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自宅の外壁塗装はDIYできる?知っておくべきデメリットを解説

最終更新日: 2021年01月05日

「費用を安く抑えたい」「好きなデザインにしたい」などの理由で、外壁塗装DIYを検討している人もいるでしょう。しかし、デメリットの方が大きいため、業者へ依頼するのが無難です。外壁塗装がDIYに向かない理由を詳しく解説します。

外壁塗装の重要性

白い外壁の一軒家

建物の寿命を延ばせることや美観を保てることが、外壁塗装の主な役割です。快適な住空間を維持するために、外壁塗装の重要性を理解しておきましょう。

建物の寿命を延ばす

外壁塗装には、外壁自体の劣化を抑える役割とともに、建物の耐久力を高めて寿命を延ばす役割があります。

外壁は常に紫外線や風雨などの外的環境にさらされた状態です。時間が経つと塗膜の剥がれやひび割れが発生します。台風や地震の影響を受ければ、劣化はより早まるでしょう。

外壁の劣化を放置していると雨漏りが発生しやすくなります。雨漏りは屋根の不具合だけでなく、外壁の不具合でも起こり得る現象です。

雨漏りにより建物の内部に水が浸入すると、家の中のあらゆる場所で部材の腐食を引き起こします。建物自体の寿命を延ばす意味でも、適期での外壁塗装は重要です。

美観を保つため

建物の美観を保つことも、外壁塗装の大きな役割です。外壁の色やツヤを塗装により表現し、建物をきれいに見せてくれます。

経年劣化により色褪せた外壁の色を元の状態に戻したり、前回と違う色を選んだりできることも、外壁塗装のメリットです。

紫外線・風雨・排気ガスなど、外部からさまざまな影響を受けながら、外壁は少しずつ劣化していきます。ひび割れや塗膜の剥がれで見た目が悪くなると、建物の資産価値にも悪影響を与えかねません。

塗装による定期的なメンテナンスを行うことで、建物の美観を維持しつつ、外部から受けるダメージも軽減できます。

外壁塗装の費用相場は?

電卓

業者に塗装を依頼する場合の費用相場を紹介します。坪数や塗料の種類により、費用の差が大きくなることを押さえておきましょう。

プロに依頼する場合かかる費用

プロに依頼する場合、一軒家の外壁塗装の平均価格は、80万~150万といわれています。さまざまな要素が費用に影響を与えるため、価格帯の幅が広くなるのです。

費用の内訳は材料費・足場代・人件費・その他の費用に大きく分けられます。それぞれ、以下の金額が相場です。

費用の内訳 費用
材料費 約20万円
足場代 約20万円
人件費 約30万円
その他の費用 約30万円

材料費と足場代は、工事に必要な設備や工程を行うために必要です。材料費には、塗料や養生、高圧洗浄代などが含まれます。

人件費には、仲介手数料や業者の給与などが含まれており、工事日数と人数によって変動します。

最も注意して確認したいのは「その他の費用」です。一般的には、交通費や保証代、廃棄物の処理などが含まれていますが、中には見積書に詳細を記載しない業者も存在します。その他の費用で上乗せしてくる悪徳な業者もいるので、しっかり確認するようにしましょう。

坪数ごとの費用相場

外壁塗装費用は、塗装面積が広いほど高くなります。塗装面積は延床面積に1.2を掛けて概算するのが一般的です。

1坪あたりの延床面積を約3.3平米とすると、日本の平均的な住宅の坪数である30坪の場合、塗装面積は約3.3平米×1.2×30坪=約119平米と計算できます。

30坪の住宅における外壁塗装の費用相場は約96~111万円です。したがって、塗装面積約1平米あたりの塗装費用相場は、約8,000~9,300円と算出できます。

40坪の場合は塗装面積158平米で費用相場は約115~124万円、50坪になると塗装面積198平米で費用相場は約122~136万円ほどといわれています。

塗料により費用の差が大きい

塗料の種類は外壁塗装の費用を左右します。塗料は、耐久性が大きいものから「フッソ樹脂」「シリコン樹脂」「ウレタン樹脂」「アクリル樹脂」。塗料ごとに耐久年数の目安があり、耐久年数が長いほど施工単価も高くなりますが、次回の塗り替えまでの期間をより長く延ばせます。

最も耐久性に優れている「フッソ樹脂」は15~20年ほど長持ちするものの、床面積30~45坪の場合、費用は140~250万円ほどと相場を上回ります。

一般的には、耐久性と費用のバランスがよい「ウレタン樹脂」や「シリコン樹脂」で塗装する例が多いようです。ウレタン樹脂は8~10年ほど、シリコン樹脂は8~15年ほど長持ちするようです。

いずれの塗料の場合も、定期的に塗り替えが必要となるので覚えておきましょう。

DIYのメリット

ローラー工法

外壁塗装のDIYには、「費用を安く抑えられる」「自分の都合で作業できる」「好みのデザインに仕上げられる」といったメリットがあります。それぞれについて詳しく解説します。

費用が安く済む

既述のように、外壁塗装を業者に依頼した場合、人件費が発生します。

総費用に対する人件費の割合は約30~40%です。総費用が100万円かかるとすれば、30~40万円の人件費が発生することになります。

一方、外壁塗装をDIYで行えば人件費がかかりません。業者に依頼したケースと比べ、大幅に費用を抑えることが可能です。

また、業者に依頼した場合の総費用には、スタッフの交通費や事務経費も含まれています。

これらの費用が総費用の10%程度を占める場合、人件費と併せて半分程度まで安くできる可能性があるでしょう。

塗料などの材料も、全てホームセンターで用意できるものばかりです。業者を経由して購入した場合に比べ、安く入手できることもあります。

自分の都合に合わせて進められる

外壁塗装を業者に依頼した場合、作業日程を業者の都合に合わせなければなりません。

事前に行われる現地調査に立ち会いたい場合も、自分のスケジュールと照らし合わせて日時を決める必要があります。

点検・見直し・最後の片づけの際は、基本的に業者から立ち会いを求められます。作業期間中は常に立ち会う必要はありませんが、邪魔になりそうなものはきれいに片づけておく必要があるでしょう。

また、住宅に誰もいない場合、まれに作業工程を省略する業者が存在します。ほとんどの業者はきちんと作業を進めてくれますが、作業期間中に家を空けることを不安に感じる人もいるでしょう。

しかし、外壁塗装をDIYで行えば、自分の都合に合わせて作業を進められます。業者がきちんと作業してくれるかといったことに対し、不安になることもありません。

好きなデザインにできる

外壁塗装をDIYで行うメリットのひとつに、自分の好きなデザインにできることが挙げられます。塗料の種類や配色など、デザインに関する全ての要素を自由に決められます。

業者に依頼した場合、3色を超えると追加料金をとられる場合が多く、細かいデザインまで指定すると、工事費はさらに高くなるでしょう。

塗装を失敗したり、デザインが気に入らなかったりした際に、自分で塗り直せることもメリットです。追加の塗料代はかかりますが、納得いくまで何度もやり直せます。

塗料の色は、カタログやホームページで選んだ色と実際に塗った色とで、色味が違って見えることがあります。このようなケースでも、DIYなら気づいた時点での修正が可能です。

DIYのデメリットと注意点

塗装業者

外壁塗装DIYには、以下に挙げるようなデメリットもあります。素人が簡単にできるような作業ではないことが理解できるでしょう。

高所作業など危険が多い

業者が作業する際は、原則として足場を組みます。「高所作業が多い」「丁寧に作業できる」「近隣へ迷惑がかかりにくい」などが、足場を設置する主な理由です。

総費用には足場代が含まれており、個人で足場を借りる場合も同じような費用がかかります。DIYを行うケースでは、足場代を浮かせたい理由で、ハシゴを使って作業する人も少なくありません。

しかし、ハシゴは安定しにくいため、落下の危険性を伴います。より高い場所での作業になると、電線に触れるリスクもあり、場合によっては命の危険すらあるでしょう。

外壁塗装工事は、プロの塗装職人でも慎重に行う作業です。高所作業など危険を伴う作業が多いことを頭に入れておかなければなりません。

手間がかかる上に品質は低い

外壁塗装作業は、プロの職人でも通常2~3人がかりで行います。また、外壁塗装は3回塗りが基本であるため、1~2回塗るだけでは塗料が剥がれやすくなるでしょう。

業者に依頼すれば2~3週間で終わる作業も、慣れない素人が1人で休日に作業を行うとなれば、数カ月~半年はかかります。

塗装は国家資格が存在するほどの技術であり、素人が簡単にできるものではありません。色を付けるだけでなく、外壁を保護することも塗装の大きな役割です。

外壁塗装のDIYでは、手間がかかるうえに品質も下がることを覚悟しなければならないでしょう。

ご近所トラブルが起きる可能性も

業者が外壁塗装作業を行う場合、塗料が周囲の住宅や通行人に飛ばないよう、足場を組む際に飛散防止ネットを設置します。

しかし、DIYでハシゴを使って作業する場合は、飛散防止ネットを設置しないケースが多いでしょう。

作業中に塗料が飛散し、隣家の建物や車などに付着してしまった場合、トラブルに発展する可能性があります。

弁償費用だけで数十万円請求されるようなことになれば、業者に頼んだ場合より高くつくこともあるでしょう。

外壁塗装DIYの手順

塗装業者

外壁塗装のDIYは、デメリットが大きいことからおすすめできません。

しかし、どうしても自分で塗りたい場合や、背の低い壁を作業する場合は、自己責任で取り組みましょう。外壁塗装DIYの手順を以下に紹介します。

壁の清掃

外壁塗装作業では、塗装前に壁を清掃する必要があります。壁に汚れが付着したまま塗料を塗ると、塗料が剥がれやすくなるため、劣化が早まってしまうでしょう。

DIYで外壁塗装する場合、家庭にあるスポンジやブラシを使えばコストを抑えられますが、頑固な汚れは落としにくくなります。

業者に依頼した場合は、壁の清掃に高圧洗浄機を使うのが基本です。

壁の汚れをきれいに落としたいなら、高圧洗浄機を購入する方法もありますが、費用がかかる上に騒音で迷惑をかけてしまう可能性があります。

養生

外壁塗装する際、塗料を付けたくない窓や壁などを保護することを養生といいます。保護したい部分をビニールで覆い、縁をテープで止めれば、養生は完了です。

養生に使う材料は、市販のガムテープなど家庭にあるもので代用できます。しかし、縁が雑になりやすいため、塗装部分の縁がきれいに仕上がらないこともあるでしょう。

養生を行う際は、マスキングテープと養生シートがひとつになった「マスカー」を使うのがおすすめです。ホームセンターに数百円で販売されています。

マスカーを使えば、塗装面にテープを貼りシートを広げるだけで、簡単に養生できます。縁の部分が直線的になるため、塗装後の仕上がりもきれいです。

下塗り

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと、塗料を3回塗るのが基本です。

剥がれや壁への吸い込みを抑え、中塗り・上塗り塗料との密着性を高めるため、最初に下塗りを行います。

下塗りで使うのは「シーラー」と呼ばれる接着塗料です。初めて塗装する壁なら、塗料の吸い込み過ぎを抑えるため、高粘度の「フィラー」と呼ばれる塗料を塗ります。

塗料はローラーを使用して塗りますが、ローラーで塗料が入りきらない部分は、刷毛を使って先に塗り込んでおきましょう。

下塗りに使う塗料は、水性のものがおすすめです。においが少なく体への負担を抑えられるため、素人でも扱いやすいでしょう。

中塗り・上塗り

下塗りの後は、耐久性や防水性を高めるための中塗りを行います。下塗りと同様に、細かい部分を刷毛でカバーしながら、ローラーで塗っていきましょう。

最後の仕上げとなる上塗りは、ムラや塗り残しが出ないよう、丁寧に塗っていきます。塗料は中塗りで使用したものと同じ塗料を使うのが基本です。

中塗りや上塗りは、その前に塗った塗料が十分に乾燥してから行うようにしましょう。乾き切らないまま次の工程に進んでしまうと、塗料がすぐに剥がれてしまいます。

外壁塗装はプロへ依頼が安心

足場組立

外壁塗装は、危険性が高く品質も下がりやすいDIYより、業者へ依頼する方が安心です。見積をとる際のポイントや、できるだけ費用を抑える方法を解説します。

信頼できるプロに依頼するメリット

外壁塗装は、信頼できる地元の業者に直接依頼しましょう。仲介料などの余計な費用が発生しないため、適正価格で工事してもらえる可能性が高くなります。

近所で最近外壁塗装を行った住宅があるなら、施工業者について聞いてみるのがおすすめです。実際に利用した人の感想は、どのような口コミよりも信頼できるでしょう。

地元の業者なら、近隣に配慮した工事を期待できることもメリットです。メンテナンスしてもらいたいときにも、すぐに対応してもらえます。

「1回の塗装で30年持ちます」など、大げさな営業トークでアプローチしてくる業者には気を付けましょう。外壁塗装の寿命は、どんなに長くても20年程度です。

見積取得のコツ

業者から見積をとる場合は、複数の業者から相見積を取りましょう。内訳を比較すれば、適正価格に近い業者を見極めやすくなります。

外壁塗装に関しては、費用を安く見積もる業者が優良業者であるとは限りません。大事な工程を省略せず、それぞれの工程で適正な費用を見積もっている業者を選ぶようにしましょう。

費用を抑える方法

自治体によっては、一定の条件を満たすことで、補助金・助成金制度を利用できる場合があります。加入している火災保険が適用できる場合もあるため、確認してみましょう。

塗装工事にかかる費用が100万円以上なら、年間所得金額や床面積などの条件をクリアしていれば、住宅ローン減税を受けられる可能性があります。

外壁塗装と屋根塗装を同時に依頼する方法も効果的です。別々に依頼するより、割安で施工してもらえるでしょう。

秋頃に多い繁忙期を避けて工事を依頼すると、費用を抑えられることがあります。値下げやキャッシュバックなどのキャンペーンをチェックしておくとよいでしょう。

セルフメンテナンスで長持ち

外壁・ベランダ清掃

外壁を適切にメンテナンスすることで、塗装の寿命を延ばすことが可能です。自分で手入れする方法を解説します。

汚れたら洗浄する

汚れが付きやすい建物なら半年に1回、汚れにくい場合でも1年に1回を目安に、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

軽い汚れなら、水をかけて柔らかいブラシでこすれば十分です。落ちにくい汚れは、中性洗剤・ブラシ・雑巾などを使うとよいでしょう。

DIYによる外壁洗浄で高圧洗浄機を使うと、塗膜を傷めてしまう恐れがあります。外壁にできたカビを落としたい場合も、酸性・アルカリ性洗剤の使用は避けた方が無難です。

寿命に合わせて塗り替えも実施

定期的なメンテナンスを続けていても、外壁はさまざまな要因で劣化していきます。耐久性を維持するために、塗料の寿命に合わせて塗り替えも実施しましょう。

塗料の種類による耐久年数の目安は、アクリル系が約5~8年、ウレタン系が約8~10年、シリコン系が約10~12年、フッ素系が約12~15年です。

新築後初めて塗り替える場合は、塗料の種類を確認しましょう。新築の建物には最も安価なアクリル系塗料が使われているケースが多いため、塗料を確認できない場合は、約5年での塗り替えがおすすめです。

ミツモアで外壁塗装業者に見積もりを依頼しよう!

外壁塗装のDIYには、費用を安く抑えられることや、好きなデザインにできることなどのメリットがあります。

しかし、危険を伴う高所作業が多く、手間がかかる上に品質も低くなりやすいため、DIYはおすすめできません。外壁塗装工事は信頼できる業者へ依頼しましょう。

そこで重要なのが、相見積(あいみつもり)です。複数の業者から提示された見積額を比較検討し、納得できる費用で依頼をしましょう。

ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロに外壁塗装の見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?

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