ミツモアロゴ
ミツモアメディア

確定申告時の源泉徴収票の添付が不要に【税理士監修】

最終更新日: 2019年10月24日

確定申告書提出時に、源泉徴収票の添付が不要になりました。

ここでは、

  • 2019年4月1日以降の源泉徴収票の扱い
  • 確定申告書への源泉徴収票の内容の記載方法
  • 確定申告と源泉徴収票の覚えておきたい情報

についてご紹介していきます。

この記事を監修した税理士

多田紘大税理士事務所 – 兵庫県

大手監査法人で多様な業種、規模の上場企業、非上場企業の監査業務に従事。併せて、同じ監査法人でコンサルティング業務(決算早期化支援、内部統制構築支援、システム導入支援等)を実施してきました。その後、大手監査法人を退所、独立開業。独立開業後は中小企業、個人事業主を中心に税務に関して全般的にサービスを提供しています。

2019年4月1日から源泉徴収票の添付は必要なし

確定申告書への源泉徴収票の添付が不要に
確定申告書への源泉徴収票の添付が不要に

2019年4月1日から確定申告が簡略化されました。その中の一つが「確定申告時に源泉徴収票の添付が不要になった」ということです。

源泉徴収票が提出不要になったことで、これまでと何が変わるのでしょうか?

詳しく解説していきます。

確定申告書提出の際、源泉徴収票は添付の必要なし

2019年4月1日から確定申告時の手続きが簡略化され、確定申告書と一緒に源泉徴収票を提出する必要がなくなりました

これにより、次のようなことが変わります。

これまで 2019年4月1日以降
税務署への書類の提出 ・e-Taxは提出の必要なし

・紙での申告は提出が必要

e-Taxも紙での申告も、どちらも提出の必要なし
必要な源泉徴収票 源泉徴収票の原本(コピー不可) 源泉徴収票の原本・コピーに関わらず、提出の必要なし
源泉徴収票が電子交付の場合 原本をもらいなおす必要あり 原本をもらいなおす必要なし
源泉徴収票を提出した後 提出した源泉徴収票の原本は返却されなかった 提出しないので、源泉徴収票の原本は手元に残る
源泉徴収票の保存 保存義務あり 保存義務なし

源泉徴収票の添付が不要になったのは確定申告書だけではなく、修正申告書でも同じです。

  • 確定申告までに源泉徴収票の原本が届くかどうか不安
  • 源泉徴収票の準備が間に合わないのではないか

といった心配はなくなりそうです。

また確定申告書への添付が不要になった書類は、源泉徴収票だけではありません。

  • 源泉徴収票(給与所得、退職所得、公的年金など)
  • オープン型証券投資信託の収益分配の支払通知書
  • 配当等とみなす金額に関する支払通知書
  • 上場株式配当等の支払通知書
  • 特定口座年間取引報告書
  • 未成年者口座等につき契約不履行等事由が生じた場合の報告書
  • 特定割引債の償還金の支払通知書
  • 相続財産に係る譲渡所得の課税の特例を適用する際の相続税額等を記載した書類

上記の書類を確定申告で使う場合は、添付不要だということを覚えておきましょう。

確定申告書の作成には源泉徴収票が必要

確定申告書には源泉徴収票の内容を記載する部分があります。

そのため確定申告時に添付しなくても、確定申告書を作成するときには源泉徴収票が必要です。

確定申告で源泉徴収票が不要になったのは「添付」だけで、使わなくなったわけではないことに注意しましょう。

源泉徴収票が手元にないと確定申告書を作成できません。万が一源泉徴収票をなくしてしまった場合は、すぐに再交付してもらうようにしましょう。

確定申告書への源泉徴収票の記載方法

確定申告書への源泉徴収票の記載方法
確定申告書への源泉徴収票の記載方法

手書きで確定申告書を作成する場合、源泉徴収票の内容を自分で記載しなければいけません。

では実際、どこにどのような内容を記載するといいのでしょうか?源泉徴収票の見方と、確定申告書への記載方法をご紹介します。

普段は確定申告をしない人でもしなければいけない、またはしたほうがいい場合があります。いざというときの参考にしてください。

確定申告が必要なのは自営業やフリーランスだけではない

確定申告は1月1日から12月31日までの1年間の収入に対する所得税を、次の年の2月中旬から3月中旬までに、自分で申告する制度です。

この確定申告が必要なのは、おもに次のような人です。

  • 自営業、フリーランス
  • 転職した人(年の途中で退職して年末調整を受けていない場合)
  • 2ヵ所以上から給与をもらっている人
  • 年収が2,000万円を超える人
  • 給与以外に20万円を超える副収入がある人
  • 確定申告で税金の還付・控除を受けたい人(医療費控除、住宅ローン減税、ふるさと納税など)

サラリーマンは会社が所得税を納めたり、正しい税額に調整してくれたりするので、自分で確定申告をする必要はありません。

しかし、年の途中で転職した場合や、医療費控除を受けたい場合などは例外です。サラリーマンであっても、自分で確定申告をしなければいけません。

源泉徴収票に記載されている項目と内容

確定申告書を作成するためには、源泉徴収票の内容を記載する必要があります。

まずは源泉徴収票にはどのような内容が記載されているのか、簡単に見ていきましょう。

源泉徴収票
源泉徴収票
源泉徴収票2
源泉徴収票2
項目 内容
(1) 支払金額 1年間の給与の合計額
(2) 給与所得控除後の金額 (1)から給与所得控除(1年間の給与に対して、一定額が決められている)を差し引いた後の金額
(3) 所得控除の額の合計額 基礎控除や配偶者控除・扶養控除などの所得控除の合計額
(4) 源泉徴収税額 会社が源泉徴収を行って納めた所得税額(年末調整で決まった金額)
(5) 社会保険料等の金額 1年間に支払った健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料の合計額
(6) 生命保険料の控除額 生命保険料や個人年金保険料の控除合計額
(7) 地震保険料の控除額 地震保険料などの控除合計額
(8) 生命保険料の全部の内訳 生命保険料の内訳
(9) 支払者 支払者の氏名または名称

では、この源泉徴収票の見方を踏まえて、確定申告書への記載方法を見ていきましょう。

確定申告書A 第一表への記載方法

確定申告書のどこに源泉徴収票の内容を記載するのか見ていきましょう。

ここでは給与をもらっている人が使う「確定申告書A」で源泉徴収票と照らし合わせながら図解します。

源泉徴収票
源泉徴収票
確定申告書A 第一表1
確定申告書A 第一表1
確定申告書A 第一表2
確定申告書A 第一表2
確定申告書A 第一表の記載方法
確定申告書A 第一表の記載方法

確定申告書A 第二表への記載方法

次に「確定申告書A 第二表」への記載方法です。「確定申告書A 第一表」と同じように、源泉徴収票と照らし合わせながら図解します。

源泉徴収票
源泉徴収票1
源泉徴収票2
源泉徴収票2
確定申告書A 第ニ表
確定申告書A 第ニ表
確定申告書A 第ニ表の記載方法
確定申告書A 第ニ表の記載方法

知っておくと便利な確定申告・源泉徴収票の情報

確定申告・源泉徴収票の知って得する情報
知っておくと便利な確定申告・源泉徴収票の情報

ここでは確定申告や源泉徴収票の意外と知らない、勘違いしやすい情報をご紹介します。

  • 2つの方法でe-Taxでの確定申告がより便利に
  • 紙の確定申告書は郵送でも提出できる
  • 源泉徴収票は再発行できる
  • アルバイトでも確定申告が必要、またはしたほうがいい場合がある

以上のことは、覚えておくのがおすすめです。

e-taxがより便利に

e-Taxでの確定申告には2つの方式があります。

(1)マイナンバーカード方式

マイナンバーカードでe-Taxにログインして確定申告書を作成する方法です。

メリット 税務署でのe-Tax使用申請が必要ない
デメリット 次のものを用意しなければいけない

(2)ID・パスワード方式

IDとパスワードを発行してもらい、e-Taxにログインして確定申告書を作成する方法です。

メリット マイナンバーカードも読み取り専用機器も必要ない
デメリット はじめてe-Taxを使う場合のみ、事前に税務署に使用申請をしてIDとパスワードを発行してもらわなければいけない

(税務署でe-Taxを使って確定申告をしたことのある人は、すでにIDとパスワードが発行されているため、すぐにe-Taxを使える)

自分に合っている方法を選んでe-Taxを利用することで、確定申告をより手軽に行えます。

確定申告書は郵送による提出も可能

紙の確定申告書は、かならず窓口で提出しなければいけないというわけではありません。郵送でも提出できます。

確定申告書を郵送する場合は、次のことに気を付けましょう。

  • 郵送締め切りは、消印が確定申告最終日のものまで
  • 郵送先は最寄りの税務署
  • 郵便物(第一種郵便物)または信書便物で郵送する(申告書は[信書]扱いで、宅配便では送付できないため)
  • 収受日付印のある控えが欲しい人は、返信用封筒に切手を貼って同封する

「確定申告書の記載内容が間違っていないか不安だから確認してほしい」

「どこに何を書くのかわからないから教えて欲しい」

という人は税務署へ直接出向いて提出するのがおすすめです。

源泉徴収票は紛失しても再発行できる

源泉徴収票をなくしてしまっても、再発行してもらえます。再発行の際の留意点は以下のとおりです。

  • 源泉徴収票は何度でも、0円で再発行ができる
  • 再発行は会社に依頼する
  • 会社が再発行を拒否したり渋ったりしても、税務署などを通してかならず再発行してもらえる
  • 再発行の依頼方法は口頭や申請書の提出など、会社規定に則って行う
  • 通常、再発行までは即日~2週間ほどかかる

源泉徴収票は1年間の給与や税額などを公的に証明する、大切な書類です。

源泉徴収票の紛失に気付いたら、すぐに再発行してもらうようにしましょう。

アルバイトでも確定申告が必要な場合がある

アルバイトで得た収入も給与所得なので、確定申告が必要なことがあります。次のような場合は確定申告が必要です。

(1)年収が103万を超えたとき

給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円までは所得税がかからないが、それを超えると所得税がかかるため。

(2)月額収入8万8千円以上の月があった場合

月額収入8万8千円以上の月は給与から所得税が差し引かれる(国税庁サイトより)。

サラリーマンの場合は年末調整が行われるが、アルバイトの場合は年末調整が行われないこともある=所得税を払いすぎたままになっていることがあるため。

(3)複数の会社から給与をもらっている(アルバイトを掛け持ちしている)場合

年末調整がされず税金を多くとられている可能性があるため

以上のように

  • 所得税を納めなければいけない場合
  • 納めすぎた所得税を戻してほしい場合

はかならず確定申告をしましょう。

確定申告では源泉徴収票の準備を忘れずに

確定申告では源泉徴収票の準備を忘れずに
確定申告では源泉徴収票の準備を忘れずに

確定申告書の提出に源泉徴収票を添付する必要がなくなり、手軽に確定申告ができるようになっています。e-Taxもより簡単に使えるようになり、利便性が増しました。とはいっても確定申告書の作成には源泉徴収票が必須なので、手元に準備しておかなければいけません。もし源泉徴収票をなくしてしまったら、すぐに再発行してもらうようにしましょう。

また、サラリーマンやアルバイトの人でも確定申告が必要な場合があります。毎年2月中旬から3月中旬までの1ヵ月間が確定申告の受付時期なので、源泉徴収票を準備して、忘れずに確定申告を行いましょう。

監修税理士のコメント

多田紘大税理士事務所 – 兵庫県

確定申告の際の源泉徴収票の提出は不要となりましたが、源泉徴収票は様々な場面で必要となります。当然に確定申告書の作成時には必要ですが、その他にも住宅ローンを組む際やお子様の保育園の入園の際等でも必要になります。そのため、源泉徴収票はすぐに用意できるよう手元に用意しておくようにしましょう。

ミツモアで税理士を探そう!

ミツモアでプロを探してみよう!
ミツモアで税理士を探そう!

税理士とのお付き合いは、そのときだけのものではなく、長期間に渡るものです。だからこそ、費用だけでなく、相性や対応の誠実さも、事前に十分に確認しておきたいですね。

そんな税理士選びにおすすめなのが、全国の税理士が登録しているマッチングサイト「ミツモア」です。地域と依頼したい内容に応じて、まずは見積もりが確認できます。その後、メッセージでのやりとりで担当業務の範囲やオプションなどを確認できるので、面談するのと同じように、税理士の人柄が見えてきます。

簡単!2分で税理士を探せる!

ミツモアなら簡単な質問に答えていただくだけで2分で見積もり依頼が完了です。

パソコンやスマートフォンからお手軽に行うことが出来ます。

最大5件の見積りが届く

見積もり依頼をすると、税理士より最大5件の見積もりが届きます。その見積もりから、条件にあった税理士を探してみましょう。税理士によって料金や条件など異なるので、比較できるのもメリットです。

チャットで相談ができる

依頼内容に合う税理士がみつかったら、依頼の詳細や見積もり内容などチャットで相談ができます。チャットだからやり取りも簡単で、自分の要望もより伝えやすいでしょう。

税理士に依頼するならミツモアで見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか?