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竹を駆除する方法と処分方法を解説!業者に依頼する費用相場も紹介

最終更新日: 2023年09月21日

竹を駆除したい場合、まずは竹の生態を把握し、駆除には手間と時間がかかることを理解しておきましょう。生えている土地の状況や竹の種類、近隣への影響を考慮し、最適な方法で駆除しなければなりません。処分方法と駆除の費用相場を紹介します。

竹の生態と駆除の難しさ

竹の駆除は時間がかかり、難しいといわれている理由を解説します。竹の生態と駆除の難しさを把握してから、駆除する方法を検討しましょう。

竹の生態について

竹には強い成長力と繁殖力があります。竹の特徴である節は、竹の強度を高める役目と同時に成長点にもなっています。多くの成長点を持っているため竹は成長が早く、春から夏の間で、1日1m以上伸びた記録もあるほどです

竹の根である地下茎は、横に伸長する性質を持っています。こちらも成長が早く、1年で約5~8mほど成長します。竹は稈(かん)も根も成長が早いため、どんどん生息域を広げていくのです。

竹は根がつながっているため駆除が難しい

竹の駆除が難しいといわれている理由は、根の部分である地下茎にあります。竹は複数の稈が地下茎でつながっているのが特徴です。

冬に成長をやめた地下茎は栄養を溜めこみ、春から夏にかけて一気に成長します。竹が枯れにくいのは、栄養を溜めこんだ地下茎によって稈にまんべんなく栄養が行き渡ることが理由です。

地下茎が残っている限り、地上に出ている竹を伐採しても、すぐに新しい竹が生えて成長します。掘り起こして地下茎を確認しないと、次に竹がどこに生えてくるのかわからない点も、竹の駆除が難しいといわれる所以です。

竹を駆除する方法

竹を駆除する方法は大きく3種類に分けられます。それぞれの駆除方法と、作業の流れについて把握しておきましょう。

竹を伐採する

竹を駆除する方法の1つとして、竹を伐採する方法があります。2種類の伐採方法について解説します。

1つめは連年皆伐式です。夏にすべての竹・タケノコを伐採し、以降約2~3カ月に1度伐採というサイクルを竹が枯れるまで数年続けます。

2つめは1m切りです。竹の休眠期である冬に、地上部から約1mの高さで、すべての竹を切る方法です。毎年冬に行えばよいので、連年皆伐式よりも手間がかかりません。

どちらの方法においても、竹を伐採する際は、けがや事故を防止するために切り口が水平になるようにしましょう。チェーンソーやノコギリなどを使用するので、慣れてない人は、業者に依頼することをおすすめします。

竹の抜根を行う

抜根は竹の根を掘り起こして地中から取り除き、2度と生えてこなくする方法です。竹の地下茎は縦横無尽に広がっているうえに、地中約30~100cmの範囲まで張っています。すべての地下茎を手で掘り起こすのは困難なので、重機で掘り返さなければなりません。

しかし竹林に斜面があると重機が入りにくいうえに、不安定な場所での作業は危険です。土地によっては、地下茎を抜くことで土手が崩れる可能性もあります。残さず抜根できれば確実に竹を駆除できますが、土地によっては不向きであることを覚えておきましょう。

除草剤をまく

竹を駆除する方法として簡単で確実な方法は、除草剤をまくことです

グリホサート系の除草剤を使用する場合、まずは竹の地面から30~100cmほどの高さにドリルなどで穴を開けます。節があるときは、節から約2~3cm下に穴を開けましょう。そこにスポイトで約10mLの除草剤を原液のまま注入し、ガムテープで穴をふさぎます。

春から秋までにすべての竹に除草剤を入れれば、2~5カ月で効果があらわられ始め、約1年で多くの竹が枯れるでしょう。枯れなかった竹に対して、同様の作業を枯れるまで繰り返します。

デゾレートAZ粒剤のように、強力な除草剤を春か秋にまく方法もあります。降雨後の湿った状態の竹の生えている土地にまくだけです。即効性があるので、春なら約1~2カ月、秋なら約6カ月後には竹が枯れます。

除草剤を使用する場合、翌年のタケノコを食べないように注意しましょう。

駆除したあとの竹の処分方法

駆除した竹は、どのように処分すればよいのでしょうか。代表的な3種類の処分方法について解説します。

家庭ゴミとして処分する

駆除した竹をゴミ袋に入る大きさまでカットし、家庭ゴミとして処分する方法があります。粗大ゴミにならない大きさまで切らなければならないので、時間と手間がかかり、大量に処分したいときには不向きです。

ゴミ処理場に持ち込む方法もあります。ゴミ処理場まで駆除した竹を持ち込んで処分してもらいます。持ち込む前に竹の処分が可能か、処分費用はいくらかかるのかを確認しておきましょう。

どちらも自治体によって竹の長さ・太さ・乾燥状態などに条件が設定されているケースがあるため、処分前に確認が必要です。

粉砕機でチップやパウダーにする

粉砕機を使えば、駆除した竹を竹チップや竹パウダーにできます。粉砕機に投入するだけなので、手軽な方法といえるでしょう。竹チップや竹パウダーには消臭効果があるので、生ゴミの臭い消しとして利用できます。

ほかには畑のpHバランスを整える土壌改良剤にしたり、ぬか床に混ぜて防カビ材にしたりと、さまざまな利用方法があります。竹チップや竹パウダーの使用期限は、密閉容器に入れて約1年です。

粉砕機の購入に対して補助金を出してくれる自治体や、粉砕機を貸し出している自治体もあります。自治体によって補助内容や条件は異なるため、駆除した竹が生えていた土地の自治体に確認しましょう。

業者に引き取ってもらう

最も時間と手間がかからない竹の処分方法は、業者に駆除した竹を引き取ってもらうことです。業者によっては、駆除した竹の運搬・積み込みまで行ってくれるケースもあるので、時間や手間をかけたくない人には最適な方法といえるでしょう。

竹駆除を業者に依頼した場合、駆除した竹の引き取りを行っているケースもあります。もしくは、産廃業者に引き取ってもらうことも可能です。ただし、手軽に処分できる反面、引き取り費用がかかる点に注意しましょう。

竹の駆除を業者に依頼する場合の費用

竹を完全に駆除するためには、多大な労力がかかります。自力で行うのが不可能な場合、業者に依頼するとよいでしょう。竹駆除の作業内容ごとの、費用相場を紹介します。

業者に駆除を依頼する費用相場

竹の駆除を業者に依頼すると、伐採・抜根・整地・処分などの作業が発生します。それぞれの作業の費用相場は、以下の通りです。

  • 伐採100㎡につき:約5万円~
  • 抜根100㎡につき:約2万円~
  • 整地100㎡につき:約5万円~
  • 処分100㎡で伐採した分につき:約4万円~

駆除する竹林の範囲の広さだけでなく、竹の種類や重機が通れるかどうかなど、さまざまな条件で費用が変動します。紹介した作業の費用だけでなく、諸経費や重機費用などもかかる点に注意しましょう。

竹の駆除をお得に依頼する方法

竹の駆除を依頼する業者を探す際は、1つの業者だけで決めるのではなく、複数業者から見積もりを取って比較検討しましょう。しかし業者を探して、1社1社に見積もりを依頼するのは手間がかかるものです。

相見積もりを取る際は、ミツモアの活用がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、最大5社から見積もりが届きます。

自治体によっては、竹林伐採に補助金を出してくれるケースもあります。補助対象の条件や金額は自治体によってさまざまなので、あらかじめ調べておきましょう。

状況に合わせた方法で竹を駆除しよう

竹は成長が速いうえに繁殖力もあり、自力で完全に駆除するには手間と労力がかかります。

竹の駆除方法は大きく分けて、伐採・抜根・除草剤の3種類です。駆除したい竹林の状況に合った駆除方法を選択するために、まずはそれぞれの作業の特徴を理解しておく必要があります。

竹林の土地の様子や生えている竹の種類、近隣への影響を考慮し、最適な方法で竹を駆除しましょう

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