草刈り機を使おうとしたら、エンジンがかからず困った経験はありませんか?またエンジンがかかっても、すぐに止まってしまうなどのトラブルには原因があります。エンジンのかけ方とともに、エンジントラブルの対処法や正しい使い方を紹介します。
草刈り機のエンジンのかけ方
草刈り機は広い範囲の草刈りが手軽にできる便利な機械です。使用の際には、手順に沿って正しくエンジンをかけないと稼働しません。ここでは草刈り機のエンジンの仕組みとかけ方について解説します。
草刈り機のエンジンの仕組み
草刈り機の種類はエンジン式・充電式・電動式の3タイプです。エンジン式はエンジンの作動方式と燃料の違いによって、「2サイクル」と「4サイクル」に分けられます。
2サイクルは「吸気・圧縮・燃焼・排気」を、ピストンの往路と復路の2サイクルで完了します。燃料はガソリンに微量のオイルを混ぜた混合ガソリンです。
4サイクルはガソリンを燃焼させ、往路2回と復路2回の4サイクルで1回燃焼します。燃料はガソリンです。
2サイクルの方が4サイクルよりもパワーはありますが、燃費率と排ガスのクリーン性は劣ります。
充電式と電動式は軽量な点が特徴です。充電式はコードがないため、持ち運んで作業できます。電動式は電源やコードが届く範囲のみ使用可能です。
草刈り機のエンジンをかける手順
充電式や電動式の草刈り機は、スイッチひとつで稼働します。しかしエンジン式の場合には、正しい手順で行わないとエンジンがかかりません。
エンジンをかける前に給油しておきましょう。エンジンのかけ方の手順は以下のとおりです。
- 給油した場所から3m以上離れた、周りに障害物のない平らな地面に置く
- 燃料タンク横のプライマリーポンプを押して、チューブの気泡がなくなるまで燃料を送る
- エンジン後部にあるチョークをONにする
- エンジンスイッチをONにする
- 本体を押さえて、機器手でエンジン後部のスターターのひもを一気に引き上げる
- エンジンがかかったら、安定しているかを確認する
- チョークをOFFの位置に戻す
商品ごとにエンジンのかけ方の手順などが異なることもあります。使用前には必ず商品の取り扱い説明書を良く読んでおきましょう。
エンジンがかからない「原因が燃料の場合」
エンジンがかからない原因のひとつが「燃料」です。草刈り機の動力がエンジンならば、燃料はその動力を動かすための食料のようなものと言えます。そのため何か不具合があればエンジンはかかりません。ここでは燃料が原因のケースを3パターン紹介します。
燃料切れ
エンジン式ではガソリンや混合ガソリン、充電式や電動式ならば電力やバッテリーが切れるとエンジンがかかりません。燃料が切れていることに気付かず、そのままエンジンをかけてしまうと、故障につながるので注意しましょう。
とくにエンジン式では1回給油すれば、長く使用できることもあり補充を忘れがちです。
また充電式の場合には、バッテーリーチャージから時間が経つと放電して、燃料が少なくなっていることもあります。
エンジンがかからない場合には、最初に燃料が足りているかをチェックしてみましょう。
燃料の劣化
エンジン式の草刈り機では、燃料が劣化するとエンジンはかかりません。2サイクルで使用する混合ガソリンは、ホームセンターで購入する方法以外に、ガソリンスタンドや自分で計って作る方法があります。
混合ガソリンは正しい成分配合のものでないと、エンジン破損する危険性が高いです。空気に触れるとガソリンは気化するため、開封後はなるべく早く、計量して作ったものは作り置きをせずに使い切りましょう。
またエンジンオイルも要チェックです。劣化したエンジンオイルは水分が蒸発して粘性が高くなります。ガソリンと空気を混合させて、エンジン内部に送るキャブレターが詰まる原因となるので、新しいオイルと交換しましょう。
燃料間違い
燃料が入っているのにエンジンがかからない場合は、燃料を間違えて入れてしまった可能性があります。2ストロークエンジンにガソリンを入れてエンジンをかけると、エンジン内部が焼き付きを起こしてしまい、専門の修理業者でないと修理できません。
焼き付きとはピストンにピストンリングがくっついてしまったり、シリンダーに傷がついてしまったりして故障してしまうことです。混合ガソリンにはガソリン25lに対してオイル1lを混ぜるものと、ガソリン50lに対してオイル1lを混ぜるものがあります。
間違って入れてエンジンをかけると、修理不可能、もしくは費用が高額になるケースもあるので、くれぐれも燃料を入れる際には燃料の種類を確認しましょう。
エンジンがかからない「原因が部品の場合」
部品が原因でエンジンがかからない場合もあります。部品が内部にあると、素人ではわかりにくいかもしれません。ここでは初心者にもわかりやすく部品が原因のケース3パターンを紹介します。
チョークを使ってない
チョークはエンジンのかかり具合を良くするためのものです。寒い季節や古い機械のエンジンをかける際に使用すれば、エンジンがかかりやすくなります。
エンジンがかからない場合には、チョークをONにしているかを確認してみましょう。ONにしてもかかりにくい時は、スターターのひもを勢いよく引き上げます。あまり何度もひもを引くと、スパークプラグが燃料漏れを起こすので注意してください。
スパークプラグの汚れ
スパークプラグとは放電して火花を出すことで、燃料に火をつける部品です。使用するにつれ、スパークプラグにカーボン汚れが付着してしまいます。汚れていると火花を作れず、エンジンはかかりません。
「25時間の使用」を目安に点検しましょう。汚れていたらワイヤーブラシを使って清掃します。仕上げにパーツクリーナを吹き付けて、ライターなどの火であぶって乾燥させれば完了です。
清掃してもきれいにならない場合は、新しいものと交換しましょう。
吸気口やマフラーの詰まり
草刈り機には吸気口とマフラーがあります。カーボンがこれらの穴に詰まると、エンジンがかかりにくくなり、またエンジンがかかってもすぐに止まってしまうので、きれいにしておきましょう。
長期間使用していない、もしくは屋外で管理していると詰まりやすくなる傾向があります。取り扱い説明書に沿って手入れをします。
エンジンがかかってもすぐ止まる原因
エンジンがかかってもすぐ止まってしまう主な原因は、給油キャップの穴の詰まりか、キャブレターの詰まりです。ここではそれぞれの対処方法について解説します。
給油キャップの穴の詰まり
草刈り機の燃料を入れる際に開ける給油キャップの裏側には、燃料タンク内の圧力を調節するための小さな穴があります。タンク内の圧力を調整するためのものです。
穴が詰まるとタンク内の圧力が高まり、燃料を吸い上げられなくなって、エンジンが停止するかもしれません。詰まった場合には分解してから、針など先の細いものを使って、穴をきれいに掃除しましょう。
キャブレターの詰まり
キャブレターとは、燃料タンク内の燃料をスムーズにエンジンに運ぶための重要な部分です。キャブレターの詰まりは、古くて粘性が高くなった燃料をタンク内に長期間放置していると起こります。
周りが汚れているだけならば、汚れをエアーで吹き飛ばしたり、洗浄剤を使ったりして洗浄します。内部に詰まっている場合には、分解掃除が必要です。
ただしキャブレターの詰まりは、初心者が行えるものではありません。基本的に汚れを発見したら、専門業者へ洗浄を依頼しましょう。
草刈り機のエンジントラブルは冷静に対処を
草刈り機の使用は、取り扱い説明書を良く読んでから行うことが大切です。万が一エンジントラブルが発生したら、燃料や部品をチェックしてみましょう。
原因が判明したら、自分でできる作業ならばすぐに対処できますが、部品の交換や分解が必要な作業は、専門業者への依頼がおすすめです。
トラブルが発生しても焦らず、原因究明をして冷静に対処しましょう。
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