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シングルサインオン(SSO)は、IDやパスワードを使った認証を一度おこなうだけで複数のシステムやアプリケーションへアクセスできる仕組みです。
企業内で複数のアプリケーションを利用している場合、通常はアプリケーションごとにログインが求められます。しかしIDやパスワードを毎度入力するのは手間がかかり、ログイン情報を失念したり紛失したりしてしまうリスクもあります。
シングルサインオン(SSO)を導入するとログイン情報が1つあればログインが可能になり、都度認証をおこなう必要がなくなって業務の効率化を図れます。新たに利用するシステムやアプリケーションが増えてもパスワードは1種類のみなので、個人のIDを管理・運用する業務の負担も軽減できるでしょう。
この記事では編集部が厳選したおすすめのシングルサインオン(SSO)を紹介。製品の特徴や機能、料金プランなどから徹底比較しました。ぜひ、比較検討の参考にしてください。
CloudGate UNOはゼロトラストモデルのシングルサインオン(SSO)ツールです。ゼロトラストモデルは誰が・何を使って・いつ・どこから・どのようにサインオンするかを明確にできるので、セキュリティの強化とサービスごとの柔軟なアクセス制限を実現します。
CloudGate UNOではパスワード認証、多要素認証、パスワードレス認証の3つのカテゴリから最適な認証方式を選択して利用できます。あらかじめ設定が済んでいるユーザーであれば、どの認証方式を利用するのかを都度選択可能なので、利便性の向上も図れるでしょう。
また、SSOを導入したことのない企業でも安心して導入を検討できる材料も揃っています。CloudGateは2008年にサービスを提供開始して2023年で15周年を迎えており、年間9千万回以上の安全なログイン環境を提供しています。はじめて本格的にツールを導入する企業にもおすすめです。
HENNGE One(ヘンゲワン)はSSO認証とアクセス制限で、利便性だけでなく安全性も兼ね備えたシングルサインオン(SSO)ツールです。ユーザーが各サービスにログインする際、SSO認証とアクセス制御を併行して進めることにより、ログインしながら不正アクセスの対策も可能です。
HENNGE Oneでは200種類を超えるSaaSとシームレスに連携可能です。企業によってはグループウェアやコミュニケーションツール、ワークフロー、人事管理など多くのツールを利用しているでしょう。ツールとの連携により、業務の効率化を図れるだけでなく管理者側の負担も軽減できます。
導入前後のサポート体制も充実しています。テクニカルコンサルタントにより企業の環境をもとに最適な導入支援を受けられるので、安心してツールの導入が可能です。
無料トライアルは30日間利用可能です。無料といっても、ユーザー数やアプリ数は無制限、ディレクトリー連携、各種アプリの使用可能など、有料版さながらの豊富な機能が利用できます。オンラインサポートにも対応しているので、導入前の検討段階で使用感を試すのもおすすめです。
SafeNet Trusted Accessはシングルサインオンの利便性を兼ね備えたクラウドベースのアクセス管理ツールです。スマートなシングルサインオンが、設定されたアクセスポリシーに従い適切にSSOを遂行します。
SafeNet Trusted Accessを使えば、使用中のクラウドサービスやアプリへのSSOを可能にするだけでなく、ポリシー設定、多要素認証を簡単に統合できます。誰がどのアプリへアクセスできるのかなどを一元的に、かつきめ細かく設定可能で、煩雑なアクセス管理から担当者を解放します。
30日間の無償評価版が提供されています。有料版に劣らずシングルサインオン、カスタマイズ可能なアクセスポリシーがあり、ダッシュボードでアクセス統計の体験も可能です。本格的な導入前に試してみると安心して利用できるでしょう。
LOCKEDは社内SaaSの運用に必要な機能をすべて含んだプラットフォームです。SSO認証をはじめ、アカウントの自動設定やSaaS固有値の設定、棚卸台帳の管理を包括的におこなえます。新たなツールを導入することなくLOCKEDだけで業務完結が可能です。
シングルサインオンを実現するLOCKED MSOでは、SAMLでの連携はもちろん、独自のオンプレ環境にも対応実績があります。そのほかブラウザの拡張機能やスマホのセキュアブラウザを利用した認証方式にも対応しています。
Web API連携にも対応しており、API連携が可能なツールであればシステムごとに設定されている独自の項目までも自動で引き継いで連携可能です。さまざまなツールを利用する企業にとっては時間と手間の節約となり、導入に対する負担も大幅に軽減されるでしょう。
AccessMatrix USOはネットワーク構成の変更なしでさまざまな種類のアプリに対応するシングルサインオン(SSO)ツールです。Web型やデスクトップ型、クライアントサーバ型、Java型など多種多様なアプリに対応しており、かつ代行方式のため、アプリ側の改修は不要で短期間で導入できます。
AccessMatrix USOは管理者を複数人作成することもできます。設定変更の作業者とその承認者という分け方ができ、管理者権限を集中させることなくスムーズな運用が可能です。
Active Directory連携にも対応しています。ユーザーがAccessMatrix USOにログインすると、ほかの許可されたシステムへのアクセスも同時に可能になります。連携するシステムを一元管理できるため、管理作業を簡易化できるでしょう。
Digital Workforceはクラウド環境とオンプレミス環境の両方に対応するシングルサインオン(SSO)ツールです。SSO機能だけでなく、ポータル、ID管理、API管理、セキュアブラウザの計5種類の機能を搭載しているので、Digital Workforceだけで生産性向上とセキュリティ強化を実現するリモートワーク体制の整備が可能です。
クラウドか、オンプレミスかを問わないハイブリッドSSO環境を構築してシームレスな連携を実現します。Salesforce、Microsoft 365、Google Workspaceといった主要なクラウドサービスに連携できるほか、リモートワークに対応する幅広いサービスに連携できます。
料金プランは利用するユーザー数や機能によって選べる3種類です。最もユーザー数が少ないベーシックプランから、スタンダード、プレミアムと選べます。金額は契約ユーザー数によって上下します。上位プランではAPI連携やセキュアブラウザの機能が利用可能で、企業に合わせて欲しい機能が使えるプランを選択するのもよいでしょう。
1度の認証で、複数のアプリやシステムを追加認証なしで利用できるSSOツールです。国内アプリを中心とした6,800以上のクラウドサービス・Webシステムと連携しています(※)。SAML認証に加え、フォームベース認証とBasic認証による代理入力方式で認証できるため、業務で利用するシステム全体のSSOをカバー。
社内Webシステムやクラウドサービスの利用時にパスワードを入力する必要がなくなり、従業員それぞれの業務の効率化に寄与するとともに、企業の情報システム部門のID管理・パスワードリセットなどの業務負担の軽減にも役立ちます。
さらに不正アクセスのリスクを低減できる機能を提供しています。特定IPアドレス以外からのアクセス制限はもちろん、ワンタイムパスワードやクライアント証明書といった多要素認証などができます。またデバイス情報に紐づく証明書を用いたデバイス制限機能は、電子証明書の認証局だからできるコストパフォーマンスで利用できます。企業のビジネスデータや機密情報をクラウド環境で管理する機会は増加しており、安全な運用基盤を作りたい企業におすすめです。
※ GMOグローバルサイン株式会社(2023年8月時点)
シングルサインオン(SSO)は、一度IDやパスワードを使用して認証するだけで、複数のシステムやアプリケーションへアクセスできる仕組みです。
従業員は複数のシステムやアプリケーションを利用する場合でも、1つのIDやパスワードのみを使用するだけで済むので業務中に何度もログインする必要がなく、ユーザーの利便性の向上が期待できます。
シングルサインオン(SSO)では従業員一人ひとりが管理するIDやパスワードも1つの組み合わせだけで良いので、複数のパスワードを管理する負担が減るだけでなく、漏えいや紛失の可能性が低くなります。
また、SSOは二段階認証や生体認証、デバイス認証などさまざまな認証方式に対応しています。連携するSaaSが認証方式に対応していない場合でも、SSOを導入すれば簡単にセキュリティ対策の強化ができます。
シングルサインオン(SSO)を導入することで、管理者が1つの画面からシステムやアプリケーションのログイン履歴やアクセス状況を確認できるため、不正行為を検知しやすくなります。
さらに、ID管理画面から各従業員のID・パスワードを確認、管理できるので、アカウントの発行やアクセス遮断などを管理者が一括操作でき、ID管理の業務負荷を軽減できます。
Microsoft 365やGoogle Workspace、Salesforce、box、notionなどのSaaSをよく利用している場合、SaaSメインで対応可能なSSOを選びましょう。
企業で定番として使われるSaaSであれば、基本的には多くのSSOに対応しています。また気になる場合はシングルサインオンサービスの対応実績を確認してみるのもよいでしょう。
SSOの中には複数の認証方式をサポートしており、クラウド環境のSaaSだけでなくオンプレミス環境の社内システムにも対応可能なものがあります。
これらは対応アプリやツール欄などに記載がない場合もあるので、導入を検討している場合、あらかじめ確認が必要です。
Active Directoryとは、Windowsサーバーに搭載されている機能で、クライアント端末やサーバー、プリンター、アプリケーションなどの情報を収集して、一元管理できるサービスです。
企業によってはActive Directoryと連携するだけで完結することもあるので、Active Directoryと連携可能なSSOかどうかも選び方のポイントとなるでしょう。
SSOの特性上、ログインに使うID・パスワードが漏えいまたは紛失してしまうと、連携しているアプリやツールすべてが不正アクセスの危険に晒されてしまいます。
ID・パスワードの組み合わせのみの場合は単要素認証ですが、加えてデバイスを使った認証や生体認証などの要素を利用することでセキュリティを強化できます。
クラウド環境とはクラウドサービスの提供事業者が管理しているサービスのことで、オンプレミス環境とは企業が独自に管理するサービスのことを指します。
クラウド環境またはオンプレミス環境、どちらをメインで運用しているのかは企業によって異なります。
そのため、シングルサインオンを導入する前に、自社がクラウド環境、オンプレミス環境のどちらをメインで利用しているのかを確認してから選ぶ必要があります。
シングルサインオンにはさまざまな認証方式が存在します。
たとえば、ログイン端末以外で本人が所持しているスマートフォンなどの端末に認証リクエストやパスワードをプッシュ通知などで送信するデバイス認証、指紋や顔など本人固有の生体情報を認証に使用する生体認証などが挙げられます。
ツールによって対応している認証方式に違いがありますので、導入する前に自社に適した認証方式があるのかも選ぶポイントです。
セキュリティポリシーとは、企業などの組織がどのように脅威から情報を守っていくのかをまとめたルールやガイドラインです。
企業によっては自社のセキュリティポリシーに沿わず導入できない場合もあります。いざ導入しても、セキュリティの面で逆効果になってしまうことにもなりかねません。
導入前には必ず自社のセキュリティポリシーを確認、対応するツールを選びましょう。
サポート体制が充実していない場合、システムに不具合が発生した際に復旧までに時間がかかる恐れがあります。
シングルサインオンは組織全体に影響します。すべてのアプリやツールの入り口であるため、復旧に時間がかかると業務にも大きな支障が出てしまうでしょう。
したがって、機能だけでなくサポート体制も選ぶうえで重要なポイントです。
シングルサインオン(SSO)を導入する際、連携できないアプリやツールがあることが注意点として挙げられます。
シングルサインオン(SSO)はさまざまなツールとの連携が可能ですが、独自の認証システムを持つ一部のアプリやツールなどとの連携には対応していない場合もあります。
そのため、あらかじめ企業で導入しているアプリやツールとの連携可能かどうかを確認する必要があります。
シングルサインオン(SSO)は、単一のIDやパスワードで複数のシステムやアプリケーションへログインできる仕組みです。
逆を返せば、IDやパスワードを漏えいまたは紛失してしまった場合、連携しているすべてのシステムに侵入が可能になってしまいます。
そのためシングルサインオン(SSO)を利用する際は、多要素認証などでセキュリティを強化する、ログイン情報を漏えい・紛失した場合の対処法を検討する、といった対策を事前に考えておきましょう。
シングルサインオン(SSO)は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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