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家屋解体の手順!どんな流れで何をするのか?自分がすべきことや工事内容も具体的に解説!

最終更新日: 2024年06月28日

「家屋解体を検討しているけれど、どんな流れで何をするのか分からない」という方も多いでしょう。家屋解体は大がかりな工事なので、全体像を把握しておかないと不安ですよね

そこでこの記事では家屋解体の流れについて解説します。大まかな全体像から具体的な工事内容まで詳しく紹介。さらに多くの人が気になる以下の点も説明していきますね。

  • 解体完了までにかかる時間
  • 近隣住民への挨拶方法、手土産について

また「自分でしなくてはいけない準備や作業」についても分かります。自分自身が「いつまでに」「何を」すべきが分かれば安心して工事を依頼できるので、ぜひ参考にしてみてください。

家屋解体の手順とは?全体的な流れとかかる時間の目安を把握しておこう

家屋解体

最初に知っておきたいのが家屋解体の大まかな手順。解体は長期にわたるため、余裕をもってスケジュールを立てておきましょうね。

<家屋解体の流れ>

  1. 業者に依頼するまでの準備
  2. 解体業者の選定・見積もり比較
  3. 解体業者との契約
  4. 着工までの準備
  5. 解体業者による解体工事
  6. 工事完了後の手続き
  7. 解体業者への支払い

1~4まで(つまり工事開始まで)にかかる期間は1~2カ月見ておきましょう。家財処分・清掃の進み具合や、見積もりをする業者数によってもかかる時間は前後します。

5(工事)にかかる日数は、平均的な広さ(30~40坪)の木造家屋で1週間~1カ月程度。堅牢な家屋・周辺地域と密接した家屋の場合は、取り壊しに時間がかかることもあります。

その後(7支払いまで)は早ければ数日で完了します。スタートからゴールまでの全ての工程には、3カ月以上の期間を見込んでおきましょう。

【自分がすべきことは?】家屋解体のやり方・必要な準備まとめ

解体工事

家屋解体する上で事前に知っておきたいのが、自分がやらなくてはいけない準備や作業についてです。

解体工事自体は基本的に全て業者任せ。しかし工事以外の場面では自分ですべきことがあり、期限が決まっている作業もあります。スムーズに解体を進めるためには「いつまでに」「何を」すべきかチェックしておく必要があるのです。解体の流れに沿って自分ですべきことを見ていきましょう。

①業者に依頼するまでに自分がすべき準備

「業者に依頼するまで」は自分でやるべき作業が最も多い段階です。以下の順序で早めに準備を進めていきましょう。

  • 解体したい建物の情報収集
  • 解体祓い・地鎮祭を実施すべきかどうかの確認
  • 家財の撤去・家屋内の簡単な清掃
  • 補助金の申請(自治体に制度がある場合のみ)

依頼前にすべきこと1:解体したい建物の情報収集

見積もりの際に解体業者に尋ねられる情報をあらかじめ整理しておきましょう。必要な情報は以下の通りです。

  • 建物の階数
  • 建物の構造(木造・鉄骨造り・コンクリート造りなど)
  • 建物の広さ
  • 敷地面積
  • 建物前の道幅
  • 隣家との距離
  • 住所
  • 家以外に処分したい物

正確な見積もりを出してもらうには、できる限り詳細な数字や情報をお伝えする必要があります。業者に提示した情報がアバウトだと、見積もりも「だいたい」で出さざるを得ません。すると現地調査した結果、見積もり総額が大きく変わってくることも考えられます。

なお家屋本体以外にも「家財」や「樹木」などの処分を依頼できることも。ただし追加料金がかかる場合がほとんどなので、見積もり時に価格や手間を総合して判断しましょう。

依頼前にすべきこと2:解体祓い・地鎮祭を実施すべきかどうかの確認

地域の風習や親族の意向によっては、解体前の「解体祓い」や解体後の「地鎮祭」といった神事を行った方が良いケースもあります。

「必ず実施しなくてはならない」というものではないため、自分自身や周囲の考えを考慮して決めましょう。地域の風習については、解体業者に相談してみるのもおすすめです。

依頼前にすべきこと3:家財の撤去・家屋内の簡単な清掃

家財の撤去を業者に頼まない場合は、自分でリサイクル業者に持ち込むなどして撤去します。

また以下の立ち入り調査があります。

  • 自治体職員の現地調査(補助金申請をする場合)
  • 解体業者の現地調査

そのため家財の撤去と合わせて簡単な清掃もしておきましょう。

依頼前にすべきこと4:補助金の申請(自治体に制度がある場合のみ)

自治体によっては家屋解体に関する補助金制度があるところも。制度の有無や内容は自治体によって異なるため、まずは自治体窓口に「家屋解体補助」について問い合わせてみましょう。

自治体に補助金制度がある場合、申請の詳しい手順はこちらの記事を参照してください。

関連記事:家屋解体の補助金は自分の地域でも貰える?金額や条件・申請方法などを徹底解説!|ミツモア

②解体業者の選定・依頼時にすべきこと

建築現場で働くビジネスマン

解体業者の比較見積もりをする際に、自分ですべき作業は以下の2つです。

  • 複数の解体業者から見積もりを取る
  • 解体業者の現地調査立ち会い

依頼時にすべきこと1:複数の解体業者から見積もりを取る

解体業者に依頼するには、問い合わせをして見積もりをもらう必要があります。解体業者は基本的にインターネットで探すことになるでしょう。

一般的な30~40坪の家屋でも、解体工事には100万円以上の費用がかかるケースがほとんど。大きな費用がかかる家屋解体だからこそ、できる限り安く・安全に工事してもらえる業者を選びたいものです。

できる限り安全かつ安く家屋解体を依頼するために、以下のような点を確認しましょう。

  • 解体の専門業者か
  • 見積もりが詳細・明快か
  • 「解体工事業登録」「建築業許可」といった保有資格があるか
  • 他と比べて高すぎる/安すぎる金額を提示してこないか

家屋解体はまとまった時間と費用がかかります。ですから業者選びがうまくいくかどうかで、解体工事の成功が決まると言っても過言ではありません。

しかし自分が見積もりを取った業者が、適正価格で安全に工事をしてくれるかどうかを判断するのはかなり難しいですよね。そのため基本的には複数社から見積もりを取って、比較してみてください。

1つだけの業者から依頼を取ると、以下のようなデメリットがあるのです。

  • 高すぎる/安すぎるが判断できない
  • サービス内容が適正かどうか判断できない

「とはいえ複数から見積もりを取るのは大変じゃない?」という方は、ぜひミツモアを利用してみてください。ネット上で簡単な質問に答えるだけで、複数業者から仮の見積もりが届くサービスです。もちろん本格的な依頼に移るまでは全て無料。それぞれを比較して「費用やサービス内容が一番自分に合う!」というところに本格的な調査を依頼できますよ。

ミツモアは見積もりを簡単に比較できるだけでなく、疑問点を無料のチャットで相談することもできます。「家財の撤去も任せたい」「手続きや自治体への申請もサポートして欲しい」といった細かい要望も伝えてみてくださいね

ちなみに「家屋解体の準備にすべきことが多くて不安」という方は、業者にアドバイスをもらいながら進めるのがおすすめです。そういったサポートを手厚くしてくれるかどうかで選ぶのも良いですね。

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依頼時にすべきこと2:解体業者の現地調査立ち会い

現地調査とは、解体業者が詳細の見積もりをたてるために行う調査のこと。現地で実際に建物の状態等を確認しながら進めます。

業者による現地調査の際には、依頼側も立ち会って詳細を確認することが大切。契約後の行き違いや、想定外の事態の発生をなくすために重要な作業です。以下の内容を業者とチェックしておきましょう。

  • 作業日数、作業日程について
  • 追加工事の可能性有無、追加工事が発生するパターンの確認
  • 解体時の注意点
  • 依頼側でやっておくべきことの確認
  • 近隣への挨拶に同伴してもらえるかどうか
  • 費用を抑えるためのポイント
  • 詳細が記載された見積もり総額

調査が終わったら、いよいよ工事開始となります。工事中は基本的に何もしなくてOK。終わるのを待ちましょう。実際の工事内容は記事の最後で解説しているので、解体業者が何をするのか気になる方は読んでみてください。

③工事前(業者決定後)に自分がやるべき作業

電気ガス水道 アイコン イラスト

実際の解体工事を始めるまでのフェーズで、自分がすべき作業について説明します。

  • 電気・水道・電話・ネット等の停止
  • 近隣挨拶

工事前にすべきこと1:電気・水道・電話・ネット等の停止

解体工事開始にあたり、各種インフラ関係の停止手続き・作業が必要になります。基本的には着工2日前までにインフラを止める必要があります。

ただし例外があるため注意。水道は解体作業時に業者が使用する場合があるのです。解体業者に「どのインフラをどのタイミングで停止すべきか」確認した上で対応すれば間違いありません。

工事前にすべきこと2:近隣挨拶

実際に工事に取りかかる前に、近隣へ解体工事を始める旨の挨拶をしましょう。解体工事は近隣からのクレームに発展するケースも多いため、事前の挨拶はとても重要です。挨拶する範囲は、隣・裏・斜め裏・向かい・斜め向かいが基本。隣接した家屋に挨拶しておいてください。

工期や工法などを質問される可能性もあるため、できる限り業者に立ち会ってもらいましょう。挨拶の際に近隣住民に伝えるべき内容は以下の通りです。後々のトラブルを避けるため、口頭だけではなく挨拶状にも同様の内容を記載してください。

  • 解体工事で迷惑をかけることに対するお詫びと、ご協力のお願い
  • 工事名称、工事場所、施工期間、施工時間、工事を休む日
  • 解体工事業者名、連絡先

また近隣挨拶の際に持っていきたいのが「手土産」です。手土産のアイテムは「タオル・洗剤・ラップ」などがベスト。日常的に使用でき、精神的な負担にならない程度の粗品が良いでしょう。

手土産を準備する際は、業者と事前に打ち合わせをしておきます。なぜなら解体業者によっては、自分達で挨拶状や手土産を準備してくれるところもあるからです。

④工事完了後に自分がやるべき作業

業者による解体工事が完了してから、自分がやるべき作業について解説します。

  • 工事完了現場の確認
  • 近隣挨拶
  • 最終費用の確認
  • 建物滅失登記の手続き

工事後にすべきこと1:工事完了現場の確認

更地の状態や、周辺の清掃が行われているかを確認しましょう。廃材の有無や土地に残されたものがないか、周辺道路にゴミやチリが残っていないかチェックします。

工事後にすべきこと2:近隣挨拶

工事完了後なるべく早い段階で近隣への挨拶をします。挨拶は業者への支払い完了前に実施しましょう。工事によってトラブル等が発生していた時に、業者に対応を依頼できるからです。

工事完了後の挨拶には手土産等は不要。解体工事によってご迷惑をおかけしたことと、ご協力いただいた感謝の気持ちを伝えましょう。

工事後にすべきこと3:最終費用の確認

解体業者との費用確認を行います。事前にチェックした内容とずれがないか、追加工事が発生していないかなど明細を細かく確認します。見積もり時の金額とズレがあった場合は、必ず詳細を質問してください。

工事後にすべきこと4:建物滅失登記の手続き

建物の所有者が行う登記手続きです。建物が取り壊されてから1カ月以内に手続きを行います。手続きには解体業者が発行する証明書類が必要になるので、あらかじめ業者に確認しておきましょう。

建物滅失登記に必要な書類は以下の通りです。

  • 建物滅失登記申請書(書式のダウンロードは、法務局のホームページから行えます。)
  • 建物を取り壊した工事請負人(解体業者)の証明書
  • 工事請負人(解体業者)の印鑑証明書
  • 解体現場が分かる住宅地図

提出先は所在地を管轄する法務局。提出を怠ると10万円以下の過料が科せられることもあるため、なるべく早い手続きがおすすめです。

家屋解体の工事内容・手順を知っておこう

パワーショベルで家屋の解体工事

解体工事自体は全て業者が行いますが、大まかな工事の流れは知っておくべきでしょう。なぜなら事故等で周辺住民からクレームが発生した時に、業者の対応をチェックできるからです。

以下に解体工事の手順を解説します。

1.養生 家屋に囲いを設置。足場の作成、防音・防塵対策などを行います。
2.屋根撤去 材質ごとに分別して解体します。
3.内装・床・設備撤去 石膏(せっこう)ボードを外す、畳を取り外す等の作業です。材質ごとに分別します。
4.重機解体・基礎解体 建物本体部分を、重機を使って解体します。
5.がら撤去・整地 解体で発生したがら(木片・コンクリート片など)を分別撤去し、基礎を取り除きます。土に埋まったがら等がある場合は撤去し、整地します。
6.清掃 足場や養生を取り外し、周辺の清掃を行います。

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