サイト内検索ツール比較おすすめ8選

Webサイトを訪問したユーザーが、サイト内にあるコンテンツから目当ての情報や商品を探す手助けをするのが、サイト内検索ツールの役割です。平仮名やカタカナ、漢字などの表記ゆれに対応する機能や、検索したキーワードと関連するワードを表示するサジェスト機能など、スムーズな検索を可能にする機能が搭載されています。

サイト内検索ツールを使うことでユーザーニーズにあった情報を提供でき、ユーザビリティの向上やコンバージョン率アップの効果が期待できるでしょう。ただしサイト内検索ツールにはECサイト専用や企業サイトに特化したものなど、コンテンツによって特色の異なる製品があります。自社にぴったりのサイト内検索ツールを選ぶために、本記事で紹介する各ツールの特徴や選び方をぜひ参考にしてください。

無料ツールと有料ツールの違い

サイト内検索ツールには無料のものもありますが、有料ツールと比べると使える機能や広告の有無に違いがあります。たとえば無料ツールはタグ検索やカテゴリー検索ができないといった、機能面での物足りなさを感じることがあるでしょう。

また無料ツールは検索結果に他社の広告が表示されることがあり、広告を見たユーザーが競合他社のページへ流れてしまう可能性を免れません。有料ツールなら自社のコンテンツのみを表示させることができるため、ユーザーの流出を防げます。

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ECサイト専用で利用できるタイプ

ECサイトでは購買意欲を高めるために、検索によって目的の商品にスムーズにたどり着くことが重視されます。そのためキーワードとカテゴリーを組み合わせて絞り込みができるなど、検索を効率化する機能が豊富です。キーワードや行動履歴に基づいておすすめを提案するサジェスト機能で、関連商品への興味を誘導できるものもあります。

コーポレートサイトに特化したタイプ

企業サイト内の情報を検索するのに最適なタイプです。たとえば自社製品サイトへの誘導や、製品仕様書、コーポレートメッセージなどの検索に対応した機能が豊富に搭載されています。Webサイト内の文章だけでなくPDF文書やOffice文書も検索対象にできたり、複数サイトを横断検索できたりといった機能があります。

さまざまなサイトを幅広く検索できるタイプ

汎用タイプと呼ばれるサイト内検索ツールです。ヘルプサイトやアプリ、wikiなどさまざまなサイトを横断検索できます。検索結果の把握がしやすいよう対象ページをサムネイル表示する機能や、マッチするページを優先的に表示できる最適化など高い検索機能を有するツールが多いのが特徴です。

ユーザーニーズを分析できる機能は充実しているか

サイト内検索ツールはただ検索をしやすくするだけではありません。検索キーワードに対する行動履歴や、サイト利用状況などを収集し分析することで、ユーザーニーズを把握できます。

ユーザーニーズを把握すれば、Webサイトの改善が容易になります。ひいてはコンバージョン率のアップにつながるでしょう。行動履歴の分析機能や利用状況のグラフ化などユーザーニーズの把握に役立つ機能が充実していて、データ分析機能が使いやすい製品を選びましょう。

自社のコンテンツに適した検索機能が実装されているか

多機能なサイト内検索ツールであっても、自社のコンテンツに適した機能が搭載されていなければ求める検索結果は得られません。ECサイトならサジェスト機能や表記ゆれ補正、コーポレートサイトなら検索対象の豊富さなど、自社のコンテンツに適した機能が実装されているかを確認しましょう。

また多機能であればあるほど利用料が高額になったり、機能を使いこなせなかったりといった問題が発生します。必要な機能を確認し、必要十分な機能を搭載したツールを選ぶのが重要です。

ツール導入前後のサポート体制は整っているか

サイト内検索ツールを導入する際には、検索要件設定など細かな設定が必要な場合があります。より自社に適した検索を実現するためには重要な設定ですが、慣れていないと要領がわからず最適な設定がおこなえないでしょう。そのようなときには導入サポートがついている検索ツールを選ぶと安心です。

また導入後に安定して運用するためには、辞書登録やチューニングなどの作業が必要です。自社のスタッフですべてをおこなうのは多くの労力を要するため、導入後サポートがどの範囲まで受けられるかを確認しましょう。24時間365日の監視サポートがあれば、トラブルが発生した際に迅速な対応が可能です。

ユーザーにとって最適な検索速度と検索精度であるか

検索結果の表示が遅かったり検索精度が低かったりすると、ユーザーにストレスを与えてしまいます。検索ストレスはWebサイトからの離脱を招くもととなるため、検索速度と検索精度は重要な項目です。

サーバーへかける負荷が軽く、検索スピードが速い製品や表記ゆれ、同義語に対応し検索精度を高められる製品を選ぶと良いでしょう。実際に該当する製品の導入実績があるホームページへアクセスし、速度と精度を確かめてみると安心です。

スマートフォンにも対応していているか

ユーザーはPCから検索するだけでなく、スマホやタブレットなどほかの端末からもアクセスします。そのため、各端末に最適な表示形式へ自動で変換されるかどうかが重要です。

端末によってレイアウトが崩れると画面が見にくく、ユーザーの検索意欲を削いでしまうこともあるでしょう。どの端末からでも適切に表示されるよう、スマートフォンに対応したサイト内検索ツールを選ぶのが大切です。

検索結果は見やすく表示されるか。

ユーザーがスムーズに目的のページにたどり着くためには、検索結果が見やすく表示されるかどうかが大事です。たとえばGoogleの検索エンジンのように、検索結果がページへのリンクの羅列だけだと内容を見るために一つひとつのリンクを開かないといけません。

検索結果のサムネイル表示で、視覚的に内容が把握できれば求める結果へのアクセスが格段に楽になります。またECサイトでは検索候補に商品画像を表示させるなど、少ないアクションで求める結果にアクセスできると購買意欲の向上につながります。

他のツールとも連携できるか

サイト内検索データを活用すると、ユーザーのサイト内行動の詳細な分析やカート落ち商品に対してのアクションなどが可能になります。たとえばNaviplusサーチはNaviplusリコメンドやレビューと連携し、アイテムのレビュー数や評価を検索結果の並べ替えや調整などに利用可能です。

またYext SearchはSalesforceなどさまざまなアプリケーションと連携でき、ユーザーの行動分析などに役立てられます。検索データを使っておこないたいアクションがある場合は、外部ツールとの連携ができるかどうかを確認しましょう。

訪問ユーザーが目的のコンテンツを見つけやすくなる

サイト内検索ツールにはサジェスト機能や表記ゆれ補正、もしかして機能など検索を効率的にする機能が搭載されています。カテゴリー検索でコンテンツを絞り込めれば、スムーズに目的のコンテンツを見つけられます。

検索が使いにくいサイトでは、目当てのコンテンツを見つける前にユーザーが諦めてしまいサイトからの離脱を加速させるでしょう。ユーザビリティを向上させるとコンテンツが見つけやすくなり、その結果サイト離脱率の低下につながります。

問い合わせ件数の削減につなげられる

カスタマーサポートなどの顧客対応は企業として重要な業務ですが、対応に割く時間や人件費をなるべく抑えたいと考える企業は多いでしょう。サイト内検索ツールは、問い合わせ件数の削減に役立ちます。

サイト内検索ツールで知りたい情報がすぐに見つかると、ユーザーが自分で課題を解決できます。カスタマーサポートへの問い合わせをする必要がなくなり、問い合わせに対応していた時間をほかの業務に当てられるようになるでしょう。

ユーザー行動の分析が施策の改善に役立つ

サイト内検索ツールには、ユーザーの行動履歴や検索キーワードなどのデータを収集できるものがあります。よく検索されているキーワードから求められているコンテンツを分析するなど、検索ツールが収集したデータからユーザーのニーズが把握できるでしょう。ユーザーのニーズを把握することで施策の改善ができ、より良いWebサイトの作成に役立ちます。

管理の手間が減るためコンテンツの運用がしやすい

検索の精度を安定させたり自社にとって最適な検索結果を表示させたりと効果的な運用をするには、チューニングや辞書登録など各種設定が必要です。しかしこれらの設定は1度やって終わりではなく、定期的におこなわなければなりません。

サイト内検索ツールにはチューニングを自動でおこなう機能や、AIによる自動最適化機能などを搭載する製品があります。また専任のコンサルタントが辞書登録を代行してくれるサービスなどさまざまな方法で、管理の手間を削減しコンテンツの運用を推進します。

訪問ユーザーのコンバージョン率アップに貢献できる

サイト内検索ツールを利用した検索は、目的のコンテンツへ素早くアクセスする手助けをします。コンテンツへのスムーズな誘導が可能なため、商品の購入や契約までのプロセスに余計な手間がいらず、コンバージョン率アップにつながるでしょう。

また関連アイテムの表示やアピールしたいキャンペーンへの誘導などでサイト内回遊率を高め、離脱を防止する効果が期待できます。見込み客を自社の顧客へと変えるのにも、サイト内検索ツールは有効です。

使用するツールによって検索結果が異なる場合がある

サイト内検索ツールの使用するアルゴリズムや検索設定によって、導入するツールで検索結果が異なる場合があります。自社が提供したい検索結果と実際の表示に齟齬があると、サイト内検索ツールを導入する意味がありません。適切な検索結果が表示されるか不安な場合は、トライアル利用やデモ画面の操作で試してみると安心です。

サーバに負荷がかかり検索速度に影響が出る可能性も

サイト内に点在する膨大なデータから目当ての情報を探すため、サイト内検索ツールの利用はサーバに負荷がかかります。サーバへの負荷が大きくなるとページの表示速度が遅くなり、検索速度にも影響が出るでしょう。検索速度の遅さはユーザーにストレスを与え、ページからの離脱率を向上させます。そのため、サイト内検索ツールを選ぶ際はサーバへの負担がなるべく少ないものを選びましょう。

提供データの所有権や制御に関するポリシーを確認しておく

サイト内検索ツールによって、提供するデータの所有権や利用の制御に関するポリシーなどを明記した利用規約が提示されています。たとえばGoogleのカスタム検索エンジンは、利用者がGoogleの提供する検索結果の修正を禁じるなどの規約を設けています。

ポリシーによっては検索に制限が出ることもあり得るため、提供データの所有権がどこにあるのか、利用に関する制御などのポリシーがあるのかなどを確認しておきましょう。

サイト内検索ツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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