モバイルオーダーシステム比較おすすめ7選

モバイルオーダーシステムとは、顧客のスマホからアプリやWebブラウザを通じて注文や決済ができるシステムです。スマホからメニュー画面にアクセスし、そこから直接注文したあと支払いまで済ませられます。

顧客側からは事前注文でスピーディにオーダーが完了し、待ち時間が短縮されるメリットがあります。一方店舗側はオーダー受付や会計業務が自動化できるため、人件費の削減や調理への注力につながるでしょう。またモバイルオーダーシステムはLINEなどのSNSと連携するシステムも多く、クーポンやメルマガの配信でリピーターの獲得が促進されると注目を集めています。

注文から支払いまでシステム内で完了するので非接触の接客が実現し、感染症対策が必須となった昨今ますます需要が増加することが予想されます。

モバイルオーダーシステムには、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれできることや特徴が異なるので、自社にはどのタイプが最適かを考えて選びましょう。

店内注文型

店舗へ顧客が来店して、注文することを想定したシステムです。店内に用意したQRコードを顧客のスマホで読み取って注文します。注文内容は即座に店舗側の端末に表示されたり、キッチンプリンターで印刷されたりするためオーダーミスが起こりません。

店内飲食がメインのレストランや居酒屋などに適していて、中には飲み食べ放題の管理ができるものもあります。

テイクアウト型

顧客があらかじめアプリやLINEなどから注文と支払いを済ませ、来店時には商品を受け取るだけで完結するタイプです。出来上がりを知らせる呼び出し機能がついているシステムなら、フードコートにも対応します。

注文や支払いに対応することなく調理に専念できるため、受付カウンターの混雑緩和に役立つでしょう。また顧客対応に人員を割きづらい店舗におすすめです。

多用途型

飲食店だけでなく、イベントでの物販やキッチンカー、リテール業などさまざまな業種に対応します。多くの業態や業種に対応するため機能をカスタマイズできる製品もあり、自社のニーズに合わせた運用が可能です。

ほかにもテイクアウト予約ができたり、取り寄せ通販に対応できたりと幅広く活用できるタイプです。

コンタクトレス接客や電子決済がスムーズになる

利用者は自身のスマホからアクセスするだけで、注文から決済まですべてが完了します。注文や会計にかかる時間が必要なく、スマホ操作のみでスムーズに完結するのは大きなメリットでしょう。決済方法が豊富に選べるシステムなら、さらに支払いにかかる手間を縮小できます。

また顧客とスタッフの接触は商品の受け渡しのみとなるため、非接触の接客が推進されます。レジ操作が不要となるので人だけでなく物に対しての接触機会も減らせ、感染症対策に役立つでしょう。

費用削減効果が見込める

注文と支払いがモバイルオーダーで完結すると、オーダー受付と会計に人員を割く必要がなく、店舗スタッフは調理と提供だけに集中できます。その結果人件費の削減が見込まれるでしょう。

利用者はモバイル上でメニューを選ぶため、メニュー表の印刷も必要ありません。さらにLINE連携ができるシステムなら、LINEの友だち追加機能を使ってクーポンやお知らせの配信が可能です。ひいてはクーポンの印刷代や広告費が削減されます。

店舗業務の効率化が可能

オーダーや支払い対応が不要になるため、スタッフはほかの業務に集中できるようになります。とくにキッチンと接客のスタッフを兼任している小規模店舗では、モバイルオーダーシステムの導入で大幅に業務の効率化が進むでしょう。

またモバイルオーダーシステムには、ただオーダーを取るだけでなくPOSレジ機能がついたものもあります。POSレジ機能が搭載されていると、注文に伴う入出金データをそのまま会計処理できるためスムーズな処理が実現するでしょう。ほかにも多言語表示でインバウンド客に対応するなど、店舗業務を効率化する機能が搭載されているシステムもあります。

顧客の待ち時間が削減される

顧客のタイミングでスマホから注文できるため、スタッフを待つことなくオーダーが完了します。また決済もモバイルオーダー上で完結するため、レジ待ちの時間が必要ありません。待ち時間が解消できるため顧客のストレス軽減につながり、顧客満足度が向上するでしょう。

待ち時間の短縮は回転率の向上にもつながり、店舗の業績アップが期待できます。ほかにもモバイルアプリやLINEを通してクーポンやチラシを配信することで、リピーターや新規顧客の獲得が見込まれます。

顧客データをCRMに活用できる

POSレジやSNSなどさまざまな媒体から集めた顧客データを、CRMに活用できます。CRMシステムと連携できるものやモバイルオーダーシステムにCRM機能がついている製品を選べば、スムーズにデータを移行可能です。

CRMと連携することでマーケティング施策と紐づけることができ、施策の効果測定が容易になるでしょう。

店舗研修が必要となる

モバイルオーダーシステムを導入することで、それまでのオペレーションが大きく変わります。そのため企業全体や各店舗単位での研修が必要となるでしょう。スタッフ全員への周知が必要なため、とくにスタッフの多い店舗では計画的な研修スケジュールが必須です。

操作方法だけでなく、モバイルオーダーによる注文増加を想定したオペレーションや対応方法も考えなければなりません。運用が軌道に乗るまでは、現場が混乱する可能性があることを考慮しておきましょう。

客層やサービスの提供形態によっては適さない場合がある

ゆったりと食事を楽しむタイプの店舗や、調理に時間がかかる飲食店の場合はモバイルオーダーシステムの効果をあまり感じられないかもしれません。また客層がIT機器に不慣れな高齢者などが多い場合はモバイルオーダーの操作がわからず、かえって手間がかかるケースがあります。

自社の業態や客層が、モバイルオーダーシステムに適しているかどうかを考慮して導入を検討しましょう。

顧客との接点が減る可能性がある

モバイルオーダーシステムは便利な一方で、対面接客による顧客との信頼関係が構築されにくい面があります。非対面接客がメインになると、店舗で過ごす時間が無機質だと感じる顧客もいるでしょう。

顧客との関係性を大切にしつつ業務を効率化するなら、ルーティン業務以外の面で顧客との接点を持つようにするとよいでしょう。

希望の決済方法に対応しているか

モバイルオーダーシステムでは、決済は基本的にキャッシュレスでおこないます。ただし製品によってクレジットカードやキャリア決済、PayPay、LINE Payなど使える決済方法はさまざまです。

レジでの決済をなるべく少なくするためには、できるだけ多くの決済方法に対応している製品を選ぶと安心です。利用者が望む決済方法に対応していればオーダーシステム内でスムーズに支払いが完了するため、顧客満足度も向上します。またすでに店舗で導入している決済なら新たに契約をする必要がなく、契約料の節約につながるでしょう。

外部システムと連携できるか

POSレジやCRMなどと連携できれば、会計処理や顧客管理が容易になります。モバイルオーダーシステムにPOSレジ機能やCRMが備わっているものもありますが、そうでない場合は外部のシステムと連携できるかどうか確認しましょう。

LINE連携ができる製品なら、友だち追加で会員を獲得したりクーポンを配布して来店を促したりといった運用が可能です。使い慣れたツールであるLINEを使っての注文は利用率の

アップにつながります。業務を効率化したいのか売上をアップさせたいのか、何を解決したいのかで連携システムを検討することが大切です。

多店舗管理ができるか

モバイルオーダーシステムで度々問題になるのが、メニュー情報の更新です。1店舗のみ経営している場合はすぐに完了しますが、多店舗展開をおこなう企業では全店舗のメニューを一斉に更新するのは容易ではありません。

フランチャイズ展開や多店舗を運営している企業は、多店舗管理ができるかどうかを確認しましょう。多店舗対応の製品であれば、メニュー内容や価格の一括更新が可能です。また店舗限定メニューの設定ができる製品もあり、フレキシブルに運用できます。

想定する予算に見合っているか

業務を効率化し売上をアップさせる目的で導入するモバイルオーダーシステムですが、費用対効果が見合っていないと意味がありません。初期費用や月額料金が想定する予算内なのかを確認するとともに、モバイルオーダーシステムを導入することでどれだけ売上に貢献できるかをシミュレーションしましょう。

初期費用や導入費用を抑えたい場合は、L.B.B.Cloudのように無料プランがある製品を検討するのも一つの手です。

導入前後のサポートがあるか

モバイルオーダーシステムの導入に際して、メニューの登録やスタッフのオペレーション変更など多くの事前準備が必要です。また導入後にトラブルが発生したり、利用方法がわからなかったりとサポートが必要なシーンが多々発生するでしょう。

いざという時に慌てないためにも、導入前後のサポート体制が充実しているサービスを選ぶと安心です。サポートデスクの対応時間やサポート方法も忘れずに確認しておきましょう。

その他欲しい付加機能があるか

店舗によって必要とする機能は異なります。インバウンド客の多い店舗なら多言語対応が必要ですし、リピーター獲得を促進したいならSNS連携やクーポン配信機能があると効果的です。モバイルオーダーシステムの導入効果を管理するなら、CRM連携や集客管理機能が必要でしょう。

モバイルオーダーシステムを効果的に運用するためにも、自社が必要とする機能を明確にして選ぶのが大切です。

モバイルオーダーシステムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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