まさか社内に“裏切り者”がいるとは思ってもいませんでした」
私は都内の中小企業で管理職をしています。
ある時期から、社内の営業情報や企画内容が、なぜか競合に筒抜けになっているような気配がありました。
新規案件で進めていたプロジェクトが、偶然とは思えないタイミングで他社に先回りされる…そんな出来事が何度か重なりました。
最初は社内のセキュリティに問題があるのかと考え、社内システムの見直しも行いましたが、原因は特定できず。
ただ、ひとりの同僚に対して、どうしても拭えない違和感がありました。
口が軽い、社内での立ち回りが妙にうまい…そんな小さな“違和感”が、次第に疑念へと変わっていきました。
内部での聞き取りにも限界を感じた私は、最終的に外部の探偵事務所へ素行調査を依頼することにしました。
正直、会社の人間を疑うことに後ろめたさもありましたが、調査員の方が真実を知ることで守れるものもあると背中を押してくれました。
結果は、想像以上に深刻なものでした。
その同僚は競合他社の担当者と頻繁に接触しており、社内で扱っていた資料やデータを外部へ流していた証拠が、写真や通信履歴で明らかになったのです。
調査報告書は社内弁護士にも提出し、速やかに本人を呼び出して事実確認を行いました。
結果、本人も事実を認め、懲戒解雇という形での処分が下されました。
信じがたい現実でしたが、動いたからこそ防げた損失もありました
会社にとっても、大切な情報資産を守る大きな分岐点だったと思います。
もし、あの時行動していなければ、もっと大きな被害が出ていたかもしれません。
丁寧かつ迅速な調査を行ってくれた探偵事務所には、深く感謝しています。
素行調査=浮気や男女の問題だけではないことを、今回強く実感しました。