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竹林の伐採に使える補助金は?林野庁と各自治体の制度を解説

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最終更新日: 2023年10月20日

適正な手入れをしていない竹林は荒廃し、地下茎を伸ばして近隣に迷惑をかけてしまいます。竹林の伐採には高額な費用がかかりますが、補助金制度を活用すれば費用を節約して整備が可能です。竹林の伐採に使える補助金制度について解説します。

竹林の伐採に使える補助金制度

荒廃した竹林

竹林を放置しておくと近隣の土地に侵入したり、森林の公益的機能を阻害したりと、さまざまな問題が起こります。竹林の整備に活用できる補助金制度について解説します。

林野庁による補助金

林野庁は竹林の拡大防止と竹の利用を目指し、「林野庁における竹林整備及び竹材利用に係る対策」を打ち立てています

竹林の所有者や地域住民が伐採による竹林整備を行う際、補助金を出してくれる制度です。伐採作業で発生した竹を活用するための取り組みも支援しています。

この対策のうちの1つである「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」では、侵入竹の伐採や除去、放置されて荒廃した竹林の整備活動が補助金の対象です。

メインメニューのうち地域環境保全タイプが、侵入竹の伐採や除去、利用に活用できます。

各自治体による補助金

竹林の伐採に対し、補助金を用意している自治体も多くあります。間伐や皆伐のみを補助する自治体もあれば、発生した竹材を活用する補助金にも対応する自治体もあります。対象となる作業や補助額は、自治体によってさまざまです。

補助金を申請できるのは、竹林の土地所有者か、土地所有者から業務を委託された者が対象であるケースが多いです。竹林整備を考えている場合は、補助対象になる作業や竹林の状態などについて、自治体に確認してみましょう。

林野庁による補助金の具体的な例

補助金

林野庁は竹林伐採や竹資源の有効活用のために、さまざまな補助や支援の取り組みをしています。森林を活用する目的の交付金と、竹林整備対策で交付される補助金を紹介します。

森林・山村多面的機能発揮対策交付金

森林・山村多面的機能発揮対策交付金では侵入竹の伐採や、荒れた竹林の整備が補助金対象です。0.1ha以上の面積を有し、森林計画が策定されていないことも補助金の支給条件に含まれています。

メインメニューの地域環境保全タイプを活用すれば、最大で1haにつき初年度28万5,000円2年目26万5,000円3年目24万5,000円が補助されます

個人で申請できる補助金ですが、3人以上の構成員を有する組織が必要です。会費の徴収などで財政基盤が確保されており、一定の安全技術がある組織が求められます。

林業・木材産業循環成長対策交付金

木材の供給体制を整えるために、自治体や森林組合、農業協同組合などを支援する制度です。「林業・木材産業生産基盤強化対策」と「再造林低コスト化促進対策」の2種類の対策が含まれています。

「林業・木材産業生産基盤強化対策」の一環である竹林改良・作業道整備・チッパー・竹割機・竹粉製造機などの整備が補助金の対象です。対象経費のうち、1/2以内の金額が交付される決まりになっています

交付金の支給とは別に、木材の生産技術向上や技術習得のための研修も行っているのが特徴です。

自治体による補助金の具体的な例

地方自治体の起業家向け助成金・補助金

自治体が用意している補助金を紹介します。例として、香春町・美浜町・鳥取県の補助金制度について解説します。

香春町「荒廃竹林整備事業補助金」

福岡県田川郡香春町では「荒廃竹林整備事業補助金」という名称で、竹林伐採の補助金を出しています。対象竹林は住居や農地、公共の建築物に隣接し、管理されていない荒廃竹林です。荒廃竹林の基準は、1haあたりに約4,000本以上の竹が生えていて、放置されているものとしています。

補助額は竹林の間伐は10aあたり7万2,300円、皆伐は14万6,810円です。申請できるのは竹林保有者で、1年間で1対象者あたり上限30万円とされています。

美浜町「竹林整備事業補助金」

愛知県知多郡美浜町では「竹林整備事業補助金」という名称で、竹林伐採及び発生した竹材の活用の補助金を用意しています。

間伐作業の補助対象は10a以上の竹林かつ竹の長さが5m以上であることと、間伐率が約50%以上になることです。皆伐作業の補助対象は5a以上の竹林で、竹の長さが5m以上であることと定められています。

さらに間伐・皆伐で発生した竹材を、竹チップ等にして活用するための事業も補助金の対象です。どの補助も1事業箇所につき5万円の補助金額で、1年度に1回まで申請できます。複数回補助を受ける場合は、5年までが限度です。

鳥取県:竹林の整備と活用に関する支援制度

鳥取県には「竹林の整備と活用に関する支援制度」という名称で、竹林の適正管理や拡大防止の補助金があります。

対象竹林は0.1ha以上の管理されていない放置竹林です。竹林の伐採・林内集積・搬出及びアクセス道開設にかかる費用の、8割を補助してもらえます。伐採竹を搬出する際は、1㎥あたり1,200円、または1tあたり1,000円の補助金が出ます。

竹林の伐採は補助金を上手に活用しよう

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竹は成長力と繁殖力が高いので、放置しておくと近隣に迷惑をかけてしまいます。利用せず荒れている竹林は、補助金を上手に活用して費用を節約しながら早めに整備しましょう。

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