無料で在庫管理を行う方法とは？フリーの在庫管理システム9選も紹介

Excelや無料の在庫管理システムを活用することで、コストをかけずに在庫管理を行えます。一方で有料のシステム導入がおすすめのケースもあり、無料で在庫管理を行うデメリットを把握したうえで検討することが大切です。

そこで本記事では無料で在庫管理を行う方法や、無料のシステムを利用する際の注意点を詳しく解説。無料で使える在庫管理システムも併せて9選紹介します。在庫管理方法を見直す際やシステム化を検討する際は、ぜひ、参考にしてください。

無料で在庫管理を行う方法

無料で在庫管理を行うには、Excelやスマホアプリ、在庫管理システムを活用する方法があります。

Excelで在庫管理シートを作成する

Excel上で在庫管理シートを作成し、商品名や品番、在庫数、出入庫日といった情報を記入していく方法です。無料テンプレートを活用したり、関数を使用したりすることで効率的に行えます。

ただし手作業での入力作業が中心となるので、ヒューマンエラーが起こりやすい点や管理の難易度が高い点には注意が必要です。

無料の在庫管理システムを利用する

無料トライアルや無料プランのある在庫管理システムを利用する方法です。14〜30日間の無料トライアルを用意している在庫管理システムが多く、使用感や導入効果をしっかり実感した上でのシステム導入が叶います。

中には利用人数が少なければ、全ての機能をずっと無料で使える製品も。小規模企業での利用や、将来的な本格導入を視野に入れている企業に無料の在庫管理システムがおすすめです。

スマホ向け在庫管理アプリを活用する

スマホ対応の無料アプリを導入し、在庫データの取り込みや在庫数の管理を行う方法です。外出先やリモートワークでも在庫管理ができます。

ハンディーターミナルなどの専用機器を購入する必要がなく、導入ハードルが低いのも利点です。

無料の在庫管理システムと同じく機能制限のある場合が多いため、小規模企業での利用に向いています。

無料で使える在庫管理システム9選

数ある在庫管理システムの中から無料で使える9製品を紹介します。

「ロジクラ」

• 1拠点、50件/月まで基本機能無料
• メールや電話などでのサポート体制あり
• 国内の主要モールやカートと連携できる

在庫管理でECビジネスを強化できるロジクラは、1拠点・50件/月まで基本機能を無料で使える、在庫管理システムです。商品100件までは一括で登録できます。

無料プランではマスタ管理や、在庫管理の一部機能を使うことが可能です。またメールやチャット、電話、オンライン面談などのサポートも受けられます。

国内の主要モールやカートと連携できるため、現状のサービスを活かしやすく、新たなお客さんを増やすこともできるでしょう。

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「zaico」

• 幅広い業界での利用実績あり
• 在庫データ登録200件まで基本機能無
• クラウドで在庫情報共有できるから場所を問わない管理を実現

zaicoは幅広い業界で導入実績がある在庫管理システムです。スマホで簡単にデータを登録、共有、確認ができます。PC操作が苦手な人でもスマホなら使いやすいでしょう。

在庫データ登録200件までなら、基本機能を無料で利用できます。また有料プランと同じ機能を試せる無料トライアルもあり、31日間使用できます。

zaicoはクラウドサービスとして提供されるため、時間や場所を問わずにシステムにアクセス可能です。複数人でのシステム利用にも向いています。

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「SASO」

• すべての機能を無料で利用可能
• アパレル業界向けの機能が多い
• 自社にあった使い勝手の良いシステムを構築できる

SASOは完全無料で利用できる、オープンソース型在庫管理システムです。オープンソースはソースコードが無料公開されており、誰でも自由にプログラムを使えます。

またアパレル業界向けの機能が多い点が特徴です。在庫の種類や数量を正確に把握できるようになるほか、ラベル印刷機能を活用すれば、バーコードリーダーによる棚置き処理もできます。

SASOを自社の在庫管理システムとして利用するためには、プログラミングできる人材が必要です。システムをゼロから開発できるため、自社仕様のオリジナルなシステムを構築できます。システム導入にかかるコストを抑えたい企業や完全オリジナルの在庫管理システムを構築したい企業に向いているでしょう。

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「Tana」

• スマホだけで使えるシンプルなアプリ
• 11種類のバーコードに対応
• クラウド型だから、複数拠点で使用可能

誰でも簡単に使える在庫管理システムを導入したい場合は、Tanaをチェックしてみましょう。すべての機能をスマホだけで使える、シンプルな在庫管理ツールです。

JANコードやQRコードなど、11種類のバーコードに対応しています。輸入品に印刷されているバーコードも、iOS・Android端末でスキャン可能です。

クラウド上にシステムがあるため、複数のメンバーで在庫管理を行えます。小規模なチームから複数の拠点を抱える企業まで、組織の規模にかかわらず導入できるでしょう。

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「LASK」

• シンプルな機能群で無料ですぐに使える
• 別拠点とも在庫の共有が可能
• 検索機能で商品をすぐに探せる

LASKは無料ですぐに使える、クラウド在庫管理システムです。最低限の機能だけで十分な場合や、システムにかかるコストをできるだけ抑えたい企業に向いています。

複数の拠点で在庫を共有できるほか、在庫数や商品情報を取引先にリアルタイムでの公開が可能です。小売業やサービス業、ネット通販業を営む企業では便利でしょう。

検索機能やソート機能を使えば、補充すべき商品や余っている商品をひと目で確認できます。欠品を避けられれば販売機会の損失を予防でき、余った商品の販売戦略立案にもつなげられます。

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「TEMPOSTAR」

• EC・ネットショップを効率化
• 柔軟なカスタマイズ
• トラブル発生もトータルサポート

ECサイトやネットショップの在庫管理業務を効率化したいなら、TEMPOSTARがおすすめです。主要ショッピングモールから自社ネットショップまで、一元管理できるため、業務効率の大幅な改善につながります。

自社の運用形態に合わせた、柔軟なカスタマイズが可能です。事業の成長に合わせてシステムを拡張していけます。

導入から運用までサポートを受けられるのも魅力です。トラブルが発生しても素早く対応してもらえます。またセミナーや勉強会、マニュアルなども充実しているため、システム運用のスキルをどんどん磨いていけるでしょう。

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「eee CLOUD」

• 豊富な機能によりあらゆる業種のニーズに対応
• シンプルな画面構成が誰でも簡単に使える
• パッケージとカスタマイズを選べる

eee CLOUDは多種多様な業種のニーズに対応するクラウド型在庫管理システムです。豊富な機能が標準装備されており、低コストで本格的な在庫管理をスタートできます。

シンプルな画面構成のため、誰でもすぐに使えるようになるでしょう。操作性が高ければシステムの稼働率が上がるため、費用対効果も高まります。

パッケージとカスタマイズを選べる点が特徴です。導入企業の8割はカスタマイズを実施しています。自社向けのシステムにしたい場合は、カスタマイズがおすすめです。

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「NEXT ENGINE」

• EC・ネットショップ運営特化型
• アプリで機能をカスタマイズ
• 一気通貫のフォロー体制

EC・ネットショップ運営特化型の在庫管理システムです。ECの現場から誕生したシステムで、店舗の成長を後押ししてくれるような存在になるでしょう。

事業規模の変化に強いカスタマイズ性も魅力です。アプリ上で簡単に機能を拡張できるため、事業規模や環境のことを気にする必要はありません。

導入前の相談から活用支援まで、一気通貫でフォローしてもらえます。状況に応じたサポートを受けられるため、安心して利用を続けられるでしょう。

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「在庫スイートクラウド」

• ニーズに合わせて選べる3種類のエディション
• 自社に合った最新デバイスを選べる
• 拠点数無制限・最大ユーザー定額制

在庫スイートクラウドは、すでに自社で使っている台帳や販売管理システムを活かして、在庫管理を行うシステムです。棚卸、在庫管理、倉庫管理のそれぞれに特化した機能が既存のシステムのサポートをしてくれます。

ハンディターミナルやスマホなど、自社に合った最新デバイスを選べる点が魅力です。スマホの場合は、さまざまなスタイルのバーコードリーダーと接続できます。

在庫数や拠点数は無制限に追加することが可能です。インストールする端末の台数にも、制限はありません。費用は最大ユーザー数に応じて決定します。

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フリー在庫管理システムの注意点【機能制限が多く向き不向きがある】

無料で使える在庫管理システムは、使える機能が限定されます。大規模経営には不向きな点や、セキュリティ面に不安が残りやすい点にも注意が必要です。

使える機能が限定される

無料で提供している在庫管理システムは、機能を限定されているケースがほとんどです。有料プランのあるサービスは、基本的に無料プランをお試しの位置づけで提供しています。

一方Excelなどでアナログに在庫管理をしている企業や、とりあえずお試しで使ってみたい企業にとっては、納得の効果を得られることも。自社に必要な機能が十分に揃っているかを確認してから導入しましょう。

大規模経営には向かない

1名まで無料で導入できる在庫管理システム「Tana」のように、商品数や拠点数に制限がある製品が一般的です。経営の規模が大きい場合は、いずれ有料プランへの移行が必要になります。

在庫数や拠点数が多い企業では、本格導入を視野に入れながら、無料トライアルで使い勝手を試すことが業務改善の秘訣です。一通りの機能を使ってみて、効果を実感してから導入に進むことができます。

セキュリティ面が弱い恐れがある

最後にセキュリティ面が弱い点もあげられます。ベンダーが無料プランのユーザーには、セキュリティサポートを提供しないケースもあります。

セキュリティが弱ければ社内の大切なデータが消失、漏えいなどをする危険性も考慮しておかなければなりません。ユーザーや社内の情報を守るためにも、安全なシステムを導入するよう心がけましょう。

本格的な業務改善には有料の在庫管理システムも検討しよう

フリーの在庫管理システムを導入すれば、コストをかけずに業務効率の改善を図れます。ただし比較的規模の大きい企業や、機能制限なしで使いたい場合には有料のシステム導入がおすすめです。

まずは、在庫管理システムの無料トライアルから始めてみるのも1つの手でしょう。有料プランの機能や操作画面の使い心地など、実際に試して納得したうえで導入ができます。

自社にぴったりの在庫管理システムを見つけて、業務改善を実現しましょう。

次の記事では有料版の在庫管理システムを各製品の特徴や機能で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。