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家の中に出る小さい蜘蛛は殺す?放置すべき?発生の理由や種類・駆除方法を解説

最終更新日: 2021年01月21日

家の中でくつろいでいる時に、蜘蛛を見つけてしまいビックリ!そんな経験が1度はあるのではないでしょうか。特に体の色が黒と白の小さな蜘蛛を、見かけことのある人も多いはず。

蜘蛛は益虫と呼ばれることもあるので、本当に駆除しても良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、家の中に発生した蜘蛛は駆除をしてもしなくても、どちらでも問題ありません。そのままにして益虫として活躍してもらうのも良し、外に逃がすのも良しです。

本記事では蜘蛛が発生する理由やおすすめ対処方法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

家に出る小さい蜘蛛は駆除すべき?放置すべき?

クモ

お家の中で見かける小さな蜘蛛は、基本的には人間に害を与えません。ほとんどの蜘蛛は毒を持っていないうえ、攻撃してくることもありませんよ(害のある蜘蛛は別途後述しています)。また家に出現する蜘蛛を放置したとしても、成長して巨大化するということはまずないです。

そのため、基本的には放置しても大丈夫

ただ、やはり蜘蛛が家にいるとなると気持ち悪いと感じる方も多いですよね。卵からたくさんの蜘蛛がかえれば、場合によっては大量発生してしまうことも考えられます。

気持ち悪ければ駆除しても良いですが、蜘蛛は家の守り神と呼ばれるほどの益虫なので、可能であれば生きたまま外に逃がしてあげましょう。おすすめの逃がし方は記事後半で解説しているので、そちらを参考にしてみてください。

「蜘蛛は益虫で縁起が良い」というのは本当か

昔から蜘蛛は益虫で縁起が良いと言われてきたのをご存知の方も多いでしょう。蜘蛛は神様の使いともされており、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」でもお釈迦様の使いとして登場しますよね。

蜘蛛が益虫と呼ばれる由縁は「他の虫を食べる」という蜘蛛の特徴が主に関係しています。家の中に現れる虫と言ったらゴキブリ・ハエ・蚊・ダニなどの害虫ばかり。家に出る蜘蛛はそれらの害虫たちを食べて減らしてくれているのです。

また、蜘蛛は昔から商人たちの間で「商売繁盛の象徴」とされてきました。他にも福を運んできたり待ち人が来たりと、蜘蛛は吉兆の前触れとされているのです。

特に朝に見かける蜘蛛は、とても縁起が良いと言われています。蜘蛛は天気の良い晴れの日にしか巣を張りません。なので朝に蜘蛛を見つけたらその日は晴れの日となり、気持ち良く過ごせると考えられてきたのです。逆に夜に見かける蜘蛛は不運の前触れと言われて縁起が悪いとされてきました。

家にいる蜘蛛のおすすめ駆除方法・逃がし方

掃除道具

いくら蜘蛛が無害だと分かっていても、いざ実際に対峙するとかなり焦ってしまいますよね。特に女性の方や虫が苦手な方はパニックになってしまうのも無理はありません。

しかし、蜘蛛は簡単に駆除できます。落ち着いて以下のような対処してみてください。

  • ちりとりのようなものに追い込んで外に捨てる(逃がす)
  • 掃除機で吸う(殺す)
  • 殺虫剤を使う(殺す)

やり方を詳しく見ていきましょう。

逃がす方法:ちりとりのようなものに追い込んで外に捨てる

益虫の蜘蛛は、出来るなら殺さずに逃がしてあげたいですよね。しかし蜘蛛に直接触れるのは、大多数の人にとっては至難の業。そんな時はちりとりのようなものに追い込んで入れ、そのまま外に逃がしてあげましょう

やり方はとても簡単。まずはちりとりを静かに蜘蛛の近くに置きます。あとは雑誌や下敷きなど何でも良いので、蜘蛛の進行方向を塞ぐようにしてちりとりの方へと誘導するだけ。ちりとりに入ったら、そのまま静かに外へと運んで逃がしてあげましょう。

大切なのはむやみに騒いだり動かしたりしないこと!蜘蛛は臆病な生き物なので、騒ぎ立ててしまうとビックリしてパニックになり、余計にあちこち逃げ回ってしまいます。蜘蛛の気持ちになって、優しく逃がしてあげてくださいね。

ちなみにちりとりは、箱やバケツなど何でも構いません。ある程度の大きさがあるものだと、蜘蛛と距離を取れて安心できますよ。ティッシュで直接捕まえても良いですが、蜘蛛は意外と素早い上に、力加減を間違えると蜘蛛を潰してしまう可能性があります。慣れている人以外は、ティッシュでの捕獲はあまりおすすめできません。

後述しますが、小さな蜘蛛ではなくアシダカグモのような大きな蜘蛛も家の中に出ます。そういった大きな蜘蛛には、大きめの虫取り網か専用の蜘蛛捕獲グッズを使用すると良いでしょう。

殺す方法①:掃除機で吸う

基本は逃がしてあげた方が良いですが、また家の中に戻ってくるのが怖かったり、虫が苦手過ぎて捕獲ができなかったりする場合もありますよね。そういった場合は無理せずに殺して駆除してしまいましょう。

一番てっとり早いのが、掃除機で吸って退治する方法。小さな蜘蛛の場合は吸われた衝撃や掃除機内部の熱で死んでしまうので、非常に簡単な駆除方法ですね!しかし大型の蜘蛛の場合は内部で生き残っている可能性もあるため、吸って安心せずにきちんと処分をしましょう。

虫を吸い込んだらまずは冷静に紙パックを取り出して、入り口をテープで速やかに塞いでください。そして紙パックを再利用しようとはせずに、ゴミに出して捨ててしまいましょう。そうしないと、もし蜘蛛が生きていた場合、掃除機の中で飼育する羽目になってしまいます。

殺す方法②:殺虫剤を使う

確実かつ簡単に駆除するなら、殺虫剤を使用する方法もあります。ホームセンターや通販などで売っている蜘蛛用の殺虫剤であれば、お手軽に駆除できるでしょう。

ただし殺虫剤も万能ではなく、使ったらすぐに蜘蛛が死ぬという訳ではありません。殺虫剤を吹きかけられた蜘蛛は逃げ回りますし、ある程度の間は吹きかけ続けないと効果がないのです。人間やペットが吸い込んでしまわないように注意しながら、適量を使うようにしましょう。

家の中で蜘蛛を見失った場合の対処法

一度発見した蜘蛛を見失ってしまうことはよくありますよね。どこに潜んでいるのかドキドキで気が休まらないですし、駆除しようにも下手に動けなくてじれったいです。

そんな時は蜘蛛がいた部屋の電気を消して、他の部屋へと移動して静かに30分ぐらい待ってみてください

蜘蛛は本来臆病な生き物です。あなたが蜘蛛に怯えているように、蜘蛛の方だって自分よりも何倍と大きい人間にビックリしているのです。なので一旦静かな環境にしてあげれば、安心して出てくることもあります。もし部屋の中に荷物が多いなら、ある程度片付けて蜘蛛が隠れられる場所を減らしておくと効果的ですよ。

上記の方法でも見つからない場合は、家具の隙間や裏などに潜んでいる場合がほとんどです。手の届かない場所で見つけたら、軽く殺虫剤を撒いて隠れ場所から追い出してやりましょう。

そもそも蜘蛛はどこから発生する?なぜ家にたくさんいるのか

クモ

そもそも蜘蛛はどこから家の中にやってきているのでしょうか。蜘蛛の発生原因には、以下のようなものがあります。

  1. 窓やドアの隙間から入ってくる
  2. 家の中に餌がいる
  3. 家の中に卵がある

原因1:窓やドアの隙間から入ってくる

窓を開けっ放しにしておくと、蚊やハエが入ってくるのはよくあることですよね。同じように、蜘蛛も窓やドアを利用して家の中に侵入してきます。排水溝や換気口などからも侵入してくるので、蜘蛛がやってきそうな隙間がないかチェックしておきましょう。

原因2:家の中に餌がいる

原因1で「窓やドアの隙間からやってくる」と解説しましたが、その理由は家の中に餌があるからです。蜘蛛をよく見かけるということは、餌となるゴキブリやアリ・ハエなどが豊富だということが考えられます

もしこれらの餌がなければ、仮にやってきたとしても長居はせず他の家に移るでしょう。蜘蛛を減らしたいのであれば、他の害虫対策をしっかり行うことも重要です。

原因3:卵がある

外から家にやってきたのではなく、家の中で増えているパターンですね。蜘蛛は人の手が届かない場所に卵を産みつけることが多いです。戸棚の裏や押し入れの中・天井付近など。

ただし蜘蛛は卵から孵化しても、しばらくすればほとんどが餌を求めて生まれた家から旅立ちます。同じ家にずっといても、他の兄弟たちと餌を取り合うことになるからですね。ただし餌となる害虫が多い場合は、卵からかえった蜘蛛がたくさん家の中にいるという状態になってしまいます。

家の中に蜘蛛を寄せ付けないための予防策!

駆除業者

そもそも蜘蛛が寄り付かないようなお家づくりをするのが一番有効です。ここからは蜘蛛を寄せ付けないようにするための予防策をご紹介していきます。

  1. 蜘蛛の餌となる害虫を駆除する
  2. 窓やドアの隙間など、侵入経路を防ぐ
  3. 蜘蛛の嫌いな匂いで近寄らせない

予防1:蜘蛛の餌となる害虫を駆除する!

蜘蛛は食べ物を求めて家の中にやってきます。餌となる虫がいればいるほど滞在期間が長くなるため、蜘蛛を寄り付かせないようにするには餌となる虫の駆除が第一です。

特にハエやゴキブリなどは家に発生しやすいので、見つけたら対策を取っておきましょう。ゴキブリが頻繁に出現する家は、それを捕食するためにアシダカグモ(巨大な蜘蛛)がやってくることもあります。蜘蛛が苦手な方にとってはかなりショッキングな見た目をしているので注意してくださいね。

「害虫が家に多く駆除しきれない!」という場合は、業者に頼むのもおすすめです。業者を探す際は、ぜひミツモアの無料一括見積もりを利用してみてください。あなたの地域や予算・状況にピッタリあった業者が見つかりますよ。

また害虫を発生させないために、家を清潔に保つのことも大切です。食べカスが部屋の中に落ちていたり、ゴミが放置されたりしていると、どんどん害虫にとって住みやすい環境になってしまいます。定期的な掃除やゴミ処理をしっかりとして、害虫が湧かない清潔な環境作りを意識してみてくださいね。

予防2:窓やドアの隙間など、侵入経路を防ごう

蜘蛛はハエや蚊などと同じように、窓やドアの隙間・換気口などから家の中に侵入してきます。

それを防ぐには防虫網を取り付け、隙間があれば隙間用のテープを使うことがおすすめ。蜘蛛の侵入を物理的にシャットアウトできます。侵入経路を防ぐのは、蜘蛛だけでなく他の虫の侵入も一緒に防げるので一石二鳥ですよ。

予防3:蜘蛛の嫌いな匂いで近寄らせない

ハーブや柑橘系、カフェインの匂いには蜘蛛が嫌がる効果があります。レモングラスやシダーウッドなどのオイルを水に溶かしたものを、侵入経路にスプレーするだけでも蜘蛛の侵入抑制になりますよ。またアロマオイルで部屋全体に匂いを充満させれば、アロマを楽しみつつ蜘蛛の予防も可能です。

家に出る蜘蛛の種類と被害まとめ

クモ

家に出る蜘蛛は、種類によって大きさや生態が実に様々。ここからは日本の家の中に発生する蜘蛛をご紹介していきます。

無害な蜘蛛(益虫)の他に毒蜘蛛(害虫)も紹介するので、きちんと見分けて毒蜘蛛であれば駆除するようにしてくださいね。

益虫の蜘蛛4種類!家にいても大丈夫な益虫

まずは他の害虫を食べて減らしてくれる、益虫となる蜘蛛の紹介から。

  • アンダンソンハエトリ
  • アシダカグモ
  • チャスジハエトリ
  • イエユウレイグモ

見た目が非常に怖いものもいますが、基本的には無害なので、もし家でみかけても心配する必要はありません。

ちなみに、厳密にはほとんどの蜘蛛が何かしらの毒を持っています。しかし、大抵のものは毒が弱すぎて噛まれたとしても人間に影響がありません。そのため影響が特にないものは、無毒として扱っています。

アダンソンハエトリ(黒と白の小さい蜘蛛)

アダンソンハエトリ

家グモの中で最も多く見かけるのが、こちらのアダンソンハエトリ。黒と白の模様をしており、ぴょんぴょんと跳ねるように移動するのが特徴。体長1㎝ほどの非常に小さな可愛らしい蜘蛛です。見覚えがある方も多いでしょう。

毒を持たないので人間への害はありません。ハエトリとつく名前のとおり、コバエやダニ、ゴキブリの子どもを捕食しています。巣を張ることもないので「蜘蛛が苦手だけどアダンソンハエトリだけは大丈夫」という方もいるほどなのですよ。

アシダカグモ(大きな蜘蛛がいたらほとんどこれ)

アシダカグモ

可愛らしいアダンソンハエトリとは真逆の、10㎝前後の非常に迫力ある大きな体格を持つのがアシダカグモ。こちらも家に出る蜘蛛として有名です。その巨大なサイズは大抵の人なら一目見たら背筋に寒気が走るほどです。

しかしゴキブリを主食とするアシダカグモの頼もしさは抜群で、1匹いるだけで家中のゴキブリを壊滅させてくれるほどの働き者。食べ尽くしたら他の家に颯爽と旅立つクールさもあり、一部からはアシダカ軍曹と呼ばれて親しまれています。

毒はなく巣も張らないので、どちらかというと益虫。しかしどうしても見た目がきついため、ゲジゲジと並んで不快害虫の筆頭候補にされています。受け入れられない方は、この記事で紹介した方法で駆除するのがおすすめです。

チャスジハエトリ

チャスジハエトリ

チャスジハエトリはアダンソンハエトリと並んで人気な蜘蛛です。サイズはアダンソンハエトリより少し大きいぐらい。名前の通り体に白と茶色の縦筋模様が入っているのがポイントです。特にオスは画像のようにくっきりと白黒の筋が分かります。

こちらも家の中でよく見かけることの多い種類です。食べ物はアダンソンハエトリと同じくコバエやダニなどの小型の虫で、巣を張らず毒も持っていません。

ちなみにハエトリグモの仲間はぴょんぴょんと跳ねながら移動するのに加え、糸を使って縦横無尽に動くので「ジャンピングスパイダー」とも呼ばれます。まるでどこかのアメコミヒーローのようですね。

イエユウレイグモ

イエユウレイグモ

ここまで巣を張らないタイプの蜘蛛を紹介してきましたが、家の中に出る蜘蛛でも巣を作るタイプがおり、それがこちらのイエユウレイグモです。5㎝ほどの大きさですが、そのサイズに対して足が異様に細く長いのが特徴です。

「ユウレイ」というおどろおどろしい名前がついていますが、性格は臆病で毒もありません。コバエやダニなどを食べてくれますが、巣を張るので出来るだけ外に逃がした方が良いでしょう。

害虫の蜘蛛2種類!毒を持っているから気を付けて!

ここから紹介するのは家の中で見かけることのある毒蜘蛛です。不用意に触ると噛まれて毒の影響を受ける可能性があるので、もし見かけたら十分に注意してくださいね。

  • セアカゴケグモ
  • ジョロウグモ

セアカゴケグモ

セアカゴケグモ

家の中で見かける可能性がある毒蜘蛛の筆頭種と言えば、近年話題になっているセアカゴケグモです。元々は海外から入ってきた外来種なのですが、今では日本中に生息域が広がっています。

セアカゴケグモは全長1.5㎝ほどの小さなサイズで、巣を張ってコバエのような小さい虫を食べます。黒い体の背中に赤色の鮮やかな模様が特徴的で、明らかに毒蜘蛛といった見た目。

小柄ながら、その毒性は非常に強力です。噛まれると患部が激痛と共に赤く腫れあがり、酷い場合は全身の痛みや吐き気などの症状も現れます。特に体の弱い子どもやお年寄りは重症化するので注意が必要です。

  • 背中が大きく丸い
  • 赤いラインが入っている

このような蜘蛛を見かけたら、それはセアカゴケグモの可能性が高いです。見かけたら絶対に近づかず、落ち着いて駆除しましょう。

ジョロウグモ

ジョロウグモ

ジョロウグモは家の外で見かけることの多い蜘蛛ですが、時折家の中にもやってきます。画像のような黄色と黒の大きな蜘蛛で、草木の間に巨大な巣を張っていることが多いです。ジョロウグモの名前の妖怪もいるので知っている方も多いのではないでしょうか。

普段は巣に掛かった虫を捕食します。家の周りを飛ぶ害虫を食べてくれるのはとても有難いですね。しかしかなりの雑食性で、より大型の種類のオオジョロウグモはなんと鳥を食べてしまうことも。

ジョロウグモも毒を持ちますが、微量なので基本的には人間には無害です。むしろ他の虫を食べてくれる益虫としての側面が大きいでしょう。しかし大きいサイズの個体やオオジョロウグモの場合は、軽度の痒みや腫れなどを引き起こすことがあるので注意してくださいね。