「庭の木や家の近くにチャドクガ(毛虫)が発生してしまった。気持ち悪いし確実に駆除する方法が知りたい」このような方に、安全かつ確実にチャドクガを駆除する方法を解説していきます。
チャドクガを駆除する方法は?
チャドクガを駆除する方法として最もおすすめなのは、業者に依頼することです。また、熱湯をかけたり、固着スプレーを使って駆除することもできます。
チャドクガに殺虫剤を使うのは危険?
チャドクガの駆除に殺虫剤を使うのは危険です。チャドクガが毒針毛を飛ばし、肌が荒れることがあります。
チャドクガの幼虫(毛虫)の4つの駆除方法
チャドクガの駆除方法は大きく分けて4つあります。
- 業者に頼む
- 固着スプレーをかけ、葉を切る
- 薬剤、殺虫剤を使う
- 熱湯にかける
それぞれの特徴やどれがおすすめなのかを解説していきますね。
方法1:業者に頼む
結論から言うと、プロの業者に頼むのが一番おすすめです。理由は、チャドクガの駆除は想像以上に大変だから。
チャドクガは毒針毛をまき散らす習性があり、風にのって皮膚に毛がついてしまうことがあります。完全防備で退治してもかぶれてしまうことがあり、さらに複数回刺されてしまうと危険なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が出る可能性も。チャドクガの死骸にも毒針が残るので、回収にも手間が掛かるなど、かなり大変なんです。
こういった理由から、業者に頼むのが最も安全かつ確実な方法です。
【業者に頼むのがおすすめな方】
- 虫が苦手で、できれば近づきたくない
- チャドクガが密集しておらず、木全体に散らばっている
- チャドクガが複数の木に大量発生してしまっている
- チャドクガが届かない位置にいる
- 家族に小さい子がいて、チャドクガが発生している木の近くによく行く
特にチャドクガが大量発生して木のあちこちに点在する場合には、自分で処理するのは相当難しいです。気づかないうちに毛が服や肌に付着たり、取り残しがあって再度繁殖してしまったりする可能性も。そういったことを避けるためにも、できれば業者に依頼しましょう。
チャドクガ駆除を業者にお願いする場合、費用は木1本当たり7,000円~20,000円が相場となっています。
業者はたくさんあるので、どこにお願いすればいいか分からないという方も多いでしょう。ミツモアであれば、あなたにピッタリのところを見つけられます。
方法2:チャドクガ用の固着スプレーをかけ、葉を切る
チャドクガの毒針毛は非常に飛び散りやすいため、服や肌についてしまう危険性があります。それを防ぐためには、チャドクガ用の固着スプレーを使うのが最もおすすめです。
固着スプレーとは、毒針毛を固めつつチャドクガを葉や枝に固着させられるスプレーのこと。より安全に駆除できるため、自分でチャドクガ駆除を行う際は必須のアイテムと言えるでしょう。
使い方はとても簡単です。葉っぱについているチャドクガに固着スプレーをかけるだけ。固まって完全に動かなくなったのを確認してから、ビニール袋をかぶせて枝ごと切り落としましょう。
【自分で固着スプレーを使って駆除するのがおすすめな方】
- できる限り費用を抑えて駆除したい
- チャドクガが葉の裏側などに固まって発生しており、比較的簡単に処理できる
チャドクガは幼虫の初期のころであれば、葉の裏に密集しています。この状態であれば比較的簡単に処理できるので、自分で駆除することも可能です。
固着スプレーの費用は1,500円前後です。「毛虫対策」「チャドクガ用」などと書いてある固着スプレーを選んでくださいね。
方法3:薬剤・殺虫剤を使う
薬剤や殺虫剤を使ってチャドクガを殺してしまうという方法があります。しかし、この方法はあまりおすすめできません。
何度もお伝えしている通り、チャドクガは毒針毛を飛ばす習性があります。薬剤や殺虫剤を噴射することでチャドクガが暴れたり、噴出した勢いで毛が飛んだりする危険性があるのです。
そのため、仮に殺虫剤を使うにしてもあらかじめ固着スプレーを使った毒針対策が必要になります。
また、殺虫剤も農薬の一種です。あまりに強力なものを使うと庭の樹木を痛めてしまう危険性があるので、注意しなければいけません。たまたま家にあった殺虫剤を使ってみる、ということは避けたほうが無難です。
方法4:熱湯をかける
チャドクガは50度以上の熱が弱点です。熱湯をかけたり燃やしたりすると駆除できますが、この方法もおすすめできません。
熱で駆除するとなると、
- 熱湯をかける
- バーナーで燃やす
といった方法になりますが、どれも大変危険です。チャドクガにかなり近付く必要があるほか、正確に熱湯を当てることは難しいです。
費用がかからないのがこの方法の良い点ですが、デメリットが大きいのでやめておきましょう。
安全・確実にチャドクガを駆除する手順
チャドクガ駆除の具体的な手順を、業者にお願いする場合・自分で行う場合に分けて解説していきます。
業者にお願いする場合の手順
業者にお願いする場合、以下のような手順で行います。
- 業者を選ぶ
- 依頼する
- 当日は家で駆除が終わるのを待つ
業者に丸投げできるため、ただ終わるのを待っていれば大丈夫。刺されてしまったり気持ち悪い思いをしたりせずに済むので、おすすめの方法です。
チャドクガ駆除業者を選ぶポイント
チャドクガ駆除の業者を選ぶ際には以下のようなこと意識してみてください。
- 自分の地域でも行ってくれるか
- チャドクガを得意とする業者か
- 料金設定は明確か
- できるだけすぐに対処してもらえるか(即日だとなお良し)
- 再発生時に対応してもらえる保証がついているか
とはいえ業者はたくさんあるので、どこにお願いすればいいか分からないという方も多いでしょう。ミツモアであれば、あなたにピッタリのところを見つけられます。
自分で駆除する場合の手順
チャドクガを自分で駆除する手順は以下の通りです。
- 必要なものを準備する(スプレーや服装など)
- チャドクガの位置を確認
- スプレーでチャドクガを固着させ、枝を切り落とす
順番に見ていきましょう。
手順1:必要なものを準備する(スプレーや服装)
まずはチャドクガの駆除に必要なものを準備します。以下の5つは必ず用意するようにしましょう。
- 肌が露出しない服装
- チャドクガ用の固着スプレー
- 枝を切るためのハサミ
- チャドクガを拾うための割りばし
- チャドクガを入れる袋
まずは防護の服装をチェック。肌が出ないよう、完全に体を覆いましょう。帽子・長袖・長ズボン・長靴・ゴム手袋で体全体を守り、顔周りはメガネやマスクで可能な限り覆います。首にタオルを巻くのもおすすめです。
夏場であっても絶対に完全防護で臨んでください。長丁場になるので、水分補給に気を付けてくださいね。
割りばしやビニール袋はチャドクガを処理するために使います。落ちたチャドクガをほうきで集めようとすると毒針毛が飛び散る恐れがあるので、割りばしで静かにビニールに入れるのがおすすめです。
また、チャドクガの駆除をベランダや庭で行う場合は洗濯物をあらかじめ家の中にしまっておきましょう。周りの方にも被害が出ないよう、十分に配慮してあげてください。
手順2:チャドクガの位置を確認
用意ができたら駆除開始です。まずはチャドクガの位置を確認しましょう。
すべてのチャドクガを駆除しないと再び被害を受けてしまうので、周辺の樹木も含めて残さずに駆除する必要があります。
手順3:スプレーでチャドクガを固着させ、枝を切り落とす
チャドクガの位置を確認したら、固着スプレーを使ってチャドクガを葉に固定。毒針毛の散乱を防ぎます。少し様子を見て、チャドクガがまだ動くようなら再度固着スプレーを散布しましょう。
動かないことを確認したら、葉ごとビニール袋をかぶせ、枝を切り落とします。また、地面に落ちたチャドクガを割りばしで広い、ビニール袋に入れていきます。できるだけ取り残しの無いようにしましょう。
ビニール袋はしっかり口を閉じ、念のため二重にしておくのがベストです。処分の際はごみの分別ルールを確認し、適切に廃棄します。「毛虫注意」といった表示をしておくのが親切ですね。
チャドクガの成虫の駆除方法
毒針毛は成虫も持っているため、安易に駆除しようとするのは危険です。できれば固着スプレーと殺虫剤を使って安全に対処したいところですが、成虫の場合は準備する時間がありません。
もし上記のアイテムを持っていなかった場合は、どこかにとまった瞬間に厚めの雑巾を濡らして押さえつけるのがおすすめです。処分の際は幼虫と同じくビニール袋に二重に包み、しっかりと口を閉じて廃棄しましょう。
チャドクガが発生する時期や場所は?
チャドクガの幼虫が繁殖するのは年2回。4~6月と8~9月です。この時期になったら、チャドクガがいないか庭の木を念入りに見てみるのがおすすめです。
チャドクガは初期段階が最も駆除しやすいので、見つけたらすぐに対策を取りましょう。
チャドクガが発生するのは、主にツバキ科の樹木。
- ツバキ
- サザンカ
- チャノキ
などですね。「チャドクガ」という名前は、お茶の木に現れる毒蛾だったことに由来します。そのため、お茶の木の仲間であるツバキ科の木が被害に遭いやすいようです。
チャドクガの幼虫(毛虫)の特徴
幼虫の大きさは約2.5cm。黒い体に黄色い頭、体部分に黄色の縞模様があるのが特徴です。白と黒の毛が生えており、特に白い毛の長さが目立ちます。
長さ0.1mmの毒針毛が体中に生えており、その数なんと50万本。幼虫が脱皮した後の殻や、繭(まゆ)の表面にも毒針毛があるので、油断は禁物です。
また、毒針毛は犬や猫にも刺さるため気を付けなければなりません。犬や猫は毛が多いので、毒針が皮膚まで届くことは少ないのですが、なでた飼い主に毒針が飛散して被害につながることがあります。
チャドクガの天敵はクモやハチで、特にスズメバチが有名です。さらに、チャドクガを食べる鳥としてシジュウカラやカッコウ・ホトトギスが挙げられます。とはいえチャドクガの駆除をこれらの生き物に任せるのは得策ではありません。
チャドクガ(成虫)の特徴
大きさは25~35mm。全体的に黄色く、羽の先に小さな黒い点が見られます。成虫になっても毒を持ちますが、幼虫の頃よりは弱くなっています。
成虫の寿命は約1週間。季節が冬を迎える前に、葉の裏に卵を産み付けます。そのため、成虫が庭にいた場合は卵がないかどうかをチェックしてみてください。
卵は黄色くふわふわした見た目をしているので、すぐに分かると思います。
チャドクガの被害は?葉っぱについたまま放置しておくとどうなるのか
チャドクガは食害をもたらします。主に幼虫(毛虫)による被害が中心で、一枚の葉に集まって食い荒らします。放置しておくと木が丸坊主になるまで食べられてしまうことも。
また、そのまま放っておくと成虫になり毒を持ったまま飛び回ります。こうなってしまうとかなり厄介なので、幼虫が発生した初期段階で駆除するのが理想です。
チャドクガに刺されたときの症状と対処法
チャドクガに刺されると、数時間後に赤く腫れてかゆくなります。触るとヒリヒリとした痛みと強いかゆみがあり、そのうちブツブツも発生。
個人差がありますが、眠れないほどの強いかゆみが2~3週間ほど続きます。刺された場所をかいてしまうと、他のところにも毒針毛の作用が広がってしまうことがあるので注意してください。
チャドクガに刺されてしまったときは、ガムテープで応急処置ができます。患部にガムテープを優しく当ててから剥がすことで、ある程度毒針を抜くことができるんですね。ガムテープを変えて何度か行ったあと、水で洗い流しましょう。
その後かゆみや湿疹が出る場合は自分で判断せず、皮膚科に相談することをおすすめします。
また、衣類に毒針毛が付いてしまった場合にも適切な対処が必要です。掃除機で毒針毛を吸い、他の洗濯物とは別にして2回は洗濯しましょう。
来年はチャドクガが発生しないようにする予防方法
チャドクガが再度発生しないようにするには、日頃のケアが重要になります。以下の3点を意識してみてください。
- 剪定する
- 薬剤や木酢液を撒く
- 卵がないか確認する
順番に説明していきます。
予防方法1:剪定(せんてい)する
剪定とは枝の一部をハサミで木って、樹木をスッキリさせることです。
チャドクガは4~6月と8~9月に発生するため、少なくとも3月頃に一度は剪定するのがおすすめです。
その理由は、葉や枝が少なくなればチャドクガの卵や幼虫の発生に気付きやすくなるから。また、チャドクガの天敵である鳥が食べてくれる可能性も上がります。定期的に剪定を行って、チャドクガが住み着く場所を減らしましょう。
予防方法2:毛虫予防の薬剤を撒く
チャドクガを寄せ付けないためには、毛虫予防の薬剤を撒いておくのが有効です。仮にチャドクガが発生してしまったとしても、葉っぱを食ベれば死んでしまうのです。木の根元や葉っぱに撒いておきましょう。
薬の使用を避けたい場合は、木酢液でも代用できます。チャドクガを寄せ付けにくくなりますが、駆除はできない点に注意してくださいね。
予防方法3:卵がないか確認する
チャドクガの卵があった場合、それを放置すると毛虫が発生してしまいます。葉の裏を定期的に確認し、卵を見つけたら枝ごと切り落としてビニール袋に入れ、処分しましょう。
チャドクガは卵のうちに発見できると、かなり楽に対処できますよ。
卵に毒はありませんが、生んだ成虫の毒針が残っているということも。念のため素手では触れないように気を付けてくださいね。
チャドクガ駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ
地域のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。
ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
最大5件の見積もりが届く
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
チャットで見積内容の相談ができる
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。