花火大会や夏祭り。夏に着る浴衣は見た目も涼しく、夏らしさを感じさせてくれます。
そんな浴衣は、帯の結び方次第で大人の女性の品や格をあげてくれるもの。浴衣の帯の結び方をご紹介します。
浴衣の帯の結び方~基本編【文庫結び】
浴衣を着るならまずはこれ!というのが文庫結びです。結び方も覚えてしまえば簡単です。
文庫結び
江戸時代には武家の女性の基本の帯結びだったという文庫結びは、浴衣の帯の基本の結び方です。「はね」と呼ばれるリボン形の左右の部分が長いほうが若い女性向きです。
結び方
①帯の手(帯結びの際の帯の部分名称)の長さを50cm(帯巾の約3倍)程とる
②帯を体に巻きつけ正面で一旦帯のたれ(胴に巻き付け、帯を形作る部分)を交差させる
②片方のたれは必要最低限の長さをとっておき、もう一方のたれで屏風畳み(山折り谷折りに交互に折って畳むこと)にしてはねを作る
③はねの中心の部分を逆側のたれで1巻きし、余りを体に巻いた部分に挟み込み、形を整えて結び、体の正面から背中に結び目を右に回せば完成
浴衣の帯の結び方~おしゃれ編【マリーゴールド結び】
マリーゴールド結び
小さなリボンが2つ連なって結ばれており、華やかでパッと目を引く印象の帯です。
結び方
①この結び方の特徴は、たれ先でゴムを使って小さなリボンを作ること
②結び目から屏風だたみにして大きなリボンを作る
③残りは帯に入れ込み、リボンが2つ重なっているように作りこむ
浴衣の帯の結び方~上品編【一文字結び】
一文字結び
すっきりとしていて涼しげな一文字結びは、上品な印象です。す後ろ姿が涼しげで大人っぽい印象を与えてくれます。40代、50代の女性が結ぶとぐっと女度を上げてくれる結び方です。
結び方
①手先を45cmくらいとり、帯を2巻きし、たれを脇から三角に折り、手先が上にくるよう、帯の上線でギュッと結ぶところまでは「文庫結び」と同じ
②たれで羽を作り、羽の中心でひだを作る
③手先を羽の中心で結ぶ
④余った手先は帯の中に入れ込み、時計回りに後ろへ回して出来上がり
浴衣の帯の結び方~かわいい編【花結び】
花結び
輪ゴムと紐を使って帯を花びらのように作り上げてしまう結び方です。
結び方
①基本の結び方に紐と輪ゴムを3本用意します
②羽を作り、輪ゴムに通して形を整える
③バランスを見て羽を配置したら、輪ゴムの部分が目立たないように飾りをつけて完成
浴衣の帯の結び方~上級編【風船結び】
風船結び
お太鼓を前もって作りこみ、紐を使ってきっちり締めるのが上級者向けです。
結び方
①先にお太鼓の部分を形作っておく
②帯を結び、長さが決まったらお太鼓部分を紐2本使ってまとめる
大人男性に似合う浴衣結び・男性編【貝の口】
男性も浴衣を着ると凛々しさがさらにアップされますね。角帯(男性用の帯)を使う結び方です。
貝の口帯結び
きっちりと折り目が作られた涼しげな結び方です。
結び方
①手先の長さを決めて帯を巻いたら、たれ先を折り返して交差させる
②ぎゅっと結んだら貝の形を作り、帯を後ろに回す
③帯をやや前下がり気味に締めるのが良い
大人女性の浴衣の着こなし・着付け小物とおしゃれ小物
浴衣は季節が暑い時期に着るので、さっぱりとあまり飾らずに着てしまいがちですが、小物で差をつけるとさらに素敵な着こなしができます。そんな浴衣に使える小物類をご紹介しましょう。
大人の女性が持っていたら素敵な小物
■帯留
帯が解けないように、紐に通して,帯の前正面につける金属や宝石などのついた飾りのことを言います。浴衣に合わせる帯留なら、魚や水色の石など、夏らしいモチーフを使ったものが良いでしょう。
■帯締め
帯締めは、整えた帯の後ろから回して、前の帯の中央で結ぶ紐のことです。年齢に合わせて若い世代は高めに、年齢を重ねた人は少し低めに結びます。浴衣など夏に着る着物に合わせるには、細めの帯締めを選ぶと涼しく見えます。
■下駄
普段は着物に合わせて草履を履いている人も、浴衣には下駄を合わせてみてはいかがでしょうか。草履と違い木材で作られているものが多く、カラコロと音の鳴るのも風情があって楽しいですね。
■扇子
暑さ厳しい時に着る浴衣には、うちわや扇子が欠かせません。小さく折り畳めて持ち運びが簡単。フォーマルな席にも使えるのはやはり扇子ですね。取り出して使うだけで涼しさが増すような素材を選びましょう。
■日傘
真夏のお出かけには日傘は欠かせないもの。大人の女性ならば、きちんと着つけた浴衣に日傘を美しくさして歩きたいものです。刺繍が施されたものや、古典的な柄の日傘を選びましょう。持ち手が竹製のものなども着物に合わせやすいですね。
■カゴバッグ
浴衣に合わせるバッグといえば、カゴバッグが人気です。編み目の粗いものだとカジュアルすぎてしまうので、籐で編まれたクラッチバッグや巾着、アジアンテイストのカゴバッグなどもおすすめです。
浴衣の帯を美しく結ぶために必要なもの
■帯板
着付けで帯を締めるとき、前にはさみ、前帯の部分にシワがよらないようにするための和装小物です。帯板という名称以外では「前板」とも呼ばれています。浴衣には短めのものを選ぶと良いでしょう。
■半襟
半襟は、お化粧などで汚れやすい着物の襟の汚れを防ぐもので、長さ1~1.1mで幅は15cmほどの1枚布で出来ており、長襦袢の襟に縫い付けて使います。浴衣では半襟は無しで着ることも多いですが、半襟をつけると、改まった装いとして着ることも可能です。
■半幅帯
浴衣に合わせる帯といえば「半幅帯」。普通の帯の半分の幅の帯で、様々なアレンジを楽しむことができます。素材によっては、浴衣だけでなくフォーマルにも使えるような半幅帯もあります。
浴衣の帯を品よく美しく仕上げるなら出張着付けサービスに依頼しましょう
浴衣を着て出かけるのは、髪のセットから着付けまで準備に時間がかかるものです。少しでも余裕を持つために、自宅に着付け師の人に来てもらえるサービスを利用してみてはいかがでしょうか。美容院などで着付けてもらうのと違い、ゆったりと1日をスタートすることも可能ですよ。
出張着付けの料金相場
出張着付けの相場
9,000円
標準相場
7,700円
リーズナブル
10,800円
プレミアム
美容院で着付けてもらうと、場所によって幅はありますが、着付けだけの場合は2,500~3,000円程度、髪型も合わせると3,000~7,000円程度かかり、合計でおよそ5,500~10,000円程度が必要となります。
着付けだけの場合は2,500〜6,000程度とお安いのも魅力です。他にヘアメイクの出張サービスもつければ、家にいながらにして、すべて完成してから出発することもできますね。
依頼するときに気をつけること
着付けの出張サービスを受ける場合は、浴衣を着る上で必要なものが家に揃っていることが前提です。まず足りないものはないか、用意しておくものはないか確認しておきましょう。特に小物類は見落としがちなので要チェックです。
着付け師さんが遠方からくる場合は交通費が見積もりの中に含まれているかの確認も大切です。早朝割り増しはないか、ヘア、メイクをお願いできるかなど、お願いしたいことや疑問に思うことは確認しておきましょう。
出張着付けのメリット
何と言っても自宅に来てもらえるということがメリットでしょう。また、外で着付けてもらう場合は、自宅から着てきた服や荷物を持って帰るという手間がありますが、自宅に来て貰えばその手間が省けますね。
夏のカジュアルな着物として人気の浴衣ですが、綺麗に長時間崩れないように着るには、やはりプロの手を借りたいものです。美容院で着付けてもらった後の移動が慌ただしく、着崩れてししまったなどということがないように、ゆっくり自宅で準備し、着付けてもらえるので、着崩れる心配もなしです。
ミツモアで出張着付けサービスに見積りを依頼しよう!
ミツモアでは、出張着付けサービスを行っています。まずは浴衣の着付けにどのくらい金額がかかるのか、見積もりを依頼してみましょう。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積もり依頼
浴衣を着るにあたり、ミツモアから簡単な質問が届きます。それらに答えて着ていく日にちや時間を入力すれば、見積もり依頼は完了です。ここで心配な事柄や、わからないことはどんどん質問しておくと良いでしょう。
最大5件の見積りが届く
時間や日時によって、おおよその値段が記された見積もりが最大5件まで届きます。5件を比べて一番便利なものを選べるので、納得がいくお出かけになること間違いなしです。
チャットで見積り内容の相談ができる
美容院でも、レンタルショップでも、まず値段設定があって、そこから変更することはなかなか難しいものです。ミツモアでは、チャットで内容の相談が出来るところが安心です。しっかり値段を決めてもらえること、またオプションなどを加える場合はいくらくらいかかるのかが、当日までの間に把握できるので便利ですね。
さらに疑問や不安な点はチャットを通して相談できるのもメリットのひとつです。