M&Aマッチングサービス比較おすすめ7選

M&Aマッチングサービスとは、インターネット上に売り手企業と買い手企業の情報を掲載し双方を引き合わせるサービスです。売却案件や買い手企業の企業情報、ニーズなどが登録され、お互いに希望の条件を吟味しながら相手を探せます。

M&Aはアドバイザーや仲介業者が取り持つ例がありますが、マッチングサービスは企業間で直接交渉できるのが魅力です。スムーズに交渉が進む上に、仲介業者への手数料や着手金などが必要なく安価に利用できるメリットがあります。

一方で、直接交渉となるため適切なマッチングがおこなわれない可能性や、情報漏えいのリスクなど慎重になるべき懸念点もあります。自社にとって最適なM&A先を選ぶためにも、本記事で紹介する各サービスの詳細や選び方をぜひ参考にしてください。

提供情報は充実しているか

M&Aマッチングサービスに掲載されている情報は、多ければ多いほど選択肢が広がります。なるべく掲載情報の多いサービスを選びましょう。また掲載企業数が多いだけでなく、詳しい企業情報や担当者インタビューなどの付加情報が多いかどうかもポイントです。多くの情報があれば自社に合う企業を見つける判断材料になるため、付加情報の多さを重視しましょう。

ほかにもカバーする業種や地域の広さ、中小企業の案件が多いかどうかなど、サービスによって特色はさまざまです。できるだけ多くの情報からピッタリのM&A先を探すためにも、情報の充実したサービスを選ぶことが大切です。

マッチングサービスの料金体系は想定範囲内か

次にマッチングサービスの料金体系をチェックしましょう。多くの場合売り手側は無料なことが多いですが、中には専任のアドバイザーがつくなど付加サービスによって利用料がかかる場合があります。

また買い手側には成約時に手数料が発生したり、月額利用料がかかるサービスがほとんどです。買い取り金額に占める手数料の割合もサービスによってさまざまなため、想定の範囲内の費用で済むかどうかを確認しましょう。

マッチングサービスの信頼性や安全性は確かか

企業そのものを売買するM&Aでは、何よりも情報の秘匿性が求められます。競合他社にも自社の社員にも、M&Aが正式に決定するまでは機密情報を漏らすわけにはいきません。そのため、M&Aマッチングサービスを利用するにあたって秘密保持契約の締結が課せられているかを確認しましょう。

秘密保持契約とは、企業の秘密事項について定められた用途以外で使用することや外部へ開示することを禁止する契約です。互いに秘密保持契約を締結していれば、安心してM&Aを進められるでしょう。またサイト自体のセキュリティが守られているかも同時に確認しておくと安心です。

成約数などの実績が豊富か

情報が豊富に掲載されていても、成約数などの実績が低いサービスではスムーズなM&Aは望めません。反対に成約率が高ければ、マッチングしやすいサイトであったり交渉がスムーズに進む秘密があったりとある程度信頼して登録できる指標になります。

たとえば専門家が在籍していて銀行や株主への対応などをサポートしてくれるサービスなら、成約までの道のりが明確になります。成約数などの実績を公開しているサイトはあまり多くないため、サポート体制をひとつの目安としてみると良いでしょう。

対応している業種や地域が自社にマッチしているか

いくら掲載企業数が多くても、自社の業種や地域と合っていなければ最適なM&A先を探すことは困難です。サイトによっては得意とする業種が決まっているものがあるため、そういったサイトを選ぶと良いでしょう。また同業種とのマッチングか、異業種とのマッチングを望むのかでも選ぶサービスは異なります。

地域に関しては、とくに地方企業は重視する必要があります。特定の地域に強いサイトや全国各地幅広く情報を掲載しているサービスなどさまざまなため、どのサービスが最適かを見極めましょう。

費用を抑えたM&Aが可能になる

M&Aマッチングサービスは、全体的に仲介業者を介してM&Aをおこなう場合と比べて安価に利用できます。大抵の場合が売り手は完全無料、買い手は成約時にのみ手数料を支払うか月々数千円の月額利用料がかかるのみです。

仲介業者に依頼する場合には仲介手数料はもちろん、相談料や着手金などさまざまな費用が必要な場合がほとんどなため費用が嵩むでしょう。また成約しなかった場合でも着手金などは戻ってこないことが多く、手厚いサポートが受けられる代わりにかかる費用は高額になります。費用を抑えてM&Aをおこないたい場合は、マッチングサービスが最適です。

成約までの時間を短縮できる

仲介業者を介したM&Aでは、業者が相手企業を選択します。アドバイザーの持つ情報からM&A先を探すため、タイミングによっては中々相手が見つからないこともあるでしょう。M&Aマッチングサービスなら、登録されている情報から当事者が自分で相手を探すことが可能です。

目的に合ったマッチング相手が簡単に探せるうえに、直接連絡が取り合えます。直接連絡ができることで交渉がスムーズに進み、成約までの時間を短縮できるでしょう。

小規模事業者でも利用できる

個人事業主などの小規模事業者でも利用できるのが、M&Aマッチングサービスのメリットです。後継者はいないが廃業せずに事業内容を残したいと願う小規模事業者にとって、買い手と直接交渉できるマッチングサービスは自社の望む形で事業を継承してくれる企業を探すのに最適です。

また仲介業者に比べて費用が安く済むのも、小規模事業者が利用しやすい理由のひとつです。着手金や相談料が不要なため、十分な資金力がなくても買い手や売り手へアピールができます。

中小企業や地方企業の案件が見つかる

M&Aマッチングサービスには中小企業に強みを持つサイトがあります。そういったサイトは中小企業の案件を多く取り扱っているため、希望のM&A先が見つけやすくなるでしょう。また所在地が地方の場合、仲介業者の持つ情報ではカバーできないケースがあります。

日本各地から売り手と買い手が集まるマッチングサービスでは地方の案件も見つかりやすく、時間を無駄にせずに済むでしょう。仲介業者では中々マッチング相手が見つからなかった中小企業や地方企業でも、理想の相手に出会える可能性が高くなります。

企業情報登録機能

売り手と買い手の企業情報を登録する機能です。売り手は売却案件や希望条件などの情報、買い手は企業情報や買収のニーズを登録しマッチング相手を探します。会員登録をしないと情報は閲覧できず、また企業名は匿名で公開されるため登録した情報が外部へ漏れるリスクは最小限です。

検索・マッチング機能

業種や売上高、譲渡希望金額などを選択してニーズに合った案件を検索します。また売り手が買い手側の企業情報を検索してオファーが出せるサービスも存在します。気になる案件にオファーを送り、双方が合意すればマッチング成功です。

情報共有機能

売り手と買い手のお互いの情報を共有する機能です。マッチングサービス上に掲載している情報以外の追加情報を添付ファイルで送れたり、プライベートチャットでスピーディにやりとりができたりといった機能があります。

交渉支援機能

交渉をスムーズにするために備えられた機能です。たとえばサイトから直接オンライン面談ができたり、交渉の進捗に応じた手順を案内したりと便利な機能があります。これらの昨日はM&Aがはじめてでも交渉を円滑に進められるため、成約までの工程短縮に役立ちます。

適切なマッチングがおこなわれない可能性がある

仲介業者が間に入らないM&Aでは、希望する条件で譲渡が締結されないケースがあります。これまでに多数の買収をおこなってきた企業とはじめて事業譲渡をする売り手企業とでは、交渉力に差があることが多いでしょう。そのため一方に不利な条件でマッチングがおこなわれる可能性は否定できません。

また中々気になる企業が見つからず、登録してからマッチングまでに時間がかかることも考えられます。長く待った挙げ句に焦って望まない条件で合意してしまわないように、曲げられない条件をしっかりと持っておく必要があります。

情報漏えいのリスクを考慮する必要がある

M&Aマッチングサービスは会員になりさえすれば、誰でも売買情報が閲覧可能です。企業名が匿名でも掲載情報から特定されることは十分に考えられるでしょう。自社の取引先や従業員へ譲渡計画が漏れると、譲渡後の取引に影響がでたり従業員のモチベーション低下につながります。セキュリティ対策が万全である、また悪意のある漏えいがないように登録審査が厳格なサイトを選びましょう。

M&Aマッチングサービスは事業者によって特徴や機能もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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