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ビル解体工事の費用相場!構造ごとの坪単価や総額・工事内容の内訳を徹底解説!費用が高くなるケースとは?

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最終更新日: 2024年06月28日

ビルの工事はかなり大きな費用がかかりそうだし、事前にどのくらいになるのかを把握しておきたいですよね。しかし調べても費用相場がなかなか分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ビル解体の費用相場や安く抑える方法について詳しく解説。

  • ビル解体の工事内容と、各費用の内訳
  • 費用に大きな影響を与える「追加工事」が発生する要因
  • その他費用が高くなりがちなケース

このようにビル解体費用を考える上で必要な項目について詳しくご紹介します。費用をできる限り抑える方法も解説するので、ビル解体を検討する時の参考にしてみてくださいね。

ビル解体費用の相場を知ろう!各工事の内訳や坪単価・総額を解説!

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ビルの解体費用はビルの造りや立地によって変わります。しかし一般的な考え方として、総額1,000万円以上かかることは知っておいた方が良いでしょう。

詳細な金額は業者に確認しなければ分かりませんが、以下の手順を踏めば大まかな費用の予測が可能です。

  1. 立地・ビルの構造ごとの「坪単価目安」を見る
  2. 追加工事など、基本工事以外で見積もりに記載されやすい項目の相場を見る
  3. 自分のビルの条件に当てはめ、費用を計算する

それでは各工事項目の相場を確認していきましょう。

ビル解体費用相場:解体工事費用(造り・立地ごとの相場)

解体の工事費用相場は坪単価で表されます。

<S造とRC造の立地ごとの相場>

造り 関東・近畿の相場(坪単価) 関東・近畿以外の地域の相場(坪単価)
S造
(鉄骨造)
36,000円~ 29,000円~
RC造
(鉄筋コンクリート造)
45,000円~ 30,000円~
SRC造
(鉄骨鉄筋コンクリート造)
90,000円~(※)

※高層マンションなどの大規模建築に用いられるSRC造は、S造/RC造より特殊な作業が必要となるケースが多くなります。そのため料金を公開していない業者がほとんど。詳しい金額を知りたい場合は業者に確認することをおすすめします。

相場は立地や造りなどの条件によって異なるため、あくまでも目安程度にしてください。立地により価格が変動する理由は、隣家との距離や道幅の問題で解体難易度が異なるからです。また人件費や地代などの違いも少なからず影響します。

ビル解体費用相場:付帯工事費用

付帯工事費用とは建物本体以外の解体工事にかかる費用のことです。代表的な工事の内容と、費用相場を以下にまとめます。

工事内容 相場 単位
ブロック塀の除去 2,500円~ 1㎡あたり
土間コンクリートの除去 2,500円~ 1㎡あたり
アスファルト剥がし 2,500円~ 1㎡あたり
地中埋没物除去 40,000円~ 1坪あたり
樹木除去 10,000円~ 1本あたり

ビル解体費用相場:アスベスト除去費用

建材にアスベストが使用されていた場合、安全に配慮した方法で除去することが義務づけられています。

アスベスト除去費用相場は以下の通りです。

アスベストの処理面積 1㎡あたりの除去費用
300㎡以下 20,000円~85,000円
300㎡~1,000㎡ 15,000円~45,000円
1,000㎡以上 10,000円~30,000円

ビル解体費用相場:産業廃棄物処理費用

基本的には坪単価の「解体工事費用」の中に「産業廃棄物処理費用」も含まれています。しかし以下のケースでは、追加で産業廃棄物の処理費用を請求される可能性が高くなります。

  • 大型のビルや商業施設などの解体
  • オフィスビルの解体
  • 家財処理を依頼した場合

産業廃棄物処理費用は立地により変動します。参考として首都圏の産業廃棄物の処理費用相場をご紹介します。

品目 1㎥あたりの処理費用
がれき類 20,000円~
混合廃棄物 25,000円~
廃プラスチック 17,600円~
石膏(せっこう)ボード 25,000円~

処理費用の他にも、トラックの収集における運搬代などが加算される場合も。金額の詳細は業者へ見積もりをとった際に確認してください。

ビル解体費用相場:その他諸費用

「特殊な構造や大規模ビルの解体をする時」や「解体とは別のオプションを依頼した場合」などは、別途追加費用がかかります。追加費用がかかる可能性のある項目は以下の通りです。

  • 重機の輸送費(主に超高層ビルや大規模建築の場合)
  • 届け出関係の代行費用(施工主ができる届け出の代行を、業者に依頼する場合)
  • 地下階層の解体費用(地下階のあるビルだった場合)
  • ガードマンや交通整備員の手配費用(交通量の多い通り、道幅の狭い道路に面している場合)

それぞれ解体現場の状況やビルの条件によって金額が変わってきます。「上記に当てはまる場合は追加費用がかかるかもしれない」という点を念頭におきつつ、実際に見積もりを依頼してみるのが一番確実です

解体業者から見積もりを取る際は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアは簡単な質問に答えるだけで、自分の要望やビルの条件に合致した複数の業者が見積もり(仮)を出してくれるサービスです。

ビル解体の工事費用はかなり分かりづらく、適正価格かどうかを判断しにくいですよね。しかしミツモアであれば複数社の費用を比較でき「高すぎる」「安すぎる」という点が一目で判断できます。口コミや工事内容も確認できるため、自分の求めるものにピッタリあった業者に依頼できますよ。

見積もりは無料なので、ぜひお気軽に利用してみてください。

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ビル解体費用は把握が難しい!どんな場合に高くなるかの目安をチェックしよう

ビル解体

ここまで費用相場を説明してきましたが、ビルの解体費用は条件によって金額が大きく異なってきます。

  • ビルの大きさ
  • 構造
  • 立地
  • 工事中に判明した追加工事の有無

これらが絡み合って費用総額が決まります。「ビル解体はだいたい○○円」というハッキリとした金額を事前に把握できないのが難しいところです。

ただしビル解体費用に大きく影響する部分を事前にチェックしておくことで、費用の目安を知ることは可能。続いて解体前にチェックしておくべき箇所についてみていきましょう。

チェック1:ビルの構造

ビルの構造(造り)は解体費用を大きく左右するポイント。なぜなら構造によって建物の堅牢さが異なり、解体の難易度が変わってくるからです。より堅牢な構造のビルは解体難易度が上がるため費用がかかります

ビルの構造は大きく分けて以下の3種類です。

  • S造(鉄骨造)
  • RC造(鉄筋コンクリート)
  • SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)

堅牢さや使用建材などの理由から、解体費用の高さはS造<RC造<SRC造の順になります。

なおビルの構造が分からない場合は、以下の書面で確認できます。

  • 建築確認申請書(第四面)
  • 建物登記簿謄本

上記の書面がすぐに準備できない時は、建物を購入したハウスメーカー・工務店などに問い合わせてみましょう。

チェック2:築年

建物登記簿謄本などで「いつ建てられたビルなのか」を把握しておきましょう。特に築年が1980年以前の古いビルの場合、「アスベスト除去作業」による追加費用がかかる可能性があります。

アスベストは高い発がん性を有することが分かっており、現在は建築材料としての使用が禁じられています。そのためアスベストが使用されている建材がある場合、専門技術を有した技術者による除去処理が必要になるのです。ビルの築年が古い時は、アスベスト除去作業を想定しておいた方が良いでしょう。

チェック3:延べ床面積

ビル解体費用は延べ床面積が広ければ広いほど、金額が大きくなります。費用をざっと知りたい場合は、1坪あたりの金額から計算するのが最も手軽。金額の目安を確認するためにも、ビルの大きさを正確に数値で把握しておきましょう。

ビルの大きさを確認できる書類は以下の通りです。

  • 売買契約書または重要事項説明書
  • 建物登記簿謄本

チェック4:周囲の道幅や隣家との距離

道幅が狭い場所・住宅が密集している場所での解体は、通常よりも高額になります。手作業が多くなったり厳重な安全対策が必要になったりするためです。

価格に影響を与える道幅の基準としては、以下を目安にしてください。

  • 道幅が4m以上あるか
  • 隣家との距離が1m以上離れているか

上記の基準に外れているからいくら必要…と割り出せるものではないため、詳しくは業者への確認が必要です。

ビル解体費用価格を抑えるには?安く依頼する6つのコツ

ビル解体

大きな出費になるビル解体工事。だからこそ少しでも安くなる方法を実践して、無駄な出費を抑えたいですね。

工事が始まってから、追加工事が発生することが分かるケースも少なくありません。全て業者任せで依頼してしまうと、最終的な金額が見積もり通りにならないことも多いのです。

以下に解説する「安く依頼する6つのコツ」を実践し、想定よりも高くなる事態を回避しましょう。

安く抑えるコツ1:依頼時期は繁忙期以外で

解体業者の繁忙期は「12月から翌年の3月にかけて」。この時期を外した4月から11月に工事を依頼するのがポイントです。

12月から翌年の3月にかけて工事が多くなるのは、以下の理由からです。

  • 固定資産税の基準が1月1日であること
  • 企業の決算

人気の時期に依頼すると値引き交渉ができないことが多く、結果的に割高になってしまいますよ。

安く抑えるコツ2:複数の解体業者から見積もりを取り比較する

費用が分かりづらいビル解体工事は、複数社に見積もりをもらうことが大切です。

1社しか見積もりを取っていない場合は、それが適正価格なのか判断できませんよね。そのため最低でも2社以上から見積もりを取り、比較してみましょう。その地域の相場が把握できるし、値段交渉をかけてみるのもいいかもしれません。

「とはいえ複数の会社から見積もりを取るのは面倒だし気が引ける」という方は、ぜひミツモアを利用してみてください。簡単な質問に答えるだけで、自分の要望やビルの条件に合致した複数の業者から見積もり(仮)を出してもらえますよ。

目安となる金額や工事内容・サポート内容などを比較し、最適だと思ったところに現地調査(正式見積もり)をお願いできます。本格的な依頼に進むまでは全て無料。そのため気軽に利用できますよ。

無料のチャットで細かい要望も伝えられるので、満足度の高い解体工事ができるでしょう。ぜひ利用してみてくださいね。

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安く抑えるコツ3:見積もりの際に図面を用意する

いざ業者に見積もりをもらう時に準備しておきたいのが、解体したいビルの図面。見積もり段階での情報提供が詳細であればあるほど業者の手間が減り、結果として総額を安くできるのです。

解体工事費用のうち大きなウエイトを占めているのは人件費。作業人数や工期をできるだけ少なく・短くできるかが、費用削減に直結します。

また図面の準備と合わせて見積もりの時に行っておきたいのが、業者の現地調査に立ち会うこと。現地調査とは、詳細な見積もりができるように業者が実際に建物を見ながら行うチェックのことです。

契約時の行き違いなどをなくすためにも、現地調査はぜひ立ち会うようにしてください。立ち会いの際に分からない点を詳しく聞いておくことも大切です。

安く抑えるコツ4:追加費用の可能性は事前に確認しておく

解体工事には追加費用が発生することもあります。追加工事が重なると、最終的な請求額が当初の見積もりより大幅に上がってしまうことも珍しくありません。

予期しない追加工事を最大限減らすため、以下の3点を注意しておきましょう。

  • 契約前にどういった時に追加工事が発生するのかを質問しておく
  • 追加工事があった時の金額を確認しておく
  • 地中埋没物除去の追加工事がある場合には、立ち会い確認できるかを聞いておく

特に「地中埋没物除去」の追加工事については、念入りな事前確認をおすすめします。建物を解体しなければ工事の有無が判断できず、追加請求が発生しやすいからです。悪質な業者だと埋没物が無いにもかかわらず追加請求をするケースもあるようです。立ち会い確認に快く応じてくれる信頼性の高い業者を選びましょう。

安く抑えるコツ5:清掃・ゴミ出しは自分で行う

解体するビル内の家財やゴミの撤去は業者に依頼できます。しかし「できるだけ安く」という点を考えるのであれば、自分で行った方が費用を抑えられるでしょう。

ただしビル内の清掃は多大な手間と時間のかかる作業。忙しく時間がとれないのであれば、業者に依頼した方が圧倒的に楽です。「費用の安さ」をとるか「時間と労力の節約」をとるかを天秤にかけ、業者に依頼するかどうか決めましょう。

ミツモアなら一括見積もりの際に、「家財の撤去をする場合」の金額を出してもらうことも可能です。いったん見積もりをとってから依頼するかどうか検討するのもおすすめです。

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安く抑えるコツ5:自治体による費用の補助申請を行う(自治体で補助がある場合)

自治体によっては「アスベスト除去費用の補助制度」があるところも。アスベスト除去が必要な解体工事だった場合は、補助金申請の対象になる場合があるのです。

ただし自治体によって制度の有無や内容・申請手順に細かな違いがあります。補助制度があっても「解体工事に関しては対象外」となっている自治体も。必ず事前に自治体窓口に問い合わせてくださいね。

補助金のサポートをしてくれる解体業者を探して、依頼するというのもおすすめですよ。

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