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引っ越しで家電はどうする?注意点や運搬・梱包方法!新しく買う場合の費用も解説

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最終更新日: 2024年01月17日

この記事では引っ越し時の家電の梱包方法や買い替える際の判断基準などを解説していきます。

引っ越しまでにしておいた方がいいこと・新しく購入する際の費用相場なども分かるので、ぜひ参考にしてください。

引っ越しで家電は持っていく?買い替える?

家電

引っ越しの際の家電の扱い方は、大きく分けて3通りあります。

メリット デメリット
①引っ越し業者に運んでもらう 安心・安全・迅速 引っ越し費用が高くつく
②買い替える(新しく買う) 引っ越し費用が抑えられる 時間や労力がかかる、破損やケガのリスクがある
③自分で運ぶ 引っ越し費用が抑えられる 処分費・購入費がかかる

①引っ越し業者に家電を運んでもらう

基本的には引っ越し業者に家電を運んでもらうのが最もおすすめです。引っ越し業者に運んでもらうメリットは、とにかく自分は何もしなくて良いという点です。

引っ越し業者はプロなので、それぞれの家電の運び方をよく知っていますよね。安全で迅速に家電を運んでくれます。特に冷蔵庫や洗濯機などの大型家電の運搬は、引っ越し業者に任せた方が良いでしょう。

デメリットは費用が高くなってしまうところです。特に進学や就職・転勤シーズンの繁忙期はどうしても割高になってしまいます。繁忙期に引っ越しを考えているなら日時をずらしたり、土日や午前中を避けたりすると費用は安く抑えられるでしょう。

できる限り簡単かつ確実に家電を運びたいという方は、引っ越し業者にお願いしましょう。

②家電を処分し買い替える(新しく買う)

「もう古くて使いづらいけれど、なかなか買い替える機会がなかった」という場合は、引っ越しを機に処分してしまうのもおすすめ。

そうすれば引っ越し荷物が減るため、費用や運搬の手間が抑えられます。新しい家電を購入して新居に直接配送してもらいましょう。

ただしこの方法だと古い家電の処分費と、新しい家電の購入費用がかかってしまいます。基本的にはそのまま運搬した方が安いので、どうしても買い替えたい家電がある場合におすすめです。

ちなみに家電の購入費用や、何をそろればいいのかについては「【引っ越しを機に家電を買う】そろえるべき家電と費用まとめ」「【引っ越しを機に家電を買い替える】買い替えるか迷ったときは」をご覧ください。(クリックするとページ内にジャンプします)

③自分で家電を運ぶ

自分で家電を運ぶメリットは、費用を安く抑えられることです。また時期や時間を気にせずに引っ越しすることも可能。

その反面家電を破損させてしまったり、そもそも運搬にかなりの時間と労力がかかってしまったりします。

以下のような条件がそろっていればおすすめの方法です。

  • 引っ越しの距離がそれほど長くない
  • 家電があまり大きくない/多くない
  • 車を使える
  • 運搬を手伝ってくれる友達がいる

家電のみ運んでもらうプランがある引っ越し業者

引っ越し業者

自分で運ぶのが大変な家電だけ業者にお願いして他の荷物は自分で運びたい場合、引っ越し業者の家電のみプランを利用すると便利です。

ここでは家電のみプランを提供している引っ越し業者の一例をご紹介します。

アーク引越センター「大物限定プラン」

大型の家具や家電だけを運んでもらえるプランです。
荷造りから配置まで行ってくれます。

ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」

預かり先と届け先の都道府県を入力すると、1点ごとの料金シミュレーションをすることができます。
例えば東京→大阪の引っ越しをする場合の家電運搬料金は以下の通りです。

エアコン 200㎝まで 5,390円
洗濯機 250㎝まで 8,855円
家庭用冷蔵庫(大型) 530㎝まで 19,525円
参考:大型家電の輸送 らくらく料金検索|ヤマトホームコンビニエンス

アート引越センターやサカイ引越センターも家電のみの見積もりに対応

プランとして用意していない引っ越し業者でも、家電のみの運搬で見積もりを取ることは可能です。

引っ越し業者にお願いしたい場合はぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、複数の引っ越し業者から無料で見積もりを出してもらえます。複数社のプラン内容や費用を比較して、最も条件が良いところにお願いできますよ。中小引っ越し業者を利用すると大幅に費用が安くなることもあるので、ぜひ一度見積もりを比較してみてください。

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【アイテム別】梱包以外で事前にやるべき家電の引っ越し準備!

冷蔵庫

ダンボールに入らない大型家電の梱包はどうしたらいいの!?と戸惑う方もいますよね。しかし、大型家電の梱包は基本的に引っ越し業者がやってくれます。

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジといった大型家電は、引っ越し業者が当日梱包をして運び出してくれるので、自分で何かカバーをかけたりする必要はありません。

ただし梱包以外で事前準備が必要な家電もあるので、以下をご覧ください。

【冷蔵庫】中身は食べきり、水抜き・霜取りをする

引っ越しの前日には冷蔵庫の水抜きと霜取りの作業が必要になります。冷蔵庫内部に水が残っていると、新居を汚したり運搬中に他の荷物を濡らしてしまったりする可能性があるからです。

また冷蔵庫は電源を切るので、傷みやすいものは当日までに食べきってしまうのがおすすめ。その後以下の手順で水抜き・霜取りをしましょう。

  1. 製氷機の氷や水を全て捨てる
  2. 引っ越し前日の午前中までにコンセントを抜く(翌日には冷凍室の霜取りができ、冷蔵庫の水が全て抜けます)
  3. 蒸発皿にたまった水を捨てれば水抜き完了
関連記事:引っ越しで冷蔵庫はどうする?運び方や前日~当日の準備・手順まとめ!|ミツモア

【洗濯機】水抜きをする

洗濯機も冷蔵庫同様に水抜きが必要です。当日使用出来ませんので、洗濯は前日までに済ませておきましょう。

下記の手順で水抜きを行ってください。

  1. 給水の蛇口を閉める
  2. 洗濯機を1分から2分程度回す
  3. 給水ホースを外す
  4. 洗濯機の脱水を1分から2分程度回す
  5. 排水ホースを外す

ドラム式の場合は給水ホースを外した後に、糸くずフィルターのつまみを緩め、洗面器で水を受ける作業が加わることも。メーカーや機種によって必要な作業は異なるため、詳しくは取扱説明書をご参照ください。

給水ホースと排水ホースから水が出ない状態になれば水抜きは完了です。水が残っている可能性もあるので、念のためホースは洗濯槽の中に入れておいた方が良いでしょう。

関連記事:引越し前に洗濯機の水抜きをしよう!方法から注意点まで解説|ミツモア

【テレビ】配線が分かるような工夫を

テレビの配線は複雑なので梱包前に写真を残しておくと大変便利です。

また外す前に養生テープなどに接続箇所の名称を書き、ケーブルに貼っておく方法もおすすめ。引っ越し先でスムーズに接続することができます。

関連記事:引っ越しでのテレビの梱包と運び方!必要な契約手続き・設定方法も解説|ミツモア

【パソコン】バックアップを取っておくと安心

パソコンは精密機械なので、衝撃を与えないよう気をつけなければなりません。

データが破損する可能性もあるためバックアップを取ることをおすすめします。USBメモリ・外付けハードディスクなどで備えましょう。

関連記事:パソコンの引っ越し方法とは?安全に運ぶための梱包方法・データのバックアップなど解説| ミツモア

【エアコン】工事の有無を事前に確認

エアコンを移設する場合は、引っ越し先の状況を確認しておくことが大切です。配管穴・エアコン用コンセントの有無を不動産会社に確認しておきましょう。

工事が必要なら業者にその旨を伝えて、見積もりも取っておいた方が良いでしょう。予想外の予算オーバーになる可能性があるので注意が必要です。

関連記事:引越し時のエアコン移設ってどうするの?取り外しすべき?簡単かつ安い撤去方法を紹介!|ミツモア

【照明器具】割れないように細心の注意を

照明カバーや電球など取り外せるものは取り外しましょう。電球や蛍光灯などは割れやすいので、エアパッキンなどの緩衝材でしっかり保護しておきます。

梱包する箱に「電球入り」などと書いておくと安心ですね。

【電子レンジ】部品の扱いに注意

電子レンジは割れやすい部品の多い家電です。中に皿がある場合は出して、緩衝材で包んでおきましょう。本体の梱包は引っ越し業者に任せた方が無難です。

また梱包前にコンセントとアース線を取り外す必要があります。

大きな家電は搬入できるかどうかを事前に確認しておこう

引っ越しで家電を運搬してもらう際は、搬入できるかの確認が必要です。

狭い場所がある場合は引っ越し業者に事前調査をお願いしましょう。特に冷蔵庫や洗濯機といった大きな家電は、大きさによって搬入できないことがあります。

特にアパート・マンションなどの集合住宅では、設置する場所までの経路が狭かったり曲がれなかったりすることも多いでしょう。引っ越し業者と前もって打ち合わせする事をおすすめします。

小型家電の上手な梱包方法

ダンボール

引っ越し業者を利用する場合は、梱包してもらえる家電と、自分で梱包しなければならない家電をあらかじめ確認しておきましょう。

ダンボールに入る大きさの家電は基本的に自分で梱包します。

ダンボール箱に入る家電は、緩衝材やタオルなどを利用し隙間がないように

自分で梱包をする場合は以下のものを準備しておきましょう。

  • ダンボール
  • 緩衝材(空気が入っているビニール資材)やタオル・新聞紙など
  • エアパッキン(プチプチ)

※梱包資材は引っ越し業者からもらえることが多いでしょう。「ダンボールや緩衝材がないのですが梱包はどうしたらいいですか?」と聞いてみてください。

クッション性のある緩衝材やタオル・新聞紙などで家電を覆い、ダンボール箱に収める方法が一般的です。

ダンボール箱の中で家電が動かないように、しっかりと隙間なく詰めるのがコツ。大きなダンボール箱に複数の家電を入れるより、家電の大きさに合ったダンボール箱に単体で梱包した方が、破損や故障のリスクを避けられます

ダンボール箱に入らない家電には、エアパッキン(プチプチ)や巻きダンボールを巻いておきましょう。気泡の大きさもさまざまな種類があるので、大きな家電にも対応できますよ。

ちなみに緩衝材がない場合は近くのホームセンターやAmazonなどで購入できます。大容量のものが1,500円前後で手に入るので、引っ越し業者からもらえない場合はぜひ探してみてください。

参考:よくあるご質問 家電の梱包方法は?|アート引越センター

【引っ越しを機に家電を買う】そろえるべき家電と費用まとめ

電卓と家新しく一人暮らしを始める、家族が増えたから家電を買って引っ越すなど、引っ越しに際して新しく家電をそろえる場合もありますよね。

その場合に揃えるべき家電とその費用相場をまとめてみました。

新生活で必要な家電一覧

冷蔵庫や洗濯機など新生活ですぐに必要になる家電もありますが、テレビや電子レンジは引っ越し後しばらく経ってからでも十分間に合います。

新しく生活を始める場合でも、慌てて一度にすべて揃えようとせず、徐々に買い足していくことをおすすめします。

 費用目安
冷蔵庫単身向け2ドア:2万~5万円
家族向け6ドア:12万~25万円
テレビ単身向け23インチ程度:1万~4万円
家族向け60インチ程度:5万~15万円
エアコン(6畳用~10畳用)4万~8万円
炊飯器3万~5万円
電子レンジ2万~5万円
掃除機 1万~3万円
扇風機5千~1万円
照明(シーリング・ペンダント)2千~8千円
合計単身:18万~45万円程度
家族:35万~80万円程度

新しく購入する場合、家電はいつ買うのがお得?

家電は一年中同じ値段なわけではありません。モデルチェンジをしたりよく売れる時期が終わったりすると安くなります。

タイミングを見計らって購入すれば、お得に家電を揃えることがえきますよ。

冷蔵庫 9~10月が安くなる時期です。多くのメーカーが10~11月に新製品を発売するためです。
洗濯機 ドラム型洗濯機は8~10月、縦型式洗濯機は6~8月に安くなります。
テレビ 6~9月がねらい目です。しかしテレビはメーカーによって新製品の発売時期がバラバラなのでほしいモデルがある場合は調べておきましょう。
エアコン 夏が終わる9~10月に安くなります。

【引っ越しを機に家電を買い替える】買い替えるか迷ったときは

 悩む女性

どんな場合に買い替えた方がよい?

引っ越しを機に家電を買い替えることで当日運ぶ荷物を減らしても、処分費用や新しく購入する費用を考慮すると、決して引っ越し費用の総額が安くなるわけではありません。

引っ越しを機に家電を買い替えた方がよいのは次のような場合です。

  • 家電の寿命が近い場合

冷蔵庫の寿命は約9年、洗濯機の寿命は約6~7年、エアコンの寿命は約10年です。せっかく運んでもすぐに壊れてしまうかもしれないなら、引っ越しを機に買い替えておいた方がよいですよね。

  • 【洗濯機】新居の設置スペースが合わない場合

洗濯機の規格は意外と統一されていません。「防水パン」と呼ばれる洗濯機の設置スペースの大きさや形が持っている洗濯機と合わない場合、新居に洗濯機を設置することができません。

  • 【エアコン】新居が今の部屋よりも著しく広い場合

広い部屋に引っ越す場合は、エアコンが部屋のサイズと合わないことがあります。

引っ越し時に家電を買い換え、新居に直接配送してもらうのもOK

引っ越し前に購入し、引っ越し先の住所に直接配送してもらいましょう。配送は引っ越し日ではなく翌日以降にしてもらうのが理想です。当日は荷物が散乱しますし、引っ越し業者とのバッティングは避けた方が良いでしょう。「1日くらいならなくても大丈夫」という家電は、引っ越し日とずらして配送してもらってください。

ちなみに家電を処分する際は、処分費・リサイクル料・新しい家電の購入費などがかかってきます。場合によっては引っ越しより大幅に高くなることも。「引っ越し費用を安くする目的で家電を買い替えよう」と思ったのに本末転倒になってしまうこともあるので、気を付けてくださいね。

一度見積もりを取ってから処分するかどうか判断するのがおすすめです。

家電の買い替えは引っ越し費用を考慮して予算と相談しよう

家電の買い替えは購入費と処分費の両方がかかるため、運搬よりも費用は高くつきます。

引っ越し価格と買い替え時の価格をざっとまとめたので、参考にしてみてください。

【引っ越しにかかる運搬費用】

※荷物の量・移動距離・時期に応じて大きく変わります。

  • ファミリー(2~5人家族)の引っ越しにかかる費用目安
移動距離 繁忙期(3月~4月) 通常期(5月~2月)
~15km 8万~15万円 6万~14万円
~50km 9万~20万円 7万~16万円
~200km 11万~25万円 8万~19万円
~500km 15万~35万円 10万~23万円
500km以上

 

20万~38万円 15万~35万円
  • 単身の引っ越しにかかる費用目安
移動距離 繁忙期(3月~4月) 通常期(5月~2月)
~15km 4万~6万円 3万~5万円
~50km 5万~7万円 4万~5万円
~200km 5万~8万円 4万~6万円
~500km 6万~10万円 5万~8万円
500km以上 7万~12万円 6万~10万円

ちなみに「東京-横浜」が約30km、「東京-大阪」が約500kmです。

例えばファミリーで50km圏内の引っ越しを行い、費用が15万円かかる場合。エアコンを買い替えると引っ越し費用は少しだけ安くなるかもしれませんが、そもそもエアコンの購入に5万円前後かかります。ですから総額は20万円近くになってしまう可能性が高いですね。

買い替えたい家電がある場合は、それを荷物から減らすことでどのくらい安くなるか聞いてみるのもいいかもしれません。

 

引っ越し業者は引き取ってくれる?家電の処分方法

家電を処分する

家電を買い替える際には、古いものを処分する必要がありますよね。引っ越し引っ越し業者に引き取ってもらえれば手間が省けて助かるな・・・と思っている人も多いはず。

ここでは不用品回収サービスのある引っ越し業者と、その他の不用品を処分する方法をご紹介します。

不用品回収サービスのある引っ越し業者

引っ越し業者のなかには、不用品の回収・買取サービスを提供しているところがあります。

粗大ゴミとして出すことのできない家電リサイクル法対象の家電(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機)のみ回収を受け付けていることが多いようです。

家電の回収 家電の買取
サカイ引越センター 〇(家電リサイクル法対象4品目のみ)
日本通運 ×
アーク引越センター
アリさんマークの引越社 〇(家電リサイクル法対象4品目のみ) ×
アート引越センター  〇(家電リサイクル法対象4品目のみ) ×
ヤマトホームコンビニエンス × ×

その他の不用品・家電の処分方法一覧

自治体に依頼する 家電を処分する場合はリサイクル料がかかります。家電の種類や大きさによって金額が異なるので、各自治体に確認が必要。例えばテレビは1,800~3,700円程度かかります。
家電量販店に引き取ってもらう 新しい家電を購入した量販店に引き取りの相談をしましょう。

自治体と同じようにリサイクル料が必要ですが、店によっては安く引き取ってくれるところもあります。

不用品回収業者に依頼する 大量の家電を一気に処分する場合におすすめです。「一般廃棄物収集運搬業許可」の許可証を所有しているところか、引っ越し業者にお願いしましょう。

費用は業者や回収してもらう量によって異なるので、事前に確認が必要。最低でも1万円程度かかることが多いでしょう。

リサイクルショップに買い取ってもらう 逆にお金がもらえることもあるので、需要のありそうな家電は出してみるのもおすすめです。
関連記事:引越しの不用品を処分したい!8つの処分方法と費用相場を解説|ミツモア

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