会員管理・ポイント管理システム比較おすすめ7選

会員管理・ポイント管理システムとは、特定のサービスを利用する会員の個人情報やポイントを管理するシステムです。会員管理では顧客の氏名や性別、年齢など、基本的な個人情報に加え、来店頻度や購買履歴を登録できます。

一方、ポイント管理では、実店舗やECサイトで利用できるポイントを会員別に管理する機能です。ポイントの付与や有効期限の設定、残額表示などをおこないます。ポイントの管理方法は、システムによって異なります。

会員管理・ポイント管理システムをはじめて導入する場合、わからない点も多いでしょう。この記事では、会員管理・ポイント管理システムの導入メリットや選び方、おすすめのシステムについてまとめました。

実店舗特化型

実店舗特化型は、ポイントサービス導入や集客率向上を目指す企業に適したタイプです。顧客の属性に応じてポイントの管理方法を選択できます。タブレット端末への電話番号入力やポイントカードの発行など、利用顧客に合った方法を選択可能です。

ポイントの利用状況から来店日時や購買履歴など、顧客の購買行動を可視化できます。また顧客をランク付けする機能を搭載していると、優良顧客を把握できます。

実店舗+オンライン対応型

実店舗+オンライン対応型は飲食店や美容室など、複数の店舗を展開する企業に適したタイプです。予約状況や顧客情報を一元管理できる点が特徴です。Webサイトやモバイルアプリ、電話など、複数の方法から入った予約状況をまとめて管理できます。

利用日前にはリマインドメールを自動で配信するため、キャンセルによる利益損失を回避できます。予約状況や利用実績から、店舗ごとの強みや課題を正確に把握できる点も特徴です。

また予約〜支払いまで、一連の手続きを完結できるシステムも多いです。良質な顧客体験を提供でき、顧客ロイヤリティを高められます。システムによっては日割り計算や割引計算など、複雑な会費計算を自動化できます。

会員管理特化型

会員管理特化型は学会やNPO法人など、会員制を採用している団体に適したタイプです。会員情報や入金状況を一元管理できる点が特徴です。イベントへの参加申請受付〜参加費徴収まで、システム上で完結できるため、ペーパーレス化を促進できます。

またクレジットカード決済やコンビニ決済など、複数の決済手段に対応しており、回収率を高められます。

顧客とコミュニケーションを取る機会が増える

ポイントサービスをきっかけにして、顧客とコミュニケーションを取る機会を増やせます。新商品販売やイベント開催、キャンペーンのお知らせなど、店舗に関する情報をメールやDMで配信できます。

顧客の来店頻度や誕生日など、特定の条件を設定すればシステムが自動でメールを配信するため、従業員が配信をおこなう必要はありません。不特定多数の方へ効率的に情報を発信でき、広告費削減と集客率アップを実現できます。

またLINEと連携しているシステムを選ぶと優れた拡散効果が期待でき、新規顧客獲得につなげられます。

従業員の業務負担を軽減できる

顧客情報や予約状況、入金状況など、さまざまな情報をシステム上でまとめて管理できます。システムには常に最新の状況が反映されています。担当者と何度もやりとりを重ねる必要がありません。

コミュニケーションコストを削減し、担当業務に集中できる環境を整備できます。システムによっては日割り計算や割引計算など、複雑な会費計算の自動化が可能です。煩雑な業務の自動化によって、業務の正確性と効率性を高いレベルで両立できます。

また会員管理・ポイント管理システムは個人情報を多く扱うため、セキュリティレベルの高いシステムが多いです。情報漏えいの発生を回避し、顧客に安心感を与えられます。

優良顧客の可視化や収益拡大につなげられる

ポイントの利用実績から来店頻度や購入単価が高い優良顧客を可視化できます。優良顧客を把握できると、リピート率向上や収益拡大が見込めます。優良顧客はほかの顧客よりも、自社商品やサービスへの購買意欲が高い状態です。

ほかの顧客と比べ、現行よりワンランク上の価格帯の商品や複数サービス利用へのハードルが低いです。アップセルやクロスセルの提案が通りやすく、購入単価向上が期待できます。

また複数店舗を経営する企業には、予約状況や顧客情報を一元管理できるシステムがおすすめです。来店頻度や予約状況、広告費など、さまざまな指標から店舗ごとの強みや課題を明確化できます。他店舗の成功事例も横展開でき、収支改善を図れます。

来店頻度向上やリピーター獲得を望める

限定商品やオリジナルグッズとの交換など、ポイントに付加価値を付けることで、顧客の来店意欲を高められます。ポイントを貯めるために継続的な来店が期待でき、収益拡大や顧客との関係強化を図れます。

また会員管理・ポイント管理システムの導入によって、顧客情報と購入履歴を紐づけた状態での保存が可能です。顧客の属性や購買履歴から顧客ニーズを把握でき、個々に合ったマーケティング戦略を展開できます。

情報の一元化によって提案力が高まり、リピーター獲得や優良顧客の育成につなげられます。

良質な顧客体験を提供できる

会員管理・ポイント管理システムを導入すると予約〜支払いまで、顧客は一連の作業をシステム上で完結できます。利便性向上によって良質な顧客体験を提供でき、顧客ロイヤリティを高められます。

顧客ロイヤリティが高まると、他社に魅力的な商品やサービスが発売されても、簡単に他社へ乗り換えません。自社商品やサービスの利用に特別な価値を見出している状態です。サービスや商品の継続的な購入が期待でき、安定した収益確保が望めます。

またSNSでの投稿やweb上での口コミによる拡散効果によって、手間をかけずに新規顧客を獲得できます。

自社に必要な機能が備わっているか

自社のビジネスモデルに合ったシステムを選ぶことが重要です。会員管理・ポイント管理システムは、タイプによって搭載している機能が異なります。たとえば、実店舗とオンライン、双方での会員管理を強化したいとしましょう。

予約管理アプリやクレジットカード決済、POS機能など、多くの機能を搭載したシステムを選ばなければなりません。集客に不安を抱えている場合は、SEO対策やDM配信など、マーケティングに関する機能も必要になります。

ミスマッチを避けるためにも、システムを選定する前に、会員管理・ポイント管理システムのタイプ別の特徴を知ることが重要です。

予定している会員登録数と上限数が合っているか

会員管理特化型のシステムを選ぶ場合、会員数によって月額料金が変動します。どのくらいの会員登録を予定しているか、目安を付けておくことが重要です。たとえば、300名分の会員登録を予定していたとしましょう。

400名〜500名分の会員登録が可能なプランを選ぶのが賢明な選択です。しかし、会員登録数を正確に把握していないと、必要以上の会員数が登録できる料金プランを選ぶ可能性が生じます。データ容量を持て余し、無駄な費用を支払うことになります。

システム導入後に顧客が増える場合でも、月間契約を選択していれば、翌月にプランを変更可能です。システムを決定する前に、予定している会員登録数を把握しておきましょう。

セキュリティ面は万全か

セキュリティレベルが高いシステムを選ぶことが重要です。会員管理・ポイント管理システムはタイプを問わず、個人情報を多数扱います。セキュリティレベルが低いと情報漏えいを招き、取引先や顧客からの信頼を失います。

大幅なイメージダウンは避けられません。情報漏洩を回避するため、SSL通信の暗号化やウイルス検査など、セキュリティ対策をホームページ上で確認しましょう。

また、ISMSやプライバシーマークを取得したベンダーの選択も有効です。ISMSはセキュリティ対策、プライバシーマークは個人情報の取り扱いを評価する認定制度です。どちらかを取得していれば、第三者機関から取り組みを評価されていると判断できます。

インセンティブやマーケティング機能が充実しているか

競合他社と差別化を図るには、来店意欲を高める工夫が必要です。アプリでのログインボーナス付与や店舗間でのスタンプラリーなどが該当します。またクーポン券発行やオリジナルグッズとの交換など、特典が充実しているシステムを選ぶのも有効です。

ポイントを貯める意欲が高まり、定期的な来店や商品の購入が期待できます。効果的な集客を実現するには、実店舗とオンライン、双方で来店意欲を高める機能を搭載したシステムを選ぶことが重要です。

たとえば、メルマガやDM、SMSなど、集客機能が充実していると、不特定多数の方へ効率的に情報を発信できます。

外部システムとの連携ができるか

外部システムとのスムーズな連携が望める会員管理・ポイント管理システムを選びましょう。会員管理・ポイント管理システムは単体使用よりも、複数のシステムと連携した方が多くのメリットが得られます。

たとえばPOSシステムと連携できると、売上集計や在庫管理など、多くの店舗業務を効率化できます。会計処理や売上分析、受発注など、工数のかかる業務を自動化できる点が魅力です。

またMAと連携できると、スコアリング機能やメール配信によって、見込み顧客との関係強化を図れます。業務効率化や集客率アップを実現するためにも、外部システムとの連携性を確認しましょう。

予算と見合っているか

初期費用と月額費用でどのくらいの予算を割けるか、明確化しておくことが重要です。ベンダーによって初期費用や月額費用の設定料金は異なります。予算内に見合っているか、ホームページ上で料金プランを確認しましょう。

また搭載している機能の数が多いほど、一般的に導入費用は高くなります。実店舗+オンライン対応型を選ぶ場合は、注意が必要です。

顧客管理や決済、予約管理など、多くの機能を搭載しており、ほかのタイプより費用は高くなります。またミスマッチを避けるため、無料プランや無料トライアルを利用するのも有効です。コストを掛けずに、機能性や操作性を確認できます。

ポイント管理の方法はビジネスモデルに合っているか

ポイント管理の方法も重要なポイントの1つです。物理的なポイントカードを発行すると、幅広い年齢層の利用が望めます。ポイントカードの利用は多くの方にとって、慣れ親しんだ方法です。特別な操作も必要ないため、来店へのハードルを下げられます。

また、モバイルアプリやQRコードなど、スマートフォンでのポイント管理に対応できると、顧客の利便性を高められます。一方、タブレット端末やPOSシステムを活用し、ポイントを管理するのも1つの方法です。

顧客は端末に電話番号を入力するだけで、手続きは完了します。アプリのインストールやカードを発行する必要はありません。どの方法が合っているか、慎重に判断しましょう。

業務効率化機能は必要か

会員管理やポイント管理以外の機能が必要かといった点も明確化しておきましょう。システムによっては、業務効率化につながる機能を多数搭載している場合があります。たとえば、チェックイン機能を搭載しているとしましょう。

更衣室のロッカーキーとの連携によって、顧客の来場と退場を正確に管理できます。また、毎月の会費を自動徴収できるシステムを選ぶと、催促や未払いのフォローを自動化できます。

上記の機能は従業員の業務負担を軽減できる一方、ほかのシステムを導入するより費用は高額です。費用と機能が釣り合っているか、慎重な判断が求められます。

他社の導入実績はあるか

競合他社での導入実績が多いベンダーを選びましょう。実績が多ければ、自社のビジネスモデルに必要な機能が搭載されているシステムだと判断できます。またベンダー都合によるシステムの利用停止を回避できます。

会員管理・ポイント管理システムの多くはクラウド型です。クラウド型の場合、ベンダーの経営不振や事業縮小によって、システムが突然利用できなくなるケースも珍しくありません。

既存システムが利用停止になると新しいシステムが見つかるまで、顧客に多大な迷惑がかかります。ミスマッチと利用停止のリスクを回避するためにも、導入実績をホームページ上で確認しましょう。

継続的に収益を拡大するには、リピーターを増やしていくことが重要です。顧客の来店意欲を高めるためにも、会員管理・ポイント管理システムへの注目度が高まっています。

しかし市場で販売されているシステムは年々増えています。ポイント管理の方法や集客施策の充実度など、さまざまな点をチェックしなければなりません。

はじめて会員管理・ポイント管理システムを導入する場合、どのように選定作業を進めるべきか、わからない方も多いでしょう。

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