広告用・イベント用にチラシ(フライヤー)を作成したいと考える方に、おすすめのチラシ作成ツールを紹介していきます。
- 無料のものから有料で本格的な編集ができるもの
- スマホアプリでチラシ作成ができるもの
- PCブラウザでチラシ作成ができるもの
など様々なアプリやサイトを紹介。後半では、ツールを使ったチラシの作成手順や、どうしてもうまく作れないときの対処法も解説します。
おすすめのチラシ作成アプリ・サイト一覧!無料プランもあり
チラシやフライヤーを手軽、かつおしゃれで素敵に作れるWebアプリやサイトを一覧で6つ紹介します。
名前 | 使用方法 | テンプレート・素材数 | 備考 |
canva | ・スマホアプリ
・PCブラウザ ・PCソフト(ダウンロード) |
・テンプレート25万以上
・無料で30万点以上 |
有料プランは年払いにすると年間6,000円お得 |
Adobe Spark Post | ・スマホアプリ
・PCブラウザ |
数千以上 | 無料プランは機能制限あり |
POPKIT | ・スマホアプリ
・PCブラウザ |
5万以上 | iPhone/iPadのみ(Androidは不可) |
ラクスル | PCブラウザ | ・テンプレート4,000以上
・写真や素材2,000万以上 |
印刷は有料 |
Visme | ・PCブラウザ
・PCソフト(ダウンロード) |
数千以上 | 無料プランは機能制限あり |
Picky-Pics | PCブラウザ | 5万以上 | 素材のみ有料 |
どのサービスも無料プラン・有料プランがあることがほとんどです。無料プランはデザインの作成回数に制限があったり、機能制限があったりします。有料プランの方がオリジナル素材・オリジナルデザインのチラシが作りやすいでしょう。
スマホアプリもOKなツールと、PCブラウザのみのツールに分けて詳しく解説していきます。
スマホアプリもOKのチラシ作成ツール3選
まずはスマホアプリでもPCブラウザでもOKのチラシ作成ツールをご紹介します。以下3つのアプリの特徴やおすすめの人を見ていきましょう。
- canva
- Adobe Spark Post
- POPKIT
スマホとPC両方で使えるアプリは便利さがウリ。外出先ではスマホアプリで簡単に作っておき、それをブラウザで仕上げるという使い方ができます。
canva(キャンバ)
canvaはオーストラリアで生まれたグラフィックデザインアプリ。PCだけでなく、iPhoneやiPad、Androidスマホやタブレットでも利用可能です。
プラン名 | 無料 | プロ | エンタープライズ |
料金 | 無料 | 1,500円/月
(1万2,000円/年) |
要問い合わせ |
無料トライアル | – | 30日間 | 要問い合わせ |
機能・できること | ・25万点以上のテンプレート使用可能
・Webチラシとしても公開可能 ・メンバーを招待 ・5GBのクラウドストレージ など |
・無料プランの機能
・プレミアムテンプレート使用可能 ・ブランドキット使用可能 ・背景削除 ・サイズ変更 ・100GBのクラウドストレージ など |
・プロプランの機能
・ワークフローを利用したデザインの承認 ・チームで編集できる素材設定可能 ・無制限のストレージ ・24時間365日のサポート など |
背景画像の切り取りなど面倒な作業もワンタッチで行えるなど、デザイン経験がない初心者でも手軽にデザインを変えられます。
海外発のおしゃれな写真が多いので、写真を使った雰囲気があるチラシを作りたい方におすすめです。
Adobe Spark Post(アドビスパークポスト)
Adobe Spark PostはAdobeのデザインアプリ。スマホで写真加工のように簡単にチラシを作れます。チラシ作成初心者におすすめです。
プラン名 | 無料 | プレミアム |
料金 | 無料 | 1,078円/月
(10,978円/年) |
無料トライアル | - | 3カ月 |
機能・できること | ・数千のテンプレート使用可能
・Adobe Stockの無料写真の一部使用可能 ・基本編集機能 ・背景削除 ・アニメーション化 ・2GBのクラウドストレージ |
・すべてのプレミアムテンプレート使用可能
・Adobe Stockの全写真使用可能 ・2万種類以上のフォント ・カットアウトの調整 ・サイズ変更 ・PDFと他の形式の双方向変換、書き出し ・100GBのストレージ など |
クラウド上に自動的に保存されるため、一度に作ってしまわなくてはと焦る必要もありません。
POPKIT(ポップキット)
POPKITのメインは店舗のPOP作成ですが、チラシも作れる便利なアプリ。全国のクリエイターが作って投稿したPOPパーツが無料で使えます。
特徴は日本製アプリで日本語フォントが豊富であること。翻訳しながら使い方を学ぶ必要もありません。日本発のアプリで可愛いイラスト素材を使って、オリジナリティを出したい人におすすめです。
プラン名 | フリー(無料) | エンジョイ | プレミアム |
料金 | 無料 | 月額550円 | 1アカウントにつき月額2,980円(契約アカウント数により割引あり) |
無料トライアル | - | ・ブラウザ版は登録月末まで無料
・アプリ版はダウンロードから1カ月無料 |
要問い合わせ |
機能・できること | ・一部素材のみ使用可能
・POPBOXは3枠 ・POP保存数は5枚 ・画像取込5枚 ・JPEGの書き出し ・ページは2ページまで |
・素材は5万点以上使用可能
・POPBOXは10枠 ・POP保存数は制限なし ・画像取込100枚 ・JPEG/PNG/PDFの書き出し ・ページは14ページ など |
要問い合わせ |
アプリ版はiOS13以上のiPhone・iPadでしか使用できません。
無料プランには制限が多いため、たくさん使うなら有料プランが便利ですよ。
PCブラウザ用のチラシ作成サイト3選
続いてPCブラウザ用のチラシ作成サイトをご紹介します。
- ラクスル
- Visme
- Picky-Pics
ラクスル
ラクスルはテレビCMでも流れているため、デザインに興味がない人にも知られています。各種印刷物のデザイン作成や印刷・配達サービスが利用できます。
特徴は無料で多種類の印刷物のデザインができること。サービスのメインは印刷のため、ラクスルでのデザインは無料でできますが印刷は有料です。デザインデータを保存して自宅で印刷するということはできないので注意しましょう。
プラン名 | 無料 |
機能・できること | ・業種別無料テンプレート4,000点以上使用可能
・素材2,000万点以上使用可能 ・フォント49種類以上使用可能 ・アップロード写真使用可能 ・基本編集機能 ・自動チェック機能 |
印刷料金は印刷物のサイズ・用紙種類・加工の有無・印刷部数によって変動します。
加工は折り加工(印刷物を折りたたんでくれる)やラミネート/パウチ加工(表面に透明フィルムを貼る)などがあります。
Visme(ヴィスメ)
Vismeは世界中で個人から大企業までが使っている総合デザインのプラットフォームです。WindowsもMacも対応しておりインターネットを使える環境であれば簡単に利用可能。ソフトをダウンロードしておけば、オフラインでもデザインできます。
チラシやバナー、パンフレットだけでなくInstagramやFacebookに使う動画も簡単に作れます。
プレゼンテーションやインフォグラフィックを作成することに特に力を入れて作られたソフトウェアです。豊富なテンプレートがあり操作が分かりやすいため、直観的に使えます。音声だけでなくBGMを付けることも可能。ただし残念な点として、日本語フォントはありません。
プラン名 | 無料 | パーソナル | ビジネス |
料金 | 無料 | $15/月額 | $29(1ユーザー)/月額 |
機能・できること | ・一部のテンプレートと素材
・100MBのストレージ ・JPGでダウンロード可能 など |
・無料プランの機能
・全てのテンプレートと素材 ・PDFでダウンロード可能 ・24時間体制のメール/チャットサポート ・250MBのストレージ など |
・パーソナルプランの機能
・HTMLやPPTXなど複数の拡張子でダウンロード可能 ・プライバシーコントロール可能 ・3GBのストレージ など |
※年払いの場合
Picky-Pics(ピッキーピックス)
簡単に本格的なチラシを作成できるツールですが、利用時にはアカウント登録が必須です。FacebookやTwitter、そしてメールアドレスを入力してアカウントを作りましょう。
料金は使う素材にかかります。24時間限定で購入or無期限で購入を選べます。
料金 | ・24時間:110円/素材
・無期限:1,100円/イラスト、1,650円/写真 |
機能・できること | ・手持ちの素材をアップロード可能
・基本編集機能(ただし文章の改行不可) ・PDFで書き出し可能 ・PNGで保存可能 ・URLを生成してデザインを共有可能 ※有料素材を使う場合・無料素材を使う場合とでできることは同じ |
デザインできる用紙サイズは3種類(A4・名刺・はがき)と少なめ。また文章の改行ができないため、情報量が少ないシンプルなチラシに最適ですよ。
自分でチラシを作成する流れ!手順やデザイン方法を解説
初めてチラシを作成するときには、何から始めればいいかと悩みますよね。ここではcanvaを使って実際の作り方を見ていきましょう。
チラシを作るときは、以下の順番で作ります。
- 企画
- 準備
- 製作
- 印刷
①企画
企画の段階で「どんなチラシを作るのか」「届けたいターゲットとその目的」をしっかり考えましょう。これらをきちんと決めておかないと、いざデザインをするときになって迷ってしまう可能性があります。
大切なのは「誰に何を伝えたいか」。広告目的であれば、チラシを見た人に「自分のことだ」と思ってもらえるような構成・言葉・写真を考えていきます。
良い案が浮かばないときは、ターゲットに最も近い人にヒアリングを行ったり、既にお客さんとして来てくれている方にインタビューをしてみたりするのも良いでしょう。
②準備
実際にチラシを作る前に以下のことを決めておきましょう。
- 開店日やサービス内容などの内容を決める
- タイトルや説明文・金額などの情報
- 簡単なレイアウト
特に使いたい写真や素材・フォントなどは先に集めておくとスムーズに作成できますよ。
③製作
デザインサイトなどを使って、印刷する前のデータ(完成データ)を作っていきます。
ここでは先ほど紹介したcanvaを使ってデザインの過程を紹介します。
1、まずは公式サイトへアクセスして登録
2、テンプレート(型)を選択
3、写真などの素材を入れる
検索窓に入力して好きな写真や素材を選びます。今回は”鍼灸整骨院”で検索しました。必要な説明文などを入れ、フォントを変更します。
4、カスタマイズする
明度を上げたり下げたり、フィルターを使ったりして理想のチラシを作りましょう。
整理しておいた情報をすべて入れれば完成です。
④印刷
データが完成したらいよいよ印刷です。サイトによっては印刷の注文が必須であったり自宅で印刷できたりするので、最初にそれを確かめておいてくださいね。
1枚から10枚であれば、自宅での印刷が安いうえに手軽でしょう。
オフィスプリンターがあれば10枚から100枚までは問題なく奇麗に印刷できます。
ただし100枚を超えるようであればプロに依頼するのがおすすめです。部数が増えるほど印刷単価が安くなるため、自分でやるよりも安い金額で済むケースも多いですよ。
自分で作成したチラシに不満があればプロへの依頼も考えよう
「自分で作ってみたけれどどうしても見た目に納得できない」「もっと奇麗に仕上げたい」という場合にはプロに依頼してみましょう。
特に見栄えにこだわる人は、プロへ依頼するのがおすすめです。
チラシの料金はサイズ・加工の有無・片面印刷か両面印刷かなどによって違います。またどんな業者に依頼するのか(デザイン業者か印刷業者か)によっても料金に幅があります。
【A4サイズフルカラー・100部・送料込みの費用相場】
片面(フルカラー) | 両面(フルカラー) | |
料金 | 3~5万円 | 4~8万円 |
この費用は一例です。依頼内容によって変わるので、あくまで目安として考えてくださいね。
ちなみに「チラシの作成をなるべく安く依頼したい」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数のチラシ作成業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。
- お金も手間もかけずに、複数社の金額を確認できる(適正価格が分かる)
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