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Shachihata Cloudとは、印鑑で広く知られるシヤチハタ株式会社が提供する、電子印鑑・電子決裁・電子契約サービスです。多くの企業で慣れ親しまれている紙での申請・承認プロセスを、大きく変えることなくデジタル化できる「ビジネスプロセスそのまんま」というコンセプトが特徴です。
パソコンはもちろん、スマートフォンからも時間や場所を選ばずに書類の確認や押印、承認作業を行えるため、テレワークや外出先での業務効率を大幅に向上させます。
利用実績として、2023年12月時点で導入企業数は101万社を超え、サービス継続率は97%と非常に高い水準を維持しています(※1)。手頃な料金設定と、ITに詳しくない方でも直感的に使える操作性が特徴で、その使いやすさや導入のしやすさ、顧客満足度において高い評価を得ています。
特に、電子帳簿保存法への対応においては、電子取引ソフトの法的要件を満たすことを証明する「JIIMA認証」を取得しており(※2)、法令に準拠した文書管理を実現できる信頼性の高いDX支援ツールとして注目されています。
Shachihata Cloudの大きな特徴は、これまで紙で行っていた決裁や契約業務の流れを、システム上でスムーズに再現できる点です。
普段お使いの認印、役職印、角印、代表者印などをそのまま電子印鑑として登録し、見積書、請求書、稟議書、契約書といった様々な電子ファイル(Word、Excel、PDFなど)にパソコンやスマートフォンから簡単に捺印できます。わざわざ印刷して押印し、スキャンするといった手間はもう必要ありません。
現在使用しているExcelやWordの申請書・帳票フォーマットをそのままシステムに取り込んで利用できるため、導入にあたって新しく帳票を作り直す必要がなく、現場の負担を最小限に抑えられます。アップロードされたファイルは自動的にPDFに変換され、管理されます。
さらに、承認ルート(誰にどの順番で回覧するか)を柔軟に設定・保存できるワークフロー機能も充実しています。
例えば、「営業部長→経理部長→社長」といった頻繁に使う承認ルートを登録しておけば、毎回設定する手間が省けます。書類が今、誰のところで止まっているのかもリアルタイムで一覧表示されるため、承認の遅延やボトルネックの特定が容易になります。承認者にはメールで通知が届き、承認依頼の見逃しを防ぎます。
実際に導入した企業からは、「承認者が出張中でもスマホで承認できるため、契約締結までの時間が平均3日から1日に短縮された」「見積書承認のために出社する必要がなくなり、数分で完了するようになった」といった声が挙がっています。
Shachihata Cloudは、電子帳簿保存法への対応において、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する「電子取引ソフト法的要件認証」を取得しています(※2)。この認証は、電子的に授受した請求書や契約書などのデータを、電子帳簿保存法の法的要件を満たした形で保存・管理できることを第三者機関が証明するものです(認証有効期限: 2028年2月11日)。これにより、法令遵守の観点からも安心してシステムを利用いただけます。
標準機能として、捺印ログ(誰が、いつ、どの文書に捺印したか)が自動的に記録されるため、不正利用の抑止や内部統制の強化にもつながります。
さらにセキュリティと原本性を高めたい場合には、オプションで電子署名やタイムスタンプ機能を追加できます。電子署名は「誰が作成したか」を、タイムスタンプは「いつ存在し、それ以降改ざんされていないか」を技術的に証明します。これらを活用することで、特に重要な契約書類などの法的効力をより強固に担保し、安心して電子的なやり取りを進めることが可能です。
企業のセキュリティポリシーに合わせて、IPアドレス制限や二要素認証といったオプションも選択でき、運用に合わせた柔軟なセキュリティ対策を講じることができます。
Shachihata Cloudは、導入しやすい料金体系も魅力の一つです。多くのプランで初期費用は0円。料金はユーザー数に応じた定額制で、例えばグループウェア機能がセットになった「コミュニケーション満足セット」は1ユーザーあたり月額220円(税込)、「ワークフロー充実セット」は月額330円(税込)から利用できます(※3)。
基本的な電子印鑑機能のみを利用する「フリーチョイスプラン」であれば月額110円(税込)からスタートし、必要なオプション機能(例:長期保存、電子署名、各種連携機能など)を追加していくことも可能です。
書類の送信件数による従量課金がないため、「送信回数を気にせず利用できる」「月々のコストが変動せず予算管理がしやすい」といったメリットがあります。
また、プランによっては、スケジューラ、掲示板、ファイル共有、ToDoリスト、名刺管理といったグループウェア機能も追加料金なしで利用できるため、Shachihata Cloud一つでバックオフィス業務全体のデジタル化と効率化を図ることも可能です。
導入を検討しやすいように、15日間の無料トライアルも用意されています。トライアル期間中は、捺印機能やワークフロー機能はもちろん、ほとんどの有料オプション機能も人数無制限で試すことができるため(※4)、自社の業務に合うかどうかをじっくり確認してから本格導入を決定できます。
※1, ※3, ※4: シヤチハタ株式会社 公式サイト (2025年5月時点の情報。最新の料金・仕様等は公式サイトでご確認ください)
※2: 公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)公式サイト 認証製品一覧(電子取引ソフト法的要件認証)より(2025年4月18日更新リスト参照)。認証有効期限 2028年2月11日。
Shachihata Cloudの評判について、口コミをもとに良い点と改善点をまとめました。
Shachihata Cloudは、従来の紙書式をそのまま取り込めるシンプルな操作性と導入ハードルの低さが際立ちます。クラウド上でPC・スマホから即時に押印・承認できるため決裁時間が劇的に短縮し、外出先やテレワークでも業務を止めません。
帳票レイアウトや承認ルートの柔軟設定、ゲストユーザー機能、詳細な操作ログでのセキュリティ担保が高評価を集めています。特に価格面では、コミュニケーションセット(220円/月)、ワークフローセット(330円/月)など目的別のセットプランが用意され、フリーチョイスプランも選択可能です。
「シヤチハタ」というブランドの信頼性と合わせ、ペーパーレス推進とコスト削減に大きく貢献しています。
一方で改善点としては、書類保存期間が標準で1年間で延長が有料になる点や、契約期間が最低12ヶ月単位のみである点が指摘されています。また、料金体系が階層型、セット型、フリーチョイスと複数存在し、オプションも多岐にわたるため選択が複雑になりがちです。
ファイルのドラッグ&ドロップ認識や並べ替え・差し替えが不便、差し戻し時に最初から再申請が必要、印鑑サイズ変更不可、多段階認証メールの遅延、夜間メンテナンスの頻度などUI/UX面での細かなストレスも指摘されており、これらの改善が望まれます。
契約タイプ | 無料トライアル(15日間) | 有料プラン(年契約・月額換算) |
料金 | 0円 |
月額110円〜330円/ユーザー(税込) • フリーチョイス:110円 • コミュニケーション満足セット:220円 • ワークフロー充実セット:330円 ※オプション機能は別料金 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
契約期間 |
• トライアル:15日間(自動課金なし) • 有料プラン:12ヵ月単位の契約(自動更新)、年払い |
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支払い方法 | 詳細は公式サイトまたはカスタマーサポートにお問い合わせください | |
サポート |
標準サポート(無料) • ヘルプサイト・管理者向けメール問い合わせ • 利用方法ウェビナー • トライアル期間中は操作説明・導入支援も無料 有料サポート • 優先メールサポート:90日間 3,300円 または 年間 1,100円/ライセンス • サポート掲示板:1,100円 • オンライン通話サポート:33,000円(45分×6回) |
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