引っ越しの単身パックはお得？料金相場や運べる荷物量などを徹底解説

単身者が引っ越す場合、通常の単身向け引っ越しプランとは別に「単身パック」を利用できます。

引っ越しの時期や移動距離によって異なりますが、単身向け引っ越しプランの料金相場は約2万円～4万円、単身パックは約2万円～5万円です。単身パックは繁忙期でも大きく料金が上がらない一方、運べる荷物量に上限があることに注意しなければなりません。

「単身パック」で引っ越しをするとお得なのか、料金相場や運べる荷物量などのポイントを踏まえて解説します。

引っ越しの「単身パック」とは？

「単身パック」とは、「コンテナボックス」と呼ばれる専用の台車へ荷物が入る分だけ運ぶ、単身向け引っ越しサービスのひとつです。

通常の単身向け引っ越しプランでは1台のトラックを貸し切って新居へ荷物を運びます。一方、単身パックは1台のトラックに複数のコンテナボックスを積んで運搬する仕組みです。その分荷物量や作業員の数を抑え、通常の単身向け引っ越しプランよりも安い料金で提供できます。

コンテナボックスのサイズは引っ越し業者によって異なりますが、一般的に高さ130㎝〜180㎝、奥行き74㎝〜105㎝、横幅104㎝〜108㎝です。

運べる荷物量に上限があるものの、繁忙期でも料金が安めなことから荷物量が少ない単身者に適したサービスといえます。

単身パックの料金相場

新居までの移動距離やコンテナの大きさによって異なりますが、単身パックの料金相場は2万円〜4万円程度です。

たとえば、ヤマトホームコンビニエンスの「わたしの引越」で東京都内から横浜市内へ引っ越す場合は23,100円〜、大阪市内に引っ越すと33,000円〜で引っ越しができます。ただし単身パックは引っ越し料金の値下げ交渉はできないので注意しましょう。

関連記事：引越し費用の相場はいくら？人数別・月別・距離別の平均料金を比較

繁忙期でも2万円～7万円程度で引っ越せる

引っ越し業者によって料金は異なりますが、単身パックは繁忙期（2月〜4月）でも2万円〜7万円程度で引っ越せる可能性があります。

ヤマトホームコンビニエンスの「わたしの引越」を利用した場合、通常期（5月～1月）と（2月～4月）で比較した料金相場は下記のとおりです。

※単身パックの料金相場はヤマトホームコンビニエンス「わたしの引越」をもとに算出（コンテナ1台分、各種割引やオプション適用はなし）

時期や移動距離、荷物量などによって変わりますが、引っ越し料金の相場は通常期で2万円〜5万円程度、繁忙期で2万円〜7万円程度と2万円程度しか上がりません。

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単身パックで運べる荷物の量は？

単身パックはコンテナボックス1台に載せられる荷物のサイズや量に制限があります。引っ越し業者によって異なりますが、1台のコンテナボックスに載せきれなかった場合は追加で手配する必要があり、その分追加料金が発生するので注意しましょう。

たとえば日本通運の「単身パックL」では、荷物量の目安としてMサイズのダンボール（540×340×320mm）のみで30箱分、家財として300リットル以下の冷蔵庫を載せられます。

またサイズにもよりますが、大手引っ越し業者の単身パックの場合、ベッドや食器棚、冷蔵庫といった大きめの家具や家電を運んでもらえない可能性があります。

その一方で、プロスタッフのように「大物家具4点＋小物20点」まで運べる引っ越し業者もあります。業者に依頼する前にどれくらいの荷物を積み込めるのか、確認しておきましょう。

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引っ越し単身パック利用時のメリット・デメリット

引っ越しの単身パックを利用する際のメリットやデメリットは下記のとおりです。

メリット①：訪問見積もりなしで引っ越し料金が出せる

単身パックは基本的に電話や自宅への訪問見積もりはなく、Webで完結できます。通常の単身向けプランとは異なり、運べる荷物の量がコンテナボックス単位で決まっていることから、電話や訪問で見積もりを取る手間がかからず、スムーズに引っ越し準備が進められます。

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メリット②：荷物の破損や紛失のリスクが軽減できる

自宅から新居まで荷物を運ぶ際、荷物の破損や紛失リスクも軽減できるのもメリットのひとつです。コンテナボックスは金属製で頑丈なものが多く、滑車がついていることから荷物が壊れる可能性が少ないほか、紛失の心配もほとんどありません。

デメリット①：新居へ荷物が到着するのは翌日以降になる

通常の単身プランでは引っ越し当日に荷物が受け取れる場合が多い一方で、単身パックは移動距離が近くても、基本的に翌日以降に荷物が到着するケースがあるため注意しましょう。なおオプションサービスとして当日受け取りが可能な引っ越し業者もあるので、早めに荷解きの作業をしたい人は事前に確認することをおすすめします。

デメリット②：無料で梱包資材がもらえない

単身パックはダンボールやガムテープ、緩衝材といった梱包資材を無料でもらえない場合が多いです。提供してもらえる引っ越し業者もありますが、その分料金がかかります。自分たちで用意する場合は、早めに近所のホームセンターで購入して準備をしましょう。あわせて荷物を開梱した後、資材を回収したい人は有料で引き受ける業者が多いので、確認することをおすすめします。

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単身パックの引っ越しで工夫するポイント

単身パックで引っ越しをする際、荷物量が多い影響で別途コンテナを手配した分、追加料金が発生しないように工夫するポイントは下記のとおりです。

1.積み込めるサイズを確認する

各引っ越し業者が単身パックで使用するコンテナのサイズを確認しましょう。コンテナのサイズは引っ越し業者によって異なりますが、一般的に横幅104cm～105cm、奥行き74cm～105cm、高さ130cm～180cm程度です。

実際に荷物を載せられるか知りたい人は、日本通運の「単身パック積載シミュレーション」を使ったり、スマートフォンのアプリまたはメジャーで運びたい家具や家電のサイズを測っておくといいでしょう。

2.不用品を処分して荷物の量を減らす

引っ越しを機に、不用品がないか確認したうえで処分するのもおすすめです。オプションで不用品回収ができる引っ越し業者もありますが、別途追加料金がかかります。もしも料金を抑えたいと考えている人は、不用品回収業者への依頼やリサイクルショップの売却、フリマアプリでオークションに出品するといった方法があります。

3.積みきれない荷物を宅配便で輸送する

コンテナに載りきらない荷物がある場合は追加でコンテナを手配せず、載らない荷物を宅配便をはじめとした別の手段で運んでもらうことも選択肢に入れましょう。追加でコンテナを手配すると引っ越し料金はほぼ倍になりますが、宅急便を利用することで数千円で収まる可能性があります。

4.複数の引越し業者から見積もりを取る

1社だけでなく、複数の引っ越し業者から見積もりを取るのもおすすめです。地域密着の引っ越し業者を中心に移動距離が長距離でも、大手より安い料金で見積もりを出してもらえる場合があります。また家具や家電の取り扱いといった要望も細かく聞いてもらえる業者もあるので、選択肢の幅を広げてみましょう。

単身パックを提供する大手引っ越し業者7選

単身パックを提供している主要な引越し業者を7つ紹介します。業者によってコンテナの大きさや料金設定が少しずつ異なるため、自身に合った業者を見つけてみてください。

日本通運「単身パックL」

ヤマトホームコンビニエンス「わたしの引越」

サカイ引越センター「小口便引越プラン」

ハトのマークの引越センター「小鳩パック」

ハトのマークの引越センターが提供する単身パックです。サイズによって異なりますが、冷蔵庫やテレビ、衣装ケースといった家電や家具を運べます。ただし、新居までの移動距離が片道200kmを超えないと申し込めないので注意しましょう。

福山通運「青春引越便」

三八五引越センター「シングルパックM」

青森県八戸市に本社を置く引っ越し業者の単身パックです。北海道や東北、関東を中心にサービスを提供しており、新居が遠いほど料金はお得になります。また荷物を業者に預けた後、1週間は保管中の手数料はかかりません。