ABテストツール比較おすすめ7選

ABテストとは、Webサイトのデザインやコンテンツなどの内容が異なるAパターンとBパターンを用意して、2種類のうちどちらがより効果が高く、よりCV(コンバージョン)率などに結びつくものなのかを調べるテストです。

デザインを例に挙げると、ページに掲載する文言やボタンの位置などのレイアウトがテストの対象です。

ABテストを経て裏付けされたデータをもとに改善をおこなうため、コストや手間を最小限にしつつ確実に効果を上げたいときに大いに役立ちます。

ABテストツールとは、これらの検証をおこなうために必要なツールです。ツールによってさまざまな機能がありますが、主に数値を分析する機能やLP制作のエディター機能、他ソフトとの連携機能などを搭載しているものが多いです。

この記事では編集部が厳選したおすすめのABテストツールを紹介。製品の特徴や機能、料金プランなどから徹底比較しました。ぜひ、比較検討の参考にしてください。

Webサイトを対象とするタイプ

Webサイトを対象とするタイプは、主にWEBサイトでユーザーが最初にアクセスをするLP(ランディングページ)のデザインやレイアウトなどのテストができるツールです。ユーザーが最初にアクセスする重要なページのため、ABテストの重要性もそれに比例して高くなっています。

Web広告を対象とするタイプ

WEB広告を対象とするタイプは、主にバナー広告などのデザインやレイアウトなどのテストができるツールです。テキストのみの広告とは異なり、バナー広告は視覚的に訴える効果が強いため、ABテストで効果的な広告を選択するのが大切です。

アプリケーションを対象とするタイプ

アプリケーションを対象とするタイプは、主にアプリケーションのユーザーインターフェース全体のデザインや操作感、広告などのテストができるツールです。アプリケーションの変更は改悪となるケースがあるため、一部のユーザーにのみABテストを実施しリスクを最小限にとどめることができます。

低予算でWebマーケティングが可能

ABテストツールを導入するメリットとして、低予算でのWebマーケティングが可能になることが挙げられます。

ABテストを実施する際には異なるパターンを2種類用意して検証をおこないますが、基本的には大幅な変更はせず、部分的に細かな変更をテストを実施しながら繰り返していくことになります。

たとえば1度目はバナー挿入位置、2度目はボタン挿入位置を変更するなど、時間はかかりますが、その分予算を抑えてWebマーケティング施策の実施が可能です。

少ない作業工数で簡単に実施できる

ABテストツールなら少ない作業工数で簡単にテストを実施できます。

ツールを導入せずに実施するとなると相応の時間や手間が必要になりますが、ツールを導入するとJavaScriptを組み込むだけで簡単にABテストをおこなえます。

また、ABテストの結果をすべて目視で確認するという作業の必要もなく、自動で優劣を判別できるツールもあるので、より少ない作業工数で簡単に実施ができて、さらにCVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)の向上を図れる点が特長といえます。

データドリブンな施策を打ち出せる

ABテストツールを導入することで、主観なしのデータドリブンな施策を打ち出すことができます。

たとえば、ABテストを実施することなくデザインやレイアウトなどを決めるとなった際、チームメンバーなどの主観が入り、最適な選択ができない可能性があります。

ABテストを実施することで、主観ではなくデータに基づいた選択をできることになり、スムーズかつ効果的な施策を打ち出せる点がメリットとして挙げられます。

幅広いテストパターンを設定できるか

ABテストツールはそのツールによって対応可能な検証パターンが異なります。時間帯や曜日などの時間指定ができるものや、ユーザーの属性を指定できるもの、使用するブラウザやモバイルのデバイスを含めた複数の画面サイズを設定できるものなど、さまざまな条件のもとでテストを実施できるものがツールの中にはあります。

まずは自社がどんな使い方をしたいのかを明確にして、そのうえで用途に合う設定ができるABテストツールを選びましょう。

継続的に利用しやすいか

ABテストは一度のテストで終わることはなく、複数回実施して検証を繰り返すことで、よりコンバージョン率が高いパターンに絞っていきます。そのため、簡単な操作でデザインや設定を変えられる、使用するドメインに制限がないABテストツールを選ぶことが重要です。

また、継続的に利用するため誰でもツールの操作がしやすく、かつ繰り返し利用してもストレスに感じないような使用感のものが理想です。

製品によっては無料のトライアル期間を設けているものもあるので、積極的に利用してあらかじめ操作感を確かめてみることをおすすめします。

料金体系は自社に適しているか

ABテストツールの料金体系は大きく分けて月額制と従量課金制の2種類があります。

月額制はWebサイトのPV数などによってあらかじめ料金プランを選択して利用することになり、オプションなどを利用しない限りは料金プランの金額以外に追加で料金が発生することはありません。

一方、従量課金制の場合はABテストの結果によって料金が変動します。もし急激にアクセスが集中してPV数が上がった場合、比例して料金も上がることが考えられます。

料金は事前に見積もりを取っておくこともできます。テストの対象のPV数や計画しているテストの頻度によって料金が変わってくるため、導入前に必ず確認しておきましょう。

ABテスト以外のCRO機能が搭載されているか

CRO機能とはコンバージョン率を最適化する機能のこと(CRO：Conversion Rate Optimization)です。ABテストツールは一般的にABテストのみに特化したものが多いですが、ツールによっては使い方の幅が広がる便利な機能を搭載しているものもあります。

たとえば、ユーザーがサイト内のどこに移動したのかを色の濃淡で視覚化するヒートマップ機能や、サイト内の入力フォームを最適化して使いやすさを向上させるEFO(入力フォーム最適化)機能、ユーザーがサイトに遷移して最初に見るページの最適化を図るLPO(ランディングページ最適化)機能などが挙げられます。

上記の機能は組み合わせによってABテストとの相乗効果を期待できます。より深くABテストツールを活用したいと考えるのであれば、付加機能を持つツールを選ぶのもよいでしょう。

その他欲しい追加機能があるか

CRO機能以外にもツール自体を快適に利用するための付加機能を持つものもいくつか存在します。例として、ツール全体の外国語対応機能やチャットボット機能、予約配信機能などが挙げられます。

このような機能を搭載しているツールの方が自社にとってより使い勝手がいい場合があるので、自社のツール利用環境やテストしたい項目などを事前に検討したうえで、導入前に確認することをおすすめします。

検証のために一定数のアクセスが必要

ABテストツールを導入する際、そもそも一定数のアクセスが必要ということに注意しなければいけません。

ABテストは、デザインやコンテンツなどの内容が異なるAパターン、Bパターンを用意して、どちらが効果的な施策となるかを調べるものですが、その判断基準として使われるのがアクセス数です。一定数のアクセスがない場合、うまく結果が出なかったり、施策との因果関係を定量的に証明したりすることが難しくなります。

アクセス数を集めるため、さらなる時間や予算を必要とする場合もあります。ABテスト実施の際は左記の点も考慮したうえで導入するとよいでしょう。

細かな変更を継続的に実施する

ABテストでは、基本的には大幅な変更はおこなわずに部分的に細かな変更をテストを実施しながら繰り返していきます。

一度に多数の変更をおこなってしまうとどの要素が結果に影響したかが判断できないため、変更要素を絞ることが重要です。1つの要素ずつテストを実施していくので、結果検証にはある程度時間を必要とします。

そのため、ABテストツールを導入する際は、テストの性質上継続的な実施が必要でしょう。

外的要因が影響を与える可能性がある

ABテストを実施する際、外的要因が結果に影響を与える可能性があります。

外的要因が影響を与える例は多くはありませんが、まれに時期的な問題や一時の流行りなどに乗じてアクセスが変化することがあります。そのような状況でテストを実施しても正確なデータを収集することができません。

テストを実施する際には、結果に影響を与える可能性のある外的要因を考慮したうえで、できる限り該当要因を排除した状態で実施するようにしましょう。

ABテストツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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