ベッドを家の中で移動する際、自力で行うか業者に依頼すべきか迷う人は多いでしょう。ベッドを自力で移動できるかどうかは、大きさや移動する場所によって変わります。ベッドを移動するコツや、業者に依頼すべきケースについても解説します。
ベッドの移動が自力で可能な例
ベッドは設置状況や状態によって、自力で移動することも可能です。具体的な例について解説します。
シングルなどコンパクトなサイズの場合
シングルサイズのベッドや折りたたみベッドなら、サイズがコンパクトでそれほど重さもないため、自力で移動が可能です。
マットとフレームが分かれているベッドは、移動の際にはマットを取り外し、フレームとは別にしましょう。ベッドがコンパクトなサイズであっても、できる限り軽量化した方が移動しやすいからです。
また折りたたみベッドを除いて、ベッドはフレーム部分が長いため、置き場所を決めてから向きを調整することが難しい場合があります。そのため別の部屋へ移動させる際は、ベッドの置き場所や向きを確認してから、運ぶようにしましょう。
ベッドの分解ができる場合
組み立て式ベッドやたためるタイプのすのこベッドなど、分解が可能なベッドであれば、自力での移動ができます。分解すれば持ち運びできるコンパクトな大きさにできるからです。
ただしベッドの種類によっては、分解できないものもあります。事前に分解可能かを調べておきましょう。
ベッドを分解した場合の注意点は、移動後に元の状態に戻す必要があることです。組み立て方がすぐ分かるように、分解する際は購入時の説明書などを準備しましょう。取り外した細かい部品はなくさないように、まとめておくと安心です。
同一階層で移動させる場合
同じ階にある別の部屋への移動も、床に段差がないため自力で可能です。ベッドを持って運ぶ際はケガ防止のため、1人ではなく2人で持つようにしましょう。
さらに移動で廊下を経由する場合は、ベッドの向きに注意が必要です。廊下の幅が狭いとベッドの方向転換が難しくなります。部屋を出る前にベッドの寸法を測り、最適な移動方法を決めましょう。
マットレスも重さがあるため、安全のために2人で運ぶのが無難です。
ベッドを自力で移動させるコツ
ベッドを自力で移動させるのには、コツがあります。安全にベッドを移動させるコツを押さえておきましょう。
移動前に動線を決める
ベッドは他の家具と比べて大きいため、移動が難しい家具です。ベッドを自力で移動させるときは、移動の前に動線を決めましょう。移動をスムーズにするために、移動の動線上にある邪魔なものは避けて、スペースを空けましょう。
また移動させる前に、ベッドの向きやルートをシミュレーションしておくと、よりスムーズに移動できます。ベッドは生活動線を考えた配置にするのが、おすすめです。一度ベッドを設置してしまうと、後からの配置転換が大変になるからです。
段ボールや毛布をクッション代わりに
ベッドを家の中で移動させる際に注意したいのが、床や壁への傷です。ベッドは大きく重さがあるため、引きずって移動させると、フローリングの床に傷が付いてしまいます。
そこで活用したいのが、段ボールや毛布です。ベッドの脚の下に段ボールや毛布を敷くと、クッション代わりとなって床への傷を防止できます。さらにフローリングの床の上を滑らせやすいため、スムーズな移動が可能です。
焦って移動させると保護材が脚から外れてしまう可能性があるので、移動させるときは、少しずつゆっくり動かすようにしましょう。毛布を下敷きに使う際は汚れるので、使わなくなった毛布がおすすめです。
家具移動用の便利グッズを活用
ベッドの移動でネックとなるのが重さです。ベッドの重さで体に負荷がかかることもあるので、下準備は欠かせません。
重い家具を自力で移動する際に活躍するのが、家具移動用の便利グッズです。付属のリフターで持ち上げて、ベッドの脚など四隅にキャスター付きの小型キャスターを設置すれば、余計な力を使わずに移動できます。
ベッド以外にも洗濯機やタンスなど、大型家電や家具にも使えるので、引っ越しや部屋の模様替えに活躍します。家に1つ備えておくと安心でしょう。
ベッドの移動を事業者に依頼すべき例
ベッドの移動くらいなら自力でできそうだと思いますが、業者に依頼したほうがよいケースもあります。具体的なケース別に解説します。
ベッドの分解が難しい場合
ベッドを移動するために分解すると、移動後は元の状態に組み立て直す必要があります。無事移動ができても、分解で外した部品をなくしたり、組み立て方法が分からなくなったりすると、元に戻すことが困難です。
分解や組み立て作業に慣れていない場合は、時間や労力もかかります。方法を事前に確認し、自力で分解と組み立てが可能かをよく検討しましょう。
また無理な分解は、ベッドの破損につながります。ベッドの分解が難しい場合は、無理に自力で行わずに業者に任せることが賢明です。
異なる階層に移動させる場合
分解ができない大きなベッドを、2階から1階のように異なる階層に移動させるときは、階段を使うため危険が伴います。
階段はスペースが狭いうえに段差があり、足元が不安定です。大きなベッドは視界を遮るので、進行方向を確認しにくく、落下やケガの恐れがあります。
重さがあるベッドと一緒に落下する可能性もあるので、異なる階層への移動は大変危険です。無理せず業者に依頼した方がよいでしょう。
吊り上げが必要な場合
ベッドのサイズが大きい場合や分解ができない場合は、室内の移動が難しいことがあります。そのような場合は、吊り上げもしくは吊り下げによる、窓からの搬入出も手段の1つです。
吊り上げ搬入は荷物をロープで固定し、上階と下階にいる人がロープを引っ張り、荷物を移動させる方法です。吊り上げは力やコツが必要で、作業に慣れていない素人が行うと、危険を伴います。
吊り上げが必要な場合も、業者に依頼すべきケースです。吊り上げを業者に依頼する場合、方法や家具の種類などによって費用が異なります。対応する業者に見積もりを取りましょう。
ベッドの移動を事業者に依頼する際の注意点
ベッドの移動を依頼する際、業者によって費用が異なるので、業者選びを慎重に行う必要があります。業者に依頼する際の注意点について解説します。
引越しの繁忙期を避ける
ベッドの移動に対応してくれる業者は、引越し業者や地域の便利屋が一般的です。
作業費用は業者によって異なるものの、3・4月など引越しの繁忙期は引越し料金も高くなり、家具移動の費用も総じて高くなります。その時期は業者も引越し作業に追われ、家具移動のサービスを行っていない場合もあるので、注意しましょう。
引越しの繁忙期は、通常期と比べて値下げが難しくなります。費用を少しでも抑えたい場合、家具移動の依頼は引越しの繁忙期を避けるのが賢明です。
家具移動サービスを利用できる場合も
引越し業者の中には、利用者のアフターサービスとして、引越し後に無料で家具移動を行っているところもあります。引越し後間もない時期にベッドの移動を考えているなら、利用した引越し業者の家具移動サービスを利用するのもおすすめです。
「アート引越センター」では、引越し後1年以内なら1回に限り、無料で家具移動サービスが利用できます。「サカイ引越センター」では有料の安心保証パックに加入している場合、引越し後半年以内に1回に限り、家具移動を無料で依頼できます。
業者によってサービスの内容の違いや、実施の有無など差があるので、事前に確認しましょう。
ベッドの移動は状況に応じた方法で行おう
ベッドを移動させるのは、状況により自力で行えるケースもあれば、業者に依頼すべきケースもあります。どちらが最適かは、状況を冷静に見極めたうえで決定しましょう。
業者に依頼する場合は、家具移動に対応している業者を見つける必要があります。費用が発生する家具移動は、複数の業者から見積もりを取り、内容や費用面を比較検討しましょう。
ミツモアなら条件に合った業者に、一括で見積もりを取ることが可能です。理想の業者選びは、ぜひミツモアをご利用ください。