気づくと庭にいつの間にか生えている雑草。草むしりなどの除草作業は体力や時間を使ううえに、抜いても抜いてもまたすぐに生えて来るので困りますよね。
今回はそんな方に向けて、庭のおしゃれな雑草対策を中心に、除草方法やおすすめアイテムを紹介していきます。
庭の雑草対策8選
庭の雑草対策は複数あります。業者に頼むのもひとつの方法ですが、DIYでもできるので是非挑戦してみてくださいね。
防草シートを敷く
雑草を防ぐのに特化した「防草シート」は、高い防草効果があります。よく畑などで一面に敷かれた黒いシートを見たことがある方もいるのではないでしょうか?
費用 | ★★★☆☆ |
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手間 | ★☆☆☆☆ |
おしゃれ度 | ★☆☆☆☆ |
防草シートのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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シートを敷いた部分は「すき間なく日光が遮られる」ため、砂利を直接地面にまくよりも雑草が育ちにくくなります。重量も砂利やタイルに比べて軽く、敷くだけのため取り扱いやすいのも利点でしょう。
デメリットは「紫外線や雨風にさらされると劣化する」点です。シートが破れてしまったら、そこから雑草が生えてしまいます。消耗しているところがないか定期的なチェックは必須です。
おすすめの防草シート
350Gは「デュポン社」の「ポリプロピレン製4層スパンボンド不織布素材」を採用し、紫外線に強く施工性や耐水性も高いレベルで両立しています。強度の高さから「官公庁」など幅広く使われており、まさに防草シートの決定版ともいえる商品です。
「日本マタイ」から発売されている防草シートは、ラインナップの豊富さが持ち味です。薄手の「不織布タイプ」をはじめ、紫外線や風雨にも強い「厚手タイプ」などさまざまな商品があります。
なかでも、ポリプロピレンを採用した「超強力防草クロスシート」は99.9%の遮光率を誇り、防草効果がより長持ちするでしょう。
カラーバリエーションも充実しており、殺風景になりがちな空間をやわらかく演出します。「防草シートは見た目がちょっと」という人にもおすすめのアイテムです。
太い繊維が絡み合うことで遮光性も高く、「96.7%以上」の太陽光を遮断します。水はけもよく、湿気がこもりにくい仕様です。草だけでなく、害虫の発生も抑えます。雨の多い地域には、透水性をより高めた「高透水タイプ」もおすすめです。
ウッドチップ
ウッドチップを使えば、庭の雰囲気を自然に保ちつつおしゃれに雑草対策ができます。種類によってそれぞれ色味が異なるため、好みにあわせて選ぶとよいでしょう。
費用 | ★★★★☆ |
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手間 | ★★☆☆☆ |
おしゃれ度 | ★★★★★ |
ウッドチップのメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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ウッドチップを使用する場合は効果の低さを補うために、ほかの雑草対策とあわせて行うことをおすすめします。チップの下に防草シートを併用するのもよいでしょう。
次の記事ではウッドチップを使った雑草対策をくわしく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
砂利敷き
砂利を敷いて雑草の発生を抑える対策方法です。導入費用がほかの方法と比べて安く、踏むと音がなるので防犯効果も期待できます。
石を敷くことによって、自然部分とのコントラストも演出できるでしょう。
費用 | ★★☆☆☆ |
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手間 | ★☆☆☆☆ |
おしゃれ度 | ★★★★☆ |
砂利敷きのメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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砂利のみでの雑草対策は効果が低いため、防草シートと組み合わせて使用するようにしましょう。砂利の隙間に飛んできた種子から発芽するだけでなく、地中の種子が発芽して地上に出てくる可能性もあります。
砂利と防草シートをうまく併用すれば、最大限に効果を発揮できるでしょう。
次の記事では砂利と防草シートを使った雑草対策の方法を解説しています。あわせて参考にしてみてください。
おすすめの砂利
高温殺菌済の天然石を使用しており、地面に敷くだけで雑草の発芽を抑えてくれる商品です。石のサイズが均等で、すき間ができにくくなっています。一般的なジャリの1/3の重さで、女性や年配者でも楽に作業ができるでしょう。
鉢の底部に敷き詰めれば、鉢底石としても便利に使えます。「アイリスオーヤマ」は自社でネット通販も運営しており、注文すれば玄関先まで届けてくれるため手軽です。
人工芝
人工芝を用いた方法は手軽に芝生のある庭を再現できることから、人気の高い雑草対策です。リアルな見た目の人工芝も近年では開発されており、天然芝と比べても遜色のない仕上がりになるのも魅力のひとつでしょう。
費用 | ★★★★★ |
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手間 | ★★★★★ |
おしゃれ度 | ★★★★★ |
人工芝のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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人工芝はロールタイプやマットタイプのものが販売されており、DIYでも簡単に施工できるのが魅力のひとつです。また天然芝と違って年間を通じて緑を楽しめるため、庭の景観も明るく保つことができるでしょう。
一方で耐久年数がある点には注意が必要です。長いものでも10年ほどで劣化してしまうため、定期的な張替えが必要となるでしょう。
おすすめの人工芝
人工芝のみの施工だと雑草が生えてきてしまうおそれがあるため、防草シートとの組み合わせも必要です。防草シート一体型のものも販売されているため、別々で施工するのが面倒な方は、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。
グランドカバープランツ
グランドカバープランツを植える方法も効果的です。雑草を抑えることを主な目的として植えますが、景観が美しくなる、土壌の流出防止になるなどの二次的な効果もあります。
費用 | ★★☆☆☆ |
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手間 | ★★☆☆☆ |
おしゃれ度 | ★★★☆☆ |
グランドカバープランツは「地被植物」や「下草」とも呼ばれます。グランドカバープランツとして使われる植物は、ひざ下あたりまでの高さに管理できる植物です。タマリュウや芝、クローバーなどがあげられます。
ハイドサイド(固まる土)
ハイドサイドは、主成分に土を使用した舗装材です。 敷き均しを行った後、水をかけるだけで雑草が生えないように固まります。 また、水と一緒にミキサーで練ることで強度が向上します。
自然の土のような風合いを持つため、お家の周囲や庭、玄関アプローチ、駐車場に最適です。
費用 | ★★☆☆☆ |
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手間 | ★★★☆☆ |
おしゃれ度 | ★☆☆☆☆ |
ハイドサイドのメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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そのまま撒いて綺麗にならしたら水をかけるだけのものが一般的です。しかし厚みや水加減で仕上がりが大きく変わるため、綺麗に整えるためには技術や道具も必要です。
おすすめのハイドサイド
エコシステムの「固まる土ハイドサイド」 は、手軽に防草効果を発揮したい方におすすめの雑草対策アイテムです。
生えている雑草を除草した後に材料を広げて平らにならし、上から水をかければ土が固まります。日光や雑草が新たに発芽するのを防ぎ、雑草のストレスのない庭が実現できるでしょう。
緑との相性がよい色合いのため、ガーデニングを楽しみたい方にもおすすめの商品です。
タイル敷き
タイルを敷けば雑草に日光が届かなくなるため、雑草対策に抜群の効果を誇ります。また隙間を作ることなく敷けば、雑草の種子の飛来による新たな繁殖も防ぐことが可能です。
費用 | ★★★★☆ |
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手間 | ★★★☆☆ |
おしゃれ度 | ★★★★★ |
タイル敷きのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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タイル敷きはDIYで実施することももちろん可能ですが、ある程度の労力と技術力を必要とします。そのためDIYでタイルを敷く場合は、マットタイプのものを敷き詰めて行く方法がおすすめです。
タイル敷きの手順 (マットタイプ)
- すでに生えている雑草を除草する
- 小石や異物・ゴミなどを取り除く
- 地面をならす
- タイルの延長部やジョイント部分を重ね合わせていく
また様々なデザインのタイルが選べるのも魅力的です。ウッドデッキ調のものや天然石を敷き詰めたもの、陶器調のものなど、好みのタイプを選んで理想の庭づくりを実現してみてはいかがでしょうか。
おすすめのタイル
石畳のデザインで、置くだけで簡単にヨーロッパ調の石畳を作れるタイル式のマットです。一片が「約30cm」と手頃な大きさで、庭のさまざまな場所にポイントで置くこともできます。
道のように真っ直ぐ敷いたり、人工芝やウッドチップと組み合わせたりしてデザイン性の高いガーデン空間を演出できるでしょう。
本物の石を敷き詰めた場合と違って地面とのすき間が少なく、雑草対策の面でも有効性は十分に期待できそうです。価格もリーズナブルで、庭の景観を手軽に改善しながら雑草対策ができます。
コンクリート
コンクリートは他の雑草対策に比べて効果は非常に高いですが、ヒビ割れから雑草が生えてきます。
費用 | ★★★★★ |
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手間 | ★★★★★ |
おしゃれ度 | ★★★☆☆ |
コンクリートのメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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なお、コンクリートを打つには非常に高額な費用がかかり、さらに元に戻すのがとても困難です。コンクリートを選ぶ場合は、デメリットもしっかり理解した上で進めましょう。
季節ごとの雑草対策のポイント
雑草は1年中生えてくるといっても過言ではないですが、時期によって最適な対策が異なります。季節ごとに有効な雑草対策をまとめました。
雑草が少ない時期の対策
「雑草は伸びる前に処理する」のが有効です。多くの植物と同じく、寒い時期は雑草の生育もゆるやかになります。「2~4月」は雑草が少なく、対策にうってつけな時期といえるでしょう。
除草剤を使うなら、土の上で薬剤の層を作り発芽を抑える「粒状」の商品がおすすめです。粒タイプは効き目も長く、しっかりまいておけば数カ月の持続効果が期待できます。
「防草シート」や「防草砂」も、雑草が少ない時期は効果的です。使用する場合は、地面に残っている雑草や根を抜いておきましょう。紫外線を防いでくれるため、新たな雑草が育ちにくくなります。
夏の雑草対策
人間にとってはうだるような暑さも、雑草にとっては絶好の生育環境です。夏場に生えている雑草は根も太くて長く、地上の葉や茎を刈ってもすぐにまた伸びてきます。
夏の雑草処理は「即効性」がカギです。葉や茎から吸収されて根まで届き枯らせる、液体タイプの「茎葉処理」型除草剤が大活躍します。日中は気温が高く薬液が蒸発してしまうため、朝や夕方にまくのがおすすめです。
道具を使うなら、スコップやシャベルで土を掘った後に地中に伸びた根を切っておくと雑草を抜きやすくなります。いずれの処置も暑さで熱中症にならないよう、帽子や濡れタオル、水分補給など暑さ対策を万全にして作業することが大切です。
秋の雑草対策
気温もだんだん下がってくる秋は、夏よりは雑草対策がしやすい季節です。秋の雑草はセイタカアワダチソウなど「背が高い種類」が多いため、伸びる前にしっかり処理しましょう。
春に大きくなる雑草が発芽するのは秋です。秋口に地中の根を処理しておけば、翌年雑草に悩まされることも少なくなります。除草剤を使うなら「根を枯らせるタイプ」がよいでしょう。
処理をした後に、防草シートを敷くのもおすすめです。「黒一面の防草シートは見栄えがちょっと」という人は、上に砂利やウッドチップなどをまけば景観も保てます。
生えてきた雑草の駆除方法
庭に生える雑草は抜いてもすぐにまた生えてきてしまいます。「庭の手入れを少し怠ったら雑草がすぐに生えてきた」という経験がある方も多いのではないでしょうか?
雑草は植物の中でも「まかれる種子の量」がとても多いのが特徴です。
またトカゲの尻尾のように、根や茎の一部分が残っていたら何度でも生えてくる雑草もあります。いわゆる「多年草(多年生雑草)」タイプです。
地上に出てきた茎や葉は枯れても、地下の根が生きている限り何年も成長を続けます。冬に枯れたように見えた雑草が暖かくなると元通りに生い茂ってしまうのは「地中に根が残っている」のが主な原因です。
スコップで掘っても根が抜けなかったり、途中で切れたりする場合は多年草が繁茂している可能性が高くなります。
雑草対策をする前には、すでに生えている雑草の処理が必要です。また庭が雑草だらけになっている場合も、早めの対処が効果的です。
庭の雑草を駆除して、適切な雑草対策が取れるように準備しておきましょう。
手でむしる
雑草処理は地味で疲れる作業ですが、コツコツと継続することで雑草を徐々に減らせます。具体的には、次の時期を目安に除草を実施するとよいでしょう。
除草時期の目安
- 6月~7月
- 9月~10月
- 11月~12月
植物の生育がさかんな初夏(6~7月)と成長が落ち着く秋(9~10月)のほか、冬に入り始める時期(11~12月)も除草することで、雑草が繁茂する前に取り除けます。
できるだけ地面に近い部分の茎を持ち、切れないように真っ直ぐ上に引き抜けば根ごと処理できるでしょう。
鎌で刈る
単に定期的に草を抜くだけでは正しい方法とはいえません。雑草処理は、いかに「根っこ」を退治するかが大切です。
根をうまく取り除くには、「雑草が若いうちに処理する」ことが重要です。成長すれば太い根を生やしてやっかいな雑草も、若いうちは根も弱く処理がしやすくなります。
雑草処理は素手で行うより、道具があれば効率も上がります。「スコップ」なら土を掘って根を丸ごと取り出せるはずです。手ではちぎれそうな草も「除草フォーク」があればうまくかき出せます。
除草剤をまく
除草剤をまけば、手軽に雑草を枯らすことが可能です。土壌に浸透させて雑草が生えにくくするタイプや、葉や茎から吸収されて成長した雑草を根ごと枯らすタイプがあります。
除草剤を使えば、砂利をまいたり防草シートを敷いたりといった大掛かりな対策に比べて費用が少なく済みますが、「定期的に散布する」必要があります。手軽にできるという点では、1本は持っておきたいアイテムです。
除草剤は環境負荷が大きい印象もありますが、最近は土壌を汚染しない「アミノ酸系」や「食品由来の成分」など安全性に配慮された商品もあります。
次の記事では除草剤の種類や、効果を最大限に発揮するためのポイントを解説しています。除草剤を使用する際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
おすすめの除草剤
原液タイプや希釈型、粒剤などタイプ別におすすめの除草剤をまとめました。刈りたい雑草の種類や場所に合わせて選択することが大切です。
低温にも強く早春や晩秋でも除草効果を発揮し、除草剤が苦手な朝露にも強いのがメリットです。主成分の「グリホサート」は安全性が高いアミノ酸系で、土に吸収された成分も地中の微生物によって分解されて消失します。使い方を守れば、ペットのいる家庭でも安心です。
主成分はアミノ酸系の除草剤で、土に落ちた薬液は分解されやすく樹木の近くでも比較的気軽に使えます。原液のまま茎葉にかけ、1~2時間放置しましょう。
葉から浸透して、根までアプローチ可能です。4lのほかに2lタイプもあり、散布する場所に合わせて最適なものを選べます。
庭の雑草対策でやってはいけない・効果がない方法
雑草の対策・駆除に効果があるといわれている方法の中で、周辺環境に悪影響を与えてしまうものや、実はあまり効果がないものがあります。
- 塩をまく
- 熱湯をかける
塩を撒くこと
大量の塩をまけば植物は枯れますが、デメリットのほうが大きいため、塩を使った雑草対策はおすすめできません。
塩は分解されずに土壌に残るため、土地の価値、建物の価値が下がる可能性があります。また雨で塩分が流出して付近の土壌にまで害を与え、近隣トラブルにもなりかねません。
塩が残留した土壌では花や木も育たず、元に戻すには大掛かりな土壌改良工事が必要となります。
他にも水道管などの社会インフラ設備を腐食させる可能性や、基礎の鉄筋などの金属が塩分で酸化する可能性もあります。雑草対策でも絶対に塩を撒かないようにしましょう。
熱湯をかけること
雑草に熱湯をかけると除草効果があるといわれることがあります。
しかし、実際には直接かかった雑草が弱るだけで、根本的な除草にはなりません。しばらくすると新たな雑草が生えてきてしまいます。
雑草の近くに植えてある花や木にダメージを与えてしまうリスクもあるので、あまり意味はないといえるでしょう。
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