ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)おすすめ8選

ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ/Affiliate Service Provider)とは、広告出稿を希望する企業とアフィリエイターをつなぐサービスです。広告出稿を希望する企業は一定の料金をASPに支払い、メディア選定や広告掲載の交渉などを依頼します。

ASPは影響力のあるメディアと多数連携しており、企業認知度向上や新規顧客獲得が見込めます。一方、アフィリエイター側は商品の在庫を抱えず、成果報酬を受け取れる点がメリットです。

しかし、はじめてASPを利用する場合、不安や疑問点を抱えている方もいるでしょう。この記事ではASPの導入メリットや選び方、おすすめのASPについてまとめました。

Googleアドセンスとの違い

Googleアドセンスとは、Webサイトやブログ運営者に提供される自動広告配信サービスです。ディスプレイ広告やインフィード広告、検索エンジン広告など、サイト設計に応じて掲載する広告を選択できます。

サイト訪問者にとって関連性の高い内容の広告が自動表示されるため、運用の手間を省けます。Googleアドセンスはクリック報酬型広告の一種で、サイト訪問者が広告をクリックするたびに報酬が発生する仕組みです。

オープン型ASP

特別な審査や基準を設けておらず、基本的に誰でも利用できるタイプのASPです。登録へのハードルが低く、扱っている案件の幅も広いため、アフィリエイター初心者の方におすすめです。

報酬が比較的高く設定されている点も、アフィリエイターにとって魅力です。また、企業側にとっては広告を掲載するメディアの選択肢を多く持てます。複数メディアへの広告掲載によって露出量が増加し、企業認知度向上や新規顧客獲得が望めます。

クローズド型ASP

ASPを提供する企業または関係者からスカウトされたアフィリエイターだけが、利用できるタイプです。システムに登録するには一定の実績が必要となるため、上級者向けのASPといえます。

高単価報酬の非公開案件も多く、オープン型よりも高収入を得られる確率が高まります。一方、企業側にとっては優れた実績を持つアフィリエイターに、広告掲載を依頼できる点がメリットです。専任チームから手厚いサポートも得られます。

クリック報酬型ASP

ユーザーが広告をクリックした段階で報酬が発生するタイプのASPです。商品やサービスの購入がなくても報酬が得られるため、アフィリエイター初心者にもおすすめです。

報酬単価は1クリック数十円単位が相場で、高収入を得るには多くのアクセスが必要となります。一方、企業側はコンバージョン獲得の有無を問わず、広告掲載料金を支払わなければなりません。必要以上に費用を支払う可能性が高まります。

アプリ特化型ASP

スマートフォンアプリを紹介し、ユーザーがアプリをダウンロードすると報酬が発生する仕組みです。需要が安定しているゲームアプリを扱う案件が増えています。

無料のゲームアプリも多く、比較的報酬が発生しやすい一方、報酬単価は1件当たり数百円に設定されています。一方、企業側は広告の掲載期間が終了するたび、掲載する広告を入れ替えなければなりません。他のASPと比べ、サービスを提供する企業も少ないです。

SNSアフィリエイト型ASP

InstagramやTwitter、YouTubeなど、SNS上での広告掲載に対応したASPです。操作方法に慣れている方が多く、アフィリエイター初心者にもおすすめです。サーバーの用意やWebサイトを構築する必要もありません。

ただし、広告ばかり掲載しているとスパム行為とみなされ、アカウントが停止となります。一方、企業側としては手間をかけずに多くの方へ情報を拡散できる点がメリットです。

導入実績や登録メディア数は多いか

どの業種の企業から多く利用されているかの確認が重要です。金融機関やアパレル会社、ECサイト運営会社など、企業によって得意分野は異なります。

同じ業界の企業から多数導入されていれば、情報発信の影響力や費用対効果に関して高く評価されていると判断できます。ホームページ上で業種別の導入実績や競合他社の利用有無に関して、確認をしておきましょう。

また、登録メディア数を確認しておくことも重要です。大手ポイントサイトやSEOメディアなど、影響力の大きいメディアと多数連携していると、効率的に情報を拡散できます。露出量増加によって、企業認知度向上や新規顧客拡大が望めます。

料金体系や利用期間が自社に合っているか

初期費用や月額費用の料金設定はASPを提供する企業によって異なるため、事前に確認をしておきましょう。初期費用の相場は5万円が1つの目安です。月額費用に関しては、基本料金＋成果報酬で算出するのが一般的です。

商品購入やサービスの利用申請など、広告掲載によって成果が多く挙げられるほど、費用も多くなります。成果報酬は自社で設定できるため、予算に応じた価格を設定しましょう。企業によっては手数料も月額料金に加算されるため、注意が必要です。

また、月額料金が安いプランは、最低利用期間が長く設定されている傾向にあります。途中で解約すると違約金が発生するため、契約期間に関しても確認が必要です。

管理画面が使いやすく操作性に優れているか

効果測定に利用するトラッキングシステムが、ユーザーインターフェースに優れているか、事前に確認しておくことが重要です。データ集計やレポート出力など、一つひとつの作業に時間がかかると、かえって作業効率が低下します。

高い投資に見合った効果が得られず、従業員のモチベーション低下を招きます。商談や動作テストの際にどのような画面設計になっているか、確認をしましょう。事前に資料請求をしておくと、イメージを描きやすくなります。

また、少数の企業しか提供していませんが、無料トライアルや無料プランを利用するのも1つの選択肢です。一定期間無料でASPを利用できるため、費用をかけずに機能性や操作性を把握できます。

顧客データの管理は万全か

広告掲載後におこなう効果測定では、顧客名や購入金額、購入経路など、多くの個人情報を扱います。仮に機密情報に対する保護意識が低い企業を選択した場合、サイバー攻撃やマルウェア感染によって情報漏えいを招く可能性が高まります。

情報漏えいが発生した場合、社会的信用低下やイメージダウンは避けられないでしょう。多額の利益損失を避けるためにも、どのような方法で顧客情報を管理しているか、商談の際に確認が必要です。

また、購入商品や購入数量など、必要最低限の顧客情報のみ収集している場合、情報漏えいによるクレジットカードの悪用を避けられます。

メディアの審査基準や違法行為対策は整っているか

広告掲載の費用対効果を高めるためにも、登録メディアに審査基準を設けている企業を選びましょう。認知度や安全性の高いメディアに広告を掲載できると、企業認知度向上やイメージアップが期待できます。違反行為や法令違反をしたメディアへも厳しく対処するため、イメージダウンによる利益損失を避けられます。

また、アドフラウドへの対策をしているかも重要なポイントです。アドフラウドはボットやマルウェアを利用し、広告表示やクリック、アプリのダウンロードを自動でおこないます。正確な効果測定ができなくなるだけでなく、広告費用の無駄が発生します。不正行為への対策が万全な企業を選び、無駄な出費を避けましょう。

新規顧客獲得や収益拡大が望める

ASPの導入によって多くのメディアへ自社の広告を掲載できるため、これまで接点のなかった方にも自社の情報を届けられます。スマートフォンやPCで情報収集に努める方も多く、企業認知度を高めるにはオンライン上での情報発信が重要です。

影響力の大きいメディアへ広告を掲載できると、不特定多数の方へ商品の特徴や魅力を発信できます。露出量増加によって見込み顧客の関心を惹き付けられ、新規顧客獲得や収益拡大につなげられます。広告掲載を依頼するだけで集客率改善が見込めるため、大きな負担もかかりません。

費用対効果に優れている

費用対効果に優れている点もASPの魅力です。ASPを提供する多くの企業は、広告掲載の料金体系に成果報酬型を採用しています。成果報酬型の場合、広告表示や広告へのクリックだけでは費用が発生しません。

商品購入やサービス利用の申請など、設定したコンバージョンを獲得できた場合にはじめて費用が発生する仕組みです。設定目標を達成した分のみ広告費用を支払うかたちになるため、無駄な費用の支払いを避けられます。

また、メディアごとに成果報酬単価も設定できるため、費用を抑えつつ効果的な情報発信が望めます。ASPによっては1カ月単位で料金プランの変更が可能です。

動画広告やバナー広告の制作を依頼できる

ASPを提供する企業によっては動画広告やバナー広告など、広告制作の依頼にも対応しています。動画広告は短時間で多くの情報を発信できる点が魅力です。ストーリー仕立ての動画広告を作成すると、多くの方の関心を惹き付けられ、自社商品への関心が高まります。

バナー広告は画像や動画、アニメーションを活用して情報を発信する広告です。動画広告と同じく視認性に優れており、企業認知度向上や集客率改善が望めます。拡散力に優れたSNSへ広告を掲載すると、手間をかけずに不特定多数の方へ情報を拡散できます。

また、企業によっては、アフィリエイト記事の制作やプロモーションサイトの構築などにも対応可能です。

担当者からの手厚いサポートが望める

自社専任の担当者や担当チームが付くなど、企業側から手厚いサポートが期待できます。はじめてASPを導入する場合、どこから手を付けていいか、わからない方もいるでしょう。

広告運用が早期に実現できるよう、トラッキングシステムの導入や初期設定、操作方法などに関して、丁寧な指導が受けられます。これまでの成功事例やノウハウがオンライン上にまとめられているケースも多く、必要な情報を効率的に収集できます。

また、メディア選定や広告掲載の交渉、予算管理など、さまざまな業務の依頼が可能です。広告掲載による効果測定の結果を担当者と共有すると、課題抽出や改善案の提案も受けられます。

導入前に環境整備や広告素材の用意が必要

トラッキングシステムの初期設定や動作環境確認、広告の制作など、ASPを本格稼働させる前に事前準備が必要です。システムのスムーズな運用を実現できるよう、初期設定や操作方法に関して丁寧な指導が受けられる企業を選ぶことが重要です。

また、追加費用はかかりますが、メディアに掲載する広告制作を企業側に依頼する方法も挙げられます。プロのノウハウや知識の活用によって、高品質な広告制作が期待できます。

自社の意図とは異なる広告掲載がされる可能性もある

メディアやアフィリエイターの選定は、自社でおこなえません。広告の掲載先は自社の担当者が決定します。場合によっては、自社の意図とは異なるかたちで商品やサービスを紹介される可能性が生じます。

イメージダウンによる利益損失を避けるには、担当者に自社の意向を正確に伝えることが重要です。また、メディアの登録数が多い企業を選ぶと、自社の商材と相性の良いメディアに広告を掲載される確率が高まります。

広告掲載の効果が出るまでに時間がかかる

ASPは費用対効果に優れている一方、成果が出るまでに時間が必要です。特に広告を掲載してすぐの時期はアクセスが集まらず、コンバージョン獲得数が0件に終わるケースも珍しくありません。

ASPを導入した月は成果が出なくても、初期費用と月額料金を支払わなければなりません。広告掲載の効果が出るまで、長期的な視点にもとづく運用が必要です。成果が出るまで、一定の費用と時間がかかる点を認識しておきましょう。

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