サーバー監視ツール比較おすすめ7選

サーバー監視ツールとは、サーバーが正常に稼働しているかを24時間365日監視するツールです。ネットワーク上でデータや情報などのコンテンツを提供するのに欠かせないサーバーが、何らかの不具合によって正常に稼働しなければ企業の業務に甚大な被害を及ぼします。

サーバー監視ツールは稼働状況を自動的にモニタリングして、予期しない負荷の上昇や怪しい挙動があればすぐに担当者へアラートを送信します。サーバーダウンにつながる可能性のある不具合を未然に発見できるため、迅速な対応が可能になるでしょう。ウイルス攻撃やマルウェアなど外部からの攻撃を検知できる製品もあり、サーバーの安定稼働には欠かせないツールと言えます。

アプリケーション監視

サーバー上で稼働しているアプリケーションの挙動を監視します。アプリケーションが適切に起動するかや、アプリケーションにクラッシュが起こっていないか、アプリケーションのCPUやメモリの使用量が急激に増加していないかなどが監視対象になります。

ネットワーク監視

ネットワーク上の機器から稼働状況に関する情報を収集し、社内に構築されているネットワークが正常に稼働しているかを監視することです。ネットワーク機器とは主にルーターやIoT機器、サーバーを指します。それらの機器から集めたログをもとに、トラフィック処理は順調か、特定のポートに予期せぬ大量のデータ送受信はないかなどを監視します。

総合的な監視ツール

サーバーとネットワーク、アプリケーションを総合的に監視できるツールです。総称してシステム監視ツールとも呼ばれます。監視したい対象が多岐にわたる場合や、ネットワークやサーバーを大規模に構築している場合はシステム監視ツールを選ぶと多くの範囲をカバーでき、効率的に監視できるでしょう。

サーバー管理の負担を軽減できる

サーバー監視は業務をおこなっている間だけでなく、24時間365日おこなわれないといけません。ECサイトなど時間や曜日に関係なくアクセスがあるようなサイトを運営している場合は、とくに四六時中の監視が必要です。

サーバー監視ツールを導入すると、24時間365日の監視が自動でできるためエンジニアの負担が減らせます。エンジニアが交代で見張る必要がなくなるので、人件費の削減にもつながるでしょう。

障害発生の際にいち早く検知が可能

ほとんどの業務をインターネットを介しておこなっている企業では、サーバーがダウンするとほぼすべての業務がストップしてしまいます。そのためサーバーがダウンする前に、障害にいち早く気づく必要があります。

サーバー監視ツールにはアラート通知機能を備えているものがあり、異常を検知するとすぐに管理担当者へ通知が送られます。通知方法はメールやSNS、アプリのプッシュ通信とさまざまなので、すぐに気づきやすい方法を選べるのもメリットでしょう。

障害原因の特定が速い

障害発生を素早く知ることができても、リカバリーのためには障害原因を特定できないと意味がありません。サーバー監視ツールは日々サーバー内のあらゆるログを記録しているため、ログを調べればいつもと違う挙動を特定可能です。

障害の原因を正確に把握することで対応が早くなり、重大なトラブルを未然に防ぐことができます。安定したサーバー稼働のためには、サーバー監視ツールは欠かせません。

セキュリティの強化が図れる

インターネットの活用が欠かせない企業にとって、サーバーダウンだけでなくサイバー攻撃やウイルスなどの外部からの脅威も懸念事項となるでしょう。外部からの攻撃を防ぐためにはセキュリティの強化が不可欠です。

サーバー監視ツールはサーバーの動きを監視するだけでなく、外部からの攻撃を監視することもできます。サーバーへの不正アクセスや改ざんを検知し即座にアラートを通知するため、迅速な対策が可能です。

ツールが日本語対応していない場合がある

サーバー監視ツールには海外で開発されているものが少なくありません。とくにオープンソースソフトウェアは海外製が主流のため、日本語対応していないものがほとんどでしょう。

システムや外国語の知識に自信がない場合は、日本で開発されているツールや製品版として普及されているものを選ぶと安心です。

サーバーに負荷がかかる

サーバー監視ツールは、通常監視対象のサーバーに常駐して挙動を見張っています。そのため監視されているサーバーに負荷がかかる恐れがあるでしょう。監視項目を絞りきれず、監視対象を増やしすぎた際も負荷は大きくなります。

サーバーへの負荷を大きくしないために、監視対象を必要なものだけに限定すると良いでしょう。比較的負荷の小さいエージェントレス方式を採用するのも1つの手です。

自社のセキュリティポリシーに合わないものを導入してしまう恐れがある

サーバー監視ツールには大きく分けてエージェント型とエージェントレス型があります。エージェント方式はサーバーにソフトウェアをインストールし、エージェントレスはインストール不要で導入するタイプです。

自社のセキュリティポリシーでサーバーへのソフトウェアインストールを禁止している場合、エージェント方式を採用するとポリシーに違反することになりかねません。セキュリティポリシーに違反しないためにも、監視ツールのタイプが自社に合っているかを確認しましょう。

エージェント型かエージェントレス型か

エージェント型は監視するサーバーごとにソフトウェアをインストールし、サーバーに常駐して監視をするタイプです。比較的安価で詳細な監視ができますが、サーバーに負荷がかかりやすいデメリットがあります。あまり多くの監視対象を必要とせず、またなるべく費用を掛けたくない場合におすすめです。

一方でエージェントレス型はサーバーごとのインストールを必要とせず、プロトコルを用いて監視対象のサーバーからデータを収集します。サーバーへ負荷がほとんどかからず拡張性の高さが特徴です。幅広い範囲を監視したい場合や、ほかのツールと並行して使いたい場合に最適でしょう。

オープンソフトウェアか有償ツールか

サーバー監視ツールにはオープンソースソフトウェアと呼ばれる、無償でソースコードが公開されているものがあります。無料で使えるうえに自由に改変できるため、自社のニーズに合うようカスタマイズが可能です。

ただし、オープンソースソフトウェアを利用するにはプログラミング言語など専門の知識が必要となります。また基本的にサポートがないため、使用上の疑問やトラブル発生時には自分で調べないといけません。専門知識を持つスタッフが確保できない場合や、サポート体制を重視するなら有償ツールを選ぶ方が良いでしょう。

監視対象や監視レベルは適切か

サーバー監視ツールを選ぶ際には、監視したいサーバーに対応しているかどうかを確認しましょう。ひとくちにサーバーと言っても、たとえばWebサーバーやDNSサーバーなど多くの種類が存在します。複数のサーバーを一元監視できるか、オンプレミス環境とクラウド環境のサーバーを監視できるかなどの確認が必要です。

また監視項目の範囲も合わせてチェックする必要があります。死活監視はもちろんリソース率やハードウェア監視、ログ監視など、どこまでの監視を求めるかを明確にしておきましょう。

通知方法は求めているものに対応しているか

異常を検知した時にアラート通知が送信されますが、通知方法が重要です。システムが異常を知らせてくれていても、通知に気づかなければ意味がありません。

通知方法にはメール通知やSyslog通知、SNMPトラップ、チャット通知などさまざまなものがあります。アラートにいち早く気づくには、通常業務で使っているツールに通知が来るのが一番でしょう。求める通知方法に対応するサーバー監視ツールを選べば、異常に対する迅速な対応が可能です。

運用や設定が簡単に出来るか

いくら高性能なサーバー監視ツールでも、操作が難しいと継続して使うことが難しくなります。サーバー監視ツールの機能を最大限活用するには、運用や設定方法が簡単にできる製品を選びましょう。

サーバー監視ツールには直感的に操作できるユーザーインタフェースを備えたものや、あらかじめ豊富なテンプレートが用意されている製品があります。サーバーを管理する部署の知識レベルに合わせて選択するとよいでしょう。

サポート体制は充実しているか

使い方がわからなかったり、トラブルが発生したりといった自社で対応できない事態が起こった際は、サポートが充実していると安心です。有償ソフトの場合は多くがサポートデスクを備えていますが、対応する曜日や時間帯を確認しておくと良いでしょう。

オープンソースソフトウェアの場合はサポートがありません。ただし、広く普及しているソフトウェアにはユーザーコミュニティができており、そこで相談すると解決する場合があります。オープンソースソフトウェアを選ぶ際は相談できるコミュニティがあるかどうかを確認しておきましょう。

サーバーが正常に稼働しているかを常時監視し、問題を即座に発見することは非常に重要です。サーバー監視ツールを導入すれば24時間365日必要なサーバー監視を自動で行い、管理者の負担軽減に役立ちます。また目視では検知しにくい以上を発見できるため、サーバーの安定稼働が実現するでしょう。

ただし、すべてのサーバー監視ツールが自社にとって最適とは限りません。サーバー監視ツールにはオープンソースソフトウェアの製品や有償ソフトなどさまざまなものがあり、また導入方法もエージェント型やエージェントレス型などがあり、特徴によって選ぶ製品は異なります。

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