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男だって着物!普段着に着こなす男の着物の種類と着付けのコツ。

最終更新日: 2022年12月09日

最近は着物のおしゃれを楽しむ男性が増えてきました。個性的に装う男性の着物姿は素敵です。

季節を意識した普段着の着物は奥が深くて飽きることがありません。そんな男の普段着の着物についてお話しましょう。

男の着物をおしゃれに普段着で着るポイント

男性 着物
画像提供:PIXTA

着物には色々な決まりごとがあります。それは男の着物も同じです。普段着の着物は自由な発想もOKですが、基本は押さえたいもの。おしゃれに着こなすポイントは何でしょうか?

着物=着る物は自由でいい

男性の着物にも様々な素材があります。女性の着物は正絹が中心ですが、男の着物は、正絹だけでなく木綿、麻やウールなど思いの他多いもの。普段気で着る着物は自由で良いので、幅広くおしゃれを楽しんで良いと言われているのです。

女性の着物の場合は、浴衣は着物と区別される場合がありますが、男性の場合は特に分かれていません。厳密な違いはないので、木綿で単衣(ひとえ・裏地の付いていない着物)の場合は浴衣として着られますが、衿の付いた襦袢(じゅばん・着物専用の下着)を合わせれば街着となります。自由な発想で着こなしていきましょう。

普段着で着物を着て外出

男性も、どんどん着物を着て外に出かけましょう!
最近、自宅でくつろぐ時に着るなら「着物」という男子も増えてきました。何と言っても着ていて楽とのことです。近所なら、そのまま出掛けても良いでしょう。暑い季節なら、素足に下駄で大丈夫です。

少し遠くに出掛けるなら、足袋を履くだけでも雰囲気が大きく変わります。羽織があれば、更にお洒落に。ちょっとしたアレンジを加えて、どんどん楽しくして下さい。

長く着られる着物

長く着られるのも着物いいところです。選ぶなら、応用力のあるものを選びましょう。羽織と着物がセットになっているアンサンブルなども良いかも知れません。着なれてきたら、羽織の色や柄、素材を変えるなどしていきます。帯や足袋、半衿に変化を加えてもおもしろいものです。

また、扱いやすさも重要なポイントとなります。便利なのはウール。洋服にもある羊毛の素材ですが、着ていても暖かく、シワにもなりにくい。自宅で洗うことも出来ます。

今は化繊のポリエステル素材も品質が良くなり「洗える着物」として注目され、初心者にも人気です。こちらもシワになりにくいし種類も豊富。何と言ってもリーズナブルとなっています。

基本の色を押さえてコーディネート

男性の着物は女性のものと比べて、色彩が限られているのが特徴です。大きく分けて、グレー系、青系、茶系、グリーン系となります。まずは自分の好きな色の着物を選びましょう。好きな色は飽きもこないので、長く着続けることができます。そして小物も同じ系列の色の物を合わせれば、コーディネイトに失敗は少ないのです。

四季に合わせた着物の装い

日本は春夏秋冬、気候が豊な国です。男性の着物も季節によって変わります。ポイントをお知らせしましょう。

春・・・着物を着るには最適な季節とも言えます。暖かくなったら、着物で颯爽と出掛けたいもの。絣(かすり)や木綿の着物が良いでしょう。

夏・・・夏の湯上りや花火大会、夏祭りなどに着る浴衣は、男着物のスタートとしておすすめです。他の着物のように長襦袢を着る必要はありませんが、肌襦袢は身につけましょう。着物と合わせた扇子を小物として持っているのもお洒落です。

秋・・・着物が一番楽しいのは秋。移りゆく季節の色に合わせて着物を変えていくのは、着物上級者にとっても面白いものです。
いよいよ羽織が出番となる季節でもありますから、羽織や羽織紐に工夫をしても良いでしょう。組紐タイプや玉をあしらったものも個性豊かです。

冬・・・重ね着で遊ぶのが冬です。マフラーや手袋は、洋服の時の品を使ってもOK。男性の普段着の着物ならではの装いとなります。ハンチング帽も意外と似合うので防寒対策にもおすすめです。
コートは和洋を問わず、室内では脱ぐのがマナーですが、羽織は大丈夫。ただし椅子に座る時は、踏んでしまうとシワが残りやすいので注意しましょう。

足袋もお洒落のポイント

着物に合わせる足袋(たび)も気候に合わせて変化させると、粋な着こなしとなります。女性の場合は白足袋が多いですが、男性の場合は足袋の色にこだわっても良いでしょう。もちろん正装なら、白足袋が原則ですが、普段着は違います。寒い冬の時期は黒や濃いグレーでも、暖かい季節となったら段々と色を薄くするとおしゃれです。

4月になっての黒足袋は重たい印象となりますから紺足袋などを履きます、5月などは段々暑くなってくるのでさわやかな白系の足袋に。薄緑も素敵です。夏は白足袋、素材も麻などに変化させるのも良いでしょう。そして寒くなるに従って、足袋も色も深く濃くします。これは男性の普段着着物にしか出来ないことなので、遊び心を持ってチャレンジしてみて下さい。

男の着物の種類を知ろう

男性 着物
画像提供:PIXTA

洋服のドレスコードと同様に、男性の着物にも格があります。TPOに合わせてどんな格の着物を着て行くかを知ることは、とても重要なのです。男性の着物は女性よりも簡単ですから、要点を押さえてみましょう。

礼装・・・男性の第一礼装といったら五つ紋付きの羽織袴です。洋装で言えばモーニングコートやタキシード、燕尾服に当たります。結婚式や披露宴で新郎や新郎の父親、格式ある式典などに主賓が着るのが、このタイプです。

着物や羽織は黒、紋は女性よりも大きな染め抜きの日向紋で、着物にも羽織にもなくてはいけません。(直径約3.8㎝が標準)羽織紐は祝儀の際は白、不祝儀の場合は黒かグレーに変えます。半衿は祝儀の時は白、不祝儀の時は白かグレーを。

袴は「仙台平(せんだいひら)」と呼ばれる縦縞模様の袴となります。そのほとんどは白と黒の色使いなので、遠目にはグレーと見えることも多く、縞模様が細くなるほど年配向きと言われているので、選ぶ際は一つの目安として下さい。

また、女性の色留袖と同じ扱いとなるものもあります。着物と帯に染め抜きの五つ紋を付けるとは同じですが、色はグレーやベージュ、紺色や紫色など落ち着いたもので、仙台平か無地の袴を合わせなくてはいけません。こちらは花婿のお色直しや主賓、親族が着用します。

準礼装・・・結婚披露宴でゲスト側が着るブラックスーツは、準礼装扱いとなります。男性の着物の場合は、無地で着物と同じ色の羽織に袴を合わせましょう。着て行く場所によっては、羽織は省いてもOKですが、袴は身に付けた方がおすすめです。

男性の着物で、袴を着ない場合は「着流し」と呼びます。着流しは、カジュアルな印象があるので注意して下さい。「友人の結婚式だから着流しでも大丈夫」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、結婚式は友達だけが招待されるものではありません。

新郎新婦の仕事関係や親戚も多く集まるのです。中には礼儀に厳しい年配の方もいらっしゃるでしょうから、他の方が不快に思うような装いはタブーと考えましょう。
ただし2次会などは、フランクな雰囲気が多い場ですから、着流しスタイルでもOK。お洒落に装って下さい。

外出着・・・ちょっとした集まりやレストランでの食事会などに着て行くのが外出着です。袴着用は堅苦しい印象にもなるので、羽織で充分。ただし外出着として着る着物や羽織には紋は付けませんので注意しましょう。紋付きは礼装・準礼装というフォーマルな装いなのです。

正座をする機会が多かったり、少し動かなければいけない場合は、着物も着崩れをする可能性が高くなります。そんな時は普段着用の無地袴を着用して下さい。裾周りの乱れを気にしないで済むので安心です。

羽織と着物は必ずしもツインセットという訳ではありません。最初はアンサンブルで揃えても、着物に慣れて着たら羽織の色や柄、素材なども変えてコーディネイトを楽しみましょう。

男性の場合は、色々な半衿を使ってもOK。寒い日はインナーにTシャツを着ても良いし、白のYシャツや白いスタンドカラーシャツに袴を着れば「書生風」となり、暖かくて個性的な装いとなります。

普段着・・・洋服に例えるなら、Tシャツとジーンズ。休日のリラックスな装いです。冬ならウールが暖かいですが、夏は麻も良いでしょう。また木綿の着物なら肌触りも良いし、縞柄・格子柄も多いので、好みで選んで楽しめます。

普段着の着物はできれば自宅で洗濯したいものです。ウールや木綿は洗濯が楽ですが、麻は縮んだりシワになったりするので注意が必要となります。出来れば化繊や木綿との混合が良いかも知れません。

浴衣・・・真夏に着る浴衣は、キリッと無造作に着ると粋な雰囲気で素敵です。帯は角帯か兵児帯を締めますが、初心者におすすめなのは角帯。腰が落ち着くので、着崩れも防げます。浴衣は他の着物よりも少し着丈が短くても大丈夫ですが、購入する際は試着してみましょう。

素材は木綿の他、麻も夏向きです。何と言っても吸湿性・吸水性に優れているので、肌にべたつかずサラッと涼しく着られます。

甚平(じんべい)・作務衣(さむえ)・・・どちらも、くつろぎ着の一種と言われますが、同じものではありません。作務衣は基本的には僧侶が様々な雑務(庭の掃除や草むしり等)を行う時に着る作業着です。そのため着る季節も春夏秋冬オールシーズンですが、夏は麻系で涼しく、冬は中綿入れタイプやフリース系といった暖かい生地で作られています。上着の袖は7分丈で、ズボンの裾は長めです。

甚平は夏専用のくつろぎ着。盛夏に着るものなので素材は麻や麻と木綿の混合が一般的。上部は5分袖でハーフパンツとの組み合わせが甚平なのです。最近は浴衣の女性と一緒に夏祭り等に出掛ける方も増えてきました。

男性が着物を着るときに必要なもの①

男性 着物
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男性が着物を着る時に必要なものが沢山あります。それは男女の着物着付けの場合で違うのです。男の着物を着る際に揃えておきたい基本アイテムをご紹介しましょう。

着物・・・「長着(ながぎ)」とも呼ばれる、着物本体です。女性の場合は着付けの際に「おはしょり」を作って長さを調整しますが、男性の場合は長さの調整は行いません。そのまま着て帯を結ぶだけです。購入する時は、裾の長さをチェックしましょう。袴を履けば着丈は気になりませんが、着流しの時の着物の長さは重要なポイントです。

帯・・・男性の着物帯といったら「角帯」と「兵児帯(へこおび)」が一般的です。角帯は幅が約9㎝、長さが4m15cm前後でハリのあるもの。
兵児帯は子供用の帯としても知られていて、柔らかい布の両端をかがっただけのシンプルなことが特徴です。結び方が簡単ですが、大人は浴衣やくつろぎ着にしか使えません。

最近は着物に着なれない方のために「作り帯」も出てきました。こちらはマジックテープが付いているので、着付けがとても簡単なのです。初心者が使うのは良いかも知れませんが、これも浴衣に合わせて締めるのが主流。外出着に使うのであれば、色は素材に注意しましょう。

羽織・・・着物の上に羽織る、丈が短いものです。袖のあるものが大半ですが、普段着用に袖の無いチョッキタイプもあります。こちらは初夏や晩夏など、着流しだけでは肌寒い時に着る羽織です。
フォーマル用の羽織は紋付きが必須ですが、逆にカジュアル用の羽織は紋無しが原則なので注意しましょう。

袴・・・袴にも色々と種類があります。「馬乗り袴」というズボンのように二股分かれたものと「行灯袴(あんどんばかま)」といってスカート状となっているものです。行灯袴は、以前は婦人用が多かったのですが、今では男女関係なく利用されています。格の違いはないので、どちらを選ぶかは各自の好みに合わせて大丈夫です。
トイレの時は行灯袴が簡単ですが、動きやすさは馬乗り袴の方が上なので、どんな時に履く袴か考えて。
普段着専用の袴といったら「野袴」です。裾がすぼまったシルエットの野袴は動きやすいのが特徴で、時代劇でも有名な「水戸黄門」が履いている袴といったらイメージが湧くかも知れません。

長襦袢・・・着物の下に着る、着物の下着です。衿の汚れをカバーするために「半襟」を縫いつけて使います。女性の場合は「衣紋(えもん)抜き」と言って、着物の衿をうなじから離すために半衿の中に硬い衿芯を入れますが、男性の着付けの場合は別。首の後ろと着物は密着して良いので、衿芯は必要ありません。

足袋・・・礼装は白ですが、普段着なら色や柄のある足袋でもOKです。着物に合わせて選んでみましょう。

履物・・・畳(竹皮など)の台に鼻緒を付けたものを「雪駄(せった)」と言います。白なめし皮の鼻緒を使った雪駄は礼装・準礼装です。薄い色の鼻緒であれば準礼装の着物に合わせてもOKですが、黒の鼻緒となれば、それは普段着用となります。

草履は合皮・革・布などを台に貼ったもの。薄い色はフォーマル向きですが、濃い色や柄の入ったものはカyジュアル向きです。下駄は木製となります。素足に履いても良いですが、足袋を履いても大丈夫。ただしカジュアル専用の履物ですから、たとえ高価でも扱いは普段履きとなります。

男の着物を着るときに必要なもの②

男性 着物
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着物には着付けの際に必要な小物もあります。なくてはいけないもの、あった方が便利なものと、タイプは分かれますので、快適な着物の着付けをするためには自分に何が必要か、ということを考えてみましょう。

肌着・・・一番最初に身に付けるもの。下着となります。男性の場合は肌襦袢とステテコが一般的でしょう。普段の洋服用の下着を着ても良いですし、「見せる」ということを意識してTシャツを利用するのもOKです。
肌に直接触れるものなので、肌触りの良いものを選んで下さい。

腰紐・伊達締め・・・着物や長襦袢それぞれに使います。腰紐2本使う方もいれば、腰紐・伊達締めを分けて使う方法もあるので、自分に向いた着付けで決めてみましょう。また伸縮性のあるゴム製のウエストベルトを使っても良いかも知れません。

半衿・・・長襦袢の衿に縫いつけて使います。正装は白となりますが、本来は汚れ防止の意味があるので、普段着用は汚れの目立たない色や柄の半衿もOKです。何と言っても顔に近い場所にある半衿ですから、視線は集まりやすく、着こなしの大きなポイントともなります。

グレーの半衿ならシャープな印象となりますし、明るいベージュなら顔色が良く見えるのです。着物と同系色の半衿ならコーディネイトとしてもまとまりやすく、縞柄の半衿は粋なアクセントに。
半衿は汚れたら外して洗って、また縫いつけます。縫いつける際にシワなど出来ない様、注意しましょう。
羽織紐・・・羽織紐を甘く見てはいけません。面積は小さいですが、体の正面にありインパクトは強いのです。着物のお洒落アイテムの一つとも言えます。

正装用の紐が丸く組まれた「丸組」や、平に組まれた「平組(平打ち)」、中央に玉のある「無双(むそう)」の他、最近は羽織の脱ぎ着が簡単なマグネットタイプも出てきました。大きさや色など色々なタイプを揃えると面白いでしょう。

着付け小物・・・男性着物専用の着付け小物としては、長襦袢の衿の乱れを防ぐ「衿止め」というアイディア小物も出てきました。これは長襦袢に付けますが、衿元の美しさをキープできるということで人気が高まっています。

また半衿を縫いつけることは、縫い物をあまりやらない男性には難しい作業。そんな方に選ばれているのが「ファスナータイプの半襦袢」です。丈は長襦袢よりも短いですが、半衿がファスナーで取り付けられるので、縫いつける必要がありません。汚れた時だけでなく、コーディネイトに合わせて半衿を簡単に交換できるのでとっても便利なのです。

男の着物の着付けのポイント

男の着物着付けは女性のものよりも、はるかに簡単でシンプル。特に普段着はちょっとしたコツが分かれば、あとは練習あるのみです。「浴衣」「長襦袢と着物」「袴」それぞれの一人で着る着方を動画でご紹介します。まずはチャレンジしてみましょう。

【浴衣の着付け】

http://https://youtu.be/3-sv7Hfi4UM

肌襦袢の際にタオルなどを使った補正方法が出ています。

【長襦袢から着物の着付け、帯結び(貝の口)】 

紐2本使った着方を説明してくれます。着物初心者向きの動画です。

【長襦袢から着物の着付け、帯結びの動画】

着崩れしないポイントを多々教えてくれます。腰紐や伊達締めを使わないので、初心者には少し難しいかも知れません。逆に既に着物が着られる方は、参考になるので是非チェックして下さい。

【袴下の帯結び】

http://https://youtu.be/2PtWnnmT8tc

袴の下に結ぶ帯は、着物を着る時の帯結びと違います。そして帯を結ぶ位置も、少し高めとなるのです。そんなコツを丁寧に説明されています。

袴(馬乗り袴)の着方・・・

袴の着装の仕方とりりしい袴姿のポイント、袴の所作までが出ています。

男の着物用和装コートとは

男性 着物 和装コート
画像提供:PIXTA

着物には防寒用コートと雨ゴートの2種類があります。着物好きなら、欠かせないアイテムの一つですが、何枚も用意するのは難しいかも知れません。自分好みの1枚を選ぶための参考にして下さい。

冬の和装コート・・・一般的なものは「角袖外套」別名「角袖」と呼ばれるコートです。その名のとおり、四角い袖が特徴となっています。裏地の付いたウール素材のものが何と言っても暖かいので、おすすめです。仕立てでなくて既製品を購入する場合は、コートの袖丈が着物や羽織の袖と合っているかどうか、また羽織の裾もコートからはみ出ないかどうかチェックしましょう。

ケープ系のコートといったら「インパネスコート」や「とんび」、「二重回し(廻し)」「二重廻し」「二重マント」と様々な言い方がありますが、細かい定義で分けるのは難しいようです。幕末に西洋から入ってきたのが始まりですが、袖のあるタイプや袖なしタイプ、ケープの長さも決まりはないので、自分の好みと全体のバランスで選びましょう。カシミアなど素材の良いものは、長く着ることができます。

雨ゴート・・・着物は雨に弱いものですが、雨が止んだ後も要注意です。雨で濡れた道を歩く時に付いてしまう泥ハネは落ちない汚れジミとなりますから、出来れば雨ゴートを着てトラブルを防ぎたいもの。雨ゴートは、着物よりも少し長いものを選びましょう。また大雨の場合は着物の裾が濡れないように、着物の裾をめくりあげて、裾を帯に挟み込んでもOKです。さらに高下駄を履くと安心かも知れません。

男の着物を中古やレンタルで始めてみる

男性が着物にチャレンジする場合、最初から着物一式購入するのはハードルが高いでしょう。そんな時は中古の古着やレンタルもおすすめです。まずはリーズナブルな中古やレンタルで着物体験をして、それから自分好みの男着物を探してみませんか?

中古着物のポイント

古着を購入する際には幾つかのポイントがあります。まずは「サイズ」です。男物の着物で重要なのは、着丈と裄(ゆき・袖の長さ)。これは着付けで調整するのは難しいので、最初から自分に合ったサイズの着物を選びましょう。出来れば下着状態で試着して下さい。仕立て直しをするのは、時間と費用が掛りますので、もったいないです。

また「汚れのチェック」も欠かせません。女性の着物の着付けと違い、男性の着物はうなじを着物に付けて着ます。その結果、思った以上に着物の首筋は汚れるのです。また食べこぼしのある胸元なども要注意。裾も裏側をチェックしましょう。

昔の人はとても大切に着物を扱いました。継ぎ当ても当たり前のように上手におこなっていたのです。継ぎ当てが悪い訳ではありませんが、それだけ傷んでいた証拠ですから、出来れば購入は避けたいもの。しっかり確認して下さい。おすすめの方法は、陽光にかざすこと。布が二重になっている継ぎ当てはすぐに見つかりますし、生地が薄くなっていたり、小さな穴開きも発見出来ます。

着物レンタルのメリット、デメリット

着物レンタルのメリットは何と言っても購入するよりも金額が安いことです。またレンタルショップによっては、小物一式も一緒にレンタル出来る便利なパックもあります。色々と着物を試せば、自分にピッタリの着物のタイプが分かります。

デメリットは、男性の着物を扱っているショップが少ないこと。あるのは成人式や結婚式といった正装の着物&袴で、普段着の男性の着物を探すのは簡単なことではありません。また男性の場合は自分に合った着丈の着物を選ぶことがとても重要ですが、自分にピッタリの着丈の着物をチョイスするのは難しい人もいるでしょう。

そして小物一式レンタルできる分、自分で小物を変化して楽しむことが出来ません。せっかくの着物を自分の個性でコーディネイト出来ないのは、残念です。

おすすめのオンラインレンタルショップ

きもの365」・・・女性はもちろん男性の礼装・準礼装の着物を小物一式レンタル出来ます。レンタル期間は着用日2日前から、翌日までの3泊4日。「まずは着用前に下見がしたい」という方には3,000円で事前実物の下見も可能です。

レンタル着物 みやこもん」・・・初心者でも簡単に着られる工夫がされた着物をレンタルしてくれます。また礼装だけでなく普段着までレンタル出来るのが魅力。季節や身長によって色々と選べます。

男の着物の通販セットで始めてみる

男性 着物
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最近はネットでの通販も人気となっています。購入の場合は、着丈をしっかりと確認しましょう。また男の着物初心者であれば、まずは小物も一式購入のセットもおすすめ。着物のプロに基本を教えてもらってから、自分なりのアレンジも良いかも知れません。

既成サイズについて

男性の着物の場合は、自分の着丈を知っておきたいものです。自分の体型にピッタリの着物の着丈を測るのが一番良いですが、大まかな目安としては「身長-30㎝」が着丈と考えて下さい。
また細身の方なら4~5㎝着丈が短くてもOKですし、逆に大柄な方なら自分の着丈よりも3~5㎝長め目のものを選びます。

着物セットについて

着物・羽織の他、長襦袢、角帯、雪駄、足袋、羽織紐、腰紐、伊達締め、信玄袋(小物入れ)があると便利です。正装用に着る場合は、袴や扇子も揃えましょう。肌襦袢やステテコは付いている場合と、自分で揃える場合があります。

おすすめ通販ショップ

●おすすめ通販ショップ
男着物 加藤商店」・・・数少ない男性専用の着物通販ショップ。既製品からフルオーダー品まであります。初心者から上級者まで楽しめるショップなので、一度サイトをチェックしてみて下さい。

前述の「きもの365」ならレンタルだけでなく、通販で購入も可能です。(礼装・準礼装用)

まずは出張着付けサービスを利用してみるのもいい

男性 着物
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男の着物着付けは簡単と言われますが、初心者がいきなりネットの動画で着付けをするのは難しいかも知れません。また、何度もお伝えしたとおり、男性の着物の場合は着丈が合わないと見映えが悪いのです。でもプロなら着付けで多少のカバーは出来ます。まずは出張着付けサービスで着付けのコツを学んでみませんか?

出張着付けのメリット・・・一般に着物の着付けは美容院や呉服店で行います。ここは普段は女性専用のスペース。男性には居心地が悪い場合もありますが、自宅まで出張着付けにきていただければ大丈夫。安心して着付けをして貰えます。

出張着付けの相場

10,000

標準相場

8,000

リーズナブル

12,900

プレミアム

出張着付けの料金相場・・・約6,000~15,000円となりますが、これに早朝なら割増料金が、遠方なら別の出張料金が掛る場合もあります。

依頼するときに気をつけること・・・一番気になるのは料金でしょう。できれば事前に何カ所か見積もり出来たら安心です。

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着物の着付けをお願いしたい場合は、「どんなサービスをご要望ですか?」の質問に「着付け」と入力しましょう。すると着付けに関する様々なサービス項目が出てきます。「出張着付け」を選択すれば、依頼する際のポイントを確認されます。出張着付けの場合は「予算」「スケジュール」「サービスの質」です。(複数選択可能)

次は着物の種類や実際に着付けをしてもらう人数の確認が入ります。色々勉強したいなら、友達と一緒に着付けをお願いしても良いかも知れません。その次に着付け場所のチェックです。自宅の他にも結婚式場や美容院・スタジオなどが選べます。

次は着付けだけか、ヘアセット込みかどうかを質問をされて、着付けの依頼日と着付け終了時間、着付け場所のだいたいの住所と要望メッセージ等を入力します。

最後に返信用のアドレスや名前、ログインパスワードを設定したら、完了。返信を待って下さい。

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先ほど入力した条件に合う地域のプロから見積もりメール(LINEもOK)が届きます。受付期間は4日間で最大5件。そこから選びましょう。希望に合った着付け師さんが見つかったら「決定」ボタンを押します。何と言っても、見積もりは無料!気軽のチャレンジ出来ますが、人気の着付け師さんは予約がすぐに埋まってしまいますから早目にミツモアを検索してみて下さい。

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情報は非公開OKですから、その後営業電話が掛ってくることもないので安心です。

まとめ

着物を着始めると、季節や天候に敏感になると言われています。四季に合わせた装いをすることは自然の移ろいを肌で感じること。身も心も豊かになるのです。着物を楽しむといっても、基本は出来ないといけません。着付けだけでなく着物の格やTPOを知ることは大切ですが、それを学べる男性の着物着付け教室は数が少ないのです。

ミツモアなら着付けのプロに依頼できます。ここでプロの着付け技を学ぶのも面白いですよ。男のおしゃれ、楽しい着物生活をチャレンジしてみましょう。

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