360度評価・多面評価システム比較おすすめ12選

「組織の人数が大幅に増え、Excelでの管理に限界を感じている」

「各ファイルの情報と他のデータと突き合わせて確認するのに手間がかかっている」

「人事制度を変えるたびに開発が必要で費用が発生する」

360度評価・多面評価システムであれば、従業員情報の一元管理から評価シートの配布・回収・集計、更新履歴の自動記録まで、企業の評価制度や組織規模に合わせて対応できます。この記事では、おすすめの360度評価・多面評価システムを比較し、選び方のポイントを解説します。

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360度評価・多面評価システムとは、上司や同僚、部下から業務に関する情報を収集、分析し、従業員の能力開発や人事評価を支援するシステムです。評価データの履歴管理や職務経歴、スキル・資格情報の蓄積、役職や部門に応じた閲覧権限の設定などに対応します。

適切な配置や抜擢といった戦略的な意思決定にデータを寄与させ、組織全体で社員の成長を支援する役割を担っています。

関連記事：360度評価とは？メリット・デメリットや事例を解説｜ミツモア

360度評価に特化したタイプか汎用性のあるタイプか

360度評価システムの中には、360度評価に特化しているタイプと360度評価以外の評価を行えるタイプがあります。

360度評価に特化しているタイプは、テンプレートが充実していたり、大人数のアンケート結果の集計に耐えるシステムだったりと、360度評価を行うことを前提とした作りになっています。また、機能が限定的な分、価格を抑えられる場合が多いです。

一方で汎用性のあるタイプは、360度評価以外の評価方法でも人事評価を行えるため、360度評価の運用がうまくいかなかった際やタームごとに評価形式を分けたい際に便利です。人事評価の方法の1つとして360度評価を利用したい場合は汎用性のあるタイプを導入するとよいでしょう。

評価項目にカスタマイズ性はあるか

360度評価システムは評価項目をカスタマイズできるものが多くあります。企業にとって重要な評価項目を設定し、適切に評価できるかどうかや、評価を実施する従業員の範囲を柔軟に設定できるかを事前に確かめておくことが大切です。

評価項目を自社に合うようカスタマイズすることで、より実際の業務に即した評価を下すことができます。また、評価を実施する従業員の範囲を細かく設定できれば、それぞれの従業員の評価が漏洩するリスクも減らせます。

システムは使いやすいか

360度評価、多面評価システムは多数の評価者からの回答を集めることが前提となります。多くの従業員が関わるシステムの選定においてユーザーインターフェースも重要なポイントです。評価者が簡単に回答できるような、わかりやすいインターフェースになっているかを実際に確認してシステムを選びましょう。

各社の製品に設けられているトライアルを導入前に試して、実際の使い心地を確認しておくのもおすすめです。

フィードバック機能は充実しているか

360度評価、多面評価システムでは、各従業員は評価者からのフィードバックを受け取ります。フィードバックを通して評価者自身が自己分析を行えたり、改善点を把握できたりと、成長のための方向性を定められます。360度評価の中でも非常に重要な工程のため、フィードバック機能が充実しているものを選ぶとよいでしょう。

製品によってはシステム上で評価結果をまとめたレポートが作成されるものもあります。評価結果にコメント欄がある場合は、ただのアンケートのみではなく文章でのフィードバックを受けられ、さらに成長に繋げられます。

人事評価の負担を軽減できる

360度評価システムを導入するメリットとして、人事評価にかかる負担を軽減できる点が挙げられます。

360度評価を実施する際、評価方法の周知からフィードバックレポートの作成、それぞれの立場に合った質問項目の設定など、発生するタスクは少なくありません。360度評価は評価の適切さの面で注目されていたものの、社員にかかる負担が大きいという部分が大きなネックとなっていました。

360度評価システムを使えば、評価フォームやスケジュールの作成、レポートの作成を自動化できます。煩わしい手作業をなくせ、負担を大幅に軽減できるでしょう。

評価者・被評価者情報を適切に管理できる

人事評価では評価者や被評価者のさまざまな情報を取り扱います。特に360度評価では関わる評価者の数が多いので、情報の適切な管理や匿名性の担保が重要です。

360度評価システムを活用すると、セキュリティ設定やこれまでの面談記録をアーカイブ化できます。従業員それぞれの評価情報を匿名データ化して分析したり、アクセスできる人材を限定したりできるため、360度評価に関わる従業員の情報の管理がより適切になります。

アンケートやレポートの編集が容易になる

多くの360度評価システムでは標準化したアンケートやレポートのテンプレートが用意されています。担当者はテンプレートをカスタマイズすることで、簡単に自社のニーズや業務形態に合ったアンケートやレポートを作成可能です。また年数経過や組織の変化に合わせて、いつでもアンケートやレポート内容を変更できます。

より多種類のアンケート形式や質問項目が必要となる360度評価では、編集が容易なシステムは広い場面で活用できるでしょう。

企業の人材マネジメント向上に活かせる

360度評価システムを用いれば、各人材の評価や育成の方針を可視化できるため、企業の人材マネジメントにも活かすことができます。

評価項目にはプロジェクトへの貢献度、コミュニケーション能力、イニシアチブ、およびリーダーシップ能力などが含まれている360度評価システムが多く、それらはそのまま人材マネジメントに反映できます。

タレントマネジメントシステムと連携しているシステムも多いので、人事評価から人材育成まで人材マネジメントを一括で管理可能です。社員ごとに一括した管理ができるため、組織の成長にも繋がります。

評価項目や質問項目が不明確なまま導入を進めない

導入目的や評価項目が不明確なまま360度システムの導入を進めないように注意しましょう。導入目的や評価項目が明確でない場合は、評価結果が主観に偏ってしまい、正確な評価ができない可能性があります。製品によっては、事前に評価項目や運用方法を相談できるので、頼ってみるのもおすすめです。

評価者の選定基準を決める

評価者の選定基準は事前に決めておきましょう。適切な評価者を選定するためには評価対象者の業務内容や目的に合わせた360度システムの選定基準を設定し、選定プロセスを透明かつ公平におこなう必要があります。

360度評価・多面評価システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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