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引越しの荷物はどこまで自分で運べる?注意点と安全に引っ越す方法を解説

最終更新日: 2024年02月22日

引越しで運ぶ荷物が少なかったり、新居までの距離が近かったりすると自力での引越しを検討する人もいるでしょう。

とはいえ実際に自分でどこまでの引越し作業ができるのかという想像はつかないのではありませんか?

引越し作業を自分でやるときの注意点や自力でできる範囲をご紹介します。

引越し作業はどこまで自分でできる?

引越し作業を自力でやれば、引越しの繁忙期であっても自分の都合に合わせて安く引っ越せます。

一方で肉体的な負担が大きく、何かあったときはすべて自己責任になるというデメリットもあるので自力で引っ越すかどうか悩んでしまいますよね。

そこで自力で引越し作業をするときの作業の流れを紹介します。

注意点などをしっかり確認して、今回の引越しは自力でできるのかの判断基準にしてください。

引越しを自分でやるときの注意点

引越しを自分でするときには3つの注意点があります。

すべて大切なことなので、必ず目を通してください。

通路の壁や床の養生をする

搬出入経路に適切な養生作業を施さないと、荷物をぶつけたときに破損や汚れが付着することがあります。

養生には確かに手間と費用がかかります。気をつけて運べば必要ないと思われるかもしれません。

しかし万が一傷や汚れを発生させてしまった場合、クリーニングや傷の修復・修理等の費用がかかります。

それらは養生費用とは比べ物にならないくらい高額になるでしょう。

万が一の事態を避けるためにも、通路や壁・柱にしっかりと養生を施すことを推奨します。

ケガをしないよう前日はしっかりと休養を取る

引越しの前はなにかとやることが多くバタバタしがちです。

人によっては前日になってもまだ準備が終わっていないということもあるでしょう。

急いで準備を終わらせないといけないからといって徹夜をして作業をしてはいけません。

睡眠時間が足りないと注意力が散漫になり、ケガや事故のリスクが大幅に上がります。

どうしても作業が終わっていないのなら、徹夜をするより早起きをして作業を再開しましょう。

物件によっては規約により自力引越しができないことがある

自分で引越しをするときに意外と多いのが、自力引越し禁止物件であることを知らずに作業してしまいオーナーや管理会社にトラブルになってしまうことです。

引越し作業を自分でやろうと思い立ったら、必ず新旧両方の不動産会社に引越し業者を使わずに引越しをしても良いか確認を取りましょう。

業者に依頼したほうが良いケース

以下に挙げる3つの条件に当てはまるのであれば、自力で引っ越すのではなく引越し業者に依頼して引っ越すことをおすすめします。

その理由を簡単に解説します。

大型家具・家電が複数ある

冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの重量物を運ぶためには体力が必要です。

たとえば洗濯機であれば、単身者向けの小さなものであっても約30kgもの重さがあります。

洗濯機1つだけなら運べるかもしれませんが、他にも重量がある家具や家電があるのなら自力で運ぶよりも業者に運搬を依頼した方が手間が少ないでしょう。

人手が足りない

手伝ってくれる人を見つけられない、車の運転をできる人がいないなど、人手が足りないのであれば無理に自力で引っ越す必要はありません

引越し業者や便利屋など、運びたい荷物量に合わせて適した業者を選択しましょう。

遠距離の引越しをする

県や地方が変わる引越しのような遠距離の引越しであっても、自分で引っ越すことは不可能ではありません。

しかしロングドライブによる疲労など様々な要因が重なり、スムーズに引っ越せるとは限りません。

レンタカーを借りていた場合、疲れからうっかり車に傷をつけてしまい、かえって高くつくということも考えられます。

長距離引越しをするのならば引越し業者を依頼した方が不安なく引越しができます。

引越し見積もりで料金を比べる

自分で引越しするときの準備・用意するもの

自力での引越しをする場合は以下の準備が必要です。

どれも大切な準備ですので、もしこれらの準備につまづくことがあるようならば、業者を利用して引っ越した方がよいでしょう。

車の手配

自分で引越し作業をするのならまず車の手配をしましょう。

自分や友人・知人が所有している車を使うか、レンタカーを利用するかの2択です。

単身者の引越し作業をするのならば、バンタイプの車や軽トラックがおすすめです。

自力引越しでおすすめの車種

  • ハイエース(トヨタ)
  • デリカD:5(三菱)
  • ステップワゴン(ホンダ)
  • ハイゼットカーゴ(ダイハツ)
  • キャリイ(スズキ)

料金は条件によって異なりますが、ハイエース等バンタイプの車を6時間借りた場合は、8,000円程度の料金がかかります

レンタカーを利用した引越しについて、詳しくは関連記事をご確認ください。

手伝ってくれる人を募集する

たとえダンボール箱だけを運ぶ引越しであったとしても、手伝ってくれる人がいるに越したことはありません。

運転と荷運び作業を1人だけで完結させようとすると心身に大きな負担がかかるものです。

レンタカーを借りているのであれば、店舗に車を返しに行くときのことも考えなくてはなりません。

近距離でダンボールだけを運ぶ引越しであっても、手伝ってくれる人を最低1人は確保するようにしましょう。

梱包・養生資材を用意する

引越しでは梱包・養生資材が必要です。とはいえ初めての引越しでは何が必要か分かりませんよね。

最低限必要なものを以下にまとめました。

引越し時の梱包・養生作業に必要なもの

  • ダンボール箱
  • クラフトテープ
  • 養生テープ
  • 緩衝材(新聞紙など)
  • プチプチ(気泡緩衝材)
  • ハサミ・カッター

これらのものはホームセンターや100円均一ショップなどの実店舗のほか、ネット通販でも購入可能です。

「プチプチ」などの気泡緩衝材をオンラインで購入する場合は量に注意しましょう。

価格だけ見ていると量が足りなかったり、長さは十分にあっても横幅が足りずに作業に支障が出たりと様々な不都合が発生します。

引越し作業を自分でするときの流れ

引越し業者を利用せずに引越しする場合は以下の流れで引越し作業を進めます。

それぞれの手順の詳細や注意点を解説します。

荷物の梱包をする

荷物を梱包するときはダンボール箱の8割程度を目安に詰めましょう。

あまりにも多くの荷物を1つの箱に入れてしまうと持ち上げたときに体を痛めてしまうかもしれないので注意してください。

荷物の梱包について詳しく知りたい方は関連記事もご参照ください。

荷物を持って通る場所を養生する

引越しで荷物を運ぶときは柱や壁、床を保護する養生作業が必要です。

荷物を運ぶ間の経路をすべて養生することが理想ですが、難しい場合は荷物を持った時にぶつかりそうな場所を重点的に養生しましょう。

エレベーターや階段を使うときはそこも養生しなければなりません。

養生作業にはダンボールや養生テープを使います。この時使うダンボールは新品である必要はありません。

うっかりぶつけてしまいそうな部分に板状のダンボールを固定するだけでも一定の養生効果が見込めます。

荷物を運び出し車へ積み込む

養生が終わったら荷物を運び出し車に積み込みます。

車の後部にあるリアウインドウが隠れるほど大量の荷物を積み込まないように注意しましょう。

リアウインドウが隠れていても違反ではありませんが、あまりに多くの荷物を積み込んでしまうと荷崩れを起こすリスクが高まります

ブレーキを踏んだ時に荷物が運転席になだれ込んでくるような事故を防ぐためにも、積み込む荷物の高さはリアウインドウを隠さない程度にしておきましょう。

搬入経路の養生をする

新居に着いたらまず荷物を運び込む搬入経路の養生をします。

旧居で行った養生と同じように、柱や壁、床をしっかり養生しましょう。

もし引越し作業中に近隣住民と顔あわせることがあったら、必ず挨拶をしましょう。

知らない人に挨拶をするのは、と抵抗感があるかもしれませんが近隣住民には見知らぬ人がなにか作業をしているようにしか見えません。

きちんと挨拶をして、引越し作業をしていることを伝えれば警察を呼ばれるなどのトラブルを回避できます。

荷物を運び込み設置する

養生が完了したら新居に荷物を運び込みましょう。

使う場所ごとに荷物をまとめて搬入できると荷ほどきの手間を軽減できます。

もし重量のある家具や家電を運び込むのであれば、1番最初に搬入しましょう。

大きな家具・家電は設置後に動かすことが難しく、また他の荷物が運び込まれた後の雑多な状態ではそもそも運び込むことすら難しいためです。

費用を抑えて引越し業者に荷物を運んでもらう方法

引っ越し業者

引越し費用を抑えることを目的としているのならば、無理にすべての荷物を自分で運ぶ必要はありません。

費用を抑えて引越し業者に荷物を運んでもらう方法を3つご紹介します。

大型家具・家電の運搬に特化したサービスを使う

重量のある家具・家電を1点から運んでくれるサービスもあります。

引越し業者だけではなく便利屋にも依頼できるため、料金やプラン内容を比較して自分にあった業者に依頼しましょう。

家具・家電を1点から運んでくれる業者を探す

単身引越しプランを利用する

専用ボックス・コンテナに積み切る分だけの荷物を運んでくれる単身者向けの引越しプランを利用するのもひとつの手段です。

日通の「引越し単身パック」やヤマトホームコンビニエンスの「わたしの引越」などが代表です。

近距離の引越しであっても集荷日の翌日以降にしか届かないというデメリットもありますが、料金形態が明確である点は大きなメリットといえます。

専用ボックス・コンテナの大きさの目安は高さ170cm×幅100cm×奥行100cmです。

業者によって専用ボックスの大きさは異なるため、公式サイトを確認して積み込める荷物量の目安を確認しておきましょう。

中小規模の引越し業者を利用する

単身引越しプランのコンテナには積み切れない程度に荷物があるのなら、中小規模の引越し業者を利用してはいかがでしょう。

中小引越し業者は対応できるエリアが大手業者に比べると狭く、知名度も低いです。

しかし広告費用などサービスに関係しない経費を最低限にしているため、その分同じような作業内容であっても大手業者より安い価格設定で作業を請け負っていることが多いです。

近距離の引越しであれば特にお得に引っ越せるかもしれませんので見積もりを取ることをおすすめします。

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日本には数多くの引越し事業者がありますが、その多くは中小規模の引越し業者です。

引越し費用を抑えたいのなら、中小引越し業者が多く参加している一括見積もりサイトを使いましょう。

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