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コンセント増設・新設の費用相場!工事内容ごとの内訳・安く抑える方法も解説!

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最終更新日: 2023年10月02日

ライフスタイルや同居人数の変化などで、コンセントの数が足りなくなることがあります。過度なタコ足配線は事故の元なので、コンセントの増設を検討しましょう。増設工事にどれくらいの費用がかかるのかを解説します。

コンセントの増設・新設工事には「第二種電気工事士」の資格が必要です。無資格者がDIYでコンセントを取り付けることはできないので注意しましょう。

コンセント増設の費用相場は12,000円~16,000円前後

既存の配線から分岐させて新しくコンセントを設置するなら、費用の目安は12,000円前後です。消費電力が大きい家電を使うために増やす場合は、ブレーカーから増設する必要があるので16,000円前後かかります。

また、コンセントの増設工事は「電気工事士」の資格を持った電気工事業者に依頼しましょう。家電量販店やホームセンターでも請け負ってくれることがありますが、実際に工事するのは下請けの電気工事業者なので、仲介している分費用が高くなりやすいです。

コンセント増設のケース別費用と所要時間の一覧

どこにコンセントの差込口を増やしたいのか、どれくらいの電気量を使いたいのかによって、必要な工事が変わります。

ケース①:既にあるコンセントの差込口を増やしたい場合
  • 費用相場:5,000~7,000円
  • 所要時間:30分
ケース②:新しい場所にコンセントを新設したい場合
  • 費用相場:12,000~14,000円
  • 所要時間:1時間
ケース③:1つのコンセントで使用できる電気量を増やしたい場合
  • 費用相場:16,000~30,000円
  • 所要時間:1~2時間

なお実際はコンセントまでの距離や配線の通しづらさによって費用が変動します。距離や工事内容ごとの費用相場は「工事費用は電気配線の距離によって差がある」をご覧ください。

ケース①:既にあるコンセントの差込口を増やしたい場合

コンセント

コンセントの差し込み口を増やす工事は比較的簡単にできます。元あるコンセントの差し込み口数を増やすだけで、電気配線を大きく変更する必要がないからです。

ただしこの方法で工事をしても、使用できる電気量そのものは変わらないので注意してください。消費電力が大きい家電を新しく使用したい場合は、分電盤から配線を引く方法を選びましょう。

コンセントの差し込み口を増やす工事費の一例は以下の通りです。

コンセント本体代金 600円
コンセント交換工事費 5,000円
電源ケーブル配線工事費 800円
合計 6,400円

ケース②:新しい場所にコンセントを新設したい場合

コンセント増設

コンセントを新設したい場合は、既存の配線から分岐させる方法がおすすめです。この場合も使用できる電気量そのものは変わりません。

電子レンジなど、電気使用量が大きい家電に繋がっているコンセントの配線を使うと、ブレーカーが落ちやすくなってしまいます。業者に依頼する時は「どのコンセントにどの家電を繋げるのか」を伝えましょう。

使用できる電気量を増やしたい場合は、「1つのコンセントで使用できる電気量を増やしたい場合」を参照してください。

この工事をする場合、電圧に注意が必要です。屋内用の100Vの電気配線ならどこからでも引くことができますが、エアコンのように電圧200Vの配線が通っていることもあります。

既存の配線から分岐させる工事費の一例は以下の通りです。追加で壁紙の貼り直し費用がかかることもあります。

コンセント本体代金 500円
コンセント交換工事費 8,000円
壁穴加工費 4,000円
電源ケーブル配線工事費 800円
合計 13,300円

ケース③:1つのコンセントで使用できる電気量を増やしたい場合

掃除機 電子レンジ コンセント回路内で使用できる電気量が足りない場合、分電盤(ブレーカー)の契約アンペア数を上げると良いでしょう。東京電力では10A上げると月額料金が300円程度上がります。

追加費用は発生しますが、ケース①ケース②で紹介した方法でコンセントを増設することができます。分電盤から配線を引く場合に比べて安価な工事が可能になるので、アンペア数を上げることは結果的にお財布に優しい手段だと言えるでしょう。

契約アンペア数を増やさなくても、分電盤(ブレーカー)から配線をしてコンセントを増設することは可能です。消費電力が大きい家電を使う場合はこの方法がオススメです。

また分電盤に空きがない場合は、新しく分電盤を購入・追加するために別途費用がかかります。以下は費用の例です。

コンセント本体代金 2,400円
エンクロブレーカー1個代金 3,000円
コンセント交換工事費 12,000円
壁穴加工費 4,000円
電源ケーブル配線工事費 4,000円
分電盤追加工事費 8,000円
合計 33,400円

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エアコン用コンセントの増設費用相場は4,000円~30,000円

コンセント

コンセント増設をすることが多い3カ所の具体的な工事内容と増設費用についてピンポイントにご紹介します。

エアコン用コンセントの増設費用は以下の通りです。

一般的なエアコンのコンセント(100V or 200V)を設置 30,000円~
普通のコンセントからエアコン用のコンセントへ交換 5,000円~
エアコン用コンセントの電圧を「100V→200V」または「200V→100V」へ変更 4,000円~
※各作業費や部品代込みの料金目安

エアコンは消費電力が大きいため、分電盤から専用回路を作り200Vのコンセントを増設します。エアコンによって電圧やコンセントの形が違うので、事前にエアコンを決めておくとスムーズに工事が進むでしょう。

またヤマダ電機でエアコンを購入すると、エアコンの取り付け工事も依頼することができます。コンセントを交換する電気工事なども受け付けています。

関連記事:エアコンに専用コンセントが必要な理由~見分け方と無いときの対処法 | ミツモア
参考:エアコン工事料金の目安 | ヤマダウェブコム

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テレビ用コンセントの増設費用相場は10,000円~

テレビ用コンセントの増設費用は以下の通りです。

テレビ電源用コンセントを増設 10,000円~
アンテナ端子増設 12,000円~
※各作業費や部品代込みの料金目安

「テレビの位置を大きく変えたい」「テレビ端子のない部屋でテレビを見たい」という場合に行う工事です。テレビの消費電力は小さいので、電気配線から分岐させる工事で十分でしょう。

またアンテナ端子の増設は、コンセントの増設よりも費用がかかります。アンテナからケーブルを分配する必要があるためです。

一度に依頼した方が出張料や基本料金が安くなることがあるので、必要な場合はコンセントとアンテナ端子を同時に工事してもらいましょう。

関連記事:アンテナ端子の種類とは?それぞれの特徴、交換する手順も紹介|ミツモア

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キッチン用コンセントの増設費用相場は10,000円~30,000円

キッチン家電を使用するためのコンセント増設は、そのコンセントで使う家電の消費電力の大きさで内容が変わります。

ミキサーやコーヒーメーカーといった消費電力の小さいものを使う場合はケース②で紹介した分岐工事を、電子レンジやIHクッキングヒーターといった消費電力の大きいものを使う場合はケース③で紹介した分電盤からの新設がオススメです。

キッチン用コンセントの増設費用は以下の通りです。

②分岐工事 電機配列から分岐させて100Vコンセントを新設する 10,000円~
③分電盤 分電盤から配線を引いて100Vコンセントを新設する 18,000円~
③分電盤 分電盤から配線を引いて200Vコンセントを新設する 30,000円~
※各作業費や部品代込みの料金目安

ちなみにIHクッキングヒーターの場合は、専用の200Vコンセントが必要で、工事費用も高めになるケースが多いので注意してください。

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コンセント増設工事の費用を安く抑える方法

電卓

コンセント増設工事を依頼するなら、できる限り安くお願いしたいですよね。費用を抑える方法を2つご紹介します。

①電気配線の図面を見せる

家の電気配線の図面を見せると、配線の調査にかかる費用を抑えられることがあります。

また配線の図面があれば業者側もどのような工事が必要になるのかが分かるため、早い段階で正確な見積もりを受け取れるかもしれません。

ちなみに新築注文住宅のコンセント増設費用は、石膏ボードを貼る前であれば1カ所5,000円程度のオプションで増やせます。電気工事打ち合わせの際に増やしたい場所を伝えておきましょう。

②複数社から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取ることで、自分のケースの費用相場を把握することができます。1社からの見積もりだけだと、その費用が適正かどうか判断できませんよね。

費用をできるだけ抑えたいのであれば、少なくとも3社以上を比較するのがオススメです。状況に合った必要最低限の工事を提案してくれて、かつ価格も良心的な業者に依頼しましょう。

「複数社から見積もりを取るなんて大変」と感じる方は、ぜひミツモアを利用してみてください。簡単な質問に答えるだけで、最大5つの業者から無料で見積もりをもらえます。チャットで業者に質問もできますので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

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コンセント増設工事の前に知っておくべき3つの注意点

コンセントプラグ

ここではコンセントを増設するときに、あらかじめ知っておきたい基礎知識を紹介します。

  • コンセントの種類や位置、使い方を決めておく
  • 賃貸の場合は大家さんや管理会社に連絡が必要
  • 工事費用は電気配線の距離によって変動する

①コンセントの種類や位置、使い方を決めておこう

工事を依頼するときには、あらかじめコンセントの位置や使い方を、具体的にイメージしておきましょう。とくに頭から抜けがちなのは、適切な「高さ」です。

家電の裏に隠れるようにコンセントを配置するのか、ほかの家電製品と電力の兼ね合いは取れているかなどをしっかり考えて「使いやすい場所・高さ」に増設しましょう

またコンセントにはいろいろな種類があります。IHクッキングヒーターやエアコンには、専用の200Vコンセントや、三口コンセントが必要になるので注意してください。

関連記事:コンセントの種類はどれくらい?国内と海外のタイプを解説します|ミツモア

②賃貸の場合は大家さんや管理会社に連絡しよう

賃貸住宅に住んでいる方は、「コンセントを増設したい」という旨を大家さん・管理会社に連絡しておきましょう。

賃貸で勝手にリフォーム工事をすると、原状回復のときに元に戻す必要が出てくるケースがあり、その場合は退去費用がかさんでしまいます。

基本的に「差込口を増やす」工事なら認められるケースが多いようです。ただ新しい場所にコンセントを新設する場合は、壁の貫通工事などが必要になるので、断られるケースもあります。

③工事費用は電気配線の距離によって差がある

コンセント増設の工事費用は、配線の距離によって変わります。1mあたりの単価が設定されているからです。また工事内容によっては追加費用が発生します。下記の費用相場を参考にしてください。

工事内容 費用相場
電源ケーブル配線工事費 800~1,000円/1m
配管・モール敷設工事費 800~1,500円/1m
壁貫通・壁穴加工工事費 4,000円~
床下作業費 5,000~11,000円
屋根裏作業費 6,000円~12,000円
分電盤追加工事費 8,000円~
電気容量増減工事費 30,000~50,000円
出張費 2,000円~

このように、コンセント増設費用は家庭ごとにまちまちです。詳細に値段を知るためには、業者から見積もりをもらっておきましょう。その際、複数社を比較するために相見積もりを取るのがオススメです。

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部屋ごとのコンセント設置数の目安

新築住宅

戸建住宅の場合、床面積120㎡につき35個を目安にコンセントを設置するのが良いとされています。コンセントは使わない限りは電気代が発生しないので、多めに設置しておくのがオススメです

ここからは、キッチンやリビングなどの場所ごとに、設置するコンセント数の目安や、取り付け位置の決め方を紹介します。

場所ごとコンセントの数まとめ

場所 個数 使用頻度の高い家電製品
リビング 6個以上 テレビ、エアコン、パソコン、空気清浄機など
キッチン・ダイニング 4~6個 電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、ホットプレートなど
洗面台まわり・洗面室 2~4個 洗濯機、ドライヤー、電ひげ剃り、ヘアアイロンなど
寝室・個室 3~4個 間接照明、充電器、テレビ、エアコンなど
玄関・廊下・階段 3~5個 イルミネーションや電装、掃除機、無線LANなど
家の外 2個 イルミネーション、芝刈り機、BBQのプレートなど

リビング:コンセントは6個以上を目安

リビングルーム

リビングのコンセント数は、6個以上が目安です。家族で過ごす機会が多い場所なので、なにかと電気を使うことが多くなります。

テレビやパソコン周りにコンセントを多めに設置しておくとタコ足配線を防ぐことができます。また掃除機をかける時の導線や、ロボット掃除機の充電場所も考えてコンセントの配置を考えると良いでしょう。

キッチン・ダイニング:コンセントは4~6個を目安

きれいなキッチン

キッチンやダイニングでは、4~6個を目安にコンセントを設置してください。調理器具や電子レンジ、食洗器などを多用する場所です。

特定の位置に置く冷蔵庫や炊飯器のほかにも、ホットプレートや卓上電気鍋を使う場合も想定しておくと良いでしょう。

テーブルの位置なども考えたうえで、なるべく延長コードが必要ない場所にコンセントを設置するのがオススメです。テーブルの床下に、収納式のコンセントを設置するという選択肢もあります。

洗面台まわり・洗面室:コンセントは2~4個を目安

きれいな大理石の洗面台

洗面台まわりは、2~4個ほどを目安にコンセントを設置しましょう。

洗面室はドライヤーだけでなく、美容グッズや電動ひげ剃りなど、充電して使う器具も多いです。その場合は手に取りやすい場所で充電できるよう、高めの位置にコンセントを配置すると良いでしょう。

寝室・個室:コンセントは3~4個を目安

清潔なベッドルーム

寝室や個室の場合、目安は3~4個ほどです。部屋の用途や広さによってかなり必要数も変わるので、どこに・何個設置するかを考えておきましょう。

あらかじめベッドやデスクの位置が決まっているなら、充電器類を手軽に扱いやすい場所にコンセントを設置してください。勉強中や就寝前など、スマホやパソコンを充電しながら操作することができます。

また広いウォークインクローゼットの中に1つコンセントがあると、除湿器を配置することができて便利です。テレビを置く場合はアンテナ端子、エアコンをつける場合は専用のコンセントを忘れないようにしましょう。

玄関・廊下・階段:コンセントは玄関に1~2個、階段や廊下に2~4個を目安

住宅の階段

玄関には1~2個、階段や廊下には2~4個ほどを目安にコンセントを増設すると良いです。

玄関付近では季節のイベントごとに電装する方も多いのではないでしょうか。ライティングをしたい場合には、リビングから延長コードを引っ張る必要がないような場所にコンセントを設置するのがオススメです。

また掃除機を使用する時を考えて、廊下には点々とコンセントを配置すると良いでしょう。階段は、上下に1つずつ設置するのがオススメです。

家の外:コンセントは家の表と裏に1個ずつを目安

住宅の外壁に設置された防水コンセント

家の外に設置するコンセントは忘れやすいので注意しましょう。家の表と裏に1つずつ設置するのが目安です。

外は雨にさらされるので、必ず防水タイプのコンセントを選びましょう。

イルミネーションなど季節ごとのイベントや、庭でBBQをするタイミングなどは、外に1つコンセントがあると便利です

また芝刈り機や、外壁掃除・洗車のために使う高圧洗浄機を使う機会がある場合は、それも見越して適切な位置に配置しておきましょう。

コンセントの増設・新設は業者に依頼しよう

コンセントの増設は第二種電気工事士の資格が必要な工事で、感電事故のリスクもあります。そのためDIYよりも、工事に慣れた業者に依頼するのがおすすめです。

電気工事業者に見積もりを依頼するならミツモアがおすすめ

コンセントを増設する場合には、住宅の状況や工事方法によってかなり費用に差が出ます。納得のいく金額で依頼するためには、いくつかの業者から相見積もりを取ると良いでしょう。

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