっとした引っ掛かりでも大きな事故につながる危険性があります。

そのようなときは、段ボールで同じサイズの模型を作って、試してみるのがおすすめです。大きな家財の移動は、想像以上に難しいことを実感できるでしょう。

階段で運ぶのを業者に依頼する

自分たちで家財を運ぶことが難しいと感じたら、業者に依頼するのがベストです。荷物1つの移動でも、引き受けてくれる業者は多数あります。

引越し業者に依頼

依頼先候補の1つ目は、引越し業者です。家財1点のみの移動なら1時間ほどで済むので、他の引越しの合間に組み込んでもらえる場合もあります。

料金は作業員1人・1時間あたり4,000~8,000円が相場です。家具1点のみを移動するための料金を、設定していない業者も多いので、料金は業者によって差が生じます。

また引越し業者に依頼する際は、引越しのオフシーズンの平日を狙うと、安く済む可能性があります。一括見積もりサービスを利用すれば、それぞれの業者から見積もりが出るので、簡単に比較検討できるでしょう。

便利屋・家具移動サービスに依頼

依頼先のもう1つの選択肢として、便利屋や家具移動サービスがあります。近年、高齢者の単身住まいが増えている背景もあり、家具移動サービスの需要は伸びています。

地域の便利屋や家具移動サービスは、小さな会社が多いので、料金もさまざまです。家具移動サービス会社は価格競争があまりないので、料金は高めの傾向です。

便利屋の料金は、1人・1時間あたり2,500~5,000円の料金+出張費がかかります。出張費は現地へ出向くための費用ですが、便利屋によってまちまちです。

そのため、複数の業者に対して見積もりを依頼することをおすすめします。

「吊り上げ」を業者に依頼する

屋内の階段ではどうしても家財を運べないときに使う方法が、2階の窓などから搬入する「吊り上げ」です。吊り上げ作業を素人が行うのは危険なので、必ず業者に依頼しましょう。

人力で吊り上げる

クレーンやユニック車を入れるスペースがない場合などに、作業員が3~4人で吊り上げることがあります。その場合でも、庭などの作業スペースは必要です。

人力で吊り上げるには、以下の条件がそろっていなくてはなりません。

  • ベランダまたは大きな窓がある
  • ベランダ・窓の下に十分な作業用スペースがある
  • ベランダの手すりの位置が高すぎず、強度が十分なこと
  • 作業スペースまで家具を運べる

クレーンやユニック車を利用する場合に比べて、人力での吊り上げは作業員が多く必要です。そのためクレーンを利用するよりも、高額になることもあります。

クレーンやユニック車を利用する

ユニック車とは、クレーンを実装したトラックのことです。クレーン車はクレーンを実装した車両のことで、荷物を運ぶことはできません。引越しなどで使われるのは、ユニック車が多い傾向です。

クレーンなどを使うには、以下の条件が整っている必要があります。

  • 道路に面した側にベランダまたは大きな窓がある
  • 道路にクレーンなどを駐車できるスペースがある
  • クレーンなどが届く高さである(マンションなどの高層階は、届かない可能性がある)

クレーンやユニック車を所持している業者は少ないので、吊り上げが決まった時点でクレーンやユニック車を別途手配することになります。人力で吊り上げる場合に比べ、重量の大きい家財にも対応可能です

「吊り上げ」の費用相場

家財ごとの吊り上げ費用相場を見てみましょう。あらかじめ相場を知っておくと、見積もりを取った際に、検討がしやすいはずです。

冷蔵庫の場合

最近の一戸建てでは日当たりを重視して、2階にキッチン・リビングを設置する物件も増えています。ファミリータイプの冷蔵庫は、内階段を使って運び入れることがほぼ不可能なので、吊り上げが必須となります

2階に冷蔵庫を吊り上げる費用は、どのくらいかかるのでしょうか。冷蔵庫の容量にもよりますが、おおよそ以下の通りになります。

  • 手吊り:3万5,000円~
  • クレーンなど:2万円~

手吊りの方が高額なのは、人件費がかかるためです。

ピアノの場合

ピアノは少しの振動や湿度の変化で、音質に影響する精密な楽器です。そのためピアノの運搬は、専門の業者に任せるのがベストでしょう。

引越し業者でもピアノの運搬は、専門業者に委託するところが多いようです。専門業者ならピアノを搬入した後に、調律も行ってくれるので安心です。またアップライトピアノとグランドピアノで、料金は変わってきます。

アップライトピアノ

  • 手吊り:2万5,000円~
  • クレーンなど:2万円~

グランドピアノ

  • クレーンなど:3万5,000円~

ピアノを分解して入れることも

ピアノは分解できる楽器です。ピアノを分解して運ぶ場合は、設置場所で組み立てる工程も必要なので、その分の時間がかかります

またピアノの分解・組み立て費用に加えて、2階へ運ぶ費用がかかるため、吊り上げよりも高くなる場合が多いでしょう。費用相場は以下のようになります。

  • 分解・組み立て費用:3万円~

運搬費用

  • アップライトピアノ:1万円~
  • グランドピアノ:2万円~

クレーンやユニック車を駐車する道路がないなど、吊り上げが難しいときは、分解して運びます。ピアノの運送専門業者は、ピアノの分解・組み立てもできる場合が多いので相談してみましょう。

大型家具の場合

引越しの場合は、木製の大型家具の吊り上げを無料で行ってくれることがほとんどです。

引越しではなく家具の移動のみの場合は、作業員の人数によって料金が変わり、作業員の人数は家具の大きさ・重さにより決まります。作業時間を1時間とすると、およその相場は以下のようになるでしょう。

手吊り

  • 作業員2人:5,000~1万2,000円
  • 作業員3人:8,000~2万円
  • 作業員4人:1万3,000~2万5,000円

クレーン・ユニック車 2万~3万円

一括見積もりが便利

大型家具を2階へ運ぶときのさまざまな方法を解説しましたが、費用は運搬方法によって大きく変わります。どの運搬方法を選ぶにしても、必ず複数の業者から見積もりを取って比較しましょう

しかしどの業者に相談したらよいか分からない、相場を知らないので比較検討できないといったケースもあります。そのようなときは、一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。

一括見積もりを出してくる業者は、他社と競合していることを知っているので、他社に負けない価格を提示しようとします。つまり、競争があるので価格が下がるのです。

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大型家財を2階に運ぶのは業者に依頼しよう

大型家財を2階に運ぶには、大きく分けて3つの方法があります。

  • 階段を使って自分たちで運ぶ
  • 階段を使って業者に運んでもらう
  • 業者に吊り上げをしてもらう

住宅の階段は天井が斜めになっていたり、手すりが付いていたりして、想像以上に運びにくい構造です。

階段の途中で身動きが取れなくなるといった、最悪の事態を避けるためにも、業者に依頼すると安全です。業者に依頼すれば、家財の破損やけがの心配も少なくなります。

業者を選ぶ際には、少しでも安く収めるために、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。ミツモアなら最大5社の信頼できる業者に、一括で見積もりを依頼できます。

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