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スズメバチを寄せ付けない方法をまとめて紹介!巣への対処法もチェック

最終更新日: 2024年05月10日

スズメバチは攻撃性が強く、刺されると激しい痛みを伴うため、できるだけ接近しない工夫が必要です。スズメバチを寄せ付けないためには、どのような方法があるのでしょうか。具体的な対策から巣を見つけたときの対処法まで、詳しく解説します。

スズメバチを寄せ付けない方法1:自然由来の忌避剤を使う

スズメバチを寄せ付けない自然由来の忌避剤として、木酢液とハッカ油が知られています。それぞれどのような特徴があり、どう使えばスズメバチを効果的に避けられるのでしょうか。ここでは木酢液とハッカ油について、スズメバチを寄せ付けない使い方のコツを詳しく解説します。

木酢液

木酢液は、スズメバチを寄せ付けない自然由来の忌避剤として知られています。木酢液は木材を乾留したり炭化したりするときに出る煙を、冷やして水溶液にしたものです。この木酢液の焦げたような匂いによって、スズメバチが近づくのを防ぐといわれています

使い方は木酢液を水で薄めて、スズメバチが出没しそうな場所(床下や軒下・生け垣など)に散布するだけと簡単です。忌避効果を最大限に発揮させるため、定期的に散布を繰り返しましょう。

ただし、木酢液の濃度が高すぎると植物に悪影響を与える可能性に注意が必要です。スズメバチへの忌避効果を狙って散布する場合、希釈濃度は2倍が目安となります。

ハッカ油

ハッカ油も、スズメバチを寄せ付けない効果がある自然由来の忌避剤です。ハッカ油を散布すると、スズメバチは独特の香りを嫌って近づきにくくなります。木酢液の匂いが苦手な人は、ハッカ油を使ってみましょう。

使い方は木酢液と同じく、ハッカ油を水で薄めたものをスズメバチが出没しそうな場所に吹きかけるだけです。ハッカ油の効果は一時的なものなので、定期的に散布し直す必要があります。またハッカ油は刺激が強いため、直接肌に付けたり吸い込んだりしないよう注意が必要です。

スズメバチを寄せ付けない方法2:市販の忌避剤を使う

スズメバチを寄せ付けない方法の1つが、市販の忌避剤を使うことです。スズメバチ用の忌避スプレーの選び方と、忌避剤を使用する際に気を付けたいことを解説します。適切な忌避剤を選んで正しく使い、スズメバチのいない快適な環境を作りましょう。

スズメバチ用忌避スプレーの選び方

スズメバチを寄せ付けない対策に使える市販品として、忌避スプレーや忌避効果を持つ駆除スプレーがあります。選ぶ際は、有効成分や効果時間・安全性などをよく確認しましょう

例えば、ハッカ油や木酢液などの天然由来の成分を使った忌避スプレーは、殺虫効果こそありませんが、環境や人体に悪影響を及ぼしにくい点が強みです。一方でフタルスリン、トラロメトリンなどピレスロイド系の化学成分が使われた駆除スプレーは、使い方に注意が必要ですが効果は高くなります。

スプレーの噴射範囲や忌避効果の持続時間も、重要なポイントです。広範囲に噴射できて長時間効果が持続するタイプを選ぶと、効率的にスズメバチを寄せ付けない環境を作れるでしょう。

忌避剤を使うときの安全対策と注意点

忌避剤や駆除スプレーを使う際は、必ず使用上の注意をよく読み、適切な方法で使用しましょう。スプレーは風上から噴射し、目や肌に直接かからないように注意する必要があります。また忌避剤の効果は一時的なので、定期的に散布しなければなりません。

さらに忌避剤だけに頼るのではなく、スズメバチを引き寄せない環境作りも大切です。例えば甘い飲み物や果物を放置しない、ごみ箱のフタをしっかり閉めるなど餌となるものを片付けておくことで、スズメバチを寄せ付けにくくなります。

忌避剤を活用しながら安全対策も怠らず、スズメバチのいない快適な環境を保ちましょう。

スズメバチを寄せ付けない方法3:捕獲用のトラップを仕掛ける

捕獲用のトラップも、スズメバチを寄せ付けない対策として効果的です。市販のスズメバチ捕獲器の種類とともに、ペットボトルを使った自作トラップの作り方を押さえて、スズメバチの被害を防ぎましょう。

市販のスズメバチ捕獲器の種類

市販のスズメバチ捕獲器には、さまざまな種類があります。例えば誘引剤を使ってスズメバチを捕獲器内に誘導して溺れさせるタイプ、粘着シートでスズメバチを捕らえるタイプなどが代表的です。中にはスズメバチを生きたまま捕獲できる捕獲器もあり、捕獲後に離れた場所で放すことができます。

捕獲器を選ぶ際は、設置場所や目的に合ったものを選びましょう。使用前には捕獲器の使い方や注意点をよく確認し、安全に使用する意識が大切です。

ペットボトルを使った自作トラップの作り方

ペットボトルを使った自作トラップも、スズメバチ対策に効果的です。自作のトラップは以下の手順で作れます

  1. 2:1:1の割合で酒・砂糖・酢を混ぜて誘引剤を作る
  2. ペットボトルに誘引剤を入れる
  3. 1.5~2Lのペットボトルの上部に、2cm四方の穴ができるようH型の切り込みを4カ所入れる
  4. H型の切り込みの上部は外側に、下部は内側に折り込んで穴を作る

ペットボトルの中に入れた甘い誘引剤で、スズメバチを誘引して溺れさせる仕組みです。自作トラップの設置場所には、スズメバチが頻繁に出没する場所や巣の近くを選びましょう。トラップを設置する際は、刺されないよう十分に注意が必要です。

トラップを設置する場所とタイミング

市販のトラップも自作トラップも、スズメバチが集まりやすい場所に設置しましょう。特に直射日光が当たらず、人があまり通らない場所にある庭木などがおすすめです。庭木なら高さ2mほどの位置に設置します。

トラップは、スズメバチが巣作りを始める前の5月までに設置するのがベストです。時間帯としては日の出の前、または日没から2~3時間後がよいでしょう。5月に入ってからや日中だと蜂の動きが活発なので、設置するときに襲われる可能性があります。

トラップに捕獲されたスズメバチの処分方法

トラップに捕獲されたスズメバチは、確実かつ慎重に処分する必要があります。スズメバチを生かしたまま放すのは危険な上、もしまだ生きていた場合に刺されたり毒針が手に刺さったりすると深刻な事態になりかねません

処分の際は軍手を着用し、死骸を取り出したときに毒針が刺さらないように注意しましょう。まずトラップを水に沈めて、スズメバチを確実に窒息させます。その後に中身はビニール袋などに密閉し、可燃ごみとして処分するのが基本です。トラップそのものは素材に応じて分別します。

スズメバチを刺激しない服装と行動のポイント

スズメバチを寄せ付けないためには、庭仕事などスズメバチのいる環境での服装と行動にも注意する必要があります。具体的にどのような服装や行動が、スズメバチの被害予防につながるのでしょうか。

スズメバチを寄せ付けにくい服の色と素材

スズメバチを寄せ付けにくい服装のポイントは、色と素材の選び方にあります。スズメバチは黒や赤・紫などの濃い色に敏感に反応する習性があるため、明るい色の服を着用するのがおすすめです。白や薄いグレー・ベージュなどの淡い色なら、スズメバチの目にとまりにくいでしょう。

素材は、蜂が滑りやすい生地や針が刺さりにくい厚手の生地が適しています。ジーンズや綿・厚手のナイロンなどしっかりとした素材を選びましょう。逆に薄手の生地や網目状の素材・ヒラヒラと動くような服は、避けるのが賢明です。

スズメバチを引き寄せやすい匂い

スズメバチを引き寄せやすい匂いとしては、甘い香りが挙げられます。例えば果物や砂糖水・ジュースなどの甘い匂いは要注意です。ごみ箱から漂う生ごみの腐敗臭や、アルコール飲料の匂いもスズメバチを引き寄せる可能性があります。バーベキューなど屋外で食事するときは特に、食べ物の管理に気をつけましょう。

香水や整髪料など、人工的な匂いもスズメバチを刺激することがあるので、使用を控えめにするとスズメバチを寄せ付けにくくなります。

スズメバチに遭遇した際の適切な行動

スズメバチに遭遇した際は、慌てずに静かにその場を離れましょう。急な動きや大声を出すと、スズメバチを刺激してしまう可能性があります。もしスズメバチが体に止まってしまったら、叩いたり払ったりせず、ゆっくりと体を傾けて落とすのが基本です。

万が一刺されてしまった場合は、毒を吸い出さずに清潔な水で傷口を洗い流し、冷却パックなどで冷やしましょう。症状が重い場合は、迷わず医療機関を受診することが大切です。日頃からスズメバチを刺激しない行動を心がけつつ、不用意に巣に近づかないことが安全への第一歩となります。

スズメバチの巣を発見したときの対処法

スズメバチの巣への適切な対処は、安全な生活環境を守るために重要です。スズメバチの巣を発見しやすい場所や、巣を見つけた際の安全確保と注意点について解説します。

スズメバチの巣を発見しやすい場所

スズメバチの巣は、背の低い庭木や生け垣・軒下・屋根裏物置など、人目につきにくい場所に作られます。特に古い建物や放置された構造物には注意が必要です。隙間が多いため、スズメバチが巣を作りやすくなります。

庭の植え込みや生け垣の中にも、スズメバチの巣が隠れていることがあります。巣を発見するには、スズメバチの出入りを観察するのが効果的です。飛んでいく方向を辿れば、巣の位置が分かるかもしれません。

ただしスズメバチに近づきすぎるのは危険です。見つけたら安全な距離を保ちつつ、専門業者に相談した方がよいでしょう。

スズメバチの駆除を業者に依頼する

巣を発見した際の安全確保と注意点

スズメバチの巣を見つけたら、まずは落ち着いて人間の安全を確保することが大切です。巣に近づかないように注意して、周囲の状況をよく確認しましょう

スズメバチは巣を守るために攻撃的になるので、刺激しないよう後ずさりで静かに離れるのが賢明です。大声を上げたり手を動かしたりすると、刺激されたスズメバチが攻撃的になってしまう可能性があります。子どもやペットがいる場合は、速やかに巣から遠ざけましょう。

安全を確保したら、自治体やマンションの管理会社・専門業者など状況に応じた相手への連絡が必要です。十分な知識や経験がないまま対処すると、多数のスズメバチに襲われる危険があります。

専門業者に依頼する際のポイント

スズメバチの巣を見つけて専門業者に依頼する際は、スズメバチ駆除の実績や経験・使用する薬剤の安全性などを確認しましょう。事前に費用や作業内容、アフターフォローについてもチェックしておくと安心です。

業者のマッチングサービスを利用すれば、信頼できる業者を見つけやすくなります。相見積もりによって適正料金も分かるので、積極的に活用することをおすすめします。

スズメバチの駆除業者を探す

スズメバチを寄せ付けない工夫で安全の確保を

スズメバチを寄せ付けないための主な対策としては、自然由来の忌避剤や市販の忌避剤を使う、捕獲トラップを仕掛けるといった方法が挙げられます。服の色や素材・香りに気を付けたり冷静に行動したりする意識も、スズメバチの被害に遭わないために必要です。

スズメバチや巣を見つけたときの対処法も参考に、スズメバチの脅威がない安全な環境を整えましょう。

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