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水筒の茶渋をピカピカに取り除く10の方法と注意点

最終更新日: 2020年10月02日

綺麗な湯呑みや真っ白なティーカップに茶渋汚れがついていて、ガッカリした経験は誰にでもあるはず。この茶渋はお茶類を入れるものなら何にでも付着する可能性があり、底まで洗いにくい水筒は特に茶渋が蓄積しやすくなっています。

水筒はプラスチック、ステンレスなど素材も様々で、更には蓋やパッキンといったパーツごとに洗わないといけません。この記事では水筒に付着した茶渋の落とし方や、注意点を詳しくご紹介していきます。

茶渋ってなに?

茶渋
茶渋とは

湯呑みや水筒などに、茶色く落ちにくい汚れが付着していたことはありませんか? これが一般的に「茶渋」と呼ばれる着色汚れです。茶渋は湯呑みやティーカップ、急須、水筒など、お茶類を入れる食器でよく見られる汚れとなっています。

まずは茶渋ができてしまう原因と、健康面への悪影響はあるのかを見てみましょう。

茶渋ができる原因

茶渋の原因は、お茶に含まれるポリフェノールという成分です。ポリフェノールは水と合わさると、褐色に変色することが分かっています。これは水の中のカルシウムやマグネシウムといったミネラル分に、ポリフェノールが反応するからです。

茶渋がつくと食器の見た目の美しさが損なわれてしまうため、早めに対処したいですね。

茶渋に菌はあるの?

茶渋はお茶に含まれるポリフェノールが原因であるため、茶渋そのものには健康被害の心配はありません。しかし茶渋汚れには水分が残りやすく、この水分が原因で雑菌が繁殖してしまう恐れが出てきます。

洗った湯呑みの乾燥が不十分なまま放置したり、水筒に飲料を入れたまま長時間使い続けたりしていると、雑菌の繁殖が早まる可能性大です。「茶渋は食器の見た目が悪くなるだけ」と楽観視せずに、早め早めに洗い落としておきましょう。

水筒の茶渋を落とす10の方法

茶渋の汚れを落とす
茶渋の汚れを落とす10の方法

ついてしまった茶渋を綺麗にするには、色々な方法があります。重曹やクエン酸といった自然由来の安全な洗剤から、キッチンハイターなどの強力な漂白作用を持つ洗剤、更にはメラミンスポンジといったお掃除グッズまで。以下で10通りの茶渋落としの方法を、詳しくご紹介していきます。

重曹

重曹を入浴剤として利用するといい?!その効果を解説

便利なお掃除グッズとして知られている重曹。重曹は料理にも使用できるほど安全性が高い物質のため、水筒の洗浄にも安心して使用できます。重曹は弱アルカリ性の性質を持っており、漂白や除菌、消臭といった効果が特徴です。茶渋汚れの漂白や、雑菌の繁殖防止にぴったりですね。

〈掃除法〉

  1. 水筒に40度~60度程度の温度のお湯を入れる。
  2. お湯200mlに対して小さじ1杯程度の重曹を入れる。
  3. 30分から1時間ほどつけ置き洗いをする。

〈注意点〉

注意しないといけないのは、重曹は研磨作用を持っている点です。洗う際に水筒の内部を擦り洗いすると、傷がついてしまう恐れがあります。重曹で水筒を洗う時はあくまでつけ置き洗い、ということを覚えておきましょう。

またアルミ製のものに重曹を使うとアルミと重曹のアルカリ成分が反応して、黒ずみが発生する恐れがあります。黒ずんでも見た目が悪くなるだけなのですが、アルミ製の水筒は重曹ではなく他の洗剤で洗うとよいでしょう。

クエン酸

クエン酸は酸性の特性を持っており、酸の力で汚れを落とします。

〈掃除法〉

  1. 重曹と同じように水筒にお湯を入れます。
  2. クエン酸をお湯1リットルに対して、大さじ2分の1から大さじ1程度で入れます。
  3. 30分から1時間ほどつけ置いてから、水ですすぎを行いましょう。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じくアルカリ性の洗剤です。重曹と比べると水に溶けやすいので、お湯を沸かさなくても掃除に使えるメリットがあります。

〈掃除法〉

  1. 水筒にお湯を入れます。
  2. セスキ炭酸ソーダを水200mlに対して小さじ0.5~1程度入れます。
  3. 30分から1時間ほどつけ置いてから、水ですすぎ洗いを行いましょう。

またセスキ炭酸ソーダは、カーテンのカビを落としたい時にも使えます。覚えておくと便利なので、ぜひ下記の記事で詳しい方法をチェックしてみてください。

関連記事:カーテンのカビを洗濯して簡単に落とす方法|カビの予防法も

お酢

クエン酸の代わりにお酢を使用することでも、酸の力で茶渋を落とせます。お酢なら大抵の家庭で料理用としてストックされているので、使いやすいですね。

〈掃除法〉

  1. 水筒にお湯を入れます。
  2. お湯とお酢が10:1の割合になるようお酢を入れます。
  3. 少し振ってから、1時間程度放置する。
  4. 水筒をよくすすいで完了。

ただしお酢にはポン酢やすし酢などのように、醤油・砂糖といった調味料が含まれているものもあります。これらの調味酢はべたつきが発生する恐れがあるので、掃除の際には普通のお酢を使用してください。

擦り洗いをしてよいタイプの水筒の場合は、塩でも茶渋を除去可能です。塩は昔から研磨剤と同じような使い方をされており、スポンジなどに塩をつけて擦れば茶渋を落とせます。

細い水筒や口が狭い水筒は内部を擦りにくいので、幅が広いタイプの水筒に使える方法です。塩は食品なので、安心して使える点がメリットですね。

キッチンハイター

キッチンハイターは塩素系の漂白剤で、液状タイプと泡タイプがあります。長期間放置してしまった汚れも綺麗にできるほどの強力な漂白力が、キッチンハイターの特徴です。

〈掃除方法〉

-液状タイプ

水筒の茶渋の漂白には、液状タイプを水に薄めてつけ置き洗いをします。

-泡タイプ

泡タイプのキッチンハイターなら、スプレー後に2分程度で洗い流せます。水筒の口が広くスプレーを使用できる場合は、泡タイプのキッチンハイターを使うと時短になります。

オキシクリーン

オキシクリーンは漂白・消臭・除菌効果を持つ、酸素系漂白剤です。

〈掃除方法〉

50℃前後のお湯にオキシクリーンを溶かし、酵素の泡を発生させて、茶渋の頑固な汚れを落とす。

〈注意点〉

オキシクリーンには粉末タイプと液体タイプがあり、使用料は容器に記載されている分量を守りましょう。

メラミンスポンジ

メラミンスポンジはメラミン樹脂でできているスポンジ状の製品で、網の目のような超微小の空洞で汚れを削り落とします。

〈掃除方法〉

メラミンスポンジに水をつけて擦り、茶渋の汚れを落とします。

メラミンスポンジの中で有名なのは、1999年から販売されている「激落ちくん」です。「激落ちくん」には大きめのサイズで自分で好きな大きさにカットできるタイプや、使いやすい大きさにはじめからカットされているタイプがあります。用途に合わせてサイズを選べるので便利ですね。

また、下はボトルタイプの激落ちくんです。メラミンタイプのスポンジと違い、水筒の奥まで届きやすいのでオススメの商品ですよ。

激落ちくんボトル洗いタイプ
激落ちくん ボトル洗い Amazonより

アクリルたわし

アクリルたわしは、アクリル100%の糸で編まれたたわしです。合成繊維であるアクリルは耐久性があり、長持ちするたわしとして重宝されています。

アクリルたわしは繊維に汚れを絡めとって落とすことができ、洗剤は使わずに水で濡らすだけで使用可能です。メラミンスポンジ同様、擦るだけで茶渋を落とせます。

卵の殻

卵の殻は、砕いて使用することで研磨作用を発揮します。また卵の殻に含まれる炭酸カルシウムは、お湯で加熱されると酸化カルシウムに変化。更に空気中の二酸化炭素と反応することで重曹と同様のアルカリ性となり、汚れを漂白してくれます。

〈掃除方法〉

  1. 水筒に使用する場合はお湯を少量と砕いた卵の殻を一緒に入れる。
  2. 蓋を閉めてから上下に1分ほど振る。
  3. 水筒内の熱湯を捨て、最後に食器用洗剤で普通にすすぐ。

水筒の茶渋を落とす際の注意点

茶渋を落とす方法
水筒の茶渋を落とす際の注意点

水筒の茶渋を落とす際には、パーツや本体の材質の扱いに注意しないといけません。間違った洗い方をしてしまうと、水筒が錆びたり傷ついたりしてしまいます。水筒を少しでも長く使い続けられるよう、自分が使っている水筒に適した洗浄方法を頭に入れておきましょう。

蓋・パッキンは本体から分解して洗う

水筒を重曹やクエン酸などでつけ置き洗いする際には、蓋は取り外しておきましょう。パッキンが取り外せるタイプの水筒の場合は、こちらももちろん外します。蓋やパッキンを付けたままで洗浄液に入れてしまうと、隙間まで綺麗に洗浄液が行き渡らなくなってしまうためです。パッキンの取り方は、水筒の説明書に書かれています。

またゴム製のパッキンは、カビが発生しやすいパーツです。見た目は綺麗だとしても、目に見えないくらいの微小なカビが発生している恐れもあります。パッキンの他にも取り外せるパーツは全て取り外して、水筒本体と一緒につけ置き洗いを行いましょう。

ステンレス製品に塩素系漂白剤はNG

錆びにくい金属として知られるステンレスは、水筒にもよく使われる素材です。このステンレス製の水筒を塩素系漂白剤に長時間つけ置きすると、錆が発生する恐れがあるので注意しましょう。塩素系漂白剤に含まれる塩素が、ステンレスの表面の膜を酸化・破壊する可能性があるのです。

ステンレス製品に漂白剤を使用する場合はオキシクリーンのような酸素系のものを使用すれば、錆の心配はなくなります。ステンレス製の水筒としては「サーモス」が有名です。所有している場合は、塩素系漂白剤はNGと覚えておきましょう。

ただし塩素系漂白剤の中でもキッチンハイターなら、ステンレス製品にも使用できることが公式サイトで案内されています。キッチンハイターを使用する場合はつけ置き時間を短めにして、最後は水でしっかりとすすぎ洗いを行ってください。

プラスチックには酸素系漂白剤を使用

プラスチック製の水筒には、酸素系漂白剤を使用しましょう。プラスチックは水分を吸着する性質を持っているため、茶渋の色素が水筒の表面ではなく内面にまで入り込んでいることもあります。

素材の奥まで入り込んだ茶渋は、メラミンスポンジやアクリルたわしでこすり洗いをしても落ちません。酸素系漂白剤でつけ置き洗いをすると洗浄液が素材の内面まで入り込んで、茶渋を落とすことができますよ。

またプラスチック製品には耐熱温度が記載されているので、洗剤をお湯で溶かす際には耐熱温度を必ず確認しましょう。

硬いブラシでゴシゴシこすらない

頑固な茶渋汚れには、ゴシゴシとこすり洗いをしてしまいたくなるものです。しかし硬いブラシや金たわしで水筒をこすってしまうと、内側に傷がついてしまいます。傷は、菌やカビの格好の隠れ場所です。菌やカビの繁殖を防ぐためにも、水筒は硬いブラシでこすらないようにしましょう。

洗い終わったら十分すすぐ

水筒を洗った後は、水で十分すすいで洗剤を綺麗に流しておきましょう。洗剤が残っていると水筒内のお茶の匂いや味が変わったり、洗剤の種類によっては身体に悪影響を及ぼします。安全性の高い重曹やクエン酸を使用する場合でも、安心せずにしっかりとすすいでおくことが大切です。

水筒の茶渋を予防する方法

茶渋を予防する
茶渋を予防する方法

茶渋はいつのまにか蓄積してしまっていることが多い汚れですが、予防する方法はいくつかあります。茶渋を洗う頻度を減らすために、予防法を覚えて日頃から実践しましょう。

使用後はすぐに洗う

茶渋は時間が経てば経つほど蓄積されてしまいます。水筒を使用した後は、すぐに洗うことで茶渋の蓄積を最小限に抑えられます。

使用後は水につけておく

水筒の使用後はすぐに洗うことが理想ですが、忙しい時などしばらく洗えない場合もありますね。その場合は水に浸けておくだけでも、茶渋予防に効果があります。水筒内に残ったお茶の成分が水で薄まれば薄まるほど茶渋もつきにくくなるので、洗い桶にたっぷりと水を張って水筒をつけておくと効果大です。

米のとぎ汁を使う

お米のとぎ汁を熱して水筒に入れると、茶渋予防になります。とぎ汁に含まれている米ぬかの成分が、水筒内部をコーティングしてくれるためです。水筒の茶渋を洗い落とした日には、とぎ汁での茶渋予防も同時にしておくとよいでしょう。

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