ミツモアメディア

しつこい戻りバチに対策を。駆除後も執拗に戻ってくる蜂への効果的な対処法

最終更新日: 2024年05月10日

一度駆除してもまた同じ場所に現れる戻りバチに、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。しつこい戻りバチの原因と対策を知って、安心して暮らせる住環境を整えましょう。駆除業者を選ぶときのポイントや、注意点も併せて紹介します。

しつこい戻りバチが発生する原因と習性

戻りバチがしつこく発生する原因は、蜂の習性にあります。具体的にどのような習性が要因になるのでしょうか。しつこい戻りバチが発生する具体的な理由について解説します。

駆除時にいなかった蜂や逃げた蜂が戻るため

戻りバチの発生は、巣作りに適した場所を見つけると、そこに戻ってくる蜂の習性によります。駆除時にいなかった蜂や逃げた蜂が、また戻ってくるのです。

朝から夕方は蜂が出かけている時間帯なので、駆除するタイミングによっては蜂が巣にいないことがあり、戻りバチになります。また、駆除するときに逃げた蜂も、再び巣に帰ってくれば戻りバチになると考えましょう。

特にミツバチ・アシナガバチ・スズメバチなどは、働き蜂の寿命が数週間から数カ月と比較的長いため、一度巣を作ると長期間居座る傾向があります。そのため、駆除後も戻りバチが発生するリスクが高いのです。

巣作りに適した場所へ執拗に戻ってくるため

戻りバチがしつこく同じ場所に戻ってくるのは、その場所が巣作りに適した条件を備えているからです。蜂は温度や湿度・日当たりなど、環境条件が理想的な場所を選んで巣を作ります。蜂が好む環境の条件は、主に次の通りです。

  • 雨風や敵から身を守れる
  • 餌が豊富

例えば家の軒下や屋根裏が、蜂にとって居心地の良い環境だったとしましょう。蜂を駆除してもその場所の魅力は変わりません。そのため、駆除したときにいなかった蜂や逃げた蜂が戻ってきて、また巣を作ろうとします。

戻りバチを防ぐには、巣を完全に取り除くだけでなく、再び巣を作らせない対策が大切です。

戻りバチの種類と習性の違い

一口に戻りバチと言っても、蜂の種類によって習性は多様です。また蜂の役割によっても、発生時期や寿命に違いがあります。

例えば、被害の多いアシナガバチ、ミツバチ、スズメバチの巣作りに関する習性は以下の通りです

蜂の種類 習性
アシナガバチ 女王蜂が単独で巣作りをする。巣への執着が強い。
ミツバチ 女王蜂が単独で巣作りをする。床下や天井裏など狭い場所に巣を作る。
スズメバチ 巣作りを始めて2~3カ月で働き蜂が巣作りに参加する。雨風を防げる閉鎖的な場所に巣を作る。

また、4~5月の春に発生する戻りバチは女王蜂ですが、6月以降の戻りバチは働き蜂が大半です。女王蜂は再び巣作りを始めますが、働き蜂であれば、巣を作り直される心配はありません。

しつこい戻りバチ対策の基本

戻りバチがしつこく戻ってくるのは厄介な問題ですが、適切な対策を講じれば予防できます。3つの基本的な対策を紹介するので、しつこい戻りバチに悩んでいる場合は、参考にしてみましょう。

夕方以降に駆除作業を行う

しつこい戻りバチの対策をする際は、夕方以降に駆除作業を行うのが効果的です

蜂は日中に活発に活動し、夜間は巣に戻って休息します。そのため、夕方以降に駆除すれば、巣にいる蜂を一網打尽にできるのです。また夜は蜂がおとなしくなるため、駆除作業もしやすくなります。

ただし駆除が不完全で女王蜂が生き残ってしまい、また巣を作り直される可能性には注意しましょう。駆除後は巣の跡をしっかりと掃除し、蜂を引き寄せる要因を取り除くことが大切です。

忌避剤や捕獲トラップを活用する

忌避剤や捕獲トラップを活用するのも、戻りバチ対策として有効です

例えば、蜂が嫌がる成分を含んだ忌避剤をスプレーや殺虫剤を巣があった場所の付近に吹きかければ、接近を防げます。また、巣の近くに捕獲トラップを設置すれば、戻ってきた蜂を捕まえることも可能です。

忌避剤や殺虫剤を使用する際は、人体や環境への影響に配慮しましょう。例えばハッカ油やハッカ油を配合した忌避剤を使うときは、刺激が強いので肌に直接付かないよう軍手をはめる必要があります。くん煙剤をたくなら、ペットや子どもはもちろん、使う人自身も避難しておかなければなりません。

巣を完全に除去して侵入経路を封鎖する

巣を完全に除去することが、しつこい戻りバチ対策の要です。巣の一部が残っていると、蜂はまた巣を修復して住み始めてしまうため、駆除の際は、巣を丸ごと取り除きましょう

ただし、巣が完全になくなっていても帰巣本能を頼りに蜂が戻ってくることもあります。巣があった場所が建物の中なら、蜂の侵入経路となる隙間や穴を見つけ、コーキング剤やパテで塞ぎましょう。生け垣や庭木など屋外に巣を作られていた場合は、忌避剤や殺虫剤で、戻りバチが近づけないようにしておきます。

しつこい戻りバチはプロの駆除業者に依頼しよう

戻りバチがしつこい場合、プロの駆除業者に依頼するのが効果的です。ただし依頼のタイミングや料金、業者選びには注意しましょう。戻りバチ駆除を業者に依頼する際のポイントについて、以下の2つの観点から詳しく解説します。

駆除業者に依頼するタイミングと料金相場

戻りバチの駆除を業者に依頼するタイミングは、4~5月に戻りバチが発生したときです。この時期の戻りバチは女王蜂であり、再び巣を作られてしまう可能性があります。

蜂が引越しをすることが多い7~8月も、多くの蜂が戻ってきて巣作りを始める可能性があるため、戻りバチが発生したら早めに駆除を依頼しましょう。

戻りバチの駆除の料金相場は、巣の大きさや位置・作業の難易度によって異なりますが、一般的に1万~5万円が目安となります。

業者選びの注意点と確認しておきたいこと

業者選びをする際は、安さだけを基準にするのは避けましょう。確実な駆除と適切なアフターフォローを提供してくれる、信頼できる業者を選ぶことが大切です

まず複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較するのがおすすめです。その際に業者のマッチングサービスを利用すると、手間をかけずに納得のいく業者を見つけられます。

業者の実績や評判・アフターフォローについても、事前にしっかり確認しておきましょう。

信頼できる駆除業者を探す

正しい対策でしつこい戻りバチの悩みを解消

戻りバチは、巣作りに適した場所に戻ってくる蜂の習性によって発生します。蜂が巣に戻っている夕方以降に駆除する、忌避剤や捕獲トラップを活用するなどの対策が、戻りバチの被害予防に効果的です

ただ、蜂の種類や時期によっても適切な戻りバチ対策は変わります。自力での対処が難しいと感じる場合は、プロの駆除業者に依頼しましょう。料金はもちろん実績や評判もよく確認することで、納得のいく業者に出会えるはずです。

戻りバチ駆除の見積もりを依頼する