家の畑で植物を育てていると、対策に悩むのが繁殖力の強い雑草です。
雑草を効果的に処理するにはどうすればよいのでしょうか。
雑草を放置するデメリットと具体的な処理方法について解説します。また業者に依頼するメリットと選び方も見てみましょう。
畑の雑草を放置するのはNG
畑に伸び放題の雑草を放置しておくと、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
畑の雑草を放置するのがNGな理由を解説していきます。
土壌の栄養分を奪い、害虫や病原菌が蔓延する
畑に雑草を放置しているとさまざまな悪影響があります。具体的には以下のとおりです。
畑の土壌にある栄養分や水を雑草が吸収してしまうと、必要な栄養分や水が農作物に行きわたりません。 |
大切な農作物が食い荒らされてしまうだけでなく、ダニ類などの発生で近隣住民とトラブルに発展する可能性も考えられるでしょう。 |
畑の雑草を処理する方法
畑の雑草を処理するにはどのような方法が有効なのでしょうか。雑草を処理する代表的な方法を紹介していきます。
除草剤を使う
雑草を処理するのに有効な方法の一つは「除草剤」です。
<除草剤の選び方>
①農薬登録されているものを選ぼう
除草剤の種類によっては農作物を介して人体に影響が出たり、土壌汚染など環境汚染につながったりする可能性もあります。そのため安全性が確認されている「農薬登録」以外の除草剤は、法律により使用が禁じられているのです。
②「選択性」の除草剤を使おう
除草剤には、ある特定の植物だけを枯らしてほかの植物には影響を与えない選択性のものと、すべての植物を枯らす非選択性のものとがあります。畑で育てている植物を枯らさないためにも、除草剤は「選択性」のものを選びましょう。
▽除草剤をまく時期や、種類の詳しい説明はこちら
<畑の雑草処理に除草剤を使っても大丈夫なの?>
農作物を育てている畑に除草剤を使って人体に影響がないか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。
しかし「農薬登録」がされている除草剤は農薬取締法で「農薬」に定められ、農家でも利用されている安全な製品です。そのため定められた分量を守り、用法に従って使う限り人体への害はありません。
とはいえ家庭菜園の魅力の一つは、無農薬の作物が食べられる点でもあります。無農薬にこだわりたい人、どうしても農薬が心配な人は他の方法での雑草処理を考えてみましょう。
雑草の発生を防止する「黒マルチ」
畑に雑草が生えないように予防する黒い防草シート「黒マルチ」を、すでに生えている雑草の対処に使う方法もあります。マルチとは「マルチング」の略で、畑などを覆うフィルムを指します。
上から黒マルチをかぶせて日光を遮ると、雑草は光合成ができなくなりやがて枯れます。マルチの色はシルバーでもOKです。
とはいえ雑草が枯れるまでには時間がかかるため、即効性のある方法ではありません。また隙間から日光が入り込んだり、シートが風でめくれてしまったりと、うまくいかないケースもあります。
雑草を刈る
芝刈り機や鎌などを使って雑草を刈り取るのも有効な対処方法の一つです。
根元のギリギリまでできるだけ短く刈り取れば、雑草の成長力をかなり弱められるでしょう。種をばらまけなくなるため増殖の防止にも効果があります。
「除草剤は人体への影響が心配、でも黒マルチは時間がかかる」と思う人には最もおすすめの方法です。
▽少しでも草刈りを楽に!草刈りに使う道具のおすすめはこちら
<畑の雑草を抜くのはNGって本当?>
畑の雑草を根から抜く方法はあまりおすすめできません。
雑草を根から引き抜くと、空洞がなくなって土が固くなります。固くなった土は栄養や空気を含みにくく、農作物の根の張りも悪くなります。さらに根張りが強く繁殖力のある雑草が育ちやすくなる点もデメリットです。
雑草の根には土を掘って柔らかくしたり、微生物に分解されて畑の養分になったりと好循環を生み出す効果があります。
そのため根の部分は残して、上を刈り取るのが正しい対処方法といえるでしょう。ただし地下茎で増える植物など、根を残さないほうがいい雑草も存在します。
畑の雑草の効率的な刈り方は?
畑の雑草を効率的かつ効果的に刈るためにはどうすればよいのでしょうか。具体的な雑草の刈り方を解説していきます。
根から抜くのは地下茎の雑草
繁殖力の強い地下茎の雑草は根を残しておくと、枯れることなく発芽して土の中で根を伸ばしていきます。
そのため地下茎の雑草に限っては根の上を刈るだけでは十分ではなく、根が残らないように引き抜いて対処をする必要があります。
代表的な地下茎の植物として挙げられるのはタンポポやヨモギ、ススキ、スギナ、クローバー、ドクダミなどです。
またセイタカアワダチソウ、ヤブガラシなども地下茎の植物で繁殖力が強く、駆除が推奨されている植物です。
地裁刈りは成長点のすぐ下をカット
「地際刈り」は土のすれすれのところで雑草をカットする刈り方です。
植物の茎には細胞分裂が活発な「成長点」という部分があります。多くの雑草はこの成長点より下の部分を刈れば、再生を遅らせたり枯らせたりできるのです。
ただし成長点がどの位置にあるかは植物によって異なります。例えば背の低い広葉雑草はやや高めの茎が枝分かれする位置に、イネ科の雑草は根本の低い位置に成長点があります。
できるだけ低い位置を刈り取る地際刈りは、広葉雑草などの成長点が高い位置にある雑草に有効です。
草刈り機を使うのであれば、土に刃を当てて地面を削るくらいの高さで刈り込んでいきます。鎌を使うのであれば、雑草を引っ張り根元をねらって刈っていきましょう。
イネ科雑草は高刈りで成長コントロール
イネ科雑草は成長点が根本のあたりにあり、地面すれすれをねらう地際刈りでは成長点の下を刈り取れません。
そのため地際刈りではなく、雑草の根本から10〜15cmほどの高さをカットする「高刈り」がイネ科雑草の一般的な刈り方です。
成長点の下を刈れないケースでは、地際刈りをしても高刈りをしても雑草の成長スピードは同じになります。
背丈に関しても1カ月もすればほとんど変わらないため、作業が楽で安全な高刈りで十分に対処ができるのです。
広範囲の雑草処理には業者に頼もう
広範囲の雑草処理を全て自力でしようと思うと、多大な労力と時間が必要になります。そのため基本的にはプロの専門業者に雑草処理を任せるのが無難でしょう。
雑草処理を業者に依頼するメリットや業者の選び方について解説していきます。
作物の世話をしながらの雑草対策は大変
ノウハウと機材を駆使して効率的に作業が進められる業者なら、広範囲であっても基本的には1日で雑草の処理が終わります。もちろん作業は全て任せられるため、作物の世話に時間と労力をさけるでしょう。
またプロの業者なら見た目もむらなくきれいに仕上げてくれます。
素早くきれいに雑草対策をしたいならプロの業者がおすすめなのです。
プロの予防対策で雑草が生えにくい畑に
業者によっては希望に応じて予防対策も講じてくれます。畑に雑草が生えにくくなるため、将来的な手間やコストを大幅に削減可能です。
親切な業者なら、予防方法も除草剤から防草シートまで状況に応じて最適なものを選択してくれるでしょう。知識やノウハウも豊富なため安心して相談できます。
できるだけ安くて信頼できる業者を選ぶなら、無料で一括見積もりができる「ミツモア」を利用するのがおすすめです。簡単な質問に答えるだけで最大5件の見積もりが届き、見積もり内容の相談もチャットで気軽にできます。
レビューや実績もチェックできるため、安くて信頼感のある業者を効率的に見つけられるでしょう。
畑の雑草とはうまく付き合おう
雑草には土の栄養を奪ったり害虫や病原菌が発生したりするデメリットがあり、早めの対処が必要になります。具体的な対処としては、除草剤や予防用の黒マルチを使う、草を刈るといった方法が有効です。
ただし雑草を刈る場合、根が土を柔らかくするというメリットを生かすために根元は残しておきます。成長点の位置に応じて地際刈りと高刈りを使い分け、草刈り機か鎌で処理をしましょう。
時間がないときや範囲が広いときは専門業者に依頼をするのも一案です。現在生えている雑草の処理はもちろん、雑草を生えにくくする予防対策をしてくれる業者もあります。安心できる業者を探すなら一括見積もりサイトの「ミツモア」を利用しましょう。
草刈り・除草のプロ探しはミツモアがおすすめ
ミツモアで簡単な質問に答えて見積依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
最大5件の見積もりが届く
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
チャットで見積内容の相談ができる
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。