フィルタリングソフトおすすめ7選

インストールタイプ

インストールタイプのフィルタリングソフトは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスに直接インストールします。このタイプのソフトを使用すると、デバイスからのインターネット接続を完全に管理することが可能です。

ユーザーが安心してインターネットを利用できるよう、不適切なサイトへのアクセスをブロックします。しかし端末ごとにフィルタリングソフトの設定が必要です。多くの端末を管理する必要がある企業などでは導入と運用に時間と手間がかかる可能性もありますが、デバイスの安全性向上には有用です。

ネットワークベースタイプ

ネットワークベースタイプのフィルタリングソフトは、特定のネットワークに接続するすべての端末に対して、一括で情報の選別が可能です。その結果、各端末へのソフトウェアのインストールが不要となります。

一元的な管理が可能になるため、時間と手間を大きく節約できます。とくに大量の端末を持つ大規模な企業や組織にとっては、効率的な選択となるでしょう。またフィルタリングの設定は重要で、適切な情報へのアクセスを確保しながら、不適切なサイトへのアクセスを制限するバランスを取ることが求められます。

クラウドベースタイプ

クラウドベースのフィルタリングソフトはインターネットを通じて提供されるサービスです。端末へのインストールが不要であり、Web上で簡単に設定変更をおこなえるのが大きな特徴です。

リアルタイムで最新のフィルタリング情報が反映されるため、常に最新の安全情報に基づいたフィルタリングが可能となります。最新の安全情報に基づいたフィルタリングにより、Webの安全性を維持しつつ、利便性を最大限に引き出せます。ただしインターネット接続が必要なため、接続環境によっては利用できない場合もあるため注意が必要です。

自社にあっている提供タイプかどうか

どのような機能や制限が必要かを明確にし、自社によって最適な提供形態を見つけるとよいでしょう。たとえば、特定の端末だけを管理したい場合は、端末に直接インストールするインストールタイプがよいでしょう。複数の端末を一元管理したい場合は、ネットワークベースタイプやクラウドベースタイプが適しています。

ネットワークベースタイプやクラウドベースタイプはインストール作業が不要であり、一括して設定を変更することも可能です。利便性や最新情報の取得速度を重視するのであれば、クラウドベースタイプがおすすめです。

インターネット上で常に最新のフィルタリング情報を反映し、Webから簡単に設定を変更することができます。これらは一例であり、自社の状況や要求により適したタイプは変わります。重要なのは、事前に必要な機能や制限を明確にし、条件を満たすソフトを選ぶことです。

柔軟なフィルタリング設定がどこまで可能か

アクセス制限の設定が自由に変えられるように、柔軟なフィルタリング設定ができるとよいでしょう。たとえば、部署や役職によってアクセスできるWebサイトを制限したいといった要望がある場合、条件を満たせるソフトを選ぶことが求められます。特定の時間帯だけフィルタリングを強化したい要望があるならば、時間に応じた設定変更が可能なソフトウェアが望ましいです。

新たな危険なWebサイトが出現した場合や、誤って制限してしまったWebサイトの制限を解除したい場合など、迅速に対応できることが求められます。事例からもわかるように柔軟な設定が可能なソフトを選ぶことで、組織のニーズに合った適切なインターネット利用環境を実現することが可能です。

自社と近しい企業の導入事例を参考にして、運用イメージをする

自社と似た規模や業種、ニーズをもつ企業の導入事例を調べることも有用です。こうした事例を参考にすれば自社の運用イメージがより具体的になり、製品選びに役立ちます。

他社の成功事例からは、その企業がどのようなフィルタリングソフトをどう活用しているかを知ることが可能です。成功事例は同業他社が選んだ製品が自社にも適している可能性を示します。

どのような効果をもたらしたのかを理解することで、自社での運用イメージを明確にできます。一方で失敗事例を調べることで、避けるべき点を把握することも可能です。どのようなソフトが自社のニーズに合わなかったのか、どのような課題が生じたのかといった情報は、製品選びの際の参考になります。

導入事例を調べることで各製品の特性や利点、欠点を比較しやすくなります。導入事例を調べることは、最終的に自社にとって最適なソフトを選ぶための重要なステップと言えるでしょう。

自社の企業規模にあっているか

自社の企業規模に合致したものを選ぶことも重要です。製品の価格や、一度にインストール可能な台数などは、自社の規模とニーズによります。

小規模企業であれば、低価格で必要十分な機能を備えた製品を選べばよいでしょう。一方で大規模企業の場合は視点が異なります。多くの端末にインストールする必要があるため、製品が対応している台数をチェックすることが必要です。

必要な台数をカバーできない製品は選択肢から外すべきでしょう。一部の製品ではインストール数が増えることで価格が上昇するものもあります。このように各製品の機能だけでなく、企業規模に見合った価格とインストール台数が確保できる製品を選ぶことが、適切な選択をするうえで必要となります。

サポート体制が充実しているか

製品導入後に問題が発生した場合、サポート体制が整っていると迅速に対応してもらえます。たとえば24時間対応のサポート体制であれば、深夜や早朝のトラブルでもすぐに対応が可能です。

トラブルが発生した際の影響を少なくするためにも、提供元のサポート体制や、導入後のフォローアップ濃霧については考慮しましょう。適切なソフトを選ぶための重要な基準となります。

アップデートの頻度と安定性

インターネットの状況は刻々と変化し、新たな脅威が日々生まれます。脅威に対応するためにはフィルタリングソフトの定期的なアップデートが欠かせません。ソフトの更新頻度やその安定性は、製品選びの大事なポイントとなります。

定期的に安定した形でアップデートをおこなっているか確認することが必要です。定期的な更新は常に最新の脅威に対応する体制を保つために重要です。安定性についてはアップデート後の動作不良などを防ぐために重要となります。

アップデート内容を明確にしている企業は、ユーザーに対する情報共有に力を入れていると考えられます。情報共有も製品選びの参考にするとよいでしょう。安全なネット環境を維持するためにはアップデートの頻度と安定性のチェックは欠かせません。

リスクを検知してシステム全体に脅威が広がることを防ぐ

フィッシングサイトや不適切なコンテンツを含むサイトへのアクセスを自動的に遮断し、システム全体への脅威を未然に防ぎます。脅威を未然に防ぐことにより意図しない情報漏えいや、システムの障害を防止することが可能です。

マルウェアやサイバー攻撃からの保護による個人情報の漏えい防止

マルウェアやサイバー攻撃から企業の情報システムを守る役割も果たします。不正なソフトウェアのダウンロードや危険なサイトへのアクセスを遮断することで、従業員の誤操作による個人情報の漏えいリスクを軽減することが可能です。リスクの軽減により企業の信頼性を保ちながら、業務を安全に遂行することが叶います。

従業員が集中して仕事ができる環境が整い、生産性が向上する

従業員が業務に関係ないWebサイトの閲覧を制限できます。制限により業務時間中の不必要なインターネット利用を抑制し、従業員が集中して仕事に取り組む環境を整えられます。結果として、生産性の向上につながるでしょう。

組織のコンプライアンスの遵守

フィルタリングソフトの導入は、企業のコンプライアンス遵守にも寄与します。不適切なWebサイトへのアクセスや、個人情報の不適切な取り扱いなど、組織のルールに反する行為を自動的に防げます。自動的に防げることにより、企業の社会的責任を果たすうえでの重要な役割を果たせることでしょう。

部署ごとに基準を設定するなど柔軟なフィルタリング設定が可能

部署ごとや個々の従業員ごとに異なる設定をおこなえる機能があります。異なる設定をおこなえる機能により、必要なサイトへのアクセスを妨げることなく、リスクのあるサイトへのアクセスだけを制限することが可能となります。

たとえば開発部門では技術情報サイトへのアクセスを許可しつつ、一般的なエンターテイメントサイトへのアクセスを制限するといった具体的な設定が可能です。設定が可能なことにより業務の効率性を保ちつつ、セキュリティを確保できます。

必要以上に制限すると有益な情報まで遮断してしまう恐れがある

アクセスを制限しすぎてしまうと、従業員が必要な情報にアクセスできなくなってしまう可能性があります。アクセス制限は業務に支障をきたすだけでなく、従業員の抵抗感を生み、結果として情報セキュリティの意識を下げることにつながりかねません。フィルタリングの設定は業務に必要な情報源を遮断しないよう、適切な範囲と精度で行うことが重要です。

PCにかかる負荷によって一時的に動作が遅くなる可能性がある

フィルタリングソフトはインターネットのアクセスをチェックし、必要に応じてアクセスをブロックする作業をおこないます。この過程でPCのリソースを消費するため、パソコンの動作が一時的に遅くなる可能性があります。とくに多くのタブを開いているときや、重いソフトウェアを同時に動かしているときには注意が必要です。

導入すれば確実に情報漏えいが防げるとも言い切れない

フィルタリングソフトの導入は情報セキュリティを向上させる一つの手段であり、それだけですべての脅威から保護されるわけではありません。メールなどほかの通信手段による情報漏えいや、内部者による情報漏えいなどのリスクに対しても対策が必要です。フィルタリングソフトも常に最新の状態に更新しておくことが重要です。

フィルタリングソフトは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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