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引越し前後のやることチェックリスト!手続きや荷造りの効率的な手順・スケジュール

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最終更新日: 2024年02月06日

引越しをするとなると、住所変更に伴う手続きから荷造りまで、やることが盛りだくさんです。漏れなく進められるか不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、引越しで発生する各種手続きや荷造りを一覧にしてまとめました。やるべきことを把握して、効率よく準備を進めましょう。

引越し準備を効率的に進めるチェックリスト

以下の表は引越しでやることを時系列にまとめたチェックリストです。ざっと目を通し、どんな順番で動くとスムーズなのか把握しておきましょう。

タイミング やること
引越し先が決まったら
引越し1か月~2週間前
引越し2週間~1週間前
引越し1週間前~前日
引越し前日
引越し当日
引越し後2週間以内
引越し後なるべく早めに

引越し先が決まったらやること

新居が決まったらすぐにやるべきことは以下の3つです。

賃貸契約・駐車場の退去通知

今住んでいる家が賃貸物件の場合、新居への引越しが決まったら管理会社か大家さんに退去することを伝えましょう。

契約期間中に解約する場合は、1か月前までに申し出るのが一般的です。賃貸契約の内容によっては、申告期限がもっと早いケースもあります。契約書を確認してみましょう。

駐車場を借りている場合は駐車場の解約も必要です。物件付きの駐車場ではなく別の場所で借りている場合、退去の連絡を忘れがちなので注意しましょう。

引越し業者探し

引越し業者は新居が決まったら早めに探し始めるのがおすすめです。

特に繁忙期である2~4月は、引越しの依頼が殺到するので、引越し業者のスケジュールがすぐに埋まってしまいます。希望の日程で優良な引越し業者を予約するには、余裕をもって動きましょう。

引越し業者の公式サイトや電話で見積もりを依頼する手段もありますが、一括見積もりサービスを使うと複数社の見積もりを比較できるので便利です。

一括見積もりで引越し業者を探す

引越し日・退去日の決定

引越し業者に荷物を運んでもらう日(引越し日)と、管理会社の人に部屋を点検してもらい、鍵を返却する日(退去日)を確定させましょう。

現在の住居と新居が近い場合は、引越し日と退去日をずらすと引越し当日の忙しさを軽減できます

引越し日は新居の契約日より後、退去日は現在の住居の解約日より前に設定しなければならないので注意しましょう。

インターネット回線の開通工事の予約

新居にインターネット回線を引きたい場合、工事の予約を取る必要があります。回線の開通工事は予約が混み合っていることが多いので、早めに予定をおさえるのがおすすめです。

申込から開通工事までは3週間程度かかることが多く、引越し繁忙期の2~4月にはもっと先になる可能性があります。予約が取れないと引越し後に回線が使えるようになるまでタイムラグが発生してしまいます。

ただしモバイル回線でインターネットを利用する場合は、工事がいらないのでそこまで急ぐ必要はありません。

固定電話の移転手続き

家に固定電話を引いていて、引越し後も使いたい場合は、固定電話の移転手続きが必要です。

期限は定められていませんが、移転手続きには2週間ほどかかります。電話開通工事が必要な場合や、混雑する時期はさらに時間がかかる可能性もあるので、引越し日の1か月以上前に済ませておくと安心です。

「同じ市区町村内の引越し」「NTT東日本内またはNTT西日本内の引越し」「NTT東日本・西日本をまたぐ引越し」でそれぞれ手続きの内容が異なります。

引越し1か月~2週間前にやること

役所手続きは基本的に2週間前からしかできないので、この時期には荷物の整理を中心に行いましょう。

使わない荷物の荷造り

家中の荷物を梱包するのには時間がかかるので、早めに着手しましょう。オフシーズンの衣類や書籍、日用品のストック、普段使わない食器など、使用頻度が低い家財は1か月前から少しずつ梱包するのがおすすめです。

ダンボールは引越し業者のサービスでもらえることが多いです。自分で用意する場合は、ネット通販やホームセンターで早めに購入しましょう。

荷物の梱包方法やダンボールの入手方法は以下の記事で解説しています。

不用品・粗大ごみの処分

自治体の粗大ごみ回収は、基本的に事前予約が必要なことが多いです。繁忙期には予約が混み合うので、早めに処分の手配をしましょう。

不燃ごみや資源ごみも回収日が少ないので、早めに捨て始めると安心です。

旧居で処分できない場合は引越し先に運んだうえで処分しなくてはなりません。荷物が増えると引越し料金が加算されてしまう可能性があります。

粗大ごみを自分で回収場所まで運ぶのが難しい場合は、不用品回収サービスを利用するのもおすすめです。

不用品回収業者を探す

引越し2週間~1週間前にやること

引越し2週間前になると、手続きで忙しくなってきます。最近では転出届もオンラインで提出できるようになりましたが、人によっては直接役所に出向かなければならない手続きがあるので、自治体の案内を確認しましょう。

転出届の提出

転出届は引越し日の14日前から提出できます。直前は慌ただしく時間がないことが多いので、引越しまで2週間を切ったら早めに済ませましょう。

提出方法は以下の3通りです。

  • 役所の窓口で直接提出
  • 郵送で提出
  • オンライン(マイナポータル)で提出

役所に行く時間がとれない方は、郵送またはマイナポータルでの手続きがおすすめです。

小中学校に通うお子さんがいる場合、この時に転入学通知書が発行されます。これは転校の手続きに必要なので紛失しないようにしましょう。

マイナポータルから転出届を提出した場合は、在校中の学校へ転入学通知書が送付されるため、引越し前に必ず受け取りましょう。

その他役所での手続き

転出届の提出とあわせて役所で行う手続きを紹介します。

いずれも異なる市区町村へ転出する際に必要な手続きで、人によって不要な場合もあります。

印鑑登録の廃止(印鑑登録の届出をしている方)

印鑑登録も市区町村での登録です。異なる市区町村に転出する場合、印鑑登録をしている方は転出届の提出と一緒に廃止手続きをする必要があります。届け出に必要なものは自治体によって異なるので、案内を確認しましょう。

自治体によっては、転出届を提出すると自動的に印鑑登録が廃止される場合もあります。

同じ市区町村内で引越しをする場合は、転居届を出した時点で自動的に印鑑登録の住所も変更されます。

児童手当受給事由消滅届を提出(児童手当の受給世帯)

児童手当の受給世帯が異なる市区町村に転出する場合には、旧居の自治体で児童手当受給事由消滅届を提出する必要があります。ただし、自治体によっては転出届の提出と一緒に自動的に児童手当を止める手続きをしてもらえることがあります。現在お住まいの自治体の窓口にご確認ください。

このとき所得課税証明書が発行されるので、転入先の自治体に提出します。

届け出が遅れて過払いになってしまった場合、返金しなくてはなりません。手間もかかるため手続きを忘れないようにしましょう。

国民健康保険の資格消滅・住所変更手続き(国民健康保険の加入者)

自営業やフリーランスなど、職場の健康保険がなく国民健康保険に加入している方は、引越し時に手続きが必要です。

異なる市区町村に転出する場合には、転出届の提出と一緒に世帯全員分の保険証を役所に返還し、資格消滅手続きを行いましょう。

同一市区町村内で転居する場合には住所変更手続きをします。現在の保険証と世帯全員分の個人番号を確認できるもの、本人確認書類が必要です。

介護保険の手続き(要介護・要支援認定者または介護保険被保険者証の所持者)

要介護・要支援認定を受けている方や、65歳以上になり介護保険被保険者証を持っている方は、介護保険に関する手続きが必要です。

異なる市区町村に引っ越すときは、旧居の自治体へ被保険者証を返却しましょう。

要介護・要支援認定を受けている場合、転居先の自治体で再度認定を受ける必要があります。旧居の自治体では、要介護・要支援状態であることを証明する「受給資格証明書」を受け取りましょう。

妊婦・乳児の健診補助券や予防接種券の交換(妊娠中の方や乳児がいる世帯)

妊娠・出産時には、自治体から健診費用の助成として健診補助券が配布されます。

健診補助券は指定の地域の医療機関でしか利用できないので、適用エリア外へ引っ越す場合は転入先の自治体で再度交付してもらう必要があります。

母子手帳については特に住所変更手続きの必要はありません。自分で住所欄を書き換えておきましょう。

郵便物の転送手続き

郵便局には、旧住所に送られた郵便物を、自動で新住所に転送してくれるサービスがあります。郵便物の送り主すべてに新住所を伝えるのは大変なので、転送設定をしておくのがおすすめです。

インターネットの「e転居」か、郵便局で手続きできます。

直前に手続きをすると、転送が間に合わず旧住所に届いてしまう可能性があるので、余裕をもって転送設定をしておきましょう。

電気・ガス・水道の使用停止手続き

引越し日が近づいてきたら、電気・ガス・水道などライフライン関係の契約変更を行いましょう。特別な理由がなければ、停止日は引越しの当日に設定しましょう。

通常、契約変更の申し込みは1週間前までに手続きをすれば良いと言われています。しかしながらゴールデンウィークなどの連休前や2~4月上旬といった引越しの繁忙期は、問い合わせが混雑するため、申し込みから手続き完了まで時間がかかることがあります。早めに手続きをしておくと安心です。

子どもの転園・転校の手続き

引越しに伴い子どもが保育園・幼稚園・小中学校を移る場合、学校側へ転園・転校することを連絡しましょう

小中学生の場合、在学証明書と教科用図書給与証明書が発行されるため、紛失しないように注意してください。転入学通知書とあわせて転入先の学校に提出します。

高校生が転校をする場合は小中学校とは少々勝手が異なります。地域によって多少異なりますが、高校生が転校をするには以下の書類が必要です。

  • 入学願書
  • 住所を証明する書類
  • 転学証明書
  • 在学証明書

転学証明書と在学証明書は、現在通っている学校から発行してもらう書類です。引越しが決まったら担任の先生に相談し、証明書を発行してもらってください。

このほかにも学校によっては転勤を証明する書類の提出を求めることがあります。また入学試験の考査料が必要であるため、転校を希望する学校に確認をしてください。

引越し1週間前~前日にやること

引越し日の1週間前から前日までに済ませておきたいことは以下の通りです。

よく使う荷物の荷造り

引越し1週間前になったら、シーズン中の衣類や食器、調味料など、日常的に使う荷物も少しずつ梱包を始めましょう。

ダンボールに詰めてから封をせず口を開けておけば、万が一使うタイミングがあってもすぐに取り出せます。

よく使う荷物は引越し先でもすぐに使う可能性が高いです。ダンボールの外にわかるようにマジックでメモ書きしておき、判別しやすいようにしておくと便利です。

冷蔵庫の食品整理

冷蔵庫を運ぶときは中身を空にしないといけないので、食品を計画的に使い切る必要があります。

引越しまで1週間を切ったら新しく食材を買うのを控え、要冷蔵・要冷凍のものを消費しましょう。

どうしても運びたい調味料や食材は、クール便で送るか、クーラーボックスに入れて持ち運ぶ手もあります。

新居の掃除

新居まですぐ行ける距離の場合、事前に掃除を済ませておくのがおすすめです。家具や家電が運び込まれてからだと、掃除しにくくなるからです。

このとき発見した汚れや傷は退去時にトラブルにならないよう、写真に撮っておきましょう。

引越し挨拶用の粗品を準備

引越しの挨拶をする場合、一緒に渡す粗品を購入しておきましょう。

単身者の引越しであれば引越しの挨拶をしないことが多いですが、家族での引越しや家を買った場合など、その土地で長く住むのであれば引越し回りの挨拶をすることをおすすめします。

旧居の近所への引越し挨拶

旧居のご近所さんには、今までお世話になったことへの感謝と、引越し日に迷惑をかけてしまうことを伝えましょう。粗品を購入しているのであればこの時に渡しましょう。

引越し前日にやること

引越しの前日になったら、直前まで使っていた日用品も梱包や、家電の運び出し準備を行い、引越し業者が運び出しできる状態にしましょう。

以下の記事でも引越し前日の動きをまとめています。

冷蔵庫・洗濯機の水抜き

洗濯機や冷蔵庫などは電源を切れば運べるというわけではありません。中に水が残っていると運送中に水がこぼれて他の荷物を濡らしてしまうなどのトラブルが発生します。

洗濯機、冷蔵庫の水抜きは引越しの前日までに終わらせておくことをおすすめします。

水抜きの詳しいやり方はこちらの記事をご参照ください。

旧居の掃除・ごみ出し

荷造り中はホコリやごみが出やすいです。引越し当日は作業の立ち会いで余裕がないので、前日までにできる限り掃除をして、ごみを捨てておくとよいでしょう。

退去までに捨てられなかったごみは新居に持っていくしかありません。引越し業者にごみを引き取ってもらうことは法律上できないので注意しましょう。

引越し当日にやること

引越し当日は主に引越し作業とライフライン開通作業の立ち会いが必要です。

以下の記事でも引越し当日の動きをまとめています。

引越し作業の立ち会い

引越し業者が家に来て荷物を運び出すときは、作業に立ち会うケースが多いです。

荷物の取り扱いについて業者から質問があったときは対応する必要があります。最後に荷造りしたものがすべて積み込まれたか確認し、積み忘れを防ぎましょう。

積み込みが終わったら、引越し業者が荷物を運んでいる間に新居へ移動し、運び込みの立ち会いをします。

簡単に動かせない家具や家電は、引越し業者に指示を出して希望の場所に配置してもらう必要があります。あらかじめ新居のレイアウトを決めておくとスムーズです。

引越し料金の支払い

料金の支払いタイミングは業者によって違いますが、現金支払いの場合は当日の作業開始前後に直接渡すことになります。

引越し業者大手のサカイ引越センターでは作業前に、アート引越センターでは荷物の積み込み後に料金を支払うようです。

業者によってはクレジットカードやQR決済などに対応しています。しかし見積もり時に申し出る必要があるなどのルールがあるため、必ず事前に支払い方法とタイミングを確認しておきましょう。

退去立ち会い

荷物をすべて運び出した状態で、管理会社の人に来てもらって部屋の状態をチェックします。

入居者の過失による傷や汚れが見つかった場合、修繕費用を請求される可能性があります。

通常使用の範囲内でついた傷や汚れは家主の負担になります。

なお旧居と新居の距離が近く行き来がしやすい場合は、引越し日よりも後に退去日を設定するのがおすすめです。余裕をもって掃除や立ち会いの対応ができます。

ガスの開栓作業の立ち会い

ライフラインのうち、ガスの開栓作業はその場で立ち会う必要があります。

使用停止・開始手続きの際に、立ち会い日時を予約しておきましょう。ガスが使えないとお湯が出ずお風呂に入れないので、引越し当日に設定しておくのがおすすめです。

電気や水道は申し込みをした利用開始日に使える状態になっているはずです。ブレーカーを上げたり蛇口をひねったりして、開通していることを確認しましょう。

新居の近所へ引越しの挨拶

新居に到着したら、なるべく早めに引越しの挨拶をしましょう。

当日の夕方暗くなるまでの時間帯に済ませるのが理想的ですが、遅くなってしまった場合は無理せず翌日以降で問題ありません。

引越し後2週間以内にやること

荷物の運び込みが終わっても、引越し後にやるべき手続きはたくさん残っています。

期限が決まっている手続きを以下にまとめました。

すぐ使う荷物の荷ほどき

引越し後すぐに必要な荷物は面倒にならないうちに取り出して片付けましょう。

荷造りの際に同じダンボールにまとめておき、リビングルームに運び込んでもらうと便利です。

転入届(転居届)を提出

異なる市区町村への引越しの場合、引越し日から14日以内に転入届を提出する必要があります。

転入手続きは転出手続きと違い、必ず新居の住所を管轄する役所の窓口に行かなければなりません。

同じ市区町村内での引越しの場合は転居届を提出しますが、こちらも直接窓口に行く必要があります。

その他役所での手続き

その他に役所で行う手続きを解説します。いずれも転入届の提出と同時に行うのがおすすめです。

マイナンバーカードの継続利用手続き

マイナンバーカードを持っている場合、引越しで住所が変わると継続利用手続きが必要です。

これをしないとコンビニでの住民票交付など、マイナンバーカードを使った各種手続きができなくなってしまいます。

国民健康保険の住所変更・加入手続き

国民健康保険に加入しているのであれば住所変更を、引越しを機に加入するのであれば新規加入手続きが必要です。

転居により住所変更を行う場合は、転出証明書が必要です。市区町村の窓口にある書類に必要事項を記入し、提出すると住所変更が完了します。

所有しているのであれば、住所変更をするすべての人の住基カードまたはマイナンバーカードを持参してください。マイナンバーカードがあれば個人番号の確認と本人確認が1度にできます。

転居と同時に国民健康保険に加入する場合は、従前の健康保険の資格喪失証明書が必要です。これは健康保険への多重加入を防ぐためのものです。資格喪失証明書を受け取ったときには紛失に注意しましょう。

国民年金の住所変更手続き

厚生年金に加入している会社員であれば、会社に厚生年金保険被保険者住所変更届を提出すれば住所変更手続きは完了します。第3号被保険者も同様に被保険者住所変更届を提出する必要があるため、忘れずに手続きをしましょう。

国民年金に加入しているのであれば、被保険者住所変更届を提出します。提出先は市区町村役場の担当窓口です。

ただしマイナンバーと基礎年金番号を紐づけているのであれば、どちらの年金に加入していても、自動で住所変更がされます。ご自分のマイナンバーと基礎年金番号が紐づけされているかは、ねんきんネットや年金事務所への来訪、電話で確認ができます。

印鑑登録の再登録

新しい自治体でも印鑑登録をするのであれば、忘れないうちにしておきましょう。特に難しい手続きはなく、役所で必要な書類に記入し提出するだけで完了します。

転入に伴う児童手当の手続き

同一市区町村内で引越しをしているのであれば、住所変更届を提出する必要があります。詳細は居住している市区町村のホームページをご確認ください。

従前とは異なる市区町村へ転入してきた場合は、引越しから15日以内に転入先の役所窓口に児童手当認定請求書と所得課税証明を提出します。児童手当は原則的に申請の翌月から支給されるため、手続きが遅くなるとその分支給も遅くなる点に注意が必要です。

車庫証明の申請

車庫証明は自動車の保管場所を証明する書類です。引越しに伴い駐車場が変わる場合はもちろん、変わらない場合も住まいに変更があったら車庫証明の再取得が必要です。

車庫証明の手続きは警察署で行います。必要な書類や書き方は以下の記事を参考にしてください。

車検証の住所変更

車を持っている場合、引越し日から15日以内に車検証の住所変更が必要です。引越し先を管轄する運輸支局で手続きを行いましょう。

車検証の住所変更には、発行から3か月以内の住民票と車検証、車庫証明が必要です。

国土交通省の自動車検査登録総合ポータルサイトから必要な書類を用意できるためぜひご活用ください。

ナンバープレートの地域表示が異なるエリアに引っ越す場合、運輸支局で新しいプレートの交付を受けて付け替えます。

引越し後なるべく早めにやること

明確に期限が決まっているわけではないものの、引越し後なるべく早く行ったほうがよいことは以下の通りです。

運転免許証の住所変更

運転免許証の住所変更期限は明確に定められてはいませんが、役所の転入手続きと同じタイミングで早めに変更するのがおすすめです。

免許証の記載事項と実際の情報が異なると、身分証明書として使えません。さらに2万円以下の罰金または科料に処せられる可能性があります。実際に罰金を支払った事例はあまりないようですが、注意しましょう。

免許証の住所変更は免許センターやお近くの警察署で受け付けています。アクセスの悪い一部地域では交番での手続きも可能です。

自動車保険の住所変更

引っ越したら、加入している自動車保険の住所変更が必要です。

保険会社によって手続きの窓口が異なりますが、主に公式ウェブサイト・電話・代理店窓口などで受け付けてもらえます。

手続きの手順や必要書類は契約している保険会社の案内を確認しましょう。

学校の転入手続き

転入先の小中学校に入学通知書と在学証明書、教科用図書給与証明書の3種類の書類を提出することで、転校の手続きは完了します。不明点は転入先の学校に確認を取りましょう。

高校生の場合は、試験合格後に入学手続きを行います。制服は採寸してから作るため、タイミングによっては転入初日に間に合わない可能性があります。その際はどのような服装で行くべきかを事前に確認しておきましょう。

勤務先への届け出

引っ越して住所が変わったら、すみやかに勤務先にも報告しましょう。

会社は従業員からの申告に基づいて、健康保険証の再交付や通勤交通費の再計算などの手続きを行います。

住所が変わったことが知らされないと、保険証の住所が古いままになったり、交通費の支給額が実際とずれてしまったりします。

飼い犬の登録住所変更

犬を飼っているのであれば、登録住所の変更手続きが必要です。マイクロチップが入っており、国の機関に情報登録をしているのであれば、ウェブ上で情報変更ができます。登録住所の変更は引越しから30日以内に行う必要があります。

犬のほかにも特定動物に指定されている動物を飼っている場合も、同様に住所変更が必要です。サーバルやアミメニシキヘビといった、人に害を及ぼす可能性が高い生き物が特定動物に指定されています。環境省のホームページに特定動物のリストがありますので、自分のペットが当てはまる種類でないか確認しましょう。

銀行口座・クレジットカードの住所変更

忘れてはいけない手続きのひとつです。登録情報を変更しないまま利用を続けると、不正利用を疑われてしまい、口座の凍結、カードの利用停止などの措置が取られる可能性があります。

住所変更のみであれば、ウェブ上で手続きが行えることがほとんどです。しかし氏名変更がある場合は、窓口で申請をしたり、書類の郵送が必要となります。詳しくは利用中の銀行口座やクレジットカードのホームページをご確認ください。

いつまでに行うと厳密に決まっているわけではありませんが、手続き忘れを防止するためにも、引越し日から翌々日までの間に変更しておくと安心です。

生命保険の住所変更

住所変更をしないと、生命保険会社からの重要なお知らせを受け取れません。郵便局に転送してもらうよう依頼していても、保険会社の規約で契約住所以外には送付しないとしているケースが多いです。またスムーズに保険金を受け取れないこともあります。忘れずに手続きをしましょう。

保険会社によって異なるものの、ほとんどの会社では住所変更の手続きをインターネットや電話、窓口で受け付けています。引っ越したらできるだけ早く住所変更をしましょう。

通販サイト等の登録サービスの住所変更

忙しいと忘れてしまいがちなのが、登録サービスの会員登録情報の変更です。

特に通販サイトをよく利用する場合、住所を変更していないとうっかり前の住所に荷物を配送してしまう可能性もあります。

日常的に使うサービスだけでも、早めに登録住所を変えておきましょう。

NHKの住所変更

家にテレビがある場合は、転居に伴いNHK受信契約の住所変更もしなければなりません。

インターネットや電話から変更の手続きが可能です。

使用頻度の低い荷物の荷ほどき

あまり使わない荷物はダンボールのまま放置してしまいがちですが、なるべく早めに荷ほどきをするのがおすすめです。

放置していると、いざ必要になったタイミングで、どこに何が入っているのか忘れてしまっているかもしれません。

ダンボールに入れたままでも生活に支障がない荷物であれば、思い切って処分してしまう手もあります。

やることが多い引越しをスムーズに進めるコツ

ここまで引越しでやるべきことを詳細にリストアップして紹介してきました。これらのやることをスムーズに進めるコツを紹介します。

引越し全体で自分がやるべきことをリスト化する

この記事では引越しにおいて必要になる作業・手続き全般を紹介しましたが、自分がやらなければならないことをリストにして見返せるようにしておくのがおすすめです。

特に役所手続きや住所変更の手続きはたくさんあるので、本記事を参考にやるべき順番を整理しておきましょう。

オンライン手続きを活用する

2023年から転出手続きがオンライン化されたり、住所変更の手続きもサービスサイトからできたりと、引越しに伴う手続きの負担を減らす動きが進んでいます。

特に平日の日中に働いている方は、仕事の合間をぬって役所手続きをしなければならず大変です。オンラインで済む手続きは極力オンラインで行うのがおすすめです。

早めに引越し業者を探す

特に2~4月の繁忙期は、引越し業者の予約がすぐに埋まってしまいます。

直前に慌てて予約すると、あまり質が高くない業者にあたってしまったり、金額を十分に比較できず高い金額で依頼してしまったりするかもしれません。

トラブルや高額な支払いを防ぐためにも、引越し業者は新居が確定した時点で早めに探しておくことをおすすめします。

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