「気づいたらコバエが大量に発生していた」という状況に悩まされている人もいるでしょう。どこからやって来るのか分からず、対策に手をこまねいている家庭も少なくありません。
種類別の特性を見極め、発生源を突き止めて適切な対応を取るのが重要です。
コバエはどこからくる?
コバエにはいくつか種類があり、それぞれ発生しやすい場所が違います。 ショウジョウバエは腐敗した食材を狙って活動するため、生ゴミに発生しやすいです。また排水溝や風呂場ではチョウバエがよくみられます。
コバエを発生させないためには?
コバエの発生を防ぐには、網戸や防虫灯で屋外からの侵入を防いだり、お風呂場やキッチンを清潔に保ったりすることを心がけましょう。
コバエの種類と発生源
大量にわいてしまったコバエは、うっとうしく不快な存在です。駆除するには発生源を探し出して駆除する必要があります。
しかし数多くの種類が存在するコバエは、それぞれ生息する場所も異なります。的確に対処するためにも、まずはコバエの種類と生態について把握しておきましょう。
土の有機物に生息する「キノコバエ」
そもそも「コバエ」という種類はありません。実に多種の小さなハエを総称する呼び方で、それぞれに正式な種名を持っています。
「キノコバエ」は湿気が多く薄暗い場所を好んで活動するハエです。ジメジメとした環境を探して寄生するのです。
湿っぽく腐った植物がふんだんにある場所を好んで生息します。養分はキノコなどの真菌類や、植物の茎などから吸い取っていくのです。
庭の日陰にある植木の根元付近や観葉植物の腐葉土に卵を産み付け、そこで孵化し育った成虫が室内へと侵入します。
腐った果物が大好き「ショウジョウバエ」
国内で最も多く見られるコバエです。近年はとてもよく似た帰化種である「オナジショウジョウバエ」も全国的な広がりを見せており、それぞれ建物内に好んで侵入しようとする点で共通しています。
腐敗した食材を狙って活動するため、生ゴミに発生しやすい点が特徴です。特に、腐った果物を最も好みます。そのため、キッチン周辺で見かけることの多い種類です。
体長は2~3mmと小さ目で、大きくても5mmを超えることはほとんどありません。赤褐色から黄褐色の体色をしており、両目が赤く、触角の端刺(たんし)が羽毛状であることも特徴です。
動物の排泄物にも注意「ノミバエ」
世界を見渡すと実に2400もの種類が存在し、日本にもおよそ20種類が生息しているコバエです。さまざまな環境に適応する生命力を備えた種といえます。
その名称から想像できる通り、とても小さく動きも機敏です。成虫になっても1~2mmという小柄な体形ですが、幼虫の成長過程では5mm程度にまで大きくなることもある不思議な生態をしています。
腐敗した根や葉、生ゴミなどが発生場所となり、そこからコンパクトなサイズと俊敏さを活かして住宅内へと忍び込むのです。
どこにでも入り込めるため、貯蔵している生肉や乳製品に卵を産み付ける場合もあります。そのため食品の衛生面においても問題視されているコバエです。
排水溝や風呂場で見かける「チョウバエ」
ハエの1種に数えられながらも、その生態は蚊に近いとされている点が特徴的といえます。蚊に類似しているといっても人を刺すことはなく、直接的な危害は与えない不快害虫です。
発生場所は汚水がある場所です。下水溝や汚水溝、浄化槽などに寄生します。住宅内では浴室やキッチン、トイレなど、汚泥が堆積する配管がある場所を好み忍び寄ってくるのです。
主に体長4~5mmの「オオチョウバエ」と、体長1~2mmの「ホシチョウバエ」の2種類に大別されます。いずれも同様の体形をしており、やや白みがかっているものがホシチョウバエです。
発生源を見つけるポイント
飛び回る姿が目に付きうっとうしいコバエは、早々に退治したいものです。そのためには発生源を探し出す必要があります。
的確に見つけるためのポイントについて解説しましょう。
寝室やベランダの観葉植物をチェック
高い湿度が保たれ、日が当たらず、腐敗したものが集まる場所にコバエは集まりやすいものです。室内でこれらの条件が当てはまりやすい場所として、観葉植物があります。
屋内に緑を配置しようと、寝室で育てている人もいるでしょう。空気の循環が悪くなった室内で、鉢を移動させないまま固定させていると、知らぬ間に卵が産み付けられ、そこからコバエがわいてくることがあります。
ベランダのプランターも要注意です。夏に水やりをすると、すぐに熱気で水分が水蒸気となります。湿った空気が生い茂った草の間に充満すると、コバエにとっては絶好の環境ができあがってしまうのです。
換気扇やエアコンから侵入することも
近年は以前と比べて夏の暑さが長く続くこともあり、エアコンを稼働させる日数が増える傾向にあります。現代の生活を健康に送るうえで不可欠なエアコンも、コバエの進入路となりやすいものです。
室外機はエアコンガスのガス管を本体と結び、室内機へと送って適温な空気を部屋に届けます。その際に温度調整で発生した水分がホースに溜まります。
汚れを含んだ水が通ることで、次第に汚泥がホース内面に付着し、コバエにうってつけの環境となってしまうのです。
自分でできるコバエの駆除方法
発生源が見つかったら、早めの駆除が望まれます。早急に対応するためにも、自分でできる駆除方法について知っておきましょう。
鉢植えは土の交換が必要
コバエがわきやすい鉢植えですが、土を交換することが撃退に効果を発揮します。入れ換えをすることが望ましいですが、土の上部だけを無機質の用土に替えるだけでも、一定の効き目が現れるでしょう。
水やりによって溜まった鉢皿の汚れた水も、発生源になりがちです。定期的に不要な水を捨てるとともに、鉢皿を洗って清潔な状態をキープすることが大切です。
置き場所にも気を配る必要があります。日当たりや通気性が悪い環境が発生を招きます。日差しを浴びられる風通しのよい場所に移動させましょう。
部屋のコバエは殺虫剤や捕獲器で駆除
比較的簡単で手軽な方法として、殺虫剤の使用があります。見つけたコバエに吹きかけて駆除する方法です。コバエが寄生しそうな場所に吹きつけておくことも効果的です。
ただし注意点もあります。発生しているコバエに、準備した殺虫剤が対応していない可能性もあるからです。種類によって駆除するための成分が異なるため、撃退したいコバエに効き目があるか確認する必要があります。
コバエが発生しそうなポイントに捕獲器を設置することも一つの手です。香りでコバエを引き寄せ、本体の中に侵入してきたところを駆除します。
粘着性のあるリボン状の駆除アイテムを天井から吊るす、いわゆる「とりもち」タイプもおすすめです。ただし室内で目に付いてしまう点は、デメリットといえるかもしれません。
発生を抑えるためのコバエ対策は?
発生した後の迅速な対応は大切ですが、それ以前に発生を抑えるための予防も重要です。被害を生まないための対策を紹介しましょう。
網戸や防虫灯で屋外からの侵入を防ぐ
侵入を防ぐためには、極力窓を開けっ放しにしないことが重要です。網目の細かい網戸を設置し、ほつれや破れがあればしっかりと補修します。
玄関や裏口など人の通りがある場所には、人体やペットに安全な薬剤が蒸発する殺虫器を設置するのも有効な方法です。
夜行性の虫は一般的に、光を目指して行動する性質があります。虫が好む光の波長をカットした防虫灯に付け替えることも一つの予防策です。
風呂場やキッチンは清潔さを保つ
水気があり日が当たりにくく、通気がよくない場所といえば、風呂場やキッチンでしょう。加えて垢や石けんのカスといった汚れや、食べ残しなどの生ゴミがたくさんあります。
このような場所はコバエの発生に最適な環境です。さらに換気扇や通気口も備わっているため、コバエの侵入も容易な場所といえます。
室内で最も発生の被害が起こりやすい場所では、こまめな清掃を心掛け、常に清潔さを保ちましょう。
発生源が特定できないならプロに相談を
コバエは刺す・咬むなど直接的な被害を人体に与える虫ではありません。しかし室内や庭先で大量に飛び回る光景は、とても不快にさせられ、精神衛生上もよくありません。
発生源が見つけられない、さまざまな対処をしても効果がない、ということもあるでしょう。そのような場合はプロの害虫駆除業者に相談してみるとよいでしょう。
豊富な経験と見識で、発生源を的確に突き止め、効果的な対策を講じてくれます。
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