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年末大掃除のコツや手順!順番や掃除方法・必要なものまとめ!簡単に終わらせるには?

最終更新日: 2022年06月23日

大掃除を始めたけれど、ダラダラと必要以上に時間がかかってしまった。結局やりたかった場所の掃除を完了できなかった。そんなことはありませんか?

大掃除で大切なのは、何よりも「やりきること」。全ての場所を同じ熱量で掃除するのではなく、優先順位を決めて事前に立てたスケジュール通りに動くことが非常に重要になるのです。

この記事では、大掃除の事前準備のやり方から場所別のお掃除ポイントまでを詳しく解説。「大掃除スケジュールの立て方」についても、具体例を挙げて解説していますよ。

この記事を参考に、サクサクと大掃除を進めましょう!

年末大掃除の手順をチェック!効率のいい掃除の順番や早く終わらせるコツ

大掃除のイメージ たくさんの掃除道具

年末の大掃除をスムーズに進めるためには「掃除前の準備→各場所の掃除」の流れが重要。以下の手順に沿って進めると効率的ですよ。

進める手順
<事前準備>

①掃除スケジュールを決める

②掃除道具をそろえる

③部屋の片付け、不用品の処分を行う

<掃除開始>

①水回り(浴室、洗面所、トイレ)

②キッチン

③各部屋(玄関に遠い部屋から順に)

④窓や玄関

各場所の掃除順序に厳密な決まりはありません。しかし一度キレイにした場所を汚さずにすむ順番で進めると、掃除のやり直しがいらないので無駄がありません。水回りやキッチンは掃除の際に汚れの飛び散りなどが考えられるため、リビングの掃除前に終わらせておいた方がよいでしょう。

大掃除を効率よく進めるコツを「事前準備編」と「掃除編」に分けて解説していきます。

大掃除を早く楽に終わらせるコツ<事前準備編>

大掃除を早く終わらせるための、最も大切な工程といっても過言ではないのが「事前準備」です。スケジュールや道具の準備が正確だと掃除に集中できるので、結果的にかかる時間が短くすみます。

事前準備のポイントを見ていきましょう。

コツ1.無理のないスケジュールを立て予定どおりに動く

大掃除を行き当たりばったりで始めると、とうてい1日2日では終わりません。「何日間かけて、何人で何時間作業するか」を事前に決めてしまうことが、無駄なく終わらせるためのコツです。そして一度決めたスケジュールは破らないことが重要。「もう少しキレイにしたいから…」と時間をオーバーしていると、キリが無くなってしまいます。完璧な仕上がりは目指さず、必ずスケジュール通りに動きましょう。

スケジュールを立てる際には、掃除の予定を詰め込みすぎないこともポイント。1日の清掃時間は長くても半日程度までにしておいた方が、集中力が続き最後までやりきることができますよ。

「時間的に手が回らなかったところはゴールデンウィークに掃除する」ということも可能なので、無理のないスケジュールを組んでみてください。

コツ2.どこの場所を掃除するかあらかじめはっきりと決めておく

どの場所をどの程度まで掃除するかを、事前に明確に決めておきましょう。掃除箇所を決める際には、後述する「大掃除チェックリスト」を活用してみてください。

家全体を掃除する時間がない場合は、優先順位を決めることが重要です。年末の大掃除で特にキレイにしたいのは以下の場所。

  • 日常掃除しない場所
  • 床や壁の拭き掃除
  • 家具や家電のホコリ除去
  • 水回り

一方で日常的に水回りの掃除を行っている家庭であれば、大掃除は水回り以外の掃除に特化してしまうのもアリでしょう。日頃行っている掃除を、あえて大掃除のスケジュールに組み入れる必要はありません。自分の家が普段どんな掃除をしているか考えた上で、掃除場所を決めていくことが時短のコツです。

コツ3.必要な道具は最初にすべてそろえておく

掃除の最中に足りないものに気づき、買い足す…。こういったことを繰り返していると、掃除の時間がどんどん長くなってしまいます。あらかじめ必要な掃除道具は十分な量買いそろえておき、掃除の最中に買い物に行かないようにすることが理想です。

なお大掃除のときに使用する掃除道具については後ほど解説しますね。

大掃除を早く楽に終わらせるコツ<掃除編>

サクサクと大掃除を進めていくための、掃除作業の進め方のコツを見ていきましょう。

コツ1.「上から下へ」「奥から手前へ」を意識して掃除する

掃除のときに重要なのが、とにかく「二度手間」を回避すること。基本的に上から下へ、奥から手前へ掃除を進めていくことで、掃除ずみの場所を汚さずホコリを集めながら進めることができます。

家具の移動が必要な場合は、掃除中の通り道の確保なども必要です。どのように移動しながら掃除していくのか、動線を考えて作業していきましょう。

コツ2.汚れの性質にあった洗剤を使用する

汚れには酸性汚れとアルカリ性汚れがあり、それぞれ効く洗剤が変わります。洗剤の効果が大きくなれば作業時間の短縮にもなるため、大掃除では特に活用していきたいところです。

洗剤と汚れの使い分けは以下の通り。

洗剤の性質 洗剤として使えるものの具体例 落としやすい汚れ ポイント
中性 ・お風呂用洗剤

・トイレ用洗剤

・食器用洗剤

軽い汚れ全般 ・性質が優しく、元の素材を傷つけにくい

・使える場所が多い

アルカリ性 ・重曹

・セスキ炭酸ソーダ

・塩素系漂白剤

酸性汚れ

・油汚れ

・焦げ付き

・カビ

・ピンクぬめり

・重曹<セスキ炭酸ソーダ<塩素系漂白剤の順に効果が大きくなるが、効果が大きいほど皮膚刺激も強くなる

・木材や金属などには使用できない

酸性 ・クエン酸クリーナー アルカリ性汚れ

・水あか

・石鹸カス

・尿汚れ

・鏡のウロコ汚れなどに効果がある

・塩素系漂白剤と同時に使用すると有毒ガスが発生する

・木材や金属などには使用できない

重曹やセスキ炭酸ソーダは粉で販売しているものを買うと、粉末と液体の2通りの使い方ができて便利です。液体にするには水に溶かせばOK。またクエン酸クリーナーが用意できない場合は、レモン汁や酢でも代用できます。

コツ3.つけ置き洗い・洗濯を先に行う

カビ取りや油汚れ落としには、洗剤を溶かした水へのつけ置きが効果的。このとき30分~1時間程度置くことになるので、その間に別の箇所のこすり洗いなどを進めることができます。そのため掃除は「つけ置き洗い」や「汚れ物の洗濯」からスタートし、各箇所の掃除に移ると時間を無駄にせず作業できます。

コツ4.複数人でおなじ空間を掃除する

数時間以上かかる作業を一人で行うのは限界があります。家族がいる場合は、ぜひ家族全員に協力してもらって大掃除を進めましょう。子供なら「床の拭き掃除」などそれぞれが得意なこと・できることで分担するとよいでしょう。

また複数人で大掃除をするときは、同じ空間を全員で掃除するのがおすすめ。分担は場所ではなく掃除内容で分けます。例えばリビング掃除であれば「パパは高いところのホコリ取り」「子供は床の雑巾がけ」といったイメージです。みんなが同じ場所を掃除した方がいい理由は、お互いの目があることで集中力が続きやすいから。ひとり一部屋のように隔離された空間だと、ダラダラしてついサボってしまう…なんてこともあるでしょう。みんなで声を掛け合いながら同じ空間を作業し、決められた時間内で掃除を終わらせてくださいね。

大掃除の箇所やスケジュールの決め方!

大掃除チェックリスト

それでは実際に大掃除の準備方法を解説していきます。最初に見ていくのは時短大掃除に重要な「スケジュール」の立て方について。大掃除のスケジュールは、以下の手順で作成します。

  1. 「大掃除チェックリスト」から掃除する箇所を決める
  2. 1日に何時間掃除を行うか、何日分掃除に割けるかを考える
  3. ゴミの回収日と照らし合わせて、掃除箇所の日程を割り振っていく

まずは以下のチェックリストを確認し、どの場所をどの範囲まで清掃するか決めていきましょう。

<掃除場所のチェックリスト>

掃除場所 掃除箇所 所要時間目安
浴室・洗面所 換気扇掃除 30分~1時間半
天井・壁のこすり洗い
ドアのこすり洗い
ミラーのこすり洗い・クエン酸クリーナーで水あか取り
浴槽エプロン取り外し・浴槽洗い
浴槽・洗面所小物のつけ置き洗い
排水口掃除
床のこすり洗い
カビ取りクリーナーで黒カビ取り
洗濯機の薬剤洗浄
トイレ 換気扇掃除 15分~45分
壁・ドアの拭き掃除
トイレの便器掃除
床の拭き掃除
キッチン 換気扇の分解・つけ置き 30分~1時間半
天井・壁の拭き掃除
食器棚・家電類の拭き掃除
食器棚・冷蔵庫の中の不用品整理
コンロ周りの掃除
換気扇のこすり洗い
シンクの排水口掃除
シンクの掃除
床の拭き掃除
洋室(リビングや寝室など) カーテンを洗濯 1~2部屋あたり30分~3時間
カーペット(ラグ)、クッションカバー、ソファーカバーを洗濯
家具・家電のホコリ取り
家具を室外へ移動
エアコンのフィルター掃除
壁の拭き掃除
床の拭き掃除
ワックスがけ
カーテンの取り付け
窓・サッシ 網戸拭き 窓1枚あたり5分~15分
窓拭き
サッシ掃除
玄関 玄関に置いてあるものを外に出す 10分~30分
靴箱の掃除
壁・ドア・靴箱の拭き掃除
玄関の掃き掃除

掃除箇所が決定したら実際に作業日程を当てはめていきます。このときゴミの回収日と照らし合わせて決めていくのがポイント。例えば燃えるゴミが発生しやすい掃除場所(キッチン、洋室など)の掃除は、燃えるゴミの回収日前日に掃除をするなどしましょう。そうすれば家に長期間ゴミを置いておく必要がなくなります。

また掃除時間は午前中に確保するのがおすすめ。濡れた床や洗濯物を乾かすことができますよ。

それでは具体的なスケジュールの立て方を、以下の3つに分けて解説していかいます。

  • 家全体をじっくり大掃除する場合
  • 1日~2日でサクっと終わらせる場合
  • 一人暮らしの家で手短に終わらせる場合

家全体をじっくり大掃除する場合のスケジュール例

日程 掃除場所・作業内容 所要時間目安
1日目 部屋の整理整頓 2時間
2日目 浴室・洗面所

トイレ

2時間
3日目 キッチン

寝室

2時間半
4日目 リビング・ダイニング 2時間
5日目 窓・サッシ

玄関

1時間半

大掃除チェックリストに記載の内容をほとんど全て実施する場合の大掃除スケジュールです。戸建て住宅であれば掃除時間の合計は10時間以上になります。1日3時間の作業なら4日間前後、1日2時間の作業なら6日前後見込んでおきましょう。

12月の第一週から土日を利用すれば、最終週までには完了できるでしょう。部屋数が大きかったり家が大きかったりするほど時間もかかるため、家族の予定を合わせてみんなで作業する時間を取ることが大切です。

1日~2日でサクっと大掃除を終わらせる場合のスケジュール例

日程 掃除場所・作業内容 所要時間目安
1日目 部屋の整理整頓

浴室・洗面所

トイレ

3時間
2日目 キッチン

リビング

玄関

3時間

浴室やキッチン清掃など普段できないところだけを優先し、時短で終わらせる場合のスケジュール。この場合掃除時間の合計は6時間程度が目安です。1日3時間作業すれば2日で終わらせることができます。

総計6時間では家全体を掃除するのは厳しいかもしれません。いかに掃除箇所の優先順位を付けられるか、事前準備を速やかに進められるかがポイントになります。

一人暮らしの家で手短に大掃除を終わらせる場合のスケジュール例

日程 掃除場所・作業内容 所要時間目安
1日目 部屋の整理整頓

浴室・洗面所

トイレ

キッチン

リビング

玄関

窓・サッシ

3時間

掃除時間3時間前後で、1日で大掃除を終わらせるスケジュールがおすすめ。ワンルームであればチェックリストに沿って家全体を掃除することも可能です。全ての換気扇やコンロを同時につけ置きしておけば、その間に作業を進めることができますね。

大掃除に必要な道具は?おすすめアイテムも紹介

大掃除

大掃除を効率よく進めるために必要な掃除道具を紹介します。「基本の掃除道具」と「場所別の掃除道具」は必ず大掃除スケジュールまでに準備しておきましょう。

また多少お金はかかっても時短で終わらせたい人のための「大掃除に有効な掃除家電」も紹介します。

必ずそろえておきたい基本の掃除道具

・雑巾(クロス)

・スポンジ

・使い古しの歯ブラシ

・キッチンペーパー

・ラップ

・マスク

・ゴム手袋

・中性洗剤

・重曹

・セスキ炭酸ソーダ

・クエン酸クリーナー

・掃除機

雑巾は水拭きと乾拭き両方で必要なので、複数枚用意しておきましょう。

掃除機以外はいずれも100円ショップで用意できるため、全て一からそろえても1,000円ほどで購入できます。雑巾は着古したTシャツや捨てる予定のタオルで代用するのもおすすめ。断捨離にもなって一石二鳥ですよ。

浴室・洗面所の掃除道具

・浴室用ブラシ

・カビ取り漂白剤

・洗濯槽クリーナー

浴室用ブラシをわざわざ買いたくない場合は、スポンジと使い古しの歯ブラシで代用できます。

トイレの掃除道具

・トイレ用ブラシ

上記で紹介しているのは使い捨てではないトイレブラシ。ブラシ部分が使い捨てになっているタイプもあるので、好みの方を選びましょう。

お金をかけたくない場合は、割り箸でキッチンペーパーを挟んで掃除することも可能。使ったペーパーはトイレに流さずゴミとして廃棄しましょう。

キッチンの掃除道具

・メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、細かな粒子で汚れを削って落とすスポンジ。研磨効果によって細かい傷が付く可能性はあるものの、頑固な汚れ落としには絶大な力を発揮します。なお重曹に少量の水を混ぜて作る「重曹ペースト」を、普通のスポンジに付けてこすることでも代用できます。

洋室の掃除道具

・お掃除ワイパー

・ワックスシート

・はたき

お掃除ワイパーやはたきは柄の長さが調整できるものがおすすめ。お掃除ワイパーには使い捨ての専用シートもありますが、マイクロファイバークロスなどの雑巾を挟んで使用すると経済的です。

窓・サッシの掃除道具

・網戸用スポンジ

・スクイジー

・サッシべら

スクイジーは窓の洗浄と水切りが同時に行えるアイテム。水が乾いたときの白い筋がほとんどできないというメリットがあります。スクイジーの代わりに濡らした雑巾や新聞紙で水拭きしてもOKですが、乾拭きの手間が発生します。

サッシべらは綿棒・つまようじでも代用可能。

玄関の掃除道具

・ほうき

・メラミンスポンジ

高圧洗浄機<窓掃除・玄関掃除に>

高圧洗浄機は高圧の水流で汚れを弾き落とす家電で、野外の汚れ落としに絶大な効果を発揮します。やや値は張るものの、あれば大掃除の時間を大幅に短縮できますよ。

高圧洗浄機は以下の場所の掃除に使えます。

・網戸

・窓

・玄関タイル

・ブロック塀

・ベランダの床

・自動車・自転車の車体

窓や網戸の清掃効率が大幅にアップする上、仕上がりはプロ級。ノズルを向けて水流を当てるだけで汚れが取れるので、楽に汚れを落とせる点が最大のメリットです。

注意点は水はねや騒音に気をつける必要があるところ。マンションよりも戸建て住宅での使用に適しています。

スチームクリーナー<幅広い範囲の除菌・汚れ落としに>

スチームクリーナーは蒸気を発生させ、熱と水の力で汚れを浮かして除去できる掃除道具です。主に以下の場所の汚れ落としに使えます。

・キッチン

・家具

・タイル

・調理家電

・フローリング

・カーペット

ひとなでで油汚れを落とし切れるため、室内の時短掃除に最適です。ただし高温に弱い場所には使用できない点に注意しましょう。床に使用する場合、ワックスをはがしてしまう可能性があります。

スチームクリーナーにはスティックタイプとハンディタイプがあり、床掃除にはスティックタイプが最適。コンロ周りや家具家電掃除にはハンディタイプがおすすめです。

大掃除の前に、不用品や粗大ごみの廃棄・部屋の整理整頓から始めよう

不用品処分

スケジュールや掃除道具の用意が終わったら、家の中にあるものを整理整頓していきます。特に1年間使わなかったものは積極的に廃棄し、家から不用品を減らしていきましょう。持ち物が少なくなることで、その後に行う掃除の効率も大幅にアップします。

部屋の整理整頓を行う前には、粗大ゴミの回収日程廃棄方法と合わせて確認しておきます。粗大ごみの廃棄方法・料金は地域によって異なるため、必ず自治体のホームページなどで確認しておきましょう。廃棄物が多い場合は、不用品回収業者などを活用することも視野に入れてくださいね。

ここまで準備ができたら、各場所の掃除に移ります。次からは場所別に具体的な大掃除の方法とコツを見ていきましょう。

浴室・洗面所の大掃除方法とコツ

浴室の壁を掃除をする若いハウスクリーニングの女性

浴室や洗面所の大掃除は、換気扇掃除とカビ・水あか取りが最大のポイントです。それぞれ解説します。

浴室・洗面所の換気扇掃除

電源を落としてカバーを外し、羽やカバーを50度ほどの重曹水で30分~1時間ほどつけ置きします。つけ置きにはお湯をためた浴槽を使用すると手軽ですよ。また換気扇以外にもカビやぬめりが気になる小物があれば、一緒に入れておきましょう。重曹にはタンパク汚れを分解する効果があるので、終わったらその重曹水を使って風呂おけの掃除もできます。

水回りのカビ・水あか掃除

頑固なカビやウロコ汚れになった水あかは、キッチンペーパーにクリーナーを染み込ませて汚れた場所に置く「パック」が有効。薬剤を付けた上にキッチンペーパーを置くことで薬剤をその場に留め、流れ出しを防止します。

黒カビ除去には、カビ取りスプレーを使用した上にキッチンペーパーを30分ほど置いて放置する方法が効果的です。水あかを除去したいときは、クエン酸クリーナーをスプレーした上にキッチンペーパーを置いて1時間以上放置しましょう。

注意点としては、カビ取り剤とクエン酸クリーナーを同時に使用しないこと。両方が混ざると有毒ガスが発生して大変危険です。浴室のカビ取り中に洗面所の水あか取りをし、終わったら交代するなどして洗剤が混ざらないよう注意してください。またカビ取り剤を使うときは必ずゴム手袋とマスクを付け、パック中は窓をあけて換気しましょう。

トイレの大掃除方法とコツ

トイレ掃除をするミドル女性

トイレの大掃除では、ノズルやタンクの掃除や床の拭き掃除に重点を置くとよいでしょう。

トイレのノズル掃除

ウォシュレットのノズルは引き出してブラシ洗いします。ノズル掃除のボタンを押すか、手で引き出して作業しましょう。

中性洗剤を含ませたブラシで優しくこすり洗いし、汚れを落とします。強くこすりすぎると故障の原因になるので軽くでOK。部品の継ぎ目など汚れやすい部分を重点的に清掃してください。

タンクの掃除

トイレタンクは掃除をおろそかにしがちな箇所。しかし常に水がたまっているため、カビが生えやすい場所でもあります。タンク内外の汚れは水あかとカビが主なので、クエン酸クリーナーと重曹を使って汚れを除去しましょう

タンク掃除は次の手順で行います。

  1. 止水栓を閉めてトイレの排水レバーを回し、タンク内の水を抜く
  2. タンクの蓋を取り外し、クエン酸クリーナーを含ませたスポンジで蓋とタンク内をこすり洗いする
  3. 洗った蓋をタンクに戻し、止水栓を開けて排水レバーを回し水を流す
  4. タンク内に重曹小さじ1杯を流しておく

タンク内に重曹を流しておくとカビ予防につながります。2週間から1カ月に1回の頻度で繰り返すと予防効果が持続しますよ。

トイレの床掃除

トイレの床はきれいに見えても、見えない尿飛沫が残っているもの。大掃除でしっかり拭き掃除したい箇所です。

中性洗剤を含ませ、固く絞った雑巾で拭き掃除を行いましょう。中性洗剤であればフローリング床であっても拭き掃除が可能です。ただし水分や洗剤成分が残らないよう、必ず二度拭きしてくださいね。

黄ばみが取れない場合はクエン酸クリーナーを使うと効果的ですが、使っていいのはクッションフロアなどのビニール製の床のみ。フローリングは床が傷む原因になるので使用してはいけません。

キッチンの大掃除方法とコツ

レンジフード 換気扇 拭き取り 掃除

キッチンの大掃除で必ず行っておきたいのが焦げ付き・油汚れのリセットと、冷蔵庫内の整理整頓です。日頃の掃除で手が回らない換気扇やコンロを中心に、大掃除を進めていきましょう。

コンロ・換気扇(レンジフード)の掃除

蓄積した焦げ付きと油汚れを落としていきます。キッチン汚れは頑固。こすっただけでは落ちにくいため、つけ置きを活用して無駄な労力を減らしていくのがコツです。

換気扇やコンロの部品(換気扇の羽・五徳など)は、セスキ炭酸ソーダを溶かした50~60度のお湯に30分~1時間つけ置きしましょう。油汚れなどを浮かせて分解する効果が期待できます。

つけ置きしてスポンジでこするだけでは取れない汚れは、重曹を少量のお湯でねったペーストでこすり洗い。重曹には研磨効果があるので、細かな粒子が汚れをかき出して落としてくれますよ。

コンロ周り(天板)の掃除

コンロ周りの天板部分は、セスキ炭酸ソーダを溶かした水をスポンジに含ませ、優しくこすり洗いする方法が有効。汚れと油が溶けて白く乳化したら、固く絞った雑巾で拭き取りましょう。

ガラス面の天板はデリケートなので、使用できる洗剤の種類を説明書などで確認しておいてください。メラミンスポンジなど研磨効果がある洗剤は、表面に傷を付ける恐れもあるため使用しない方がよいでしょう。

キッチン家電の掃除

重曹またはセスキ炭酸ソーダを溶かした水を含ませた雑巾で拭き掃除すると、汚れがよく落ちます。セスキ炭酸ソーダは重曹よりも効果が大きいので、汚れの具合に合わせて使い分けてください。

電子レンジの内部を拭き掃除するときは、重曹(セスキ炭酸ソーダ)水を耐熱性容器に入れて40秒ほど加熱する方法がおすすめ。重曹(セスキ炭酸ソーダ)の蒸気が庫内に充満するので、加熱後に雑巾で拭き取るだけで汚れをスッキリ落とせます。

忘れてはいけないのが冷蔵庫内部の拭き掃除です。野菜のカスや飲み物のシミなど、雑菌が増殖する原因となる汚れを落としておきましょう。取り外しできるトレーなどは分解してスポンジ洗いし、賞味期限切れの食品の廃棄・内部の整頓を同時に行います。

洋室(リビングや寝室など)の大掃除方法とコツ

掃除用具

洋室の大掃除では主に、ホコリの除去と床掃除を行います。

壁や家具家電・エアコンのホコリ掃除

はたきや乾拭きの雑巾を使い、高い場所から順に掃除していきます。特に照明周りは念入りに。上にたまったホコリをキレイにすると、部屋全体のホコリの蓄積スピードを抑えることができますよ。

また忘れてはいけないのが、エアコンにたまったホコリ。表面をはたきで掃除するだけでなく、カバーを外してフィルターを掃除機で吸いましょう。作業中は安全のために、電源を落としてコンセントを抜いておきます。

床の掃除・ワックスがけ

床の掃除は動線が重要。部屋を通り抜けやすい順番で、奥から手前へ作業していきます。ワックスがけにはお掃除ワイパー専用のシートを活用しましょう。

ワックスがけはキレイになったフローリングに行う必要があるため、洋室掃除の最後に行います。ワックス後数十分~数時間は室内への立ち入りができなくなるので、玄関掃除に移るか買い物などで外出する予定を組んでおくと効率がいいですよ。

カーペットの掃除

洗えないサイズのラグ・カーペット掃除には重曹を活用しましょう。カーペットに直接重曹の粉末を振りかけてゴム手袋をした手でなでるように広げてから、掃除機で吸い取ります。重曹が汚れに吸着する上、ニオイ消し効果も期待できますよ。

窓や玄関の大掃除方法とコツ

窓掃除

外部と接した窓や玄関は、どうしてもチリやどろ汚れなどがたまってしまう場所。次の手順で掃除を行いましょう。

網戸・窓・サッシ掃除

窓・網戸は外側から清掃します。以下の手順で作業を進めましょう。

  1. 窓を閉め、外側からホースなどで水をかける
  2. 網戸を網戸スポンジで拭き掃除する
  3. 窓の外側に中性洗剤を吹きかける
  4. スクイジーで窓の洗剤と水分を切っていく
  5. 窓に残った水分を乾いた新聞紙で拭き取る
  6. 窓の内側も外側同様に掃除する
  7. サッシの汚れをへらなどでかき出す

玄関掃除

玄関掃除は、汚れの種類や強さによって掃除方法を変えていくのがポイントです。

汚れの種類や強さ 掃除の内容
砂ボコリ 掃き掃除
綿ボコリ 掃除機
泥汚れ、掃き掃除や掃除機では落ちないシミ 重曹水を染み込ませた雑巾で拭き掃除
重曹水でも落ちない汚れ メラミンスポンジでこすり洗い

メラミンスポンジを使用する際は、必ず目立たないところで傷が付かないか試してからにしましょう。

大掃除を専門業者に依頼するには?おすすめの依頼箇所やハウスクリーニング業者について

洗面所の鏡を拭くハウスクリーニングの女性作業員

  • 大掃除で掃除すべき箇所が多すぎる
  • 一人では手が回らない
  • 頑固な汚れになってしまい素人では掃除が難しい(長年放置していた換気扇など)

こんな状況に陥っている場合は、大掃除を専門業者に頼むのも一つの方法です。大掃除の依頼先は主にハウスクリーニング業者清掃業者便利屋になるでしょう。代表的な掃除箇所ごとの料金相場は次の表を参考にしてください。

清掃依頼場所 料金相場
浴室 1万2,000~2万円
浴室乾燥機能付き浴室換気扇 1万~1万2,000円
トイレ 7,000~1万1,000円
キッチンの換気扇 8,000~1万5,000円

※掃除範囲の広さや汚れのこびり付き具合などによっても料金は変わるため、詳細は業者に直接確認してみましょう。

プロに掃除を依頼するときは、自分でやりにくい箇所だけを依頼すると効率がいいですよ。おすすめの依頼箇所は次の通りです。

  • 浴室の換気扇
  • 浴室のカビ取り
  • キッチンの換気扇(レンジフード)
  • エアコンクリーニング
  • 窓掃除

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大掃除を年末に向けて行う意味や由来は?大掃除で気持ちよく新年を迎えよう!

家の模型とカレンダー

大掃除はどうして年末に行うのでしょうか?最後に大掃除の由来について紹介したいと思います。

大掃除の由来は、毎年12月に行っていた「すす払い」から。すす払いとは寺・神社・宮中などのチリ・ホコリを払い、清める行事のことです。すす払いの起源は古く、平安時代の宮中行事にさかのぼるといわれます。その後江戸時代には一般庶民の風習になり、現代の「大掃除」に近いものになりました。ただし当時すす払いを行っていたのは12月13日。12月13日は「物忌(ものいみ)」といい、歳神様を迎えるための清めの期間の始まりだったのです。

現代の大掃除では、12月13日にこだわらず各々の予定に沿って無理なく進められるといいですね。新年の縁起を担ぐ意味でも大掃除の風習は大切にしたいもの。便利な道具や時短のコツを駆使して、すっきりと気持ちのよいお正月を迎えましょう!

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