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トイレの詰まりに使える薬品は?原因別に効果的な薬品と使い方を紹介

最終更新日: 2023年09月06日

トイレが詰まると非常に不便なため、すぐに解決したい人も多いでしょう。市販の薬品はトイレの詰まりに有効ですが、詰まりの原因に応じて使い分ける必要があります。原因別の効果的な薬品やその使い方、業者に依頼する際の注意点を紹介します。

トイレの詰まりの原因と効果的な薬品の種類

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トイレの詰まりを解消する際は、詰まりの原因に応じて適切な薬品を使うことが大切です。トイレが詰まってしまう原因と、解消できる薬品の種類を解説します。

大量のトイレットペーパーや排泄物の場合

トイレットペーパーや排泄物はトイレの詰まりの原因になります。「水の流れが悪い」軽度の詰まりと、「完全に詰まって水が溢れそうになる」重度の詰まりで、使用する薬品は異なります。

軽度の場合は、重曹とクエン酸(もしくは酢)を使うのが有効です。弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸による中和反応で泡が発生し、詰まりの原因を浮かせます。

重度の場合は、より強力な薬品を使用する必要があります。具体的には、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが配合されている強アルカリ性のトイレ用薬品が良いでしょう。トイレットペーパーや排泄物を溶かして詰まりを解消してくれます。

尿石が蓄積している場合

尿石とは尿に含まれるカルシウムが空気と触れることで固まり、便器や配管内に付着した汚れです。細かい部分のトイレ掃除を長年怠っていると、尿石が蓄積して詰まりの原因になります。

尿石はアルカリ性の物質のため、除去には酸性のトイレ用洗剤が効果的です。尿石の除去と同時に、便器全体の洗浄や除菌、消臭も行えます。

尿石は放置すると硬くなり取れにくくなります。業者への依頼が必要になることもあるので、早めに対処することが大切です。

薬品を使ったトイレの詰まり解消法

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トイレの詰まりを解消する際の実際の手順を、薬品の種類ごとに紹介します。正しい手順で薬品を使うことで、効果的に詰まりを解消できます。薬品によっては身体に悪影響を及ぼす危険なものもあるため、気を付けて使いましょう。

重曹とクエン酸を使う手順

トイレットペーパーや排泄物が詰まりの原因で程度が軽い場合は、重曹とクエン酸(もしくは酢)を使用します。まずは、作業中の水漏れを防ぐため止水栓を閉め、ウォシュレットの電源プラグも抜いておきます。

重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素が発生して気分が悪くなることもあるため、換気も忘れず行いましょう。次に灯油ポンプや牛乳パックで水をできるだけ抜きます。水が多いと、重曹やお酢の効果が内部まで浸透しません。

重曹:クエン酸=2:1の割合でそれぞれ用意し、重曹→クエン酸の順で投入します。入れる順番を間違えると洗浄効果が弱まるため注意しましょう。

最後に、40~50℃ぐらいのお湯を便器の半分程度入れます。泡の量が多くなるので、収まるまで1時間程度放置します。熱湯は便器のひび割れや配水管の故障を招くため避けましょう。

最初に便器から取った水を少しずつ流し、水が排水口に流れていったら詰まりは解消したと考えて良いでしょう。

強アルカリ性洗剤を使う手順

トイレットペーパーや排泄物の詰まりがひどく、水が全く流れないようなら強アルカリ性洗剤を使用しましょう。ドラッグセンターやホームセンターでトイレ用を購入して使ってください。

止水栓を閉め、通常の水位ぐらいになるまで水量を調節したら、使用方法や注意書きをよく読み便器に洗剤を流します。水を流す際は、いきなりトイレのレバーを引くのは避けましょう。詰まりが解消していない場合、便器から水が溢れ出してしまう可能性があります。

ラバーカップを一緒に使うと、さらに効果的に詰まりを解消できます。薬品の力が強く、皮膚にかかると悪影響を及ぼす危険があるため、必ずゴム手袋をして作業を行いましょう。窓を開けて換気も行ってください。

酸性洗剤を使う手順

尿石が詰まっている場合は、酸性洗剤が有効です。強アルカリ性洗剤と同様、ドラッグストアやホームセンターで購入でき、値段も高くありません。

洗剤の効果が弱くなってしまうのを避けるため、使用する前にできるだけ便器の水を取り除きます。購入した製品の使用方法や注意書きをよく読み、適量を便器に入れて放置しましょう。

気になる汚れがある場合はブラシでしっかりこすり、最後に水を流して完了です。薬品の力が強いため、皮膚に付かないようにゴム手袋をし、換気をして作業するようにしましょう。

パイプクリーナーを使う手順

液体パイプクリーナーの主成分は「水酸化ナトリウム」もしくは「次亜塩素酸ナトリウム」です。どちらもアルカリ性のため、トイレットペーパーや排泄物が詰まった場合に有効です。

パイプクリーナーを使う際も、事前にできるだけ水を抜きます。使用方法や注意事項をよく読み、適量を入れてしばらく放置し、トイレの水が流れれば詰まりが解消したと考えましょう。

薬剤の濃度が濃いため、ゴム手袋や防護めがねを着けて作業してください。皮膚に触れたり目に入ったりした場合は、大量の水で洗い流しましょう。換気を行うことも大切です。

トイレの詰まりに薬品を使うときの注意点

トイレの便器の内側を洗剤で掃除する

トイレの詰まりを解消する薬品は危険なものも多く、使用する際には十分に気を付ける必要があります。絶対に守ってほしい薬品を使うときの注意点と、薬品が効かないときの対応を紹介します。

酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜてはダメ

「混ぜるな危険」と記載された塩素系洗剤は、酸性洗剤と絶対に混ぜてはいけません。これらが混ざると人体に有毒な塩素ガスが発生し、さまざまな悪影響を及ぼします。

実際の症状は、咳や窒息感、気分の悪さ、息苦しさ、頭痛、めまい、吐き気などです。また、多量の塩素ガスを吸い込むと最悪の場合死に至ります。

食器用の酸性洗剤には「混ぜるな危険」と書かれていませんが、塩素系の洗剤と混ぜるとガスが発生するため、記載がなくても油断は禁物です。実際に塩素ガスによる死亡事故も起こっているため、十分に気を付けて作業しましょう。

薬品が効かない詰まりは業者へ依頼を

薬品を使用しても詰まりが解消しない場合は、専門の業者に依頼しましょう。プラスチック製品やスマートフォンなどの固形物が詰まっていたり、パイプの劣化による汚れの蓄積が起こったりしている場合は、薬品では解決できません。

無理に詰まりを解消しようとすると、逆にトラブルを悪化させてしまう可能性もあります。専門の業者に依頼すれば、素早く正確に原因を特定し詰まりを解消してくれるでしょう。状態が悪化する前に早めに依頼するのがおすすめです。

業者に依頼する際の費用について

トイレの便器を調査するビジネスマン

料金は依頼する業者を選ぶときに大切なポイント。できるだけ安く、丁寧に作業をしてくれる業者を選ぶのが理想でしょう。トイレの詰まり解消にかかる費用相場や料金を安く抑える方法を紹介します。

トイレ詰まりの解消にかかる費用相場

トイレの詰まり解消の費用相場は以下のようになります。トイレ詰まり解消:10,000~20,000円程度

  • 配管詰まり及び洗浄:15,000~20,000円程度

ただし上記はあくまで目安であり、「詰まりの原因」と「詰まっている場所」によって修理の料金は変わります。詳細は以下の通りです。

  • 詰まりの原因による料金の変動:トイレットペーパーや排泄物など水に溶けるものが原因の場合は安いが、水に溶けない固形物が原因の場合は高くなる
  • 詰まっている場所による料金の変動:便器の中で詰まっている場合は安いが、配水管で詰まっている場合は高くなる

料金の確定は、基本的には専門の業者に現場を確認してもらってからになるでしょう。

費用を抑えるポイント

修理の費用を抑えるには、複数の業者に見積もりをお願いし、料金やサービス内容を比べるのがおすすめです。

複数の業者から見積もりを取ることで大体の費用相場が分かり、高すぎる業者は除外できます。また、電話や現場の確認にきた業者の言葉遣いや態度も分かり、納得のいく業者に依頼できる可能性が高まるでしょう。

複数の業者から一括で見積もりを取れる便利なサービスが「ミツモア」です。予算やスケジュールなど簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりがもらえます。

業者のレビューや実績を確認できたり、気になる業者とチャットで相談できたりする機能もあるので、優良業者を見つけやすくなるサービスです。

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詰まりの原因に合った薬品で対処しよう

トイレの前で安心する女性

トイレの詰まりを効果的に解消するには、詰まりの原因に合った薬品を使う必要があります。人体に悪影響を及ぼす薬品も多いため、ゴム手袋の着用や換気を行い作業しましょう。

原因が分からない場合や水に溶けない固形物が詰まっている場合は、無理に自分で解決しようとせず、専門の業者に依頼するのがおすすめです。「ミツモア」を使って納得のいく業者を見つけましょう。

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