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芝刈り完全マニュアル!時期・頻度・手順・おすすめの芝刈り機も紹介

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最終更新日: 2024年02月13日

芝生は定期的に芝刈りをせず放置すると、景観を損ねるだけでなく、芝生が弱ってしまいかねません。芝生の健康と景観を保つための、おすすめの芝刈り機や適切な芝刈りの時期・頻度も紹介します。適切なメンテナンスを行い、芝生をキレイに保ちましょう。

芝刈りの効果と目的

芝生を植えた後のメンテナンスは非常に重要です。そのまま放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、さまざまな問題が起きてしまうため、芝刈りの効果と目的を解説します。

芝を刈る目的

芝生は短く刈ると、芽数を増やそうとする性質があるといわれています。また光合成を活発に行うようになり、密度の高いキレイな芝生が作られます。

芝刈りをせずそのままにしていると、密度が低くなり、害虫の住処になりかねません。その際当然茎も伸びてきますが、茎から刈り取る「軸切り」をしてしまうと、芝生を弱らせる原因にもなり得ます。

そのため定期的・適切な方法で芝刈りをし、健康的な芝生を保ちましょう。

キレイな外観を保ち病気の予防にもなる

芝刈りをすると、芝が切りそろえられて景観を保つことができ、光の反射や透過も均一化されるため、見た目も整います

芝は伸びすぎると風通しが悪くなり、湿気を含んだ状態が長くなってしまうことから、さび病や葉枯病を引き起こす原因にもなり得ます。そうならないためにも、芝刈りで乾燥しやすい環境を作りましょう。

また芝刈りには芝の密度を上げる効果も期待できます。芝は刈ると茎を伸ばし、葉を増やす性質があるといわれています。芝刈りは芝生の外観を整えるだけでなく、芝の健康を維持するためにも大切です。

芝刈りする時期や頻度

芝刈りをする男性

芝刈りは芝の種類や季節によって、刈る時期や頻度の目安が変わります。芝刈りをした方がよい時期や、頻度を紹介します。

芝を刈る適切な時期

芝生は「暖地型芝生」と「寒地型芝生」の2種類に分けられます暖地型芝生は野芝や高麗芝などのことを指します。寒地型芝生はベントグラスやケンタッキーブルーグラスなどです。

暖地型芝生は暖かい季節に成長しやすく、冬場は冬眠状態になるため、枯れたように見えます。そのため芝刈りの時期としては5~10月が適切です。

寒地型芝生は暑さに弱いのが特徴です。芝刈りの時期としては、芝が成長する春や秋頃が適しています。ただし、夏は病気・害虫を避けるために、微調整する必要があります。

ただし植えたばかりの芝生であれば、根がしっかりと張ってから芝刈りをするようにしましょう。芝を引っ張っても、抜けない状態が目安です。

芝刈りの頻度の目安

暖地型芝生は夏によく成長するため、気温が高くなってきたら週1回のペースで芝刈りをした方がよいでしょう。春や秋頃は、芝の成長も落ち着いてくるため、2~3週間に1回を目安にします。

寒地型芝生は人間が心地よいと感じられる季節に成長しやすいことから、春や秋頃は週に1回程度を目安に芝刈りするのが適しています。夏場などは調整程度に、状況を見ながら芝刈りしましょう。

しかしサッカー場・ゴルフ場などのスポーツをする場所であれば、季節を問わず、芝刈りの頻度は、毎日もしくは週に2回程度行う必要があるでしょう。

芝生の刈り高の目安

芝生

芝の刈り高は、芝生をどのような状態に保ちたいのか、どのような目的で使うのかによって変わります。

約30~35mmが人気

一般家庭でキレイな外観を保ちたいのであれば、30~35mmが適しているでしょう。人工芝の中でも人気のある刈り高です。

30~35mmであれば、芝生が伸びやすい夏でも週1回程度の芝刈りで状態を保てます。平日は忙しい人でも、土日にしっかりメンテナンスできるでしょう。

30mm以下はスポーツ施設に適している

刈り高が30mm以下の芝生は、景観よりも機能面を重視した高さです。一般的にサッカー場やゴルフ場などは、ボールがしっかり滑るよう短い刈り高で整備されています。

自宅の庭でもサッカーやパターゴルフを楽しみたい人は、芝刈りの頻度は増えますが、30mm以下に挑戦してみてもよいでしょう。

しかし、週2回もしくは3回程度、芝刈りする必要があるため、初めて芝生を取り入れる人よりも、芝生・芝刈りに慣れている人の方がよいかもしれません。

35mm以上は景観を損ないやすい

芝生の刈り高が35mm以上になると、見た目が悪くなることから、あまり好まれない高さでもあります。しかし景観には好みがあるため、長い方を好む人にとっては35mm以上で調整してもよいでしょう。

刈り高が35mm以上であれば、こまめに芝刈りをせずに、状態を維持できるというメリットはあります。

仕事で忙しい人や、あまり手をかけたくない人にとっては、ニーズのある刈り高といえるでしょう。40mm以上の人工芝も販売されているので、決してこの高さがよくないということはありません。好みに合わせて、刈り高を選択しましょう。

芝刈りの手順と方法

芝刈り作業の前に軍手を着ける女性

芝生は単純に刈るだけでは、しっかり整備するのが難しいといえます。手順を踏んで芝刈りをすれば、芝生が弱ることなくキレイに刈れるでしょう。芝刈りをする手順と方法を紹介します。

  1. まずは芝の清掃と状態を確認
  2. 半分の高さまで刈る
  3. 細部をキレイに整える

まずは芝の清掃と状態を確認

芝刈りをする前に、まずは芝生にゴミや小石などが落ちていないか点検します。それらが落ちていたら、しっかり清掃してから芝刈りをしましょう。

また雑草が生えていた場合、手で取り除いておきます。そのまま芝生と一緒に刈ってしまうと、雑草の根が残っているため、また生えてきてしまいます。

加えて使用する道具の点検も重要です。芝刈り機の刃が欠けていたり、さびていたりすると芝を均等に刈れない恐れがあります。

芝生自体の状態も併せて確認しましょう。もしも病気になっているところがあれば、そこを避けて芝刈りをします。病気になっている箇所を刈った後に正常な場所を刈ると、病気を広げてしまう可能性があります。

半分の高さまで刈る

目指す刈り高や状態にもよりますが、目安として芝刈りする際は、半分の高さまで刈るようにします。春には枯れた葉の除去も含め、低く刈るとよいでしょう。ただし軸刈りしないよう注意が必要です。

広い面積の庭を、ハサミなどの手作業で全て刈るのは困難なため、基本的に芝刈り機を使って芝刈りをします。芝刈り後は刈カスが散乱しているので、竹ボウキや熊手を使用して、キレイに清掃しましょう。刈カスをそのままにしておくと、病気の原因にもなり得ます。

細部をキレイに整える

芝刈り機を利用すれば、庭の大部分を簡単に芝刈りできます。しかし塀の隅やウッドデッキの辺りなど、芝刈り機が通れない場所の芝生は、芝刈りバサミ・電動バリカンでの刈り込みが必要です。芝生の大半をメンテナンスできても、細部をキレイに整えないと見た目が悪くなってしまいます

範囲が狭ければ、芝刈りバサミで十分処理できますが、範囲が広ければ電動バリカンがおすすめです。電動なので均一な長さで、しっかり刈り込みできます。また、全体の芝刈り同様に、刈カスはしっかりと清掃しましょう。

芝生をキレイに刈るコツ

芝刈り

芝刈りする際は、いくつかのコツがあります。これらを守ることで仕上がりが格段とよくなるでしょう。また芝生への負担も減らせるため、押さえておきたいポイントといえます。芝生をうまく刈るコツを紹介します。

複数回に分けて刈る

芝刈りする際は、まず目標とする刈り高を決めましょう。しかし1度で目安の高さまで刈り込んでしまうと、天候不良などが続いた場合は、光合成ができなくなる恐れがあり、枯れる可能性が高くなり得ます。

芝刈り後は光合成ができる葉がなくなった分、芝生に行きわたる栄養が少なくなってしまうといわれています。芝の状態・成長を守るためにも、複数回に分けて刈るようにしましょう。

例えば50mmから35mmの刈り高を目指すのであれば、最初は45mmで芝刈りをしましょう。少し期間を空けて、2回目の芝刈りで35mmに刈り込むようにします。徐々に芝刈りをすれば、芝生を枯らしてしまうリスクを低減できます。

軸刈りしないように気を付ける

芝刈りで注意する必要があるのは、短く刈りすぎて軸刈りしないようにすることです

芝生は根から成長するのではなく、茎部分の「生長点」と呼ばれる箇所から、上の部分が成長するようになっています。生長点よりも下の部分を刈ってしまうことを、軸刈りといいます。

軸刈りされた芝生は葉を失うので、光合成ができなくなるため弱ってしまい、最悪の場合、枯れることもあるでしょう。

春であれば軸刈りをしてしまっても、芝自体が持ち合わせている栄養で新芽が出る場合もありますが、夏はそのまま新芽が出ない恐れもあります。

また軸刈りをすると茶色の茎が表面に出てきてしまうため、青々とした芝生作りが困難になり、景観も損なってしまいます。

ムラを防ぐために多方向から刈る

一方向からのみ芝刈りをすると、ほとんどの場合、刈りムラができてしまうでしょう。刈りムラを防ぐためにも、まずは縦に向けて庭全面を刈った後に、横方向からも刈ります。

手動の芝刈り機を使用した場合、しま模様のクリップ痕が残る場合があります。これはリール刃と固定刃がかみ合ってから、次のかみ合いまでに刈残しが発生するためです。しかし電動芝刈り機ではこのような痕は残りにくくなっています。

また芝刈り機で一方向に進み、反転して戻ってきます。既に刈った場所に芝刈り機を少し重ねて戻ると、刈りムラが発生しづらくなるでしょう。

芝刈り機を選ぶポイント

芝刈り機

芝刈り機は庭の面積や求める仕上がりによって、選び方が変わります。適切な芝刈り機を選ぶポイントを紹介します。

面積を考慮して手動・電動か選ぶ

芝刈り機の動力は、手動・電動・エンジンと3つに分けられます。庭の面積が広ければ、手動で芝を刈るのは困難です。そのため庭が広い場合は、電動エンジンタイプを選ぶ方がよいでしょう。

3~10坪程度の庭であれば、軽さや扱いやすさを考慮すると、手動タイプの方が利便性が高いといえます。電源を取る場所を考慮する必要もありません。

一方で10坪以上になると、手動タイプでは大きな労力が必要です。電動またはエンジンタイプでスムーズに芝刈りをする方がよいでしょう。

電動タイプを選ぶ場合は、電源が取れる場所も考慮して検討する必要があります。またエンジンタイプは、パワフルで便利な反面、ガソリン代がかかることを覚えておきましょう。

求める仕上がりをイメージして刈刃の種類を選ぶ

芝刈り機の刈刃はリール式・ロータリー式・バリカン式に分けられます。それぞれで仕上がりが異なるため、好みに合った刈刃のタイプを選びましょう。

リール式は芝を短くキレイにカットできるのが特徴です。芝生を傷めにくいとされる反面、長い芝生をカットしたい人には不向きです。

ロータリー式は円盤状の刃を水平に回転させて、芝を刈ります。長い芝生も刈れる上、小石で刈刃が多少欠けても利用できるといわれるほどのパワフルさを持ち合わせています。

バリカン式は主に庭の隅々まで仕上げる目的で利用します。仕上げ用として、1つは持っておいてもよい刈刃のタイプといえるでしょう。

刈り高の調整ができる方が便利

芝刈り機は一般的に刈り高が調整できるものがほとんどです。しかし刈り高の幅が限定されていたり、選べる刈り高が数種類しかない商品もあります。

自分が仕上げたい刈り高が、その芝刈り機で実現できるのか、あらかじめ確認しておきましょう。また刈り高をこまめに変えたい場合は、柔軟に刈り高が変更できる芝刈り機がおすすめです。

仕上げられる刈り高を確認せずに芝刈り機を購入してしまうと、場合によっては別の芝刈り機を追加で購入することになりかねません。手動・電動・刈刃と併せて、刈り高の調整機能も確認しましょう。

おすすめの芝刈り機4選

芝刈り機

芝刈り機は一度に刈れる量が多いものや、操作が簡単なものなど、機器によってさまざまな特徴があります。おすすめの芝刈り機を4つ挙げて紹介します。

マキタ「MLM462DZ」

マキタの「MLM462DZ」耐久性が高く、パワフルな芝刈り機です。音も静かであるため、近所への影響を考慮したい人にもおすすめの商品といえます。

バッテリーを最大4個搭載できるので、充電が切れた場合でも、すぐに他のバッテリーを指定して継続使用できるのが特徴です。

排ガスゼロの仕様だったり、芝刈りで刈った芝生を肥料として使えたりと、環境にも配慮しています。

アイリスオーヤマ「G-320 ホワイト」

「G-320 ホワイト」は電動の芝刈り機ですが、30Lもの刈り草を収納できるスペースがあります。刈込幅が320mmあり、一度に広い範囲の芝刈りができます。

操作はレバーハンドルのみなので、初めてでも簡単に使用できるでしょう。重量約7kgと比較的軽量な仕様なので、取り扱いやすい芝刈り機です。

刈り高は25mm・45mm・65mmの3段階で調整できます。短い芝生から長くて柔らかい芝生までの整備が可能です。

FIELDWOODS「充電式芝生用バリカン 植木用ブレード付 FW-BB8A」

「FIELDWOODS」の芝刈り機は、充電タイプのバリカン式で、狭い場所でもしっかりと刈り込める商品です。コードレスなのでどこへでも持ち運べて便利です。

二重ロックで安全性も担保されているため、小さな子どもがいる家庭でも安心して利用できるでしょう。

1万円以下とリーズナブルなので、2台目の芝刈り機としても適しています。一度の充電で最大35分間の使用が可能です。芝生だけでなく植木にも使えるため、コストパフォーマンスの高い芝刈り機といえるでしょう。

山善「手押し芝刈り機 刈る刈るモア KKM-200」

山善の「KKM-200」は刈り高の調整が5段階もできる、手動タイプの芝刈り機です。刈り高は10mmから36mmまで調整でき、さまざまな仕上がりを選択できます。

手動タイプなので電源は不要です。専用工事は不要で、20~30分程度で組み立てられます。収納スペースが限られている場合は、その都度組み立てるのもよいでしょう。

重量は約6.4kgと軽く、取り回しやすい点も作業が楽に進められるポイントです。

芝刈りは適切なタイミングで行うと景観を保てる

広い芝生の庭のある一軒家

芝生の種類と求める刈り高で、芝刈りの頻度は異なります。刈り高を短くすればするほど、仕上がりはキレイに見えますが、芝刈りの頻度が多くなる点に注意しましょう

芝生は刈り込みすぎたり、数回に分けて刈ったりしないと、弱る原因にもなりかねません。もしも軸刈りしてしまった場合は、新芽が生えてこない、または枯れる恐れがあります。そのため慣れないうちは、芝を刈る範囲を決めて、少しずつ行いましょう。

庭の広さや求める仕上がりによって選ぶ芝刈り機は異なります。商品ごとに特徴が異なるため、事前に手動・電動・刈刃と併せて、刈り高の調整機能も確認しましょう。

適切なタイミングで芝刈りを行うと、芝の景観・健康状態も保てます。季節や状態を考慮し、扱いやすい芝刈り機を使用して芝刈りを行いましょう。

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